第十二話『さくら傍観ネギエヴァ大決戦』
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「ゴホッ・・・ゴホゴホゴホ！」 「マスター３８度５分です・・・」 「この吸血鬼の真祖『闇の福音』とも言われたこの私が風邪を引こうとわな」 今日風邪を引きベッドで寝込んでいる茶々丸が看病をしていた。 であるから今日は二人とも学校を休んでいる。 「それもこれもサウザンドマスターのせいだ！」 「マスター落ち着いてください」 怒りで立ち上がろうとするエヴァを茶々丸が制止する。 だが風邪を引いているエヴァは今そんな力も無くすぐにコテッ！っと寝込んでしまう。 「こんな時にあの坊や達に奇襲を掛けられたら終わりだろうな」 「マスター・・・そんな心配はないと思います」 「ん・・・なぜだ？？？」 寝ながら自分の従者の言葉に頭が？マークとなるエヴァ・・・ するとちょうどこの家に誰か来たみたいでインターホンの音がカランコロン！と聞こえてきた。 「ん・・・今日に限っていったい誰だ・・・タカミチか？」 エヴァがそう喋ると家の中にインターホンを鳴らした者が入ってくるのであった。 そして同時刻のまほら学園３−Aの教室、桜はネギにある事を言われニコニコしていた。 「桜さん・・・昨日はいきなりへやを飛び出してしまってすみませんでした」 「昨夜（楓さんの下で）考えてみましたが僕は桜さんの力に甘えていたようです。 今回の事件は僕一人の力で何とか切り抜けて見せます」 桜はこの言葉によりネギはもう元気になった事がわかり嬉しくなっている。 「（観月先生もこんな気持ちだったのかな〜）」 クロウカード集めのときやさくらカードに変える時、自分の為に全てを知っている 事を黙っていてくれた歌帆と今の自分を桜は照らし合わせている。 「そういえばエヴァちゃん風邪って聞いてたけど大丈夫なのかな？」 「桜それは無いで、相手は吸血鬼やねんから風邪なんてひくわけないて」 「えっ・・・そうなの・・・でももしもって事があるんじゃないかな」 「んな訳ないでどうせあの小娘達ズル休みやて」 「桜ちゃんはお優しいですわ〜♪」 エヴァを心配する桜にまったく心配していないケロちゃん。 知世はそれを見ながらやっぱりビデオを撮っている。 そしていつもの様にしていると、ふと桜達にまき絵が話しかけてきた。 「さくらちゃん・知世ちゃん」 「わ・・・わわまき絵ちゃん・・・（ケロちゃんぬいぐるみのフリ）」 「おはようございますまき絵さん」 「おはよー（＾ ＾）／」 まき絵の登場にすぐさまぬいぐるみのフリをするケロちゃん・・・ 知世はなにも動じなくまき絵に挨拶をする。 「あれ・・・今さっきぬいぐるみが動いていた様な・・・」 「ほ・・・ほぇぇ・・・」 慌てはぐらかせようとする桜・・・だがまき絵は馬鹿だった。 「ま・・・いっか・・・（いいんかい！）」 「それでね桜ちゃん」 胸をなでおろす桜・・・ 何も無しで気分を変え話の内容を変えるまき絵、馬鹿ピンクの称号はだてではない。 「桜ちゃんと知世ちゃんは知らないだろうけど、明日学園の年二回あるメンテで夜 ８時から夜１２時まで停電だから気をつけてね」 「まあそれはそれは・・・まき絵さんご報告ありがとうございます（ペコッ！）」 「えへへ〜（テレッ）」 まき絵の停電報告に知世が丁寧にお礼を言い頭を下げ、まき絵はその丁寧さに手を頭の後ろに置いてテレる。 「それでは懐中電灯等を買っておかなければいけませんね」 「そうだね知世ちゃん」 「それなら明日停電セールする店があるから明日買ったほうが良いよ」 そしてその後も何の変哲も無い女の小話が続き、今日一日は何事も無く終わるのであった。 