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『第二話 学園長とサイバトロンと・・・』 投稿者:ダーダー 投稿日:06/16-13:04 No.753
『第二話 学園長とサイバトロンと・・・』
麻帆良学園 学園長室
月が輝く静かな夜に麻帆良学園学園長 近衛近右衛門は悩んでいた。
学「ふむ・・・。今年の3-Aの修学旅行は京都に決まったか」
修学旅行に行くというクラスについて悩んでいた。京都に行くという3-Aというクラスは何というか・・・奇人変人の集まりのようなクラスなのである。
担当の先生が十歳の子供だったり、何でもこなす超人がいたり、ロボットがいたり、吸血鬼がいたり、忍者がいたり、剣士がいたりと、まさにこんなクラスあったらスゲー!というレベルである。
学「だが、関西呪術協会が気がかりじゃの・・・。ネギ君達がいるから大丈夫だと思うが修学旅行の邪魔をしてきたりワシの孫娘に手を出さなければよいのじゃがのう・・・」
他にも色々悩んでいたようである。ネギ君(解ると思うが食べ物ではない)や関西呪術協会、学園長の孫娘の事については後に出てくるとして話を進めよう。学園長が悩んでいるその時・・・。
ドォーン!!!!
学「な、なんじゃ!!」
突然轟音が鳴り響き、机に積み重ねていた本が崩れ落ちた。慌てて学園長が窓から外を見てみると大きなクレーターが近くの地面に出来ていた。
学「・・・・。とりあえず様子を見に行くか・・・」
暫く呆然としていた学園長だったが、ハッと我に返り、事態の収拾をするため一人でクレーターの方に向かうことにした。
ラ「ハッ!!ここは天国?」
チ「痛~。どうやら天国じゃないみたいじゃん」
ダ「ダー・・・。ここどこダー・・・」
クレーター内から這い出してきたのは次元転移爆弾の爆発に巻き込まれたラットル達だった。体の各部が真っ黒になっていることから爆発の凄さがうかがえる。
ラ「そうだ・・・、思い出した。オイラ達、あの爆弾の爆発に巻き込まれたんだ・・・」
チ「で、でもよ、何で俺達こんなとこにいるじゃん?タランスの話だと俺たちどっかに閉じこめられるとか何とか・・・」
ダ「次元の狭間だよ。ダー、俺達って奴はよほど悪運が強いらしいな・・・。タランスの話だとあの爆弾は試作品だ、完成品じゃねぇ。俺達を次元の狭間に閉じこめるのが失敗してもおかしくはねぇしな」
ラ「ハァー・・・、アンタって結構話聞いてたんだ」
ラットルがダイノボットの話に関心しているとチータスが皆に言った。
チ「あのさ、嫌な話は聞きたくないだろうけど聞いてくれる?コンボイとライノックスの姿がない。やばいじゃん・・・」
ラ「何!!!」
ダ「ダー、助からなかったのか・・・」
ラ「そんな訳あるか!!オイラ達が助かってんだ。あの二人もきっと生きてるさ!!」
ダ「憶測を立てるのは結構だがよ、現実を見つめろ!!クソネズミ!!」
ラ「何だと!!このアホ恐竜!!」
チ「あー、もう!止めろ二人とも。ここがどこだが解らないのにケンカしてる場合じゃないじゃん」
今にも取っ組み合いを始めそうな二人のケンカを収めようと間に入るチータス。だが、そこに・・・。
学「君達は誰じゃ・・・?」
三人「!!!!」
学園長がその場に現れた。三人は急に現れた学園長をみて呆然としている。
学「どうしたんじゃ?質問をしているのじゃが・・・」
チ「あっ・・・と、えーと、その・・・、怪しい物じゃないじゃん」
ラ「そうそう、こんな所にいるのは事故であって・・・」
しどろもどろでありきたりな答えをいうチータスとラットルに対してダイノボットは腕を組みながら呆れ顔、学園長に至っては困惑顔である。
学「ま、まぁ(汗)とりあえず落ち着きなさい。落ち着いたらゆっくりと話してくれればいいんじゃ。どうじゃ?ワシの部屋でお茶を飲んでお菓子でも食べながらゆっくりと」
チ「えっ!!マジ!!やったじゃん!!」
