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修学旅行大決戦!!『第九話 出発と最初の妨害』 投稿者:ダーダー 投稿日:07/02-08:35 No.852

修学旅行大決戦!!『第九話 出発と最初の妨害』

今日から始まる修学旅行、京都ってどこじゃん?場所知らないじゃん。
たった一つの真実見抜く、見た目は(今は都合により人間)動物、中身はロボット、
その名はネギま!ウォーズ!!・・・・・あ、俺チータスじゃん。
ダ「ダー!冒頭から何をやってんだよ!!早く本編を始めろ、本編を」


学園長室
ついに3-Aの修学旅行出発の日が来た。学園長が用意してくれた住居で薬を飲み、人間に変身した三人は用意してくれた荷物を受け取りに学園長室に向かった。

学「フォフォフォ、おはよう。体調はどうかの?」
チ「もうバッチリじゃん。元気100倍って感じ」
学「そうかそうか、元気で何よりじゃ。荷物が入ったバッグがそこに置いてある。それぞれ名前が書いてあるから取りなさい」
ダ「子供の遠足かよ、ったく」
ラ「まあまあ、そう言うなよ」

三人は置いてあるバッグを取ると中に入っている物を確認した。

ダ「服に、飲み物に、サイフに、カメラに・・・」
学「ああ、それとな。君達には3-Aの生徒達やネギ君達教員も乗っている新幹線で行ってもらう」
ラ「えっ、大丈夫なの?バレないかな?」
学「君達が乗ってもらうのは後ろの方じゃから大丈夫じゃろ」
ラ「お~、ガイドブックも入ってる《暇になったら観光したいなぁ・・・》」
ダ「この紙は何だ?」
学「君達が泊まる旅館のパンフレットじゃよ。そこは3-Aが泊まる『ホテル嵐山』にもっとも近い所じゃから警備がしやすいじゃろ。すでにそこには電話してあるから行けばすぐに泊まれるからゆっくり疲れを取るといい」
ラ「何から何までありがとうな、爺ちゃん」
チ「よーし!荷物も持ったし、準備はOK。早く行こうじゃん」
学「そうじゃの、ネギ君達ももう大宮駅に向かっておる。急がないといかんのぉ」
ダ「ダー、行くぞ!!」
ラ「おう、いざ京都へ出発!!」
チ「じゃん!!」

三人が急いで出て行くのを学園長が見送った後、すぐにエヴァと茶々丸が入ってきた。

エヴァ「まったく、行く時まで騒がしい奴らだな」
学「フォフォフォ、それだけ彼らがやる気になってくれているという証拠じゃよ」
茶「向こうでの写真を撮ってきてくれるそうです。記念品も買ってきてくれるそうですよ、マスター」
学「それは楽しみじゃのぉ、エヴァ」
エヴァ「ふん、余計な事を・・・」

素っ気ない態度をとったエヴァだが、内心は少し嬉しかったのだった。

学「頼んだぞ、ラットル君、チータス君、ダイノボット君・・・」



大宮駅
集合場所の大宮駅、すでに修学旅行へ行くクラスは全部新幹線に乗り終えたので後は新幹線が発車するのを待つだけだった。そこへ大急ぎで走り、新幹線に向かう美形男三人組がいた。


ダ「ったく、張りきって出たのは良いが、途中で道に迷うとはよ。ダー」

道に迷ってたらしい(笑)

ラ「しょうがねえだろ、向こうだと思ったんだから」
チ「そんな事言ってないで早く新幹線に乗ろうじゃん」
[JR新幹線あさま506号-まもなく発車致します]
ラ「うっわー、やべー!!乗り遅れるー!!」
チ「近くの乗り込み口に入るじゃん」
ダ「ダー、あそこが一番近いぜ」
ラ「よーし、あそこだ!」

