第二十五話『さくらと始まった三日目の戦い』
―――何だろうこの本? 修学旅行三日目の朝、のどかは一冊の本を見ていた。 その本はのどかがキス争奪戦の優勝賞品で貰ったカードと同じものをアスナが持っ ているのを陰ながら見てしまい、アスナと同じようにアデアットと唱えたらカード が本へと変わってしまって出てきた物である。 「中は真っ白・・・何も書いてないです」 ふとパラパラと本の中身をめくるのどか、そして1ページ目まで本をさかのぼると 絵日記のような絵と文章が浮き出てきた。 「(///)!!」 そのページに書かれていたのは昨日の夜ネギとキスしてしまった事を本当に絵日記 にしたみたいな物でありのどかは一瞬顔が赤くなる。 「どうしたのですかのどか」 「あっ夕映」 現れた夕映に反応するのどか、そしてまた本のページをチラッと見てみると今度は 夕映の昨日のキス争奪戦の事がまた絵日記のように浮き出てきた。 ―――バン! それを見た瞬間大きな音を立てて本を閉じるのどか、そのときのどかは思った・・・ ―――ああああこの本は・・・・とってもまずい本なのでは〜・・・・ 目をグルグルさせながら夕映から本を遠ざけるのどか、するといきなりハルナが出 てきて二人に体当たりしてきた。 「今日はネギ先生についていくんでしょ ホラさっさと私服に着替えた着替えた!」 「ハルナテンション高すぎ〜〜〜」 こうしてのどかたちは私服に着替えると、ネギを探し始めた。 「ネギ先生何処かな〜」 「そりゃあやっぱり探すならアスナも一緒に探さなきゃね、アスナがいる所ネギ君ありって所かな」 そして旅館内を探し回るのどか達、すると案の定アスナが六班と共にこそこそ旅館 から出て行こうとしているのを見つけた。 「あら〜・・・アスナ桜ちゃん達と共に何処に行くのかな〜」 「あっ・・・パル!」 「やっぱり見つかりましたね」 「こんな大人数で行動しているからな」 ハルナに見つかったアスナと六班桜達、するとやはりハルナ達は無理矢理付いてきた。 そして途中で木乃香もプラスされ五班・六班全員が集まると、大堰川の橋の所でネギが来るのを待った。 「なな なんでハルナさん達までいるんです か!!」 ネギが来てハルナ達がいる事にツッコミを入れるネギ、そしてネギはハルナ達と一緒に行動することになってしまった。 そして嵯峨野を歩くネギ達・・・ 「わー宿の近くもすごく良いところなんですねー」 「はい 嵐山は 嵯峨野は紅葉の名所が多いので秋に来るのもいいですよ」 「今度一回秋に来てみたいものだな」 「・・・・・・」 「どうした桜・・・」 エヴァの言葉で一瞬無口になる桜・・・ そう・・・桜はこの世界の住人ではなく、6月の麻帆良祭最終日に自分のもといた 世界に帰らなければならない。 そのためには、今一緒にいるエヴァやアスナ達とお別れしなければいけないのである。 「なんでもないよエヴァちゃん」 桜は作り笑顔でエヴァの問いかけに反応する。 「あ・・・そうだネギ君・アスナさんハルナさんや夕映ちゃん達どうする?」 「そうですね〜・・・」 「騒がしい所に入って巻くしかないんじゃない?」 そして騒がし所=ゲームセンターへと入っていく桜やアスナ達、すると桜達は皆でプリクラをとろうという事になった。 「桜一緒にとるぞ」 「うん」 「それなら桜ちゃん、うち等ともとろうな〜」 「お嬢様・・・私もですか?」 「そうや〜桜ちゃん・せっちゃん私で一枚・・・知世ちゃんもどないや〜」 「はい」 そしてどんどんプリクラを撮っていく桜や木乃香達、取っていくうちに気がつくと 桜はネギ同様その場にいたほとんどの人間と一緒にプリクラを撮っていた。 「桜・・・新幹線でやっていたカードゲームのゲームセンター版があるからこい」 「うん」 「わいもゲームしたいな〜」 「ケロちゃんはダメだよ、ここ人が少し多いから見つかっちゃうよ」 「そんな〜」 カードゲームができない事にがっくりするケロちゃん、するとエヴァがケロちゃん に向けて一言言い放った。 「ふ・・・安心しろ、貴様の分までやってきてやるからな は