ラ「うひょおー、初めて会ったのにやさしいねぇ、お爺ちゃん」
ダ「・・・・」
上機嫌のチータスとラットル。だが、ダイノボットは急に現れた得体の知れない人物に気を許すほど落ちぶれていなかった。
ダ《このじじい、一体何者だ・・・》
学《ふむ・・・、素直で明るそうだしこの二人は悪い物ではなさそうだ。しかし・・・、後ろの大きいのは警戒心バリバリじゃのう。念のために高畑君を呼んでおくか・・・。みるからに人間ではないしのぉ・・・》
ちなみにラットルの身長は180㎝、チータスは250㎝、ダイノボットは310㎝(高!!)である。
学園長室
案内された三人はまず渡されたタオルで体を拭いた。なにせ体中が泥だらけだったので部屋が汚れてしまうからだ。
そして後から学園長に呼ばれて来た広域指導員の高畑・T・タカミチがお茶とお菓子を出して学園長と三人の話が始まった。
学「それでは自己紹介でもしようかのぉ。ワシがこの学園の学園長、近衛近右衛門じゃ」
高「僕が広域指導員の高畑・T・タカミチだよ」
ラ「あっと、オイラはラットルです。よろしく~」
チ「俺、チータス。ヨロシクじゃん、近衛のじっちゃんに高畑のにーちゃん」
ダ「ダー、ダイノボットだ。・・・」
お互いの自己紹介も終わり、互いに置いてあるソファに座った。
学「それでは落ち着いた所で、話してくれんかのぉ。君達の事、そしてなぜここに来たのかをのぉ・・・」
ダ「ダー、いいぜ。ただし、そっちもここの事を話してもらう。俺達だけ自分達の事を話すのはフェアじゃねえしな」
学「いいじゃろう・・・。では、話してくれ」
ダイノボットは話した。
自分達はトランスフォーマーという機械生命体だという事、サイバトロンとデストロンの事、エネルゴンの事、自分達はサイバトロンだという事、自分達は望んでここに来たわけではなくて戦闘中の事故によってこうなったという事、自分達が世界とは明らかに違う場所だという事、等を話した(時折チータスとラットルがツッコみをいれたが)。
学「機械生命体トランスフォーマー、正義のサイバトロンと悪のデストロンか・・・」
高「別の世界から来た物達ですか、普通なら信じられませんが・・・」
ダ「ダー、俺達がいた所は建物なんか建ってなかったし、周りは岩の崖や滝が流れてたりしたぜ、溶岩もあったしな。だが、ここにはそんなもんはない。それに技術が進歩しすぎてるしな、別の世界だって考えるのが自然だろう。ダー」
チ「俺達別の世界に来ちゃったのか・・・」
ラ「なんかダーダー恐竜が賢く見えるよ・・・」
学「ふむ、別な世界から来たというのは説得力があるが、機械生命体というのはのぉ・・・」
明らかにトランスフォーマーという単語に半信半疑の二人にチータスはお茶を飲み終えると言った。
チ「信じられないのならいまトランスフォーマーだって事を実演してみせるじゃん」
ラ「そうだね、ハッキリ見せた方が信じてくれるかもしんないし」
学「何を見せてくれるんじゃ?」
ダ「ダー、変身をだよ」
高「変身?」
三人は学園長と高畑の前に立ち、そして・・・。
三人「ビーストモード!!」
その掛け声を言ったとき、三人の体は戦闘ロボモードから組み変わっていき、動物の姿になった。その姿に学園長と高畑も驚愕の顔になった。
学「なんと・・・。これは驚いた、心臓が止まるかと思ったわい」
高「本当に機械生命体か・・・。確かに今の時代にこんな変身技術はないしね。スゴイな」
ラ「へへ、信じてくれた?」
高「ああ、信じるよ。目の前で見せられては否定のしようがないからね」
チ「信じてくれて何よりじゃん」
ダ「ダー、さぁ、今度はそっちが話す番だぜ。正確な情報を話してくれよ、一刻も早くここがどこだか知りてえんだ」
学「うむ、じゃあ話すぞ」
学園長は話した。
ここは麻帆良学園という学園であること、ここには魔法使いがいるという事、そして最後に魔法の事について話した。
チ「学園か~、しかもこの学園長とはな~。凄いじゃん、じっちゃんは」
