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魔王と吸血鬼・神官と巫女・将軍と剣士 投稿者:麒山悠青 投稿日:09/08-18:35 No.1221

「今日からここのクラスの副担任になりますゼロス・メタリオムです。短い期間かもしれませんがよろしくお願いします。」

「シェーラ・ダイナストよよろしく。」

先に同じくにこにこゼロスと、シェーラの自己紹介(ちなみに苗字の命名は魔王が行いました)。しかしそれを迎えたのは沈黙だった。

((なにか(なんか)変なことでも言いましたか(言ったかしら)?))

二人してそう思った直後。

『『『『『お、』』』』』

「「お?」」

『『『『『おおおーーーーーー!!』』』』』

いきなり詰め寄ってくる2-Aメンバーにたじろぐ二人。

「どこから来たの?」

「恋人はいますか?」

「趣味は?」

「特技は?」

「どうしてこの時期に来たの?」

「二人の関係は?」

「その髪って染めてるの?」

黄色い声の質問軍団にさしものゼロスすらたじろぐばかり、シェーラにいたっては目を白黒させておろおろしている。そんなシェーラの姿に再び、

『『『『『シェーラさん、かわいい!!』』』』』

と黄色い声が降りかかる。なぜかその中には男の声まで混じっているように聞こえた。てか混じってた、すぐ横のが。

「皆さん落ち着いてください、席についてくださ~い。」

ネギの必死(?)の呼びかけに、皆そろって「は~い」と返事をして席に着く2-A一同。

「それではこの時間は質問タイムとしますので、質問がある人は手を挙げてください。」

ネギの言葉に一斉にクラス大半の手が挙がる。

「それじゃぁ、朝倉さん。」

「フフフ、この私が当てられたからには、二人の秘密は無くなったも同然よ!」

といきまく朝倉だが…………、それって今の状況じゃ二人が答えなきゃ無理なんじゃ。秘密なんざそう簡単に話すわけないし。

メモ帳片手に、手にしたマイクを二人に向けるあまりにもあれな朝倉。

「まずはずばり、お二人のご関係は?」

「ただの親戚よ。」

とはシェーラの言葉、たしかに二人を作った獣と覇の王は一人の王によって作られた存在。親戚というのはあながち間違いじゃない。

「どこから来られたんですか?」

「それは秘密です。」

人差し指を口元に当てた例のポーズに黄色い声が上がるがゼロスたちは気にしない。

「ではなぜこの時期に赴任してきたんですか?」

「それはですね、学園長に頼まれたからです。ネギ君のサポートをしてくれとね。しっかりしているとはいえまだ10歳ですからねぇ。」

これもまた嘘はついてない。全部を話したわけではないが。

「ではダイナストさんがこの時期に転入してきた理由は?もう3学期と時期も遅いのですが?」

「ゼロス達に着いてきただけよ。こんなのでも一応保護者だから。」

「ゼロスさんが保護者なんですか?」

朝倉がずいっとゼロスにマイクを突きつける。

「えぇ、彼女の父親は健在なのですが人としてどうかという方でして……………(魔族ですし、下っ端のことは道具としか見てない方でしたからねぇ。あれ?そうするとルークさんは僕たちのお爺さんということに?いやー面白いですねぇ。)まぁ、そいうわけで僕ともう一人の方が彼女の保護者をやってるんですよ。」

キラリと朝倉の目が光る。

「それでそのもう一人という人は?」

「今日からこの学園で警備員として働くことになっていますよ。ちなみにその方は男性ですのであしからず。」

「では、3人一緒に住むんですか?」

「いえ、シェーラさんは今日から寮入りしますよ。」

「じゃぁ、次にお二人に恋人、又は好きな人はいますか?」

「いないわ。」

「それは秘密です。」

と簡潔なシェーラと、いつものポーズのゼロス。

「お二人の特技と趣味は?」

「………………特にはないわ。」

「特技ですか?そうですねぇ大抵のことは出来ますからこれといったものは無いですね。
 趣味は観察ですね。面白いことを見るのは楽しいですから。」

暗にそれが面白いと思ったことならたとえ裏の厄介ごとでも、自分は介入せずに傍観させてもらいますよという意味も込めるが、はたしてこの教室にいる何人がこのことに気づいたことやら。

「あのぉ、そろそろ時間なんで次の質問で終りということで…………。」

「わかりました、それじゃぁ最後に好意を持っている人はいらっしゃいますか?」

「それは…………………。」

と口元に人差し指を運ぶにゼロス横からネギが口を挟む。

「秘密なんですか?」

そのセリフを先に言われて、ゼロスの動きが一度止まり半べそかきつつのたまった。

「ネギ先生の意地悪……………。」

ヅダーーーーン

教室中の生徒がそれにひっくり返った。



(ドラゴンスレイヤーとも言われた者がこんなやつだったとは……………。)