次の日、朝桜達が学園へ登校するといつもはいないエヴァがもうすでに教室内にいた。 「あれ・・・エヴァちゃん・・・？」 「あかん、幻覚が見える・・・わい疲れとんのかな」 「ケロちゃんそれは言いすぎだよ！（汗）」 エヴァがいる事を信じられないケロちゃんは皮肉を言い、桜はケロちゃんを止める。 するとエヴァはフン！っと鼻息を立てて桜に話しかけた。 「今日来たのは昨日坊やに世話になったからだよ」 「マスターは昨日ネギ先生に看病されたお礼のつもりで来ている様です」 茶々丸はエヴァが今日学園へ来ている理由を説明する。 すると桜は驚いた。 「ネギ君昨日HR後からいないなと思ってたらエヴァちゃんの所に行ってたの！？」 「それがなにか・・・」 普通に答える茶々丸、すると桜の隣にいたケロちゃんが笑い始めた。 「くくくくく・・・あーはははははーーーー！こりゃあ笑いご「ケロちゃんあまり大きな声だしちゃだめ」」 少しケロちゃんの声が大きかったらしく桜はケロちゃんに両手で体重を乗せ笑いを止める。 「いや〜すまんすまん・・・しかし吸血鬼が風邪を引くとはなあくくく・・・」 ケロちゃんは腹を押さえながら笑いをこらえる。 そしてその笑いをこらえている様子を見ているエヴァが話しかけた。 「お前は喧嘩を売りに来たのかぬいぐるみ？」 「誰がぬいぐるみやねんおお！・・・・喧嘩やったらいつでもかったろうやないかい」 「ケ・ロ・ちゃん・・・（怒）」 「はいー」 エヴァに怒りながらガンたれるケロちゃんを桜は今までに無いほどの冷たい声で一瞬にして固まらせる。 「エヴァちゃん・・・その事なんだけどね、私達ネギ君に加勢するのやめたからもう敵じゃないよ」 「ん・・・なんだ・・・私が恐くなったのか腰抜け」 その言葉にケロちゃんはまたカチン！とき、またエヴァにガンたれだした。 「何が腰抜けやねん・・・桜の魔力レベルは１０００で小娘より上「ケ・ロ・ちゃん・・・」・・・ビクッ！・・・」 そしてまた桜の（命名）『コールドヴォイス』により止められる。 桜はケロちゃんを止めると一息溜息を吐き、最高に可愛らしい顔（妄想してみよう！）で エヴァに話しかけた。 「エヴァちゃん・・・今はなぜネギ君への加勢をやめたのか話せないけど私はエヴ ァちゃんの事信じてるから・・・」 「・・・・フン！（／／／）」 エヴァは桜の言葉にちょっと顔を赤らめ鼻息を立てた。 「貴様等が何を考えているのかわからんが私の敵で無いならまあいい」 「ん・・・ところで今レベル１０００とか言わなかったか？」 「オウ！・・・言ったで」 桜の『コールドヴォイス』を２回も受けておいてもなおケロちゃんは懲りずにまた エヴァに喧嘩を売る様な目で答える。 「だったら狙われない様にせいぜい気をつけるんだな」 「うん！」 桜はエヴァの答えに頷くと、知世とケロちゃん共に机に戻ってくのであった。 「（／／／）・・・ふん・・・」 「マスター顔が少し赤いようですが・・・？」 「うるさいボケロボ！」 そしてエヴァはいつもの様に茶々丸の頭のゼンマイをグリグリと回すのであった。 そして時計の針は１２：３０分を回り昼休み時間になっていた。 桜達はネギとアスナとと共に昼食を食べている。 「ネギ君昨日風邪を引いているエヴァちゃんの看病をしてたんだよね」 「はい」 「ネギ君偉いよ、ネギ君にとって今のエヴァちゃんは敵なのに」 「あんた昨日HR以降いなくなったと思ってたらそんなことしてたの？」 「教師が体調の悪い生徒を見過ごすなんてことはできませんから」 ネギは手を後頭部におきながら答える。 「でもこれでエヴァちゃん改心したんじゃないかな」 「いいや、それだけであのエヴァンジェリンが改心するとは俺っちは思えないっス。 