ラ「懐かしいな~、友達とよく先生とかにイタズラしたっけ~。ヘヘヘヘヘ」
ダ「ダー!!!このオタンコナスの味噌煮込み共!!!反応する所違うだろー!魔法だとー!それこそ信じられねーだろうがよ!ア、アーン」
学「ふむ、じゃあ君達と同じように実演してみせようかの」
ダ「何っ!」
窓を開け、学園長が何かボソッと吹き、手のひらを空に向ける。
すると手の平から光ったの矢のような物が何本も出て空に向かっていった。その光景に三人は唖然とする。
チ「スッゲー!!本当に魔法じゃん!!」
ラ「うんうん、オイラ魔法なんてサ○ーちゃんでしか見たことないよ」
チ「お邪魔女ド○ミとかも同じものかな?」
学「フォフォフォフォ、信じてくれたかのぉ?」
ダ「ハイ、すいませんでした・・・。信じます」
学「フォフォフォ、ありがとうのぉ」
互いに重要な所を話し、暫く静かにお茶を飲んでいた一同だったが学園長が質問を投げかける。
学「それで、君達はこれからどうするんじゃ?」
チ「まずはここら辺の調査かな?通信が繋がらない行方不明のコンボイとライノックスがもしかしたらいるかもしれないし」
ラ「それにおかしい事があるよ。オイラ達結構長い時間戦闘ロボモードになってんのにエネルゴンの影響が出ないし・・・。エネルゴンの反応はするんだけどなぁ・・・」
ダ「ダー、それにデストロンだ。あいつらも爆発に巻き込まれたんだ。もしかしたら俺達と同じように生きてここにいるかもしれねぇしな。ダー」
学「ふむ、なにやら問題が多いようじゃの・・・」
学園長は暫く考え込んだ後、思いついたように三人に言った。
学「どうじゃ、暫くこの学園の警備員をしてみないかのぉ」
三人「!」
高「学園長!それは・・・」
学「この頼みを受けてくれれば君達の住まいも用意するし、色々と物を買うためにこの世界のお金も出す。君達の仲間を捜す手伝いもする。それにもしもデストロンが襲って来たら彼らの事をよく知ってる君達の方が対処が早いじゃろう。もちろん戦いになったらこちらからも援軍を出すしのぉ」
三人「・・・・・」
三人は暫く考え込んだ後、学園長に言った
チ「ようし、じっちゃんの話に乗らせてもらうじゃん」
ラ「早くこの世界に慣れたいし、コンボイとライノックスも探したいしね。それに、家がないとねぇ。野宿は御免だよ」
ダ「非常時だし、ウダウダ言っててもしかたねえか・・・。ダー」
学「おぉ、やってくれるか」
チ「もちろんじゃん、じっちゃんには優しくしてもらったし」
ラ「お茶やお菓子もごちそうになったし、体も拭かせてもらったし」
ダ「この世界の事を色々教えてもらったし、借りがたくさんあるからな」
学「ふむ、では明日から活動してもらうことになる、他の警備員には君達の事を伝えておく。とりあえず今日はこの部屋の隣が空いているからそこでゆっくり休みなさい」
三人「ありがとうございます(じゃん・ダー)!!!」
お礼を言うと三人は隣の部屋に移動するために学園長室を出て行った。
学「ふむ、良い子達じゃな。最初に警戒していたのが馬鹿みたいじゃ」
高「それにしてもやっかいな事になりましたね。トランスフォーマーですか・・・」
学「彼らは正義の方じゃからな。問題は悪の方じゃ」
高「デストロンの方ですね。多くの生徒達の安全のために麻帆良学園にいない事を祈りましょう」
学「そうじゃのう、今の所はチータス君達だけが頼みじゃな」
高「それじゃあ、僕はこれで。他の警備員の子達に伝えてきます」
学「うむ、よろしく頼む」
高畑も出て行き、部屋には学園長一人になった。
学「彼らなら3-A修学旅行の警備を任せられるかもしれんのぅ」
一人呟く学園長だった。
隣の部屋
チ「なぁなぁ、所でじっちゃんの頭ってなんであんな形してんのかな?」
ラ・ダ「さぁーね(汗)」
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