〜はっはっは!」
ゲームがやりたくてもできないケロちゃんにエヴァの皮肉なる言葉が飛ぶ、すると ケロちゃんはがっくりと肩を落とし桜を呪い始めた。 「桜〜・・・ホンマにわいはゲームやりたいねん・・・でな いとあの小娘に笑われたまんまや〜な〜桜〜・・・」 どんよりしたオーラを纏いながら桜の肩に乗り耳元で囁きまくるケロちゃん、する とそんな状態に我慢できない桜は折れた。 「わ・・・わわ・・・分かったから一回だけならやっても良いから」 「ホンマか!」 桜の一言で一気にケロちゃんのオーラが180度変わり喜ぶケロちゃん、すると桜 の前方でエヴァが舌打ちをした。 そしてゲームの席に着く桜、すると夕映やハルナが話しかけてきた。 「ねぇねぇ桜ちゃんもこのゲームをするの?」 「あ・・・はい」 「それなら私が相手になりましょうか?」 「お・・・面白そうやな、桜かわれた勝負や受けたるで)」 「う・・・うん」 ケロちゃんの指示を聞き少し遅れて夕映の言葉に頷く桜、するとエヴァが出てきて エヴァはハルナとする事になった。 「うっしゃあわいのカードテク見せたるで〜!」 「ケロちゃんあんまり大きな声をだしちゃダメだよ」 ケロちゃんのギリギリ他の人に聞こえないぐらいにの声に桜が注意する。 そしてケロちゃんの指導の下夕映相手にカードゲームをする桜・・・ 「うわああ・・・桜さんうますぎです!」 「ちょっとこっちもエヴァちゃんかなり強いよ!(何者!)」 「あんまり夕映嬢ちゃんつよないなあ」 「ふ・・・私がそこいらの者に負けるわけがなかろう」 こうしてゲームを続けるさくら(ケロちゃん)とエヴァ、対戦結果は言うまでもな く二人とも快勝で終わった。 「強すぎです桜さん・・・」 「エヴァちゃんもどうしてこんなに強いのーーー!」 カードゲームにボロ負けしてへたり込む夕映とハルナ、エヴァは下等生物がと笑っ ているが、桜はどうして強いのかと聞かれてもケロちゃんの実力なので返答ができ ない。 「あーネギ君助けて〜桜ちゃんとエヴァちゃんが強すぎて私達じゃ相手になんないのよ〜!」 「え・・でも僕こんなゲームやった事ありませんよ」 ネギになきつくハルナ、だがネギもやった事ないので仇を討てといわれてもうちよ うがない。 「でもCPU相手に一回やってみようかな」 そしてゲームの席に着きCPU相手にやり始めたネギ、その実力はと言うと・・・ 「おお・・うまいネギ君!・・・本当に初めて」 「まだまだだが初めてにしてはよくやるな坊や」 「今度わいがこのカードゲームについてビシバシ鍛えたるわ」 とても初めてとは思えないほどのネギのカードゲームのうまさ、するとネギの横に 一人の男の子が現れた。 「おおーー勝負だよネギ君!」 「ネギ君頑張ってね」 「坊主負けんなよー!」 そして対戦をやり始めたネギ、するとやはり初めてネギは負けてしまった。 「あー負けたー」 「おしかったねネギ君」 「初めてにしてはよくやったよネギ君」 「私が仇を打ってやろうか坊や」 「ケケケケケ・・・・マケテヤンノ」 負けたネギにかけられるそれぞれの言葉、すると隣に座った男の子が話しかけてきた。 「―――いや・・・今回はこれで終わらせてもらうわなかなかやるなああんた」 「ほななネギ・スプリングフィールド君」 そして走り去っていく男の子、するとまたハルナやエヴァ達はカードに熱中し始めた。 「ネギ君、今のうちに行って来て今の状態じゃ私達いけないから」 「桜早く来い!・・・今度は本当に桜と対戦だ!」 「ほぇ〜私も〜〜〜!」 「そうですかそれじゃあ行ってきますね」 「そんじゃあわいも坊主に付いてったるわ」 こうしてアスナ・ネギ・ケロちゃんの三人は、関西呪術協会の本山に向っていった。 その同時刻、シャオランの居る別の場所では・・・ 「シャオラン兄ちゃん!」 「小太郎君どうだった?」 