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修学旅行大決戦!!『第十話 木乃香誘拐!!』 投稿者:ダーダー 投稿日:07/02-08:37 No.853
修学旅行大決戦!!『第十話 木乃香誘拐!!』
新幹線の中、ネギ達は関西呪術協会がやったと思われる最初の妨害(と言う名のイヤガラセ)を受けながらも何とか親書を守り通せた。目的地の京都に到着した3-A一行は最初の見学場所の清水寺へ向かう。もちろん3-Aを守る為、秘密に警備を頼まれたラットル達も後を追っていた。
清水寺
桜「着いたよ~、京都ぉ~!!」
美「これが清水の舞台かぁ~」
聡「これが噂の飛び降りるアレですね」
風「誰か飛び降りてみれば?」
超「このクラスなら飛び降りても大丈夫そうアル」
あ「おやめなさい!!」
夕「生存率は意外に高いですよ」
あ「それでもですっ!!」
有名な言葉どおりに実践をしてみようとするこのクラスは一体・・・。
ネ「わー、京の街がたくさん見えますー」
明「はしゃぎすぎると落ちちゃうわよ、ネギ」
ま「ふふっ、ネギ君すごい嬉しそう」
ネ「もう僕はここに来るのをみなさん以上に楽しみにしてましたから」
あ「ネギ先生に喜んでもらえて嬉しいですわ」
ほのぼのとした光景を少し離れた所から見ているラットル達。双眼鏡で様子を見ているため、周りの人達から見たら怪しさ爆発である。
ラ「楽しそうだなぁ~、ネギ達」
チ「今の所はなんも異常は無いじゃん」
ダ「それが一番なんだけどよ。ダー」
清水寺から移動し始める3-A。どうやら次の目的地に向かうようだ。
チ「移動するみたいじゃん」
ダ「何処に行くんダ?お前ガイドブックを持ってたろ」
ラ「ちょっと待って。えーと・・・多分この地主神社じゃないかな?恋占いで有名なようだし・・・女の子に人気らしいし」
チ「よし、先回りしようじゃん」
地主神社
先回りに成功したラットル達は二手に別れて罠がないか確認をする。また新幹線の時みたいに何時イヤガラセをしてくるのか解らないからだ。少なくとも先に確かめておけばネギ達がイヤガラセを受ける確率は減る。
side ラットル
ラ「一通り見てみたけど罠といった物はないなぁ。ここは安全かな?」
周りを見渡しても罠らしき物がない為、そこらの物を見て回るラットル。ガイドブックを手に持って建物を見ている所、すっかり観光気分のようだ。
ラ「おっと、ネギ達だ。隠れなきゃ」
ネギ達が来たようだ。そこらの木に隠れて様子を窺うラットル。
ネ「へぇ~、目をつむってあの石に触れば恋が成就するのかぁ。面白いなぁ」
明「ただのおまじないよ」
裕「でもあんなに遠いし、触るの無理じゃない?」
あ「ではさっそく、クラス委員長である私が」
ま「私もやろう」
恋占いの石の挑戦をするらしい。挑戦するのはあやかとまき絵のようだ。
ラ「ふぅ~ん、成る程ねぇ~。恋する女の子に大人気ってわけだな」
二人の挑戦を見ながらガイドブックを見るラットル。だが、再び前に目をやると挑戦している二人の姿が無かった。みると石の前に大きな穴が開いていてネギと明日菜が落ちた二人を中から引っ張り出そうとしている。
ラ「まさか!!またイヤガラセかよ!!」
急いでネギ達を手伝おうと、穴の方に走るラットル。
ラ「おい、大丈夫か!?」
ネ「!」
明「アンタ、新幹線にいた・・・」
ラ「そんな事はいいから!オイラも手伝うよ」
明「え、ええ・・・」
なんとか穴から二人を助け出し、ホッとするラットル。穴の中をよく見るとカエルがたくさんいた。
ラ「良かった~、無事で」
ネ「はい、ケガが無くて何よりですよ」
あ「すいませんネギ先生、それとボウヤも。どうもありがとうございます」
ま「ありがとねー」
ラットルの周りに次々と生徒が集まってきた。そしてまるで新しい先生が来たように質問の嵐を投げかける。この状況にラットルは少し戸惑った。
桜「君って新幹線の中で見た子だよね?」
風「スゴイ可愛いー」
円「お名前は?」
美「歳は?」
裕「ネギ先生と同じで外国の人なの?」
史「学校は何処に通ってるですか?」
ラ「いや・・・あの・・・その・・・」
そしてそれを見かねたのか、ネギと明日菜が止めに入った。
ネ「皆さん、落ち着いて。困ってるじゃないですか」
明「もう、はしゃぐとすぐこうなんだから」
