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『第七話 VSメガトロン&スコルポス そしてお泊まり』 投稿者:ダーダー 投稿日:06/26-07:03 No.802

『第七話 VSメガトロン&スコルポス そしてお泊まり』

エヴァに警備員としての戦闘の実力を見てもらう為、戦う事になったラットル、チータス、ダイノボット。連携プレーにより、エヴァとそのパートナーの茶々丸の両方を倒す事に成功し、見事に勝利を収めた。
そして一休みをしようとした所にデストロンのリーダー・メガトロンと部下のスコルポスが現れ、襲いかかってきた。ラットル、チータス、ダイノボット、エヴァ、茶々丸は協力して迎え撃つ。果たしてこの危機を乗り越えられるのか!?


エ「いいか!奴らをまず人払いの結界の中に誘導するんだ。そうすればこの戦いは他の奴らには気付かれん」
ラ「なるほど、その中で戦えば少なくとも大騒ぎにはならないか」
チ「でも、大騒ぎにならないのは俺達が勝てばの話じゃん」
ダ「ダー、バカ野郎が!!勝つんだよ!!こんな所で負けてたまるか!?」
茶「マスター、あの二人の戦闘能力はかなり高いと予測しますが」
エ「敵のリーダーとその副指揮官だからな。まだ戦闘能力は未知数だがこれから解る」

五人は一斉に結界のある方に走った。それを見てメガトロンとスコルポスもその後を追い、そして結界の中に誘導を成功させたのだった。

メ「追いかけっこはもうお終いか?そろそろ覚悟を決めてもらうぞ」
ス「オラオラ、スコルポス変身!オラオラオラ!!」

スコルポスはサソリから戦闘ロボモードに変身すると左のハサミを開き、中から二連装のミサイルを発射した。それを避ける五人だが、結界の中の木を何本も吹っ飛ばしたため、エヴァと茶々丸は初めて見るその威力に警戒を強めた(ラットル達は何回も見ている為に驚かなかった)。

メ「ハハ、やれスコルポス。バラバラに吹っ飛ばしてやれ」
ラ「何だ!お前は高見の見物かよ!」
メ「賢い王様は敵が弱った所を襲うものさ。お前達にはスコルポスだけで充分だ」
ス「オラオラ」
エ「ナメられたものだ。この『闇の福音』と呼ばれたこの私が巨大トカゲとサソリごときに、茶々丸!!」
茶「了解です、マスター」
メ「むっ?」
エ「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!!契約執行180秒!!エヴァの従者『絡繰茶々丸』!!!」
チ「あれって、俺達との戦いの時にも使った呪文じゃん」
エ「これはパートナーの能力を上昇させる事が出来る呪文だ。ダイノボットはこの時の茶々丸との戦いを経験済みだろ」
ダ「確かにな、かなり強かったぜ。最初に出迎えてくれた時とはえらい違いだ。ダー」
ス「何をやったか知らねえーけど、無駄なあがきをするんじゃねぇよ!!オラァ!!」

再びミサイルを発射したスコルポスだったが、避けられてしまい、自分の目の前に向かって来る者に驚いた。

茶「行きます!!」
ス「オラァー!?」

スコルポスの目の前に来た茶々丸はパンチを五連打腹部に繰り出し、最後にスコルポスの頭目掛けてキックをお見舞いする。攻撃をすべて受けたスコルポスは悲鳴を挙げつつ吹っ飛んで倒れた。

ス「やりやがったなぁテメー!表出ろやー!!」
メ「このお馬鹿!!落ち着けスコルポス!!」

復活したスコルポスはメガトロンが止めても聞かず、茶々丸に突進する。が、またも茶々丸の打撃攻撃を受けてしまい、吹っ飛んで倒れた。それを伺い、エヴァは攻撃する。

エ「茶々丸下がれ!!『魔法の射手・連弾・氷の17矢』!!」

エヴァは自分の攻撃範囲にいる茶々丸を下がらせると呪文を唱え、魔法の射手をスコルポスに放った。倒れて起きあがろうとするスコルポスはそれも喰らい、メガトロン目の前まで吹っ飛び、顔から地面に激突した。

ス「か、顔から・・・。すいません、メガトロン様・・・」
メ「えーい!!この役立たずが!!」
ラ「スゲ~、エヴァちゃん・・・」
チ「俺達って必要ないかも・・・」
ダ「そうダな・・・」
エ「ふふっ!お前の自慢の部下とやらもたいしたことないな。茶々丸にも勝てないとは話にならん」
メ「調子に乗りおって~!!どうやらこのオレ様が直々にザコキャラを相手にしなくてはならないようだな!どけっ!!」

