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修学旅行大決戦!!『第十二話 助っ人参上!!っていうかバレた!!』 投稿者:ダーダー 投稿日:07/03-22:24 No.861
修学旅行大決戦!!『第十二話 助っ人参上!!っていうかバレた!!』
木乃香を誘拐した犯人に追いつき、木乃香を助ける為にネギ達は誘拐犯と戦う。だが、そこに突然、乱入者のメガトロンが現れた。メガトロンも木乃香を狙っているらしく、戦いは大混乱に。そしてそれぞれの戦闘態勢が整い、いつ戦闘が始まってもおかしくはない緊迫した状況だった。この状況の中、最初に動いたのは誘拐犯の女だった。
女「ウチはこんな面倒な事はゴメンやからさっさと退散するに限りますわ、猿鬼!あの化け物を頼むわ。熊鬼はあのガキ共の相手や」
「ウキッ」
メ「たかがサルごときにオレ様の相手が務まるか!」
「クマー」
明「動いた!」
刹「呪符使いの護衛の善鬼と護鬼ですよ!間抜けなのは外見だけでかなり強いです!神楽坂さん気を付けて!!」
女「ウチの猿鬼と熊鬼は協力ですえ、一生そいつらの相手でもしてなはれ!!」
明「このかが!桜咲さんはこのかを助けてあげて!このクマは私が相手をするから」
刹「神楽坂さん・・・すいません!頼みます!」
刹那は女を追った。しかし、前から突然何者かが現れて刹那を襲った。刹那は攻撃をなんとか受け流して受け身を取ったが、逆に襲ってきた者は受け身に失敗してゴロゴロと後ろに転がっていってしまった。
刹「この剣筋・・・まさか、神鳴流剣士か!?」
???「そのとおりです~。どうも~、おはつに~。神鳴流です~」
刹那はその姿を見た途端、唖然とした。神鳴流の剣士と名乗った女はフリフリが着いた服を身につけ、頭にも大きなリボンをしていて帽子も被っていた。口調も何故かのんびりしている。両手には標準の長さの刀と小太刀を持っていた。
刹「お、お前が神鳴流の剣士・・・」
???「はい~、月詠いいます。千草さんに護衛として雇われました~。神鳴流の先輩さんみたいですけど、雇われたからには本気でいかせてもらいますわ~」
千「甘くみるとケガをしますえ。月詠はん、後は頼みますよ」
月「解りました~。先輩、お手柔らかに~」
木乃香を誘拐しようとしている女は千草と言う名前らしい。その彼女の護衛に雇われた神鳴流の剣士の月詠は挨拶を交わすとすぐに刹那に切りかかってきた。
月「え~い!とぉ~!」
ギィン!!ガギィン!!キィン!!
刹「むっ!くっ!」
ガィン!!ガギャン!!
刹《ふざけた格好をしているから弱いと思ったが、意外に強い!!マズい!!》
月詠は両手に持っている刀をそれぞれ別の生き物のように変則的に動かして切りつけてくる。一方の刹那はその攻撃を長い刀身をした夕凪と空いている方の手でなんとか攻撃を防いでいるが防戦一方でなかなか反撃に移れなかった。
千「ホホホ、神鳴流の剣士は化け物を相手に出来るようにデカイ小太刀を持ち歩いて使っているからなぁ、いきなり小回りが効く二刀の相手は骨やろ」
月「ざ~んが~んけ~ん」
ドン!!
刹「ちっ!!」
明「桜咲さん!!もう~、邪魔よー!!」
パァン!!
「くま~!!!」
明日菜が刹那を助ける為に力任せに熊鬼をハマノツルギで思いきり叩いた。すると熊鬼が煙のように消えていった。
明「嘘・・・倒しちゃった・・・」
千「なにー!!ウチの熊鬼が送り返されてしもうた!!あの女は一体・・・」
ネ「アスナさんスゴイですー!!」
カ「この力は・・・」
刹「スゴイ・・・神楽坂さん・・・」
月「先輩、よそ見はあきまへんよ~」
刹「しまった!!」
明日菜が式神を倒した事に驚き、刹那が月詠から注意をそらしてしまった。そのスキを突いた月詠は一気に接近して来た。
月「終わりですねぇ~、せ・ん・ぱ・い」
刹《受けきれない!!ダメだ!!お嬢様・・・すいません・・・》
明「桜咲さん!!!」
ネ「刹那さん!!!」
カ「姐さん!!!」
一気に間合いをつめられてしまった刹那、月詠の攻撃を受けきれないと悟り、目を瞑った。これから自分に訪れるであろう死に・・・。
???「投げるべし!!」
ゴン!