裕「アハハ、ごめーん」
風「ついつい・・・」
ラ《ふぅ~、助かった・・・。ものすごいパワフルだな(汗)》
ネ「大丈夫ですか、すいません・・・」
ラ「いや、ちょっとびっくりしたけど気にしてないからいいって。じゃ、オイラはこの辺で」
ネギ達に手を振ってその場を後にする、ダイノボット達の所へ行く為だ。一瞬、真名や楓と目が合って冷や汗をかいた。ラットルは真名や楓達武闘四天王に面識があるのでバレるかと思ったからだ。
ラ「真名ちゃん達って勘が鋭そうだからなぁ。気を付けた方が良いかも・・・」
真名と楓はというと・・・。
真「やはり何処かで会ったような気がするな、あのボウヤは・・・」
楓「奇遇でござるな、拙者もでござるよ。後、新幹線で見た他の男二人も」
真「楓もそう思うか・・・。しかし、いったい何処で・・・」
楓「解らないでござるなぁ」
正体までは気付いていないようだが、何処かで会った感じがするらしい二人であった。余談だが、恋占いの石にもう一人挑戦者がいた。ネギに恋心を持っている本屋ちゃんこと“宮崎のどか”である。挑戦して見事に成功したらしい。
side チータス・ダイノボット
チ「なんか人が沢山いるじゃん」
ダ「こんな大勢いたんじゃ罠なんか探しようがねえぜ」
チータスとダイノボットは『音羽の滝』周辺を見ていた。しかし、大勢の人がいるために罠の詮索が進まないらしい。
チ「でもさぁ、こんなに人がいるんだから罠なんか仕掛けないんじゃないか?」
ダ「どうだか、無差別にやるって考えも捨てれねえしな」
チ「でもさぁ・・・。っと、ネギ達が来たじゃん」
ダ「ダー、どっか見えない所に隠れるぞ」
ダイノボットはチータスを引っ張って行くと物陰に隠れて様子を窺う。やがて音羽の滝に流れている縁結びの水を飲もうと、3-Aの生徒が大量に押しかけている。
ま「ゆえゆえー、どれが縁結びなの?」
夕「あなた達から見て右から健康・学業・縁結びですよ」
風「左ー!」
史「左ですね」
桜「左、左」
亜「えっと、左やね・・・」
の「左・・・左・・・」
あ「皆さん!!順番を守りなさい!!」
ネ「他の人に迷惑をかけないように・・・」
明「聞こえてないわね・・・」
ネ「うっうっうっ(涙)」
木「ネギ君、泣いちゃあかんよ」
その様子を楽しそうに見ているチータスと呆れて見ているダイノボット。
ダ「かぁー、あんなのやって何が楽しいんだ?」
チ「ダーダーに女の子の心が解るのはもっと先じゃん」
ダ「けっ、解りたくもねえな。ダー」
暫くその様子を見ていた二人だったが、様子がおかしい。水を飲んだ生徒達が顔を赤くして次々と倒れているのだ。何事かと思い、二人は近くまで寄る。
ダ「何があったんだ!ダー」
チ「ちょっと待つじゃん・・・。アラー・・・」
チータスが汗をダラダラ流して滝の水が流れている上の方へ目をやっている。ネギもそこに居たのでダイノボットも目を向けると・・・。
チ「なんか木の置物みたいな物にお酒って書いてあるじゃん、どうやら彼女達の飲んだ水がお酒にいつの間にか変わってるじゃん」
ダ「ダー・・・・・。ガキのイタズラかぁー!!関西呪術協会ってのはガキの集まりなのかよー!!!」
子供まがいのイヤガラセの連続にダイノボットが切れたが、チータスがなだめて落ち着かせたので暴れられる事は避けられたようだ。その後、3-Aの大半が酔いつぶれて寝てしまった為、ネギ達は急遽旅館に向かうことになった(途中、新田先生と瀬流彦先生に酒を飲んだことを気付かれそうになったが、ギリギリ誤魔化す事が出来た)。若い女性群にもみくちゃにされていたラットルを助け出して合流、ネギ達が旅館に向かう事を知った三人は自分達も学園長が用意しておいてくれた旅館に向かってそこから3-Aの警備を続けようという事になった。
旅館・奥山の部屋
ラ「はぁ~、疲れた。なんで歩きでここまで来なくちゃいけないんだよ!バスとかいう乗り物使えばすぐに着くって爺ちゃん言ってたろ!ネギ達より大分遅く着いちゃったじゃないか!」
ダ「ダー、俺はあーいう乗り物は好きじゃねえんだよ。歩いた方が体が鍛えられるんだよ」
ラ「だったらお前一人が歩けよ!」
チ「まぁまぁ、良いじゃん。到着するのは遅くて、ネギ達より遅く着いちゃったけど、おかげで歩きながら色々な所が見れたじゃん」
ラ「そりゃそうだけどさ・・・」