「ホンマに桜姉ちゃんそのものやったな、匂いまで一緒やったで、それとあの金髪 のんホンマにエヴァとか呼ばれとったで、しかもあの西洋魔術師の苗字やっぱスプ リングフィールドやったしな」 「でも黒鋼の兄ちゃんとファイの兄ちゃんが戦った言う兄ちゃんとごつい獣はおら んかったで、変わりにやっぱりぬいぐるみ見たいのがおったけど」 「そうか・・・」 「それならちょい危険おますけどシャオランはんが言いはった作戦を実行するしか おまへんな」 そして二手に分かれて一方はネギの方へ一方は桜達のほうへ分かれるシャオラン達、 さて関西呪術協会へ向ったネギ達はと言うと、後ろからのどかが付いていっていた。 「ネギせんせーアスナさん何処に行くんだろう?」 のどかの前方を走って移動しているアスナとネギ、そして電車に乗りついた所はR 毘古社と書かれた鳥居があるところだった。 「ここが関西呪術協会の本山?」 「伏見神社ってのに似てるな」 「そんじゃあはよ行って終わらせよか」 「ん?」 いきなりアスナの横に飛んできた光る物体、するとそれはちっこい刹那みたな者に に変化した。 「神楽坂さんネギ先生大丈夫ですか!?」 「おお・・・刹那姉ちゃんの型紙か?」 「はい 連絡係の分身のようなものです心配なので見に来ました」 「ちびせつなとおよびください」 そして頭をぺこりと下げるちび刹那、するとこの奥の事に付いて説明した。 「この奥には確かに関西呪術協会の長がいるとは思いますが、一昨日襲ってきたや つらが襲ってくるかもしれませんので気を着けてください」 「そんなんわかっとるって、ほなわいも真の姿にもどろか〜」 「そうね、私もハリセン出しとかないと・・・」 ケロちゃんは真の姿のケルベロスへ変わりアスナはアデアットとハリセン状態のハ マノツルギを出す。 そしてネギ達は勢い良く奥に向って突っ走り始めた。 「ちょっと何もでてこないわよ?」 「へんな魔力も感じられないです」 「そんじゃもっとどんどん行こか〜」 そしてどんどんどんどん奥へと突っ走っていくネギやアスナやケルベロス、だがど んなに進んでも石段は終わらなかった。 「ちょっとまつんやネギ坊主にアスナ姉ちゃん」 「なんですかケルベロスさん?」 「ちょっと不自然やと思わへんかさっきから同じような所ぐるぐる回ってるで桜の 【輪】(ループ)のカードみたいに」 いきなりそう言ってアスナとネギを停止したケルベロス、するとケルベロスはネギ に一つ命令した。 「ちょっとアスナ姉ちゃん残って坊主このまままっすぐ言ってみい」 「え・・・ハイ」 ケルベロスの言うとおりにまっすぐ走っていくネギ、するとアスナの後ろから二人 はぶつかった。 「あれ!? アスナさん?」 「キャア何ちょっとネギが後ろから来たわよ!」 「あ・・・分かりました無間方処の咒法ですね」 「ああ・・・ちび刹那姉ちゃんと同じやと思うけどこれはさくらカードで言う「輪」 (ループ)と同じで何処まで言っても同じ所を周って来てしまう魔法なんや」 「そうですね・・・まあ私達では呪術と言いますが」 「こりゃあ閉じ込められたな〜」 「「え・・・ええーー!!!!」」 ケルベロスとちびせつなの説明に驚くアスナとネギ、するとその光景を三人の者が 見ていた。 「へへへっあっさり罠にかかったやん」 「やっぱ所詮はガキやな」 「でも油断は禁物だよ〜あの獣がいるからね〜」 ネギ達を見ていたのは小太郎・ファイ・千草の三人、これで後はこの無間方処の咒 法を破られないように見守るだけだ。 「ほなあんさん等二人に見張りはまかしたからウチは向こうにもどるで」 「行ってらっしゃ〜い」 そしてその場からさる千草、すると小太郎が愚痴をこぼした。 「うえ〜めんどいな〜それに俺こんな地味な作戦すきやないしあいつ等そんなに強 ないで正面からガツンといてまえばえ〜やん」 「う〜んそれはダメだねオレ達二人だけじゃ勝てないよ〜、あの子供と女の子はと もかくあの獣は別格だしね〜黒リンじゃないと相手にできないよ」 「え〜そんなに強いんやったらやってみたいな〜」 「でもダメだよ〜」 「ちぇ〜・・・つまらんな〜」 そして溜息一つ吐く小太郎、一方閉じ込められた側のネギ達は相談していた。 