何か裏があるんじゃ・・・」 「さあ、あんたの考えすぎなんじゃない」 「そうっスかねぇ」 そしてふとすこし考え込むカモ、カモはまったくといって良いほどエヴァンジェリ ンの事を信じてはいない。 「そういやエヴァンジェリンの事はさておき、桜嬢ちゃん達はなぜ傍観者を決め込む事にしたんだ」 「それはこの事件が終結するまではひ・み・つ・ですわ♪」 「（俺っちからして見れば知世嬢ちゃんが一番あやしいっす・・・）」 カモの質問に顔をニコニコさせながら答える知世。 カモはそんな知世をすごく怪しんでいた。 『こちらは放送部です・・・これより学園内は停電となります』 時間は午後８時に迫り、桜と知世は女子寮に帰るさいに買っておいた懐中電灯やろうそくを用意していた。 「ほぇ〜停電ってなにかでそうでこわいよ〜」 「大丈夫ですわ桜ちゃん♪」 「ほんまに桜の恐がりはなおらんな〜」 桜は停電を恐がり、知世はそんな桜をやっぱりビデオに撮りながら慰めている。 そして停電後の用意をし終わると、桜達は机の前に座った。 「後１０秒で停電ですわ」 「ほぇ〜（泣）」 「よっしゃーカウントをとろか〜」 ケロちゃんの掛け声と共にカウントを桜達はとり始めた。 「「「・・・７・６・５・４・３・２・１・・・０」」」 「フッ！」 カウントが０になり、時間が夜の８時になると桜の部屋を初め女子寮全て、学園都 市中全ての電気はストップし、都市中あたり一面真っ暗になった。 そしてその瞬間、ある魔力気配が桜達に漂ってきた。 「ケロちゃんこれは！！！」 「ああ・・・あの小娘の魔力気配や・・・とうとう動き始めたな！」 「そうですか・・・それでは桜ちゃんこれをお召しになってくださいな♪」 知世はまってましたかの桜の新作のコスチュームを取りだしてきた。 「知世ちゃん・・・いつの間にそんな物作ってたの・・・（汗）」 「はい・・・この服に着替えましたら早速向いましょう」 「でも今日私闘わないんだけど・・・」 「わかっております・・・けれどもただ見ているだけだとしても服だけでもちゃん としなければいけません」（どういう意味だ） そして知世の言われるがまま桜は衣装に着替え、魔力気配の方向に走り出すのであった。 桜が魔力気配があった場所大浴場『涼風』に到着すると、ネギと見知らぬ女性がもうすでに対峙していた。 「「あなたは・・・どなたですかーーー！！！」」 桜とネギはハモるのであった。 そしてそれを聞いた女性とケロちゃんがズッコケた。 「ネギ坊主・桜わからんのかい！」 「ボン！・・・私だ私―――――――！」 「「あ・・・」」 桜とネギは目を丸くして女性がエヴァだということに気づいた。 「と言うよりもまき絵ちゃん・亜子ちゃん・アキラさん・裕奈さんどうしてここに・・・」 ふと桜はエヴァの隣にいる運動部四人組に気づいた。 するとエヴァは桜の方を向き答えた。 「坊やと決着をつけるために私の操り人形になってもらった」 「ダメじゃないエヴァちゃん・・・まき絵ちゃん達を巻き込んじゃ」 「そうや卑怯やないかい・・・魔法とは関わり合いのないもんをまきこもーなんてな」 桜とケロちゃんはエヴァに非難あをあびせかける。 「卑怯・・・言っただろう私は悪い魔法使いだって・・・」 エヴァがそういうと桜は大声でエヴァに話しかけた。 「エヴァちゃんは悪い魔法使いじゃないよ、だってネギ君のお父さんの事好きだったんでしょ！」 「何！・・・木之本桜どうしてその事を！？」 桜・・・爆弾発言・・・ 「桜だけやないでワイ等ももう全てしっとるで」 「何！！！・・・その事を誰に教えてもらった！」 エヴァがわなわなと震えながら桜たちを問い詰める。 「学園長のじいちゃんに聞いたんや」 「・・・あのクソじじい・・・後で殺す！