星から来た人々4話 夢への一歩 投稿者:NEXUS 投稿日:04/04-20:59 No.2215
バスターバルタンによって危機(?)に陥ったネギ達。だが、バルタンの戦士ユウザに助けられ、何とか乗り切った。
無事に図書館島を脱出したバカレンジャー達は、猛とネギの密着勉強を行った上でテストを受け、後は結果を待つばかりとなった。
成績発表日 ネギ達がスクリーンに写し出される結果を食い入るように見つめている。
放送『2年生の平均は73.4点!ではクラス成績を良い順に発表して行きましょう!!』
佐々木「どきどきする~」
明日菜「うちの学校、何でもお祭り騒ぎにするんだから・・・」
ネギ「・・・。」
木乃香「大丈夫やよ、ネギ君。皆頑張ったし。」
ネギ「はい、木乃香さん。」
放送『第1位!!2年え~・・・』
猛「おっ!?」
明日菜「もしかして!?」
放送『2年F組!!平均80.8点!!』
古菲「あら~。」
放送『第2位!!2年S組!!」
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放送『下から3番目、第22位!!2年P組!!』
佐々木「まずいよ、次ぎ出ないと!!」
ネギ「・・・。」
明日菜(やっぱり、本を捨てたのは間違いだったかな・・・)
放送『下から2番目!!ブービー賞です!!』
全ての生徒が注目する・・・
放送『2年K組ですね。次回は頑張りましょー。』
ネギ「と言う事は・・・」
明日菜「最下位・・・」
夕映「確定・・・です。」
猛(・・・ちょっと待てよ、確か学園長が・・・)
どこかへ向かう猛。それと同時にネギも、その部屋から出て行った。
駅 荷物を背負い、今まさに帰ろうとするネギの姿があった。
ネギ(お姉ちゃん。今から、そっちに帰ります。立派な魔法使いにはなれなかったけど、皆が頑張ってくれて嬉しかった・・・)
そう思うネギの目には、涙が浮かんでいた。
ネギ「子供1枚、新宿まで・・・」
明日菜「待って!!」
切符を買い、改札をくぐろうとするネギを止める明日菜。その後ろには、バカレンジャーや図書館探検組もいた。
明日菜「ゴメン!!私達のせいで課題、落っこちゃって・・・」
ネギ「いえ・・・誰のせいでもありません。あの本を使って受かっても、それは僕や皆さんの力でも無いんですから・・・結局は、僕が未熟だったんです。」
古菲「待つアル、ネギ坊主!!」
木乃香「おじいちゃんに頼みにいこ、な?」
佐々木「まだ10歳なのにこの課題きつかったんだよ!!」
ネギ「でも、課題に関しては僕も納得の上で・・・」
長瀬「もしかしたら、何か採点ミスがあるかも知れないでござる!!」
遠くから猛と学園長が走って来る。そして・・・
猛「ネギ君、ゴメン!!長瀬さんの言うとうりなんだ。」
猛の一言で全員の動きが止まった。
学園長「実はの~、君たちの分は儂が採点しとっての~。うっかり放送部に提出するのを忘れとって、さっきの結果は全体の合計じゃ無いんじゃよ。」
全員「え~、何ですかそれ!!」
木乃香「うちらの分入って無いんやったら・・・」
早乙女「2ーA、最下位じゃないかも!?」
佐々木「でも私達の点数足したくらいじゃ・・・」
バカレンジャーの自信の無い顔を見た猛が、どこから出したか答案を取り出した。
猛「じゃあ、ココで発表しよう。・・・佐々木さん、平均66点。良く頑張ったね。」
佐々木「うそっ!!66点!!」
猛「古菲さん、67点。長瀬さん、63点。この調子で頑張るんだよ。」
古菲「やったアル!!」
長瀬「うむ。」
猛「綾瀬さん、63点。勉強嫌いでも、少しぐらいはやってね。」
夕映(やだ・・・)
猛「早乙女さん、81点。宮崎さん、95点。木乃香ちゃん、91点。君たちは問題ないね。」
いよいよ最後がやってきた。 周りにはいつのまにかギャラリーの輪が出来ている。
猛「最後に、神楽坂さん・・・71点です!!」
ネギ「あ、すごい・・・」
明日菜「じゃあ!!」
学園長「そう、これを合計すると・・・平均が81.0点になり、0.2の差で・・・」
学園のスクリーンに『学園長のミスで再計算中』から、『計算終了』に変わる。
学園長「2ーAがトップになるのじゃ!!」
猛「ネギ君!!この結果は君が頑張ったお陰だ!!合格だ!!」
学園長「これからは更に精進するんじゃよ。」
ネギ「あ、はい!!」
明日菜「じゃ、とりあえず新学期からも宜しくね。」
ネギ「はいっ、宜しくお願いします!!」
夕方 学園長室 机の上に置かれた書類に判が押される。
学園長「君の指導のお陰じゃな、矢的君。」
猛「僕は何もしてません。・・・全部、あの子の力ですよ。」
そう言って書類を手にとる。そこには『ネギ・スプリングフィールド 麻帆良学園中等部教員に任命す』
と書かれていた。
学園長「ところでな、矢的君。」
真剣な顔になる学園長。
猛「なんでしょう。」
学園長「バルタン星人の件と、最近の魔物の進入の事をGUYS-JAPAN総監に話した所、隊員の1人をよこしてくれたのじゃが・・・」
猛「どうしました?」
学園長「どうやら迷子になってしまったようなのじゃ。スマンが探してくれるかの、君の良く知っている隊員じゃから。」
猛は、GUYS隊員ともあろう者が迷子になるとはと、呆れながら部屋を後にした。
同時刻 森の奥 麻帆良に侵入して来た無数の鬼を斬り倒していた刹那は、不思議な青年と出会っていた。
刹那「そこの人!!ここは危険です!!逃げて下さい!!」
青年に呼び掛ける刹那。青年は刹那に気付き、襲い掛かる鬼の攻撃をかいくぐりながら近付いてきた。
青年「何を言ってるんですか!!ここは僕に任せて下さい!!」
そう言うと、青年は左腕に不思議なブレスを出現させた。
刹那「な、何をしてるんですか!?」
青年「君は下がってて下さい!!」
ブレスの中心にあるクリスタルを回転させる!!そして・・・
青年「メビウーーース!!」
左腕を掲げる!!