自分の前に倒れているスコルポスを右に蹴り飛ばすと、メガトロンは五人の前に来た。

メ「覚悟しろ!!このオレ様を怒らせた事を後悔させてやる!!メガトロン変身!ウォー!!」

ティラノサウルスから戦闘ロボモードに変身したメガトロン、その3mを越える体から発せられる殺気と闘気に五人は怯んだ。

エ「くっ!この私が少しでも怯えるとは・・・。本当にさっきまでふざけていた奴なのか!?」
ダ「これがメガトロンだ。冷酷で残虐で悪知恵が働く、正にデストロンのリーダーにピッタリなんだよ、こいつは」
メ「解説をありがとうダイノボット。お礼にあの世に送ってやるわ!!」
茶「来ます!!」
メ「遅い!!おりゃ、てりゃ!!」

メガトロンは右腕のティラノサウルスの頭、レックスアームの口からプラズマブラストを二発放った。避けようとする五人だが、ダイノボットは避けきれずに足とシールドに喰らってしまった。シールドは壊れ、ダイノボット倒れる。

ダ「グァ!!」
ラ「ダイノボット!!」
チ「今助けに」
メ「そうはさせんぞ!!喰らえ!腰からミサイル!!」
ラ「そんな所から、うぁ!!」
チ「わぁー!!」

足をやられて倒れたダイノボットを助けに行こうとしたラットルとチータスだったが、メガトロンのミサイル攻撃を喰らってしまった。

茶「ラットルさん!チータスさん!」
ラ「くそ~、最・・・悪・・・」
チ「かっこわるー・・・」

胸部に喰らったようだ、火花が出て内部の機械が見えている。ラットルとチータスの目の光りが消えた。

エ「くそっ!リク・ラック・ラ・ラック・ライラック!!来たれ氷精、大気に満ちよ。白夜の国の凍土と氷河を・・・『凍る大地』!!」

呪文を唱え終わると地面がみるみる凍っていく。メガトロンの足が氷に捕らわれ、メガトロンは動けなくなった。

メ「ほぉ~、氷遊びか?お嬢ちゃん?」
エ「ふざけるな!!それでは動けんだろ!!」
メ「はっ!!このオレ様をナメるなお嬢ちゃん!!」
エ「なっ!!」

メガトロンは自分の足を捕らえている氷を動いて力任せに砕いた。まさか砕かれるとは思ってなかったエヴァは驚きのあまり、少し動きを止めてしまったが、すぐに魔法の射手を放つ。だが、それもメガトロンには効果が薄く、あまり効いていなかった。一瞬のスキを突いてメガトロンは左腕のティラノサウルスの尻尾、クローグラバーハンドでエヴァを殴った。エヴァは吹っ飛ばされ、木に叩きつけられた。

エ「くぅ~、魔法攻撃や魔法障壁が効かないだと。ぐはっ!!」

木に叩きつけられて呻いているエヴァをさらにメガトロンは攻撃した。

メ「ナメるなと言ったはずだぞ、お嬢ちゃん。魔法やバリヤーが効かなくて驚いているようだな、しかしこれから死ぬ者に種明かしをする訳にはいかん」
茶「マスター!!」
エ「バカ!!来るな茶々丸!!」

エヴァに迫るメガトロン目掛けて茶々丸は突進する。しかし、メガトロンは瞬時に茶々丸の方を振り向くとプラズマブラストを向けた。

メ「哀れな奴だ、主人を助ける為にわざわざ死にに来るとは」
エ「や、やめろ!!」
メ「粉々にしてやる!!」
エ「やめろー!!!」
茶「!!!」

茶々丸に向けてプラズマブラストを放とうとした瞬間、メガトロンの頭にレーザーが当たってメガトロンはひっくり返った。驚いたエヴァと茶々丸はレーザーが放たれた場所を見た。

ラ「女の子をボコボコにしてんじゃねえよ!!」
チ「今度はお前がボコボコにされる番じゃん!メガトンマ」
茶「ラットルさん!!チータスさん!!大丈夫ですか!?」
ラ「ピンチの時に即参上!!ってね」
チ「体はあまり大丈夫じゃないけどがんばってみるじゃん!!」
エ「ふふっ、しぶとい奴らだ」
茶「マスター、お体は?」
エ「魔法障壁が効かなくて奴の打撃を思いっきり喰らったが、なんとか大丈夫だ」

エヴァの元にすぐに駆け寄る茶々丸(近くにメガトロンがひっくり返っていたが、踏んで駆け寄った)。気絶していた二人の思わぬ登場に驚いたエヴァと茶々丸だったが、内心は二人が生きていてホッとしていた。