月「アイタ~!!キュ~・・・」
刹「へっ・・・」
だが、死は訪れなかった。攻撃を仕掛けようとした月詠だが、突然自分の方に飛んできた石が頭にぶつかってしまい、気絶してしまった。その光景に刹那は唖然とするが、すぐに石が飛んできた方向を一同は見た。すると・・・。
???「へっへーん、どうだい?オイラの射撃の腕前は?」
???「射撃と言うより的当てじゃん。まぁその姿で当てられれば上出来じゃん」
???「ダー、この際そんな事はどうでもいいんだよ。今はこの件を片付けるのが先だぜ」
その姿はネギにとっても、刹那にとっても見覚えのあるメンバーだった。喋るネズミ(二本足で立てる)とチーターと恐竜である。明日菜とカモと千草は「また変なのが出たよ・・・」と呆れ顔、猿鬼を倒して姿を見たメガトロンは驚愕の表情だった。
ネ「ラットルさん!チータスさん!ダイノボットさん!」
刹「どうしてここに・・・」
明「あんた達!あいつらも知ってるの!?」
ネ「はい、でも大丈夫です。あの人達は味方ですよ」
明「味方なの・・・?」
ラ「よっ!ネギ」
チ「元気か?」
ダ「ダー、加勢してやろうか~」
ネ「お願いします!このかさんがさらわれそうなんです!!」
チ「そうこなくっちゃ!チータス変身!!ガァウ!!」
ラ「ラットル変身!!っと」
ダ「ダイノボット変身!!ダー!!」
チ「で、どうするじゃん?メガトロンが何故かあそこにいるし」
ダ「ダー!メガトロンは俺に任せろ」
ラ「じゃあ、オイラとチータスはこのかちゃんを助けようぜ」
チ「了解!ダイノボット、負けるなよ!!こっちが片づいたら手伝ってやるじゃん」
ダ「へっ!俺一人で充分だよ」
変身し、ラットルとチータスはネギ達の方へ、ダイノボットはメガトロンの方へ向かって行った。
千「こ、こいつらもあの化け物と同じなんか!?ヒッ!?」
ネ「逃がさないと言ったはずです!!」
明「このかを返してもらうわよ!」
刹「お前を守る者はもういない、観念しろ!!」
ラ「その子をさっさと離せ!」
チ「誘拐なんかしちゃいけないじゃん!」
ネギ、明日菜、刹那、ラットル、チータスは素早く移動して逃げようとした千草の前に立ち、ダイノボットはサーベルとシールドを構えてメガトロンの前に立った。
メ「クックックッ、まさか本当に京都に来るとはな。オレ様の決着を付ける宣言を聞いて、学園でブルブル震えているのかと思ったよ」
ダ「ダー、バカにすんのもいい加減にしろよな。俺達はな、売られたケンカは買うのが道理なんだよ!それにな、俺達にはあいつらを守る義務があんだよ」
メ「おーおー勇ましいねぇ、か弱い者を守る騎士のつもりか?オレ様はそういうのが大嫌いなんだよ!貴様等と違ってな!!」
ダ「ダー!!」
メガトロンはダイノボット目掛けてプラズマブラストを放つが、ダイノボットも同時に目からダイノレーザーを放った。二つのレーザーがぶつかり合う。その衝撃にお互いの体が後ろにドンドン押されるが、ダイノボットはサーベルを、メガトロンは左手のクローを地面に突き刺して耐えている。
千「くっ!予定外の事が起こりすぎや!!今回はお嬢様を諦めたる、おぼえてなはれー!!」
明「あっ!待ちなさい!!」
千草は札から二体目の猿鬼を召還するとそれに飛び乗り、気絶している月詠を拾い上げると木乃香を置いて逃げていった。明日菜は追いかけようとしたが、刹那に止められて深追いは諦めた。
刹「お嬢様!!」
明「このか!!」
千草が置いていった木乃香の側に明日菜と刹那は急いで駆け寄る。ネギとラットルとチータスも駆け寄ろうとしたが、メガトロンと戦っているダイノボットの姿を見て援護に向かった。
