HOME
| 書架
|
当サイトは「魔法先生ネギま!」関連の二次創作投稿サイトです。ネギま!以外の作品の二次創作も随時受け付け中!
書架
EXFile「暗い天使サンダルフォンVer1.5」 投稿者:赤枝 投稿日:05/11-02:20 No.486
注1:徹頭徹尾ネタです。この話は本編に何ら影響を与えるものではありません。
魔導探偵、麻帆良に立つ
EXFile「暗い天使サンダルフォン」
リューガ・クルセイドは改造人間である。
ある日、アメリカのとある街で一人やさぐれていたリューガ・クルセイドは悪の組織、裏アメリカ政府直属『D∴D∴<ダークネス・ドーン>』の改造怪人に囚われてしまう。
『D∴D∴<ダークネス・ドーン>』地下秘密基地で、リューガはウェスパシアヌスと名乗る謎の変態紳士の手によって、彼の体内には出来損ないの無限心臓――『Defective Deus Dynamo』を埋め込まれてしまった。
「君は今この時を以て、我々D∴D∴<ダークネス・ドーン>の尖兵として生きるのだ」
ただちょっぴりおっちょこちょいなウェスパシアヌスは、ついついうっかりリューガに脳改造を施すことを忘れてしまった。
ウェスパシアヌスはこのことを後に語る。
『いや、あれは私らしくもない、らしくもない失策だ。しかしそんなちょっぴりドジっ娘風味なところが萌え萌え?』
ウェスパシアヌスは天才ではあるが、頭がちょっとかわいそうな人なのだ。
D∴D∴<ダークネス・ドーン>を脱出した彼は、とある教会の孤児院へとたどり着き、かつて生き別れた彼の姉、ライカ・クルセイドと再会する。
「姉さん………………?」
「リューガ? リューガなの!?」
感動的な姉弟の再会。孤独の中に生きてきた彼にとって、温かな教会での生活は何物にも代え難き宝物となった。
血の繋がった姉と弟なのに手と手が触れ合ってドキドキだとか、風呂上がりの姉の無防備な姿にいやーん、とかいう展開もてんこ盛りだった。神盛りであった。もしかしたら魔王盛りやもしれぬ。
嗚呼ソフ倫よ、おおソフ倫よ。何時の間に路線変更を? 我々はもう『義』がつかねば萌えない肉体<カラダ>になってしまったというのに…………。
だがしかし、そんな幸せな日々も長くは続かなかった。突如としてアーカムシティに悪の組織『D∴D∴<ダークネス・ドーン>』の手が迫ってきたのだ!!
燃えさかるアーカムシティを目にし、彼は『D∴D∴<ダークネス・ドーン>』と相対することを決意する。
そんな彼の前に現れたのがドクターと名乗る謎の科学者。ウェスパシアヌスを軽々と超越した変態であった。
「貴様のその力、我が輩の道楽――もとい、アーカムシティの平和の為に利用させてもらうのであ~る!!」
「利用させてもらうロボ~~~!!」
その隣にいつも控える妙にメカメカしい語尾をもつ謎の美少女。ラブとロマンスの気配はありやなしや?
ドクターがミスカトニック秘密図書館からギってきた魔導書『屍食教典儀』を受け取った彼は『D∴D∴<ダークネス・ドーン>』によって埋め込まれた『出来損ないの無限心臓<Defective Deus Dynamo>』――通称DDDを利用して、『暗い天使<サンダルフォン>』に変神する。
「サンダルフォン、変神ッ!!」
相棒はモンスターバイク『ハンティングホラー』だ。
18気筒魔導エンジンによって生み出される化け物じみた出力で、爆音を響かせながら今日もアーカム夜空を駆け抜ける。
迷惑千万極まりない!!
我々の静かな夜を返せ!!
住人達の悲鳴が上がる。そりゃそうだ。
今日も今日とてDDDが唸りをあげる!!
戦え、サンダルフォン!!
負けるな、サンダルフォン!!
世界に平和が戻るその日まで、『D∴D∴<ダークネス・ドーン>』を倒すその日まで!!
「青い地球を守るため、胸の鼓動が天を衝く!! サンダルフォン、悪の現場にただいま参上!!」
最終回予告
「変態紳士ウェスパシアヌス! 今日こそ貴様を倒し、そしてライカと添い遂げる!!」
「馬鹿な!! 愛など粘膜の作り出す妄想に過ぎん!!」
強大な新兵器を携えた『鬼械神<デウス・マキナ>サイクラノーシュ』を駆るウェスパシアヌスに、サンダルフォンはどの様にして立ち向かうのか、次回を期待して待て!!
この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしています。
覇道財閥のロゴが刻まれたテロップを見て、九郎はぽつりと呟いた。
「なあ、ネギ。お前毎週これ見てるの?」
「はい、放映開始から欠かさず見てますよ。かっこいいですよねぇ、サンダルフォンって」
「あー、ちょっと電話してくるわ」
――あ、執事さん? ちょっと姫さんに話があるんだけど。ちょっと日本で放映されているTV番組についてね。
――グッズも既に販売済み? ダレット伯爵の屍食教典儀を検閲版で大量出版? アホかぁ!!
九郎もいろいろ大変なんだなぁと思いながら、ネギは居住まいをなおして、テレビ画面に向き直る。
大十字九郎は失念していた。
日曜朝の定番番組は「変身ヒーロー(ライダー)」だけでは終わらないということを。
そう、日曜日の朝八時半からは「変身ヒロインもの」が始まるのだ!!
テレビ画面の中で、白ゴスロリに身を包んだ少女と、黒ゴスロリに身を包んだ少女が可愛らしくポーズを決めて、ブラウン管の向こうで告げる。
『ふたりは魔導書<グリモア>。このあとすぐ!!』
ぐりっもあ♪ ぐりっもあ♪
EXFile「暗い天使サンダルフォン」…………………Closed.
HOME
| 書架top
|
Copyright (C) 2006 投稿図書, All rights reserved.