（怒）」 もうすでに怒り浸透なエヴァ・・・ 「まあ・・・・そんな事はさておき、誰が何を言おうが私は悪い魔法使いだ・・・行け・・・」 すると運動部四人組がネギへと迫っていった。 「やれ・・・我がしもべ達よ・・・」 エヴァがそう言うと運動部四人組がネギを襲い始めた・・・と思いきや・・・ 「スリープ『眠』！」 桜のカード『眠』のカードにより運動部四人組はバタバタと眠りにつくのであった。 「木之本桜！・・・お前は坊やへの加勢はやめたのではなかったのか！」 「そうだけどまき絵ちゃん達を巻き込むのは黙って見てられないから・・・」 「そうか・・・いいだろう・・・坊やそれでは本番と行こうじゃないか」 桜の言葉にエヴァは納得し、そしてネギとエヴァの決戦が始まるのであった。 「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック・・・」 「失礼します・・・ネギ先生」 「サギタ・マギカ セリエス・グラキアーリス『魔法の射手 連弾・氷の１７矢』」 １７本の氷の矢と茶々丸がネギに襲い掛かる。 ネギはたまらずガラスを破り、杖を使い大浴場の空へ飛んで逃げる。 「ああ・・・ガラスが！・・・弁償大丈夫なのかな？」 「そんな事より桜ネギ坊主をおうで！」 「うん・・・」 ケロちゃんは真の姿ケルベロスに戻り知世を背中に乗せ、桜は『翔』のカード使い 飛んでネギを追いかける。 そしてネギは自分に迫ってくる氷の矢を魔法の道具の魔法銃を使い打ち落とす。 「ほう・・・魔法銃とは珍しいな・・・」 「全弾撃破確認―――ネギ先生は骨董魔法具のコレクターだそうです」 「では坊や次防げるかな・・・ニウィス・カースス『氷爆』！」 エヴァが魔法を唱えるとネギの近くで魔法が起こり、ネギは魔法障壁で自分の身を守りまた逃げる逃げる。 「しかしあの小娘氷系呪文ばっかやなあ・・・まるで月『ユエ』みたいや」 「そうですわね・・・今はエヴァンジェリンさんが押しているみたいですわね」 そしてネギが学園都市の端にある橋に差し掛かると、エヴァは『こおる大地』を使いねぎをすっ飛ばした。 するとネギは倒れエヴァはそのネギへ歩いて近寄った。 「ふふ・・・これで決着だ」 「ネギ君・・・」 するとその直後エヴァと茶々丸の足下が光、『捕縛結界』によってエヴァと茶々丸は捕まるのであった。 「やったーひっかかりましたねエヴァンジェリンさん」 「ネギ坊主もやるなあ・・・これって身を切らせて骨を立つっていうんとちゃうか？」 「そうですねケルベロスさん」 ケルベロスの言葉に大喜びで答えるネギ・・・ 「感心したよ坊や・・・だが茶々丸」 「はいマスター・・・結界解除プログラム始動、すみませんネギ先生・・・」 するとそれまでエヴァと茶々丸を抑えていた結界にひび割れがおき、もろくも結界は崩れさるのであった。 「１５年の苦汁をなめた私がこの類の罠に何の対策もしていなかったと思うか？」 「え・・・そんなずるい・・・」 「ネギ坊主・・・小娘の方が一枚上手やったようやな」 「私もよくは知らんが科学の力だそうだ」（by葉加瀬） 「ほう科学かいな」 科学の力に感心するケルベロス、その間ネギは目を丸くして驚いている。 そして魔法を使おうとしたネギから茶々丸が杖を奪いエヴァが杖を橋から放り投げた。 「うわーん・・・酷いですよエヴァさん、本当なら僕が勝ってたのに―――ずるい ですよ一対一でもう一回勝負してください〜〜〜〜」 そういいながら泣きわめくネギ、するとエヴァはイラっ！としネギの頬を一発ビン タしてネギをしかりつけた。 「一度戦いを挑んだ男がキャンキャン泣きわめくんじゃない！」 