ダイノボットが指を指した近い乗り込み口とは、実は3-Aが乗り込んだ場所であった。早くもハプニングが起きそうな予感・・・。

チ「ハァハァ、発車したようじゃん」
ラ「ハァハァ、危なかった~・・・」
ダ「ハァハァ、次からこういうのはゴメンだぜ、ダー」
チ「は、早く席に座って目的地に着くまでゆっくりしたいじゃん」
ラ「賛成~」
ダ「どこに座ればいいんだよ」
チ「え~と・・・たしか・・・」

ラットル達がいる場所の右側の車両に3-Aはいた。今、ネギが皆に注意事項を言っているようだ。

ネ「ケガや迷子などで他の人には迷惑をかけないように、一人一人がちゃんと気を付けて行動してくださいね」
3-A全員「はーい」
ネ「楽しい修学旅行ですので特にケガには気を付けるように・・・あぶっ!!」

してください、と言おうとした瞬間にネギの後ろの扉が開き、車内販売のお姉さんが押しているカートにぶつかってしまった。

ネ「痛たたた~」
3-A全員「アハハハハ」
し「ネギ先生、大丈夫ですか?」
ネ「は、はい。大丈夫です」
明「やれやれ・・・、大丈夫かしらあいつ」

しずな先生に支えてもらって立ち上がるネギを見て保護者の様な役割の神楽坂明日菜は吹いた(ネギは女子寮に住んでいるのだ。そこで明日菜の部屋に居候させてもらっている。その部屋には学園長の孫の近衛木乃香も一緒だ)。

ネ「え~と皆さん、さっきの続きを言いますよ。いいですか?ケガには特に気を付けるように・・・へぶっ!!」

中断してしまった注意事項の続きを言おうとしたネギだったが、またも後ろの扉が開いて入ってきた男に押され、倒れてしまった。入ってきた男というのはダイノボットである。

ネ「うう・・・」
ダ「すまねぇ、大丈夫か?」
ネ「だ、大丈夫です」
ダ「ほら、手を」
ネ「すいません」

男の手を取り、立ち上がったネギは男を改めて見た。ネギは内心怖そうな人だと思った。

ラ「何やってんだよ、お前は」
ダ「うるせぇ、わざとやったわけじゃねえよ」
チ「そりゃ当たり前じゃん」
ラ「案外狙ってやったりしてー」
ダ「何だとー!!」
チ「ケンカは止めろって、こんな大勢の人達の目の前で」

突然現れ、口ゲンカを始めた男三人組にネギやしずな先生、そして3-A全員がどう反応していいか解らず(男達を見て若干顔を赤らめている者多数)、固まってしまった。やがて、ケンカが収まった。

チ「アハハ・・・、ゴメンゴメン。見苦しい場面を見せちゃって・・・」
ネ「い、いえ。別に気にしていませんよ」
チ「ところでさぁ、この席の場所を知らないかなぁ?」
ネ「この席ですか?もう少し後ろの車両だと思いますけど」
し「そうね、私もそう思うわ。けど、あなた達今いるここは違うわ。ここは私達の学園の生徒の席だから」
チ「へぇ~、修学旅行か何か?」
ネ「そんなところですけど」
チ「そっか。場所を教えてくれてありがとうじゃん、ネギ」
ネ「へっ?今、何て・・・」
チ「だぁー、何でもない何でもない(汗)じゃあ俺達はこれで」
ラ「失礼しました~、良い旅を~」
ダ「じゃあな」
ネ「は、はぁ・・・」

突然現れ、突然去っていった謎の男三人組にネギは戸惑っていた。が、さっき現れた男達の話題で3-Aの車内が話題で溢れた。

裕「誰々!!あの超イケメン達!!」
円「もしかして、新しいアイドルとか!!」
亜「ものすごいカッコ良かったなぁ、あの茶色の髪の人・・・」
ま「えぇ~、黄色の髪の人もカッコ良かったよ~」
ア「灰色の髪の子は小さくて可愛かったよ・・・」
ハ「新しい漫画のネタに使えるかも・・・」
和「何かスクープの匂いがするなぁ~、あの三人」
あ「まぁまぁ、ネギ先生と同じく何と可愛かったんでしょう。あの灰色の髪の子は」
千「あらあら、あやかったら落ち着いて」
ネ・真・刹・楓・ク「どこかで会ったような・・・」
し「みんなはしゃいでるわねぇ」

