第三話「さくらと知世と2−A」
園長室を退出したネギと桜達は女子寮の廊下を歩いていた。 一番前にネギ2番目に桜といった感じでケルベロスは人に見つかっても大丈夫なようにぬいぐるみのフリをして桜の頭の上に乗っている(頭の上に乗っているって・・・ケロちゃんあんたはう○まるか・・・?)。 そんなマニアックな事は置いといて、桜達が歩いていると二人の女の子が現れた。 「アスナさん・木乃香さん・・・ただいま」 「お帰りーネギ君」「お帰り」 ネギが二人と帰りのあいさつをすると木乃香が桜と知世に気づき、二人の事をネギに聞いてきた。 「ネギ君・・・後ろのかわえ〜二人組誰なん?」 「明日から2−Aに転入する事になった木之本桜さんと大道寺知世さんです」 ネギが二人の事を説明すると木乃香が桜と知世に近寄ってきて自己紹介をした。 「そーなんや・・・私は近衛木乃香で私の後ろに居るのが神楽坂明日菜や・・・よろしゅうな」 「よろしくお願いします「いたします」」 桜と知世が頭を下げると木乃香がネギに話しかけた。 「まあこれ以降の自己紹介は後に置いといて、ネギ君この女子寮の事説明したん?」 「いいえ・・・まだですけど」 ネギが答えると木乃香が女子寮の事について説明した(中略)。 「これでこの女子寮の事はわかったな?」 「はい」 「それじゃあ私達は大浴場行くからまた後でなー」 木乃香は女子寮の説明し終えるとアスナとともに大浴場に向かって去っていった。 「へぇー・・・大浴場があるのか、知世ちゃん後から入りに行こ」 「はい」 アスナと木乃香が去った後ネギ達は桜と知世が4ヶ月間暮らすであろう部屋についた。 「桜さんと知世さんの部屋はこの部屋で、説明は先ほど木乃香さんがした通りです」 「それでは僕はそろそろお暇いたしますので、何かありましたらアスナさん・木乃香さん の部屋に来てください・・・僕も同じ部屋に住んでいますので」 「わかりました。ここまで私達を案内してくださりありがとうございますネギ先生」 「ありがとうネギ君」 知世と桜がネギに礼を言うとネギは桜と知世の前から去っていった。 そして桜達は部屋の中に入り、明日の準備をし大浴場に入り今日の所は疲れて眠か ったので就寝した。 まほら学園二日目、2−Aは朝から騒々しくガヤガヤしていた。 「今日転入生が来るんだって、しかも二人も」 「へぇーどんな子かな?」 「かわいー子らしいよ」 転入生に関して話している者。 「お姉ちゃんやめようよイタズラなんて」 「いいから史伽も手伝いなよ」 「にんにん・・・」 イタズラの罠を仕掛ける者にそれを見ている者。 「昨日会ったんやけどかわいかったな〜」 「えー木乃香だけ会ってるのー!・・・ずるいずるい」 「私だけやないよアスナも会ってるで〜」 転入してくる者がどんな人か知っている者。 「朝からうるせーな・・・今時転入か?珍しいが興味ないな」 全く興味がない者。 いろいろと居るが2−Aはいつも以上に騒々しかった。 「キーンコーンカーンコーン!」 始業ベルが鳴り、ネギが教室に入ってきていつもどうり挨拶をした。 「おはようございまーす」 その時知世と桜は教室のドアの前で話をしていた。 「どんな人たちが居るのかな?」 「楽しみですわ」 挨拶が終わるとネギはすぐさま桜と知世を呼んだ。 「早速ですが今日から2−Aに転入生を紹介します」 「二人とも入ってきてください」 桜が先に入ろうとし、ドアを開けるとその瞬間何かが落ちて桜の目の前を通ったが 桜は気づかず、教室に一歩入るとぬるっとした物に滑った。 「ほえっ!」 そして桜はぬるぬすした物に足を乗せたまま机の所に滑って行き桜は机にしがみついて自分がこけるのを阻止した。 なぜネギではなく桜がひっかかった罠というのは、風香が用意した二回ドアを開けると雑巾が落ちてくる仕掛けがしてあったからである。 知世はこけそうになった桜を見ると桜に近づき、桜の身の安全を確認した。 「桜ちゃん・・・大丈夫ですか?」 「うん何とか」 「誰でしょう・・・桜ちゃんにこんないたずらをしましたのは・・・?」 知世は確認し終えると物凄い殺気(にらみ倒しレベルの殺気)をニコニコ顔のまま 発しクラスの者たちの方向を見た、その瞬間クラスは凍りつき全員(龍宮や刹那さえも)風香の方向を向いた。 「僕じゃないよ僕じゃ・・・!」 風香は汗をかきながらが否定すると「そうですか、あなたですね」と知世にばれた (って言うかバレバレやん)。 「それでは放課後楽しみにしてくださいね」 知世がそういうと風香は今日死刑執行の死刑囚みたいな顔になりガタガタ震えだした(何する気なんだ知世?)