ダ「それより、荷物を置いて少し休んだらネギ坊主達が泊まってる所の周辺の警備に行くんだろ。これ以上のんびりしてる暇は無えし、早く行くぞ」
チ「解ってるって。ホラ、行くじゃんラットル」
ラ「はぁ~、もうちょっと休みたいよ・・・」
ネギ達が泊まっている旅館『ホテル嵐山』に向かう三人。その姿は浴衣姿だ。どうやら休んでいる時に着てみたらしく、意外と簡単に着れる物だと気に入り、この格好で出てきた。
もちろん、何時でも戦闘に対処出来るように白い魔法薬とすぐに人間になれるように黒い魔法薬を袋に入れて各々が持ち歩いている。
ラ「まったく、今日一日何も出来なかったなぁ。結局イヤガラセは何一つやられる前に阻止できなかった訳だし」
チ「でもさ、ケガ人とか出なくて良かったじゃん。それだけがせめてもの救いじゃん」
ダ「ダー、それにイヤガラセは続くかもしれねえ。今日は阻止出来なくても明日からがんばりゃいいんだよ」
ラ「そんなものかなぁ」
チ・ダ「そんなもの(じゃん・ダー)」
会話を続ける三人。だが、ダイノボットが急に足を止めて顔を険しくする。その様子にラットルとチータスも足を止めた。
ダ「・・・・何か来るな・・・・ダー」
ラ「敵か?」
チ「敵だったらやっかいじゃん」
ダ「来るぞ・・・!!」
ラ・チ「!」
ダイノボットが言った瞬間、道の向こう側から通常よりも何倍もデカいサルが走ってこっちに向かって来ている。サルといってもその口の部分から女の顔が出ているので着ぐるみのようにも見えた。その手には女の子が抱きかかえられている。
ラ「何だありゃ・・・。妖怪サル女?」
チ「女の子を抱えてるじゃん」
ダ「あのサル女の後ろからまだ来るぞ、気配がするぜ」
サルの着ぐるみのような物を着た女の後ろを見るとその跡を追っている人達が見えた。どれもこれも見覚えのある顔ばかりだ。
ネ「このかさーん!!」
明「このかー!!」
刹「お嬢様ー!!」
チ「ネギだ!」
ラ「刹那ちゃんもいる!もう一人の女の子は・・・えーっと・・・今日も地主神社で会って・・・」
ダ「ダー、話をネギ坊主から聞いただろ?坊主の保護者の明日菜とか言う奴だ。それより木乃香って・・・」
チ「じっちゃんの孫娘じゃん!!名前も聞いて写真も見せてもらったこともあるじゃん」
ラ「その子を抱き抱えているサル女をネギ達が追っているという事は・・・」
ダ「間違いねえ・・・」
三人「誘拐(だよ・じゃん・ダー)!!!」
三人が驚いているとサル女が自分達のすぐ横を通り過ぎた。すいませんねぇ~、と聞こえた気がする。その跡をラットル達には目もくれずにネギ、明日菜、刹那が追いかける。
チ「こうしちゃいられねえ!!すぐに俺達も跡を追うじゃん!!」
ラ「そんなの当たり前だろ!爺ちゃんの孫娘が誘拐されているってのに」
ダ「あいつら、駅の方に向かったぞ。ダー、行くぞ!!」
女とネギ達の跡を追って駅に向かうラットル達。ネギ達は電車に乗り込んだようだ。ラットル達も乗ろうとしたのだが、ギリギリで扉が閉まってしまい乗れなかった。無情にも電車は走り出してしまう。
ラ「嘘だろ~、こんなのアリかよ~」
ダ「ダー、やべえな。どうする・・・」
チ「・・・・・」
電車はどんどんスピードを上げて駅を去ろうとしている。だが、それまで黙っていたチータスが何かを決心したようにラットルとダイノボットの腕を掴んだ。
ラ「何だよ、こんな時に手なんか掴んでる場合じゃ・・・」
チ「乗り込むじゃん・・・」
ダ「ダー、何を言ってんだ!扉が閉まって走り出してるってのに」
チ「上にジャンプして乗り込めばいいんじゃん・・・」
ラ「へっ!上に飛び乗る気かよ!?失敗したら死んじまうぞ!!」
チ「大丈夫大丈夫、俺のジャンプ力を信じなさいっての」
ダ「その自信はどこから来てんだよ・・・」
二人の腕を掴んだチータスは既にジャンプする体制に入っていた。
チ「じゃあ、行くじゃん!!!」
ラ「待って!まだ心の準備が・・・」
チ「ドリャーーーーーー!!!」
チータスは飛んだ。二人の腕を掴んで電車の上に向かって・・・。
ラ・ダ「ギャーーーーーーー!!!!!!!」
チ「届けぇーーーーーーーー!!!」
果たして三人の運命は!!そして無事に木乃香を助け出せるのか!!
to be continued・・・
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