早くもバレそうになった三人。これから先が不安である・・・。

隣の車両
ラ「何やってんだよ!!もう少しでバレそうになったじゃないか!?」
チ「ゴ、ゴメン・・・」
ダ「ダー、この姿の時は完全に他人のフリだって言っただろーが。ネギ坊主の名前を呼んでどうすんだよ」
チ「これから気を付けるじゃん。っと、この席じゃん」

目的の席に着き、荷物を置いて座る三人。

チ「ふぅ~、やっと一休みできるじゃん」
ラ「うわぁ~、景色がどんどん過ぎてくよ」
ダ「ダー、当たり前だろ。走ってんだからよ」
ラ「スゲ~」

この地に来て初めて新幹線と言う乗り物に乗るラットルは感激で胸がいっぱいのようだ。子供のようにはしゃいでいる所を見ると今の姿がとても似合っている。その姿を見て同じ車両の人達の笑い声が聞こえてきたり、通りかかる人(主に女性)がチータスとダイノボットを見て顔を赤らめて走って去っていくなど、早くも小さな騒ぎを多々起こしている三人であった。
そして数十分が経ち・・・。

ラ「すぅ~・・・」
チ「あらら、はしゃぎ疲れて寝ちゃったじゃん」
ダ「ったく、これだからガキは。これから大変だってのによ」
チ「しょうがないじゃん。この世界に来てからゆっくりした事なんか殆ど無かったし、今までドタバタしてたからなぁ」
ダ「しょうがねえな・・・」

ダイノボットは自分の着ていたコートを脱ぐとラットルの体にソッと被せてあげた。

チ「へぇ~、優しいじゃん」
ダ「うるせぇ」

目的地に着くまでのんびり時間を潰していた三人だったが、その時間は長く続かなかった。

「キャー」
ダ「!!」
チ「おい、聞こえたか?今の」
ダ「ああ、向こうの車両から悲鳴が聞こえた。他の奴らはこの悲鳴に気付いてねえな」
チ「俺達は身体能力が上がってるから音もよく聞こえるしな。それより早く行こうじゃん。もしかしたらネギ達が襲われてるかもしれねぇ」
ダ「ダー、初日からこれかよ。ついてねえ」

眠っているラットルをその場に置いて悲鳴が聞こえた車両に向かうチータスとダイノボット。扉を開けるとそこには・・・。

「ゲコゲコ」
チ「カ、カエル・・・」
ダ「何だこりゃ・・・」

二人の目の前に広がった光景はなんと、大量のカエルが3-Aの車両にいた。そこでネギ達が必死にカエルを集めて袋に入れている。中にはカエルを見て失神している者もいる。

ネ「何ですかー!?このカエルさんはー!?」
木「なんかそこら中からいっぱい出てきたんよ」
ま「しずな先生が気絶しちゃったー!!」
ア「亜子!しっかり!」
亜「う~ん・・・」
真「楓!!こんな時に気絶するな」
楓「拙者は・・・カエルは・・・ダメ・・・なんで・・・ござる・・・よ・・・」
明「もう!!何なのよー!?」

呆然としていたチータスとダイノボット。とりあえず自分達の方に向かってきたカエルを捕まえて袋を持っているネギに渡した。

ネ「あ、あなた達は・・・」
チ「悲鳴が聞こえたからこっちに来てみたんだ。まぁ、大変そうだから手伝うじゃん」
ダ「大量のカエルを使った生物実験でもしてたのかよ、ここは」
ネ「そんな事してませんよ!!」