「おお・・・小娘もたまには良い事言うやないかい、そうやでネギ坊主・・・男が そんなになくもんやない・・・男ならどんな困難があっても笑って越えるぐらいの気力あらへんとあかんで」 「ケルベロス・・・珍しく良い事言うじゃないか」 珍しく同意見のエヴァとケルベロス、これは行列のできる法○相○所の丸○弁護士 と○村弁護士の意見が合うくらい珍しい事だ。 「いや・・・だが一人できたのは無謀だったが今日はよくやったよ坊や」 「さて血を吸わせてもらおうか」 「桜とめんでええんか？」 「エヴァちゃんは大丈夫だよ・・・」 エヴァを信じきっている桜・・・すると茶々丸がエヴァに少し意見した。 「マスターネギ先生はまだ１０才なのであまり酷い事は・・・」 「心配するな坊や自身にも興味が出てきたところだし別に殺しはせん」 「ほらねっ・・・」 「でもキチッと血は吸わせてもらう」 「血は吸うんだ（汗）」 キッチリ血だけは吸おうとするエヴァに頭に一滴汗をたらす桜、すると橋の端の方 からアスナの声が聞こえてきた。 「コラ―待ちなさい―――」 「あ・・・アスナさん・・・」 「ふん・・・来たか神楽坂明日菜・・・茶々丸」 「ハイ」 走ってきたアスナに対してエヴァは茶々丸を使い対処しようとする。 だがカモのライターとマグネシウム(Mg）を使ったオコジョフラッシュの前にその 考えも崩れ去り、アスナはエヴァに対してとび蹴りを炸裂させようとした。 エヴァはアスナのとび蹴りに対して魔法障壁で防ごうとしたが、アスナはその障壁 を抜いてエヴァの顔にとび蹴りを食らわせた。 「あぷろぱあっ」 そして吹っ飛ぶエヴァ、それを見た桜はエヴァに走って近づいていった。 「エヴァちゃん大丈夫・・・鼻血でてるよ？」 「く・・・坊やはどこだ！」 エヴァは見渡すがすでにネギの姿はなかった。 「木之本桜・・・坊やはどこへ言ったんだ！」 「私はエヴァちゃんの味方じゃないから言えないよ」 「そうだったな・・・クソっ・・・！」 その瞬間桜達前方１００ｍ位先が光りだした。 「む・・・そこか！」 エヴァが気づくと、アスナとネギが出て来てエヴァと対峙しだした。 「ふう〜これでやっとこさ正々堂々互角の勝負が見れるな」 「それよりもアスナさんネギ君とキスしたの！？」 「えっ・・・でもネギはガキだし今のはカウントしないから」 驚く桜にアスナは眼を点にしながら答える。 「それではいくぞ、私が生徒だという事を忘れ本気で来るが言いネギ・スプリングフィールド」 「はい」 そしてネギVSエヴァの最終決戦が始まるのであった。 「シス・メア・パルス・ペル・ノーナギンタ・セクンダース ミニストラネギイ『カグラザカアスナ』」 「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」 「ラス・テルマ・スキルマギステル」 契約執行[シス・メア・パルス]で魔力供給され動き出すアスナにそれに対抗する茶々丸、そしてエヴァが呪文を詠唱しだしネギもそれにあわせて詠唱しだす。 するとネギが隠し持っていた子供用練習杖を出して使い出した。 「まあ可愛らしい杖ですわね」 知世がそういった瞬間エヴァは氷の１７矢を放ち、ネギも雷の１７矢で対抗し粉砕する。 そしてまたエヴァが闇の２９矢を放つとネギは光の２９矢を放つ。 「こりゃああの小娘ネギ坊主にあわせて手加減しとるな」 「でもエヴァちゃん何か楽しそうだね」 そしてネギが自分の最大の呪文を詠唱しだすとエヴァも同種の魔法を詠唱し始めた。 「ラス・テル・マ・スキル・マギステル『来たれ雷 精風の精』」 「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック『来れ氷精 闇の精』」 「おっ・・・こりゃあ同種の魔法で力比べする気やな」 「『雷を纏いて吹きすさべ南洋の風』」 「『闇を従え吹雪け常夜の氷雪』」 「これで決まるでー！」 