「ケルベロスさん飛んででる事はできないんですか?」 「それはできんやろ、空に行っても陸にループして戻ってきてまうと思うし」 「それじゃあどうやってでれば良いんですか!?」 「それを今考えとるんやないかい坊主も人を当てにせんと自分も考え〜や!」 話し合いによりどうやってでるか考え始めたネギとケルベロス、するとアスナは急 にトイレに行きたくなってきた。 ・・・やばい・・・お手洗いに行きたくなってきた・・・ だがそんな物は辺りを見回してもなく、そのせいかアスナは暴走して前に走り出した。 「うわ〜〜〜ん!!!!」 「ど・・・どうしたんやアスナ姉ちゃん!」 「落ち着いてアスナさん!」 もうどうし様もないほどにトイレに行きたいアスナにそれを止めようとするネギと ケルベロス、だがこの時ネギ達は神社の出口付近にのどかが来てしまっている事を 知らなかった。 もう一人重大な人物もつれて・・・・ それはのどかがR毘古社に到着する10分前に遡った。 「あれっ・・・ネギ先生とアスナさん見失っちゃった・・・どうしよう」 電車を降りてからちょっとしてアスナとネギを見失ってしまったのどかはウロウロ と歩いていた。 「う〜こっちかな〜でもこっちに行ったような〜・・・・」 「あれっ?・・・あれは・・・」 そしてあちらこちらを歩いていたのどかに知った人物が自分の前方を通った。 「桜ちゃん・・・いつのまに服を着替えたのかな?」 「桜ちゃん!」 すると見つけた桜に近づいて声をかけるのどか、だが桜から返ってきた言葉はこうだった。 「あ・・・あの・・・どなたでですか?・・・なぜ私の名前を・・・?」 そう・・・のどかが話しかけたのは桜ではなくサクラの方だったのだ。 なぜサクラがこんな所にいるのかと言うと話をもっと前のシャオラン達がアジトか ら出て行った時間帯に戻さなければならない。 「シャオラン君達何をしに出かけたのかな〜?」 「モコちゃん知らない?」 「モコナも今回は知らないよ〜」 今回シャオラン達が何をしているのかまったく知らないサクラとモコナ、するとモ コナがサクラに「シャオラン達の後を付けてみよう」と言い出した。 「え・・・良いのかな?」 「良いの良いの・・・それじゃあレッツゴー!」 こうしてシャオランの後をつける為にアジトを後にしたサクラとモコナ、そしてや っと見つけたと思ったらシャオラン達は二手に分かれた。 「わわわ・・・二手に分かれちゃった・・・どうしよう・・・?」 「モコナがシャオラン達を追うからサクラはファイ達 を追って!」 「うん・・・わかった」 こうして今に至りのどかと今話しているのである。 「え・・・桜ちゃんでしょ?」 「そうですが・・・」 「桜ちゃんもネギ先生についてきたの?」 「え・・・ネギ先生ってどなたですか?・・・」 「・・・・」 「・・・・」 そして無口になるのどかとサクラ、するとのどかは携帯電話を取り出して夕映にかけた。 「夕映〜そっちに桜ちゃんいる?」 「ええ・・・いるですよさっきからエヴァンジェリンさんとカードゲームをしてい るです」 「え・・・・」 その瞬間のどかは固まった。 確かに目の前にいるのは100%知った顔である桜だ、でも携帯の向こうにも桜が いてのどかの目の前にもサクラがいる。 「目の前にもサクラちゃんが向こう(携帯の向こう側)にも桜ちゃんが〜」 頭が暴走してきたのどか、するとのどかはこの事態をある事で解決した。 「名前も同じ桜ちゃんのそっくりさんかな・・・」 もうそう考える事にしたのどか、するとのどかはまたサクラに話しかけ始めた。 「す・・・すみません人違いみたいです。あまりにも友達と似ていましたから・・・」 「え・・・そうですか?・・・」 「私の友達も桜ちゃんって名前なんですよ」 「え・・・それって」 その時サクラは思った・・・ ・・・もしかしてこの世界にこの世界の私がいるんじゃ・・・ そう考えたサクラはうろうろしていたのどかについて行く事にした。 