【推薦者】皆川瑞希
【投稿掲示板名:ノーマル(オリOK)掲示板】
【投稿者名:木林タスク】
【投稿作品名:フレイムゲイザー】
【推薦文本文:】
それは、些細な出来事が切欠だった。
余り目立たない魔法生徒である穂村真尋(ほむら
まさひろ)は学園長からある依頼を受ける。
依頼の内容は「異界の神を召還する魔導書を回収する」こと。
難易度はそう高くは無く、危険度も高くは無い、何事もなく終わるはずだった依頼。
それが狂った原因はなんだったのだろうか。
『異星神召還研究会』と呼ばれる素人集団の儀式は成功し、真尋へと襲い掛かる閃光。
そして、真尋は人間としての人生の終焉を迎えた。
光が止み、そこに居たのは赤銅色の美しい髪を生やした少女。
人としての肉体を失い、呆然とする真尋。
だが、現実は非常である。
たとえどんなトラブルがあろうとも、時は平等に流れる。
故に、異界の神の力を察知し、現場に駆けつけたエヴァンジェリンに攻撃されたことは必然とも言える。
魔法の氷刃により貫かれる肉体。
死へと向かう精神。
そして、異界の神。『炎の海にたゆたうもの』との真なる融合。
そして、再生される全て。
ヒトとしての穂村真尋(ほむら
まさひろ)はこの時に世界から消滅した。
そして、バケモノである穂村真尋(ほむら
まひろ)が産声を上げた。
滅びに抱かれて、再生の唄を歌おう。
決して報われない、終末の唄を。