シュィィィン!! 強烈な光と共に、人間大のウルトラマンメビウスが現れた!!
メビウス「セアッ!!」
メビウスブレスから、光の剣メビュームブレードを出現させ、鬼達に斬り掛かって行く!!
刹那(すごい・・・まるで演舞みたい。)
ザシュッ!! 向かって来る鬼を、次々に切り倒して行くメビウス。
メビウス「ヤアッ!!」
ズバァッ!! 最後の鬼を切り倒すと、メビウスは青年に戻った。
刹那「素晴らしかったです、メビウスさん!!」
驚きと尊敬の眼差しで、青年を見る刹那。
青年「地球ではヒビノ ミライて言います。」
刹那「あっ、すいません。私は桜咲 刹那です。ミライさん、何でこんな所に?」
ミライ「任務でここに来たら、何か不思議な力を感じたんです。で、その方向に来てみたら刹那さんが襲われていて。」
刹那(襲われているように見えるとは、私も未熟だ・・・)
ミライ「それで、刹那さん。中等部の校舎ってどこですか?」
刹那「私も報告があるので行きましょうか。」
道路 二人が森から抜けると、そこには車に乗った猛がいた。
猛「やっぱり君だったか、メビウス。」
ミライ「80兄さん!!」
刹那「矢的先生、知り合いだったんですか?」
猛「ああ、僕の弟だ。まあ、乗って。」
2人が乗ったのを確認すると、猛は車を走らせた。
学園長室
学園長「最近、鬼や魔物が多く出現するようになって来ての、そこでGUYS総監に相談した所、ミライ君を寄越してくれたと言う訳なんじゃ。」
猛「なるほど。で、その鬼達を操っている者の目的とかは、分かって無いんですか?」
学園長「・・・木乃香の、そしてこの地の膨大な魔力じゃ。国を傾ける程の力があるのじゃからな。」
ミライ「分かりました。護衛の任務、精一杯やらせて頂きます。」
学園長「それでの、確か君は18歳と聞いておるが・・・」
何かたくらんでいるな、猛と刹那はそう思ったらしい。
ミライ「はい、この姿のモデルにした人が18歳なので僕もそうです。」
学園長「人生の中で年齢詐称は付き物じゃ、君を中等部に編入したいのじゃが。」
猛達の予感はあたっていた。しかし、教師が年齢詐称を認めるとは・・・
ミライ「ちゅうとうぶ・・・ってなんですか?」
ここでジョークを言うのは分かるが、ミライは真面目に知らないのだ。
猛「メビウス、中学校の事だ。」
ミライ「へぇ~、中学校。」
猛「いいんじゃないか、地球の事知らなかったりするからさ。」
学園長「と言う事で決定じゃの。で、木乃香の護衛もあるから、新学期から女子中等部3ーAに編入で決定。」
刹那「ええっ!!学園長、それは・・・」
ミライ「・・・?」
学園長「いや、最近どこもかしこも共学での。うちも試しにやってみようかと思ったのじゃ。」
刹那「何だ共学か。」
ミライ「どう言う事ですか?いいのに分からないんですけど。」
ホントに何も知らないミライ。まあ、彼の知ってる情報は地球全体での常識だけだから仕方ないが。
猛「ミライ、アレがこうしてコウなってこれが・・・」
ミライに説明する猛。
猛(・・・タロウ兄さん、もっと地球の事教えてあげれば良かったのに。)
そう密かに思うのであった。
ミライ「・・・分かりました。」
猛「・・・と言う事で、編入の件宜しくお願いします。」
学園長「うむ。では新学期から勉強も頑張るのじゃぞ。」
こうして、ウルトラマンメビウス、ヒビノ ミライが麻帆良に(中学生として)住む事になった。
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