とシェーラは一人思っていた。



ところかわってこちらはルーク

「そういや、シェーラに昼飯代渡すの忘れてたな…………、弁当でも届けてやるか。」

先ほど学園長に渡された封筒の中身を確認しながらコンビニへ足を向けるルーク(この辺の知識は某L様の知識の中になぜか存在したため問題なく活用できる)

(そういや、俺らのいた世界って明確な通貨の単位って無かったな。金貨何枚とか銀貨で何枚とか、どうなってたんだろうなそこんとこ。)

などなど考えつつコンビニの中に入ったルークは、あまり考えずにお握りをかごの中に入れていく。しかもそのほとんどが赤いもの入りの……………。

まぁこんなもんかなと会計を済ませようとレジにかごを置き、支払いに十分な額のお札を封筒から抜こうとしたときそれは現れた。どっかのトラ○エッジが持っているような形をしたブワカ族の投げナイフ。

「金をだ…………せ?」

ルークの背後に立ったナイフの持ち主である強盗は、最後の一文字を言い切る前に視界は反転、言い切る直後に背中を強く叩きつけられ肺の中の空気を半ば強制的に吐き出させられ、強く咳き込みその目の前に自分が持っていたはずの投げナイフが目の前に突きつけられていた。

「警察行くのと病院に行くのとどっちがいい?」

「警察にいきたいです。」

その後ルークは、何が起こったのか分からないと言った表情の店員に警察を呼ばせ(店員はこのときになってようやく何が起きたのか理解した)多量のおにぎりをが入ったビニール袋片手にコンビニを後にした。



そんでもって昼休み。

「?」

シェーラは今までに感じたことの無い感覚に眉を顰めていた。

クゥ~~~。

今までに感じたことの無い感覚、つまり空腹。魔族だったころにも食事はしていたが、それは人間のそれとはまったく意味合いの違うものであり、空腹など今まで一度も感じたことが無かったのだ。

(不便なものだな、これは。)

かわいい音を立てる腹の虫にどうしたものかと考えていると、廊下のほうから少々ざわめきが聞こえてくる。
当然のようにシェーラは気にせずに目前の問題をどうするかと、頭を悩ませていると教室のドアが開かれ教室が静まる。

(あれ誰?)

(ここ女子中だよ、なんで男の人がいるの?)

(ていうか目つき悪。)

(恐いです~~)

などなどとまわりからひそひそ声が聞こえるが、シェーラは関心をしめさない。

「すみませんがどなたですか?校舎内(ここ)は学校関係者(生徒と先生)以外立ち入り禁止ですが」

委員長こと雪広あやかが、曰く目つきが悪く恐い誰とも分からない男に警戒心バリバリで注意する。

「あぁ、すまんな。俺は今日付けでここの警備員になったもんなんだがシェーラに用があってな。」

「シェーラさんの保護者の方ですか?」

先の質問タイムの時のことを思い出しながら聞き返すあやか。その言葉にクラス中の視線がシェーラに向き、当の彼女は聞き覚えのありまくる声に面を上げる。

「ルークさむグ!」

教室の扉のとこに立ち肯定の言葉口にするルークの姿を確認し、ついつい様付けで呼んでしまいかけ、慌てて口を自らの手でふさぐ。

「おぉ、シェーラほれ昼飯だ。」

そう言って放られたコンビニの袋は、きれいな放物線を描いて彼女の腕の中に納まる。

「んでこいつは無駄遣いすんなよ。」

再び放られたそれを片手で受け取り確認すると、それは黒いお財布。

「え、ちょっルークさ……ん?」

とまどいつつルークに視線を向けるがルークはそいじゃなぁ、とセリフを残して教室を後にしていた。

ルークの去った後、先と同じざわめき戻ることは無く皆が皆シェーラの席に殺到した。

曰く、あの人物とはどんな関係か?

曰く、あの男はどんな人物か?

曰く、強いのか?

などなどなど。

シェーラはは質問の一つ一つに当たり障りの無いように答え、ルークの持ってきたおにぎりを口にする。

「すっぱぁ!!」

どうやら赤いのを食べたようだ。元から赤くとも三倍か?