その瞬間ネギとエヴァ両者から魔法が発射された。 「ヨウイス・テンペスタース・フルグリエンス『雷の暴風』」 「ニウイス・テンペスタース・オブスクランス『闇の吹雪』」 二人の魔法がぶつかり合うと、どちらの魔法の力も同じ位の力で粉砕しあう。 しかしその時、ネギはくしゃみをし魔力のオーバードライブ（暴走）を起こしエヴ ァの魔法に打ち勝ちエヴァに『雷の暴風』がぶち当たり粉塵が舞い上がった。 「ドオンッ！！！！！！」 「エヴァちゃん！」 「ネギ！」 「マスター！」 一同驚いた瞬間、周りに広がった粉塵も消え始め素っ裸になったエヴァが姿を現した。 「ほぇ〜・・・エヴァちゃん裸になっちゃったよ〜！！！（オロオロ）」 「あ・・・あわ脱げ・・・！？・・・ごめんなさい（／／／）」 桜は慌てふためき瞬時にネギが謝る。 「ぐっ・・・だが坊や・・・もだ決着はついてはいないぞ・・・」 「い・・・いけないマスタ―！」 茶々丸がそう言うと時間よりも早く学園都市の電力が復旧し始めた。 「ええい・・・いい加減な仕事をしおって！・・・キャン！」 その瞬間エヴァの魔力を抑える結界も復活し飛んでいたエヴァは落下し始めた。 「エヴァちゃん！」 「停電の復旧にマスターへの封印が復活したのです。魔力がなくなればマスターは ただの子供このままでは湖へ落下してしまいます」 そして落下し続けるエヴァ・・・すると咄嗟にネギが橋からダイブした。 「メア・ウィルガ『杖よ』」 その瞬間エヴァを助けたのは、フロート『浮』のカードであった。 「ん？・・・」 「っておわあー！ザブーン！」 エヴァはフロート『浮』のカードに乗りながら浮き、ネギは杖をもったまま水の中へ滑り込んだ。 「桜さ〜ん・・・酷いですよ〜」 ずぶぬれになったネギが杖に乗り飛びながら桜に近づく。 「ははは・・・ごめんなさいネギ君・・・咄嗟の事だったから」 ずぶぬれになり泣きながら近寄ってくるネギに苦笑いを浮かべ謝る桜、するとエヴ ァが桜に話しかけてきた。 「それよりも木之本桜・・・どうして私を助けた」 「だってエヴァちゃんクラスメートだもん（ニコッ！）」 「・・・（／／／）・・・」 そして顔を赤らめながら黒いローブを着るエヴァ、するとそのエヴァに知世が話しかけた。 「そういえばエヴァンジェリンさんはこの前、呪いはネギ君のお父様以上の魔力の 持ち主でないと解けないと言いませんでしたか？」 「ああ・・・言った」 「それならばそれ以上の魔力の持ち主である桜ちゃんのイレイズ『消』のカードを 使えばその呪いも解けるのでは？」 「「「「「・・・・・」」」」」 知世の言葉に数秒間その場にいた全員が目を点にし沈黙した。 「「「「あーーーーっ！！！」」」」 「なんでそんな事に誰も気づかんかったんや！」 「木之本桜！・・・それなら早く消せ今消せ即座に消せ！」 エヴァはあわてて桜につめよる。 「え・・・あ・・・うん！」 「彼の者に纏いし呪いを抹消せよイレイズ『消』！」 そして桜カードによりあっけなく１５年間もエヴァを縛り付けていた呪いが消え去るのであった。 「はあ・・・はあ・・・これで１５年間も苦渋をなめたこのふざけた呪いから開放 されたのだな」 「マスターおめでとうございます」 「おめでとうござますエヴァンジェリンさん・・・」 「良かったねエヴァちゃん」 皆笑みを浮かべながらエヴァの呪いが解けた事に祝いの言葉をエヴァに投げかける。 するとエヴァが桜と知世に話しかけた。 「呪いを解いた礼だ、木之本桜それに説く方法を思いついた大道寺知世貴様ら二人 に何でも良いから一づつ願いを叶えてやろう（私ができる範囲内でな）」 「え・・・良いの？」 