メ「あ~、ビックリした。しぶとい奴らめ!!」
ラ「しぶとい奴ならまだいるぜ、ダイノボット!!」
メ「何!!」
ダ「ダー!!」

足を引きずりながらもメガトロンに接近したダイノボットはサーベルでメガトロンの胸部を切り裂いた。傷口を押さえて呻いたメガトロンだったが、これ以上切られてはたまらないとサーベルをはじき飛ばしてダイノボットの両腕を抑えた。

メ「ガッハッハッハ、この状態ではどうしようもあるまい!!」
ダ「それはどうかな?ダー!!」

両腕を押さえ、優勢に立ってメガトロンはあざ笑うが、ダイノボットがダイノレーザーを至近距離で胸部の傷口に向けて放った。痛がりながら空中に吹っ飛ぶメガトロン。

メ「くそ~!!忘れていた!!貴様の唯一の遠距離武器を!!」

空中を舞って無防備なメガトロンにラットル達は勝機を見いだした。

ラ「今だ!!撃つべし撃つべし!!」
チ「撃つべし撃つべし撃つべし!!」
エ「撃つべ・・・じゃない!リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!!闇の精霊29柱!!『魔法の射手・連弾・闇の29矢』!!!」
茶「マスター、つられて・・・」
エ「う、うるさい!?」
ダ「ダー!!」

次々とレーザー、魔法の射手をメガトロンに向けて放つ。すべて当たり、墜落するメガトロンに向けて飛んだ茶々丸が最後の一撃にかかと落としを喰らわした。変な悲鳴を挙げてメガトロンもスコルポスと同様に顔から地面に激突した。

メ「ぬぅ~、今日の所は貴様達に運が味方したようだな。お互い傷が深いし、今回はこれで退いてやる。だが、次はこうはいかんぞ!!コンボイがいない貴様らなど」
ラ「待て!!何でコンボイがいない事を知ってるんだ!?」
メ「ふふっ!何もかも知っているぞ。コンボイとライノックスがいない事、魔法使いを味方に付けた事、あの学園の警備員をしている事、そして修学旅行とやらにも警備員として秘密に付いていく事もな!!」
チ「そ、そこまで知ってるのかよ・・・」
メ「気付かないお前らがアホなんだよ、スコルポスの特性スパイメカでお前達の会話をすべて盗み聞きさせてもらったのさ。それ以前にもこの世界に来てからタランスに独自の調査をさせていたがな」
ダ「じゃあ、タランスの野郎が言ってた調査ってのは・・・」
メ「魔法使いの調査だよ。実に興味深かった、オレ様の子供時代に見ていたサ○ーちゃんを思い出したよ」
ダ「この世界で何を企んでやがる!?ダー」
メ「貴様らだけでここまでオレ様に傷を与えた事をたたえて教えてやったまでだ。これ以上は教える事は出来んな。だが、最後に一つだけ言っておこう」
ラ「な、何だ?」
メ「修学旅行の場所、京都で決着を付けてやる!楽しみに待っておけ!!ビーストモード!」
ス「ビーストモード!メガトロン様~待ってください~。オラオラ」

ビーストモードに戻り、メガトロンとスコルポスは林の中に消えていった。こちら側も傷を負っている者が多い為、深追いはしなかった。

ダ「京都で決着を付けるだとぉ。あの野郎、何をしようとしてんだ・・・」
ラ「さぁ~ね。でも・・・」
チ「あぁ、とってもやな予感がするじゃん・・・」
エ「それに解らない事がある。奴には魔法攻撃は効果が薄く、魔法障壁は効果がなかった。かなりやっかいだぞ」
ダ「どうせ、くだらない種があるんだろ。いずれ解る。ダー」

傷を治す為、ビーストモードに戻って自己修復機能を作動させる三人。真夜中だが、学園長にこの事を報告する為に学園に向かおうとする三人にエヴァが引き留めた。

エ「待て、じじいに報告するなら明日でもいいだろう。今日は私の家に泊まっていけ」
ラ「えっ!!いいの泊まって!!」
エ「あぁ、私と茶々丸を救ってくれた礼もあるしな。ゆっくり休んで傷を治していけ。ただし、地べただぞ」
茶「歓迎します、皆さん。寒いとは思いますが・・・」
チ「ひゃっほー!!かまわないかまわない。エヴァちゃん優しい~!!」
エ「う、うるさい/////早く家に戻るぞ!」
ダ「ケッ。まぁ、いいか」

ゆっくり休める!と、はしゃぐラットルとチータスに乗り気じゃなさそうに見えるダイノボットも満更ではない様子だ。五人は夜の林をゆっくり歩いて家に向かい、体を休めた。



体を休め、朝に学園長に報告に行くラットル、チータス、ダイノボット。
修学旅行中、どんな騒動や戦いを巻き起こすのか!?

ネギま!ウォーズ 『第八話 変装!!なのか・・・(汗)』

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