そんな彼女はクラスの何人かが、先のルークと彼女自身に他とは別の意味の視線を向けていることに気づかなかった。



「ぱっと見すごいクラスだったなぁ。なんか人外のやつとか人形とか、やけに腕の立ちそうなのとか。」

シェーラのクラスを離れたルークは、そこにいた生徒達のことを思い出しながら道を歩いていた。

「他をちょっと覗いた限りではあそこだけだぞ。なに考えてんだかねあの頭長爺さんは。」





時は流れて日は暮れて、ここは麻帆良学園近くの森の中。ライトメイルに身を包んだシェーラは手にした懐中時計(年代物で発条式)で時間を確認する。それと同時に一人の少女が姿を現した。

「確か桜咲刹那さんだったね。」

「話は学園長から聞いています。それでは行きますか。」

挨拶もそこそこ(というよりしてないし)に歩き出す刹那の後をシェーラは何も言わずについてゆく。

向かう先は森の奥。この裏の世界の、シェーラの新たなる戦場。




「お待たせしてしまいましたか、龍宮さん?」

いつもの黒い神官服に身を包んだゼロスが森の端にて立つ龍宮真名に声をかける。

「今回のパートナーはゼロス先生か。
いや時間はぴったしだよ。」

パンツルックに編み上げブーツと、違和感なんてとんでもないとてもぴったしな格好をした真名はゼロスの格好をしたから上へと観察する。

「その格好は魔法使いと思っていいのかな?」

「かまいませんよ、僕の魔法はとても独創的ですけどね。一応接近戦も出来ますが離れてポカポカやるほうが楽ですし性にもあってますので。」

ギターケースを担いだ真名に、ゼロスはいつもの笑みを絶やさず行きましょうかと歩き始めた。

進む先は森の奥。異界にてトップの実力を持つ神官の、生贄となる者共の集う場所。




形状を剣へと変えた餓骨杖を携えたルークの前には、二十近い数の異形がいた。

『ほう、一人で来るとは命知らずのやつじゃのぉ。』

異形の中でもひときわ大きい鬼がどこか違和感のある声で話す。

『たった一人でこの数を相手に出来ると思っているのかぇ』

下半身が蛇の、和装の令嬢が馬鹿にされたと思ったのか少々怒のこもった声で言う。

「まぁな、お前らなら俺一人で十分だろ。」

ぶっちゃけお前一人で十分じゃないやつなどいてたまるか。

ルークのその言葉にあきらかに殺意のこもった視線が幾つもルークを捕らえる。
しかしルークは落ち着いた表情で餓骨杖を構える。

「いくぜ。」

ルークが地を蹴った。



「ドゥールゴーファ。」

シェーラの呼び声に答えるかのように姿を現す禍々しい柄と、黒塗りの刀身を持つ1本の剣。シェーラの分身にして、子なる将軍の剣。

「我が剣の露となって消えたいものからかかってくるがいい。」

その言葉に答えたわけではなかろうが襲い来るのは巨体の鬼、烏頭の化生、孤面の女、狼頭の魔物、数多の化け物。
これをシェーラは一振りに突き確実に一体の異形屠ってゆく。

少しはなれたところでは、刹那が他の異形を相手に華麗に踊っていた。そうそれは見るものを魅了する舞だった。それは美しく軽やかで、とても鋭い一つの剣舞。振るう刃はシェーラと同じ様に確実に敵たる異形を屠ってゆく。

鋭き閃の刃に、華麗な線の刃。

二つの刃の前に減じる異形。

幾ばくかの時が過ぎたときその場に残るのは、その二つの刃を手にした二人の少女のみであった。




そこを表現するのにぴったし菜言葉は地獄絵図。
本来なら人という存在を蹂躙せしめるだろう異形達が、逆に蹂躪されるという信じられぬような光景。
しかもそれを成すのはたった一人の優男。

放たれる圧倒的な熱量を持つ炎弾。

何の前触れも無く爆ぜる異形の体。

数多を貫き凍らせる無数の氷針。

轟音とともに降り注ぐ蒼き雷鳴。

荒れ狂い切り刻む不可視の風刃。

隆起し異形を飲み込む大地の顎。

そして突如現れ異形を串刺してはその姿を消す黒い錐。

真名は己が出来ることは何も無いと悟りただただ呆然と立ち尽くしていた。

聞こえるのは燃え盛る業火の、肉の爆ぜる、何かの凍る、降り注ぐ雷の、吹きすさぶ豪風の、黒い錐が串刺し刺す音。
異形の悲鳴すらかき消すそれらの音のみだった。

それ以外は何も聞こえない。それを成しているはずの青年の、あるべき呪文の詠唱すらも聞こえない。

真名から見えるのはゼロスの横顔のみ。その横顔は………、歪んでいた。今日はじめて見たときから笑顔を貼り付けていたその顔は『笑』を通り越し『嗤』っていた。
細かった目は見開かれ、狂気にもにた獣の目。鋭い視線は逃げ惑う異形へと向けられている。

『たかが人間などに使役されるような者共が、身の程を知りなさい』

異形の発したゼロスへの嘲りの言葉。それに返されたゼロスの言葉はとても冷たく、それとともに発せられた殺気は、真名が今までに感じた中でも最も冷たく鋭い殺気。
真名は、自分に向けられたわけでもないその殺気に背筋が凍る思いをした。