その後、二人の協力もあってすべてのカエルが捕まえられた。その数は108匹であった。

ネ「助かりました、ありがとうございます」
チ「なぁーに、気にしなくていいじゃん」
ダ「面倒掛けさせやがって。じゃあ戻ってゆっくり休もうぜ」
チ「そうだな、じゃあな」
ネ「はい、それじゃあ」

二人が去っていくのをネギは見送った。落ち着いた生徒達に気絶している人の介抱や人数確認の為の点呼の指示を出す。するとネギの肩に小動物が乗っかってきた。

カ「兄貴、このカエル騒動の犯人は恐らく関西呪術協会の奴らの仕業だぜ」
ネ「うん、僕もそう思ってた。カエルから魔力のようなものを感じたからね。でもどうしてカエルなんだろう?」
カ「わからねえ。イヤガラセなのか、何かを狙っているのか・・・」

ネギの肩に乗っている喋る小動物、彼はオコジョ妖精のアルベール・カモミール。昔ネギに命を助けられた事があるらしく、ネギを兄貴と呼んで慕っている。彼は十歳のネギに魔法について、戦闘についてなどのアドバイスをしてくれるのだ。だが、性格はおやじでエロい。と言うのが難点だ。実際この性格のせいでネギは何回も振り回されている(その度に明日菜にカモが成敗されるのだが・・・)。

カ「まさか!兄貴が持ってる親書が狙いか!?兄貴、親書は!」
ネ「えっ、ちゃんとあるよ。ホラ」

ネギはポケットから親書を取り出してカモに見せる。が、その瞬間何かが通り過ぎた。ネギが手を見ると親書が無かった。

ネ「あっ!!親書が!?」
カ「兄貴!!あれだよ、あの鳥!」
ネ「追いかけなくちゃ!!待てー!!」

ネギとカモは親書を持っていった鳥を追いかけた。3番目の車両くらいまで追いかけただろうか、4番目の車両に入ろうとした時、刹那がいた。

刹「ネギ先生・・・」
ネ「桜咲さん・・・こんな所で何を?」
カ「むっ・・・」
刹「これを・・・落とし物です」
ネ「あっ!!僕の大切な親書!!ありがとうございます」

刹那はネギに親書を手渡すと元居た車両に引き返そうとしたが、ネギの方を振り向くと言った。

刹「先生、気を付けた方がいいですね。向こうについてからは」
ネ「えっ、どうもご親切に」
刹「それでは・・・」

刹那は言った後、一礼をして元の車両に引き返していった。

ネ「良かった~、親書が取られなくて」
カ「兄貴、あいつもしかして西側のスパイじゃねえのか?ここに落ちてる鳥形の紙型、奴が従者だよ」
ネ「そんなわけないよ、桜咲さんは学園の警備をしてくれている人だから」
カ「う~ん、じゃあほら!あの三人組の男だよ。あいつら妙に馴れ馴れしい感じがするし、あんなカエル騒動があったのに落ち着いてたぜ。わざとあのカエルを放って騒ぎに紛れて親書を奪おうとしてたって事も・・・」
ネ「もう、カモ君は人を疑いすぎだよ。あの人達も悪い人達じゃないと思うよ」
カ「う~ん、兄貴も少しは疑って掛かった方が良いと思うんだけどなぁ~。まぁ、兄貴がそう言うんなら疑うのやめるよ・・・」
ネ「ありがとうカモ君」

その頃、疑われてしまった三人組はと言うと・・・。

ラ「すぅ~・・・」
チ「う~ん、もう食べられないじゃん・・・むにゃむにゃ」
ダ「ダ~・・・ダ~・・・ダ~・・・」

三人揃って眠っていました(笑)。



そして、目的地の京都へ到着した3-Aとラットル達。彼らを待ち受けるものとは?
to be continued・・・

ネギま!ウォーズ 修学旅行大決戦!!『第十話 木乃香誘拐!!』

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