メ「このー!!」
ダ「ダー!!」
未だに互いのレーザーがぶつかり合い、一歩も退こうとしない。だが、ダイノボットの頭から煙が出始め、威力が弱まってきた。レーザーを長く発射している為、発射機構の冷却装置が限界に達しているのだ。一方のメガトロンはまだ余裕といった感じでプラズマブラストを放っていて煙は出るどころか威力も弱まらない。段々とメガトロンの攻撃がダイノボットに迫る。
ネ「ダイノボットさんが!?」
ラ「あのバカ!!何が一人で充分だよ!!無茶しやがって!!」
チ「今助けるじゃん!!」
ネ「ラス・テル・マ・スキル・マギステル!光の精霊29柱!!『魔法の射手・連弾・光の29矢』!!」
ラ「跳びながら~!撃つべし撃つべし!!」
チ「同じく!撃つべし撃つべし撃つべし!!」
メ「ふんっ!甘いんだよ!!」
ネギは魔法の矢を、ラットルとチータスはレーザーを放ってメガトロンに攻撃を仕掛けた。
突如向かってくる攻撃に対処するため、体を支えていたクローを地面から外してミサイルを放とうとした。だが、ダイノボットがオーバーヒート覚悟で最大までダイノレーザーの威力を上げてメガトロンのプラズマブラストを押し返した。レーザーは直撃したが、メガトロンは吹っ飛ばされる事無く、その場に踏みとどまる。
メ「バカめ!オレ様がこの程度で・・・。しまった!!うおっ!!」
ダ「バカはオメーだよ・・・ダー・・・」
踏みとどまってしまったおかげでメガトロンは三人の集中攻撃をモロに受けてひっくり返り、ダイノボットもレーザーの発射のしすぎで頭部の回路がオーバーヒートを起こして倒れてしまった。ラットルとチータスはレーザーガンをメガトロンに向けて構え、ネギはダイノボットに駆け寄る。
ネ「ダイノボットさん!しっかり!!」
ダ「頭が痛~・・・」
メ「おのれ!ここまでやってくれるとはな!今日の所はこれで退くが、オレ様はまだそのお嬢ちゃんを諦めたわけではない!!かならずオレ様の物にしてみせるからな!!」
メガトロンはそう言い残すと撤退していった。ラットルとチータスも深追いはしない方が良いと考え、その場に残った。
チ「ほら、しっかりするじゃん。ダイノボット」
ラ「ったく、心配かけやがって」
ダ「うるせぇ~・・・」
ネ「《逃げたか・・・。それよりも僕の魔法があまり効いていなかったような・・・気のせいかな?そうだ!このかさん!!》このかさーん!!」
倒れているダイノボットの両手を互いの肩に掛けて支えるラットルとチータス。そしてネギも明日菜と刹那が木乃香を介抱している場所に駆け寄った。
刹「お嬢様!!しっかりしてください!!」
明「このか!このか!」
ネ「このかさん!」
木「う、う~ん・・・。あれ・・・せっちゃん・・・」
刹「お嬢様・・・」
木乃香が目を覚まし、刹那の顔は安堵の表情に変わった。それはネギと明日菜も同様であり、それを見ていたラットル達も嬉しそうだった。
木「せっちゃん・・・ウチ、夢を見たんよ・・・。変なおサルにさらわれて・・・怖い恐竜さんも出てきて・・・でも、せっちゃんやネギ君やアスナが助けてくれるんや・・・。あと、変な動物さんも・・・」
ラ・チ・ダ《変な動物!?!?ちょっとショック・・・》
刹「ははは(汗)。・・・よかった、もう大丈夫です。このかお嬢様・・・」
木乃香が本当に大丈夫だと知って刹那は木乃香に微笑む。その顔を見て木乃香は言った。
木「よかった。せっちゃん・・・・ウチのコトを嫌ってる訳やなかったんやなー・・・」
刹「えっ//////そりゃ私かて、このちゃんと話し・・・ハッ!!」
急に顔色を変えて刹那は木乃香から離れた。