それらから思ったことはただ一つ『この人には決して逆らってはいけない』ということ


真名は思ったゼロスは一体何者なのかと。無詠唱でこれだけのことを成し、数多の戦場を駆けた自分をその余波だけですくみあがらせる存在。

当然この男と共に現れたあの二人もやはり普通ではないのだろう。シェーラという少女とルークという男。何者か知りたいと思う反面、決して知るべきではないと叫ぶ自分を見つけ、真名は迷わず後者を選ぶ。

猫のように殺されてはかなわぬと。




地を蹴ったルークがたどり着くのは先頭にて構えた烏族の剣士。

「遅ぇ!!」

相手の反応速度をはるかに上回る速さで近づき得物を一閃。

宙を舞う烏族の頭。
それが地に転がり還される。ここでやっと異形達は何が起きたのかを理解し、それぞれの得物をルークへ向ける。

しかしルークの傍にいた別の烏族はそんな暇も与えられずに、その体を真っ二つに切り裂かれ還される。

「おいおいどうした?その数相手に俺は手も足も出ないんじゃなかったのか?」

あきらかな挑発。ルークに向けられていた武器たちが一斉に彼へと殺到する。

巨大な棍あるいは矢、槍、刃。

迫るそれを体捌きだけでかわし餓骨杖を振るう。



切り裂き避け突き唱え穿ち受け止め蹴り殴り斬りつけ避け放ち跳び斬りつけ突き唱え蹴り投げ飛ばし穿ち切り裂き避け受け止め斬りつけ投げ飛ばし穿ち避け跳び唱え突き蹴り放ち切り裂き穿ち唱え放ち穿ち受け止め斬りつけ跳び殴り突き蹴り放ち跳び切り裂き穿ち殴り突き唱え蹴り斬りつけ放ち避け切り裂き跳び受け止め斬りつけ唱え殴り蹴り唱え斬りつけ切り裂き受け止め…………………。


そして最後には餓骨杖を持った無傷のルークがその場に残る。

ため息をつきその視線を空中へと移す。

「何のようだ?」

ルークが移した視線の先に現れたのは、シェーラのクラスにいた人形を従えた、これまた彼女のクラスにいた人外の少女。

「何、お前が一体どれくらいの実力者なのかと思ってあ。」

「ほぉ、あの頭びっくり人間の指示か?」

「ふん、学園長のことなどしらんわ。私が興味を持ったから見に来ただけだ。人のふりをする者よ。」

「へぇぇ、でその好奇心は満たせたか、人外?」

「まぁな。
自己紹介がまだだったな。
我が名は吸血鬼(ヴァンパイア)エヴァンジェリン!!
『闇の祝音(ダーク・エヴァンジェル)』!!
最強無敵の悪の魔法使いだ!!
喜べ!貴様は合格点だ、故に我が従者にしてやる!泣いて喜ぶがいい!!」

「ほー、吸血鬼でも日の光が大丈夫なやつがいたのか、初めて知ったわ。」

「あのー、マスター。
あの方は話の半分を聞いていらっしゃらないようですが。」

「何!?」

人形の言葉にエヴァがルークのほうに視線を戻すと、ルークは腕を伸ばしたり体を捻ったりして体をほぐしていた。

「おい貴様!!この私がせっかく従者にしてやろうと言っているんだ、ちゃんと話を聞かんか!!」

同時に空気が変わった。

全てを凍らせるかのような冷たい空気へと。
その発生点は一人の男、それを感じたエヴァ思わず体を強張らせてしまっていた。

「我を従えるだと、吸血鬼ごときが?」

ルークから発せられたのは深く重い冷たい声。先までとはまったく違う重圧を感じさせる声だった。気の弱いものならばその声を聞いただけで、気を失ってしまうようなそんな声。

「この我、赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥを従えるだと!?
身の程を知れ小娘が!!」

「がぁっ!!」

突如現れた魔力の塊がエヴァと彼女を抱いて浮遊していた人形を大地に叩きつける。

「な、今何を…………?」

大地に叩きつけられてなお、圧倒的な拘束力となった重圧(プレッシャー)がエヴァ達の動きを封じ込める。それでも何とか顔を上げた彼女が見たのは、元から紅かった瞳をさらに深いあかい色へと変えたルークの姿。

「吸血鬼ごときが我を従えるだと?あまつさえそれを感涙に伏せと?調子に乗るなよ小娘が。
我が力を持ってすれば、貴様などそこいらの虫けらとなんら変わらぬということを、その身に刻んでおくがいい。」

それだけ告げて、ルークはきびす返してその場を去っていった。

後に残されたのは、彼が去った後も残された畏怖により、起き上がることの出来ないでいる二体の人型だけだった。

魔王と獣神官と覇王将軍

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