。 クラス中が凍り付いているとネギがその凍りつきを溶かそうと「それでは自己紹介 に入りましょう」と話をそらした。 ネギが話をそらすと桜と知世は自分の名前を紹介し質問タイムに入った。 「それでは質問タイムに入りましょう」 その瞬間凍りついていたクラスは喜怒哀楽も激しく溶け、クラス一斉に桜・知世に 質問してきた。 「桜ちゃん達はどこから来たの?」 桜はどう答えようか困ったが知世がすかさずフォローを入れた。 「同じ東京からですわ」 「桜ちゃんのお父様がまほら学園とは違いますが大学の教授をしておりまして、その桜ちゃんのお父様が4・5ヶ月間くらい海外に遺跡調査ため行ってしまわれまして、桜ちゃんが一人家に取り残されてしまったんです」 「・・・ですから女子寮のあるまほら学園にその間私とともに転入してきたのです」 「それじゃあ何で知世ちゃんも転入してきたの?」 「桜ちゃんと私は運命共同体ですから」 「そうなんだ・・・」 知世のうそに皆が納得した(って言うかすごいうそ!)。そしてネギは的確に繰り出 される知世のうそに感心していた。 「じゃーねぇー桜ちゃんと知世ちゃんの趣味は何?」 「私は身体を動かす事かな・・・」 「私は桜ちゃんをビデオに撮影する事ですわ」 桜と知世が答えると、朝倉が手帳片手に質問して来た。 「それでは一番大事なことを聞きましょう」 「二人の好きな人はだれですか?」 その質問に桜は戸惑いながら答えた。 「えっと、今は中国に居る李小狼君が・・・」 その瞬間クラス中歓声が沸きあがった。 「「「「「「「「「「「「「おおーー!・・・遠距離恋愛だー!!!」」」」」」」」」」」」 「それじゃあ二人とも両思いなかな?」 「えっと・・・は・・・はい」 桜は顔赤くし、かなり戸惑いながら答えるとますます感性がたかまった。 「うっしゃあー・・・ラブ臭発生だー!」 「いいなー遠距離恋愛かー・・・してみたいな」 「でも滅多に合えないんだよ」 訳もわからない事を言う者がおり、また普通の事を言うものもいた。 クラスのテンションが最高超に高まり、知世が答える番となった。 「それじゃあ一様聞くけど知世ちゃんはだれかな?」 「私は桜ちゃんが大好きですわ」 その時皆が一瞬思ったという 「「「「「「「「「「「「やっぱり!」」」」」」」」」」」」」 と・・・。 その後質問タイムは進んでいき、桜の答えでクラス中のテンションが上がり知世の答えででその上がったテンションが下がるというわけわからない事が続いたが、何とか質問タイムも終わる頃クラス中(龍宮や刹那などのまったく関心の無い者)以外ぐったりモードに入っていた。 「皆大丈夫かー!・・・・」 「な・・・なんとかー」 「ちょっとテンション上げすぎたねー」 皆ぐったりしているとネギが桜と知世の席を決めた。 「桜さんと知世さんの席はえー・・・っと」 「長谷川さんと綾瀬さんの後ろにしましょう」 桜と知世の席が決まり夕映と千雨二挨拶をし、桜と知世は席に着席した。 するとホームルームも終了し、一時間目の授業が始まった。 「これから一時間目の授業緒を開始します」 「次の期末テストはもうすぐそこまで迫っていますので皆さん頑張っていきましょー」 ―――ピシッ! その瞬間に桜は石の様に固まった。 <第三話終> 『ケロちゃんの次回予告コーナー』 「なんでやねんな・・・(ぶつぶつ)」 「おわっ!どうしたでござるケルベロス殿」 「今回わいのセリフが一言も名かったんや」 「それで落ち込んでいたのでござるか?」 「そうや・・・しかもな「う○まる」なんてオタクしかしらん猫のギャグやらされてんで」 「もう次回予告が始まっているでござるから元気を出されるでござるよ」 「そうやな、日本中の一億人のわいのファンのためにもここでがんばらなあかんな」 「それでは次回予告行くでー」 「今回のゲストはもうご存知楓姉ちゃんや」 「あいあい」 「そして次回のタイトルは」 「『さくらのふらふら猛勉強』・・・でござる」 「期末テストまじかだと知らされて猛勉強する桜、テスト勉強をどうやるのか?」 「と言うのが次回の見所やな」 「そういえばケルベロス殿」 「なんや?」 「風香殿はこの後どうなったでござるか?」 「わいにもわからん・・・」 「なんぼ何があったか聞いても答えてくれへんかった」 「それだけの事があったという事でござるな」 「まあ知世を怒らしたら怖いと言うことやな」 「・・・・・・・・・・・・・・・(沈黙)」 「おっと!・・・そろそろ時間でござるよケルベロス殿」 「それじゃあ最後のキメいくで〜」 「ほなな〜」「あいあい」 <終> |