【推薦者】皆川瑞希

【投稿掲示板名:ノーマル(オリOK)掲示板】
【投稿者名:熊】
【投稿作品名:ネギ補佐生徒】
【推薦文本文:】


何処にでもいそうな少年。
何処にでもありそうな日常。
それが崩れたのは何気ない一言が切欠だった。

「学園長がお前に用があるそうだ。HRが終わったら、すぐに学園長室へ行ってくれ」

そんな一言が、主人公である澤村翔騎の運命の輪が回り始めた序曲だった。



澤村翔騎はごく普通の生徒のつもりだった。
彼には両親がいなく、生活費や学費を学園長に工面してもらっていた。
だが、それ以外は然したる特徴も無く、成績も平凡で所属していたサッカー部の活動を楽しむ、何処にでも居そうな少年だった。

だが、彼の運命は学園長からの呼び出しによって狂い始めたのだ。

学園の教師となった10歳の少年。ネギ・スプリングフィールドの補佐の為に女子中等部の3−Aで授業を受けて。

それが、学園長室を訪れた翔騎に頼まれたことだった。


何故自分がそんなことをしなければならないのか。
何故自分なのか。
疑問は尽きない。

だが、彼は断ることが出来なかった。
否、断ることを許されなかった。


何故ならば、学園長が本当に済まなそうに謝ったから。
何故ならば、自分には学園長に恩があるのだから。



もし彼が強い意思で断っていたのならば、物語はどうなっていただろうか?
だが、幾ら『IF』を想像したところで意味は無い。
既に運命の風は吹き、澤村翔騎の物語は捲り始めたのだから。