刹「失礼しました!お嬢様!!私はお嬢様をお守りできればそれだけで幸せ・・・いや、ひっそりと陰からお支えできれば・・・御免!!」
木「あっ・・・せっちゃーん」
刹那は大急ぎで階段を下りていく、木乃香の呼び止める声も聞かずに。その様子にネギと明日菜は複雑な表情だった。
ネ「刹那さん・・・」
明「いきなり仲良くしろって言っても無理かな・・・。桜咲さーん!!!」
刹「!」
明日菜は走り去る刹那を大声で呼んだ。刹那はその声を聞き、走るのを止めた。
明「明日の班行動、一緒に奈良を回ろうねー!!約束だよー!!」
刹「・・・・・」
明日菜の言葉に刹那は小さく頷き、また走り始めて去っていった。
ネ「アスナさん・・・」
カ《姐さんもなかなかやるなぁ~》
明「大丈夫だよこのか。心配しないで」
木「・・・・・うん、せやな」
その様子を見ていたラットル達もここから去ろうとするが、ネギに呼び止められた。
ネ「待ってください!!ラットルさん達は何故ここにいるんですか?」
ラ「うっ・・・(汗)」
明「そうね。あの恐竜男といい、あんた達といい、一体何者なの?」
チ「やば~・・・(汗)」
木「わっ!あの人達はだれや?」
ダ「面倒な事になりやがった・・・(汗)」
ネギにも明日菜にも木乃香にも姿を見られてしまい、どうしようかと焦る三人。そしてギギギッと体をネギ達の方に向けると言った。
ラ「何のことですか?オイラ達はあなた達の事は何も知りません。オイラ達は只の通りすがりの者です(棒読み)」
チ「そうです。ちなみに俺達はラットルとかチータスとかダイノボットとかいう名前じゃありません。人違いです(棒読み)」
ダ「俺達は先を急ぐのでこれで・・・。ダー(棒読み)」
ネ「僕の名前を呼んでたじゃないですか」
ラ「ハゥ!?」
ネ「変身する時に自分の名前を言ってましたよね?」
チ「アイタ!?」
ネ「口癖がハッキリ出てるし、それにこんな所を通りすがる訳がないでしょー!!」
ダ「アイタタ!?ダメだな・・・。誤魔化せねえ・・・」
ラットル達はなんとか誤魔化そうとするが、ネギの的確なツッコミにもはや誤魔化すのは無理だと悟った(棒読みのセリフのせいでもあるのだが・・・)。
ラ「解った解った、訳を話すよ・・・」
ネ「お願いしますよ、もうアスナさんや木乃香さんにもバレちゃったんですから」
明「さぁ、聞かせてもらえる?あんた達の事」
チ「その前に場所変えない?こんな所いつまでいてもしょうがないじゃん」
ネ「そうですね、場所を変えましょう。早くラットルさん達の話を聞いて旅館に戻らないと他の皆さんが心配するので」
明「確かに、新田先生とかが怒るかもね・・・」
木「ほな、はよ戻ろうや。でも、なんかこの人達おもしろい格好してるなぁ~」
ダ「おもしろい格好かよ・・・。最初に俺達を見た時の反応はネギ坊主達とはずいぶん違うな、こいつ」
明「まぁ、このかはそれくらいじゃ泣いたりしないわよ」
カ《このかの姐さんってある意味最強かも・・・》
チ《はぁ~、バレちゃったじゃん。じっちゃんに怒られるかなぁ~》
ラ《まぁ、あんだけ大胆に助けにくればバレるよなぁ。早くトンズラしとくんだった》
ダ《つーか、こんなに簡単に正体がバレた俺達って只のバカじゃん・・・》
ラ・チ・ダ《はぁ~・・・・・》
無事に木乃香を助けだす事が出来たネギ達。だが、ラットル達は自分達の事がネギ達にバレてしまい、ここにいる理由を話す事になってしまった。三人の苦労は修学旅行が終わるまで続く。
to be continued・・・
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