「早く答えろ・・・借りは作りたくない」 「それじゃあねぇ」 すると桜がエヴァに願いを一つ持ちかけた。 「私達のお友達になってください」 「えっ・・・」 桜の願いに目が点になるエヴァ、知世はそんな様子をニコニコしながら撮影している。 「そんな願い事で良いのか・・・？」 「うん」 「桜ちゃんらしいですわ〜♪」 「なら友達になってやろう木之本桜・・・いや桜・・・」 「よろしくねエヴァちゃん！」 「ああ・・・」 そしてエヴァは桜＆知世と握手する。 「それと・・・知世・・・お前の願いはなんだ？」 「私はですねぇ・・・アスナさん達が卒業するまでエヴァンジェリンさん・・・い やエヴァンジェリンちゃんがまほら学園に留まる事が願いですわ」 「ちょっと待て・・・私は１５年もここにいるんだぞ・・・まだここに留まれと言うのか！？」 知世の願いをエヴァが聞くと冗談じゃない顔をして知世に迫った。 「良いのですか・・・このままでは私に借りをお作りになったままですよ」 「ぐ・・・仕方がない・・・わかった・・・」 知世の言葉にエヴァは観念しエヴァはまほら学園生徒を続投する事になった。 「しかし１５年もここにおったんかいな〜・・・これに懲りたらもう悪い事せんようにな」 ケルベロスがエヴァに笑いながら言うそしてエヴァはケルベロスに対して口を開いた。 「うるさいぞぬいぐるみ」 「ブチーン！」 エヴァの言葉にケルベロスの何かが切れた。 「誰がぬいぐるみやねんこの小娘幼女がー！！！！」 「誰が幼女だ・・・このくまのプ○さん！」 「おもてへ出んかい！（って言うかもうおもてやけど）」 「やるかぬいぐるみリク・ラク・ラ・ラック・ライラック」 そしてエヴァとケルベロスによる史上最大の喧嘩が始まるのであった。 そしてまたこの喧嘩は知世の一言により止まる事となった。 「この事件はとっても楽しめましたわ〜♪」 知世の言葉を聞き何かに感づいたエヴァ・・・ 「はっ・・・まさか知世貴様呪いを解く方法を知っていて黙っていたな！」 「それはどう言った意味なのでしょうか？・・私は楽しめたと言いましただけですわ♪」 「ぐ・・・」 『闇の福音』と言われたエヴァも知世の言葉の前にはまったくかなわなかったのである。 ＜第十二話終＞ 『ケロちゃんの次回予告コーナー』 「こにゃにゃちわ〜『ケロちゃんの次回予告コーナー』がやってきたで〜」 「今回はゲストがおらんからそのつもりで見てってな〜」 「何がおらんだ！このぬいぐるみ！」 「なんやおったんかいなこの小娘幼女」 「来た早々早速しにたいらしいな・・・」 「そりゃあこっちの台詞や！」 「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」 「ガアー！！！！！」 「ニウィス・カースス『氷爆』」 「そっちが氷ならこっちは火や！」 「ゴー！！！！！」 「ケロちゃん！」 「マスター」 「桜なんでこんな所におんねん！」 「茶々丸もだ！」 「二人とも喧嘩はやめて早く次回予告してよ！」 「そうですよマスター」 「桜の頼みだ仕方がない」 「それはワイの台詞や」 「さて次回のタイトルは・・・」 「『さくらの大切な人』・・・だ」 「大決戦の翌日」 「まほら学園にいきなり現れた人物」 「それは一体誰なのかー！」 「が今回の見所だそうだ」 「さて・・・」 「続きをやるかぬいぐるみ！」 「おう！・・・かかってこんかい小娘幼女！」 「だからケロちゃんエヴァちゃん・・・喧嘩はやめて！」 「ああ・・・もう終わりの時間となってしまいましたね」 「ケロちゃんが暴走してしまいまして読者の皆さんまことにすみません（ペコッ）」 「「さようなら」」 ＜終＞ |