「あの・・・誰かを探しているようでしたら私もご一緒してよろしいでしょうか?」 「え・・・良いですけど・・」 そして今の時間神社の出口付近にのどかともう一人サクラがいるのであった。 「あ〜んもうダメー!」 「アスナ姉ちゃん止まらんかいなそんな闇雲にはしっとってもあかんで!」 「でもでもーー!!!!!」 一方無間方処の中で闇雲に走っているアスナ達。アスナはもうもれそうですでにやばい状態である。 「トイレぐらいは行かせてあげないとね〜」 「そうやな・・・あの姉ちゃんもうやばそうやし」 それを隠れてみているファイと小太郎は無間方処に細工をして休憩所までは走れるようにした。 そのおかげでようやくトイレを見つける事ができたアスナ達、そしてようやく一息 つくと自分達の戦力分析を始めた。 「やはりこの中で一番強ぇのはケルベロスの旦那だ」 「そりゃあそうやろなんたってわいは向こうの世界で黄金の瞳の最強の守護獣とか いわとるんやから」 「もし敵が襲ってきてもわいが返り討ちにしたるわい」 「よっ旦那すげぇっす強ぇっす!」 「そ〜やろそ〜やろ」 カモの声援よりふんぞり返るケルベロス、するとアスナが会話に入った。 「ケロちゃんがそんなに強いんだったら私っていてもいなくても良いんじゃないかな?」 「それで契約執行ってどれくらい強くなるもんなの?」 「それじゃあいっぺん試してみるか?」 そして一回試してみる事になったアスナ、するとアスナが普通状態で蹴ってみて割 れなかった岩が契約執行して蹴ってみればその岩が粉々に砕けた。 「おーやるやないけアスナ姉ちゃん」 「相手がただの人間なら負けねーよ」 「これは神鳴流の『気』と似た原理ですね」 すると気に関して説明し始めたちび刹那、だがこんな長くて難しい話なんて書く のもめんどくさいので読者の皆様は勝手にネギま!五巻を読み返してください。 「なんかいいかげんやなあ」 「そうですね・・・」 まあケルベロスとちび刹那のコメントはほっといて、それを見ていた小太郎達、無 性にネギ達と戦いたくなってきた。 「ファイ兄ちゃんホンマにあいつ等と戦ったらあかんの?」 「だからダメだよ〜さっき言った様に出て行ったとしてもオレ達じゃあの獣には勝 てないから」 「うう〜〜〜・・・(よけいに出たくなってったわ)」 ファイの勝てないの言葉にケルベロスの強さを想像してよけいに出て行きたくなっ てきた小太郎、そしてネギ達はと言うとネギの魔法の話になっていた。 「ところでネギ先生の魔法はどうなんですか?」 「ああ それなら大丈夫よ! こいつなんか凄い強いんだから」 「そうだぜ魔法学校主席卒業なんだからよ!」 「まあ桜や小娘ほどやないけど十歳にしてはなんぼか強力な魔法を使うな」 「ケルベロスの旦那エヴァンジェリンはともかく桜嬢ちゃんと比べないでくだせぇ よ、あんな魔力と威力は反則なんすから」 「おとと・・・そうやな、坊主等が弱いんやない、わい等が強すぎるだけやからなあ」 「なんかケロちゃんって自分の事自慢してない?」 ケルベロスの自我自賛にアスナがツッコミを入れる。 すると隠れてそれを聞いていた小太郎はケルベロスの言葉により我慢の限界を超えてしまった。 「うが〜!!!!・・・・もう我慢ができひん、もうファイ兄ちゃんがなんと言っ ても俺は出て行くで!」 「あちゃ〜・・・やっぱり小太郎君は戦闘狂だね〜・・・オレもでるしかないのかな?」 小太郎は千草から借りたお札を一枚持って凄い勢いで出て行きファイはゆっくりと その後を出て行く。 そして小太郎はネギの前へ出る前にお札を一枚使って鬼蜘蛛を出し、ファイと共に その背中に乗って大きな着地音と共にネギの前へ出た。 ―――ズズーーーン!!! 「鬼蜘蛛!」 「あ・・・あの兄ちゃんは!?」 いきなり鬼蜘蛛に乗って登場したファイと小太郎に驚くネギ達、すると小太郎がネ ギ達に一言はなった。 「さっきは魔法使いのゲームで戦ったけど今度はホンマに戦ってもらうで!」 もうすでにやる気まんまんの小太郎の一言、これにより対2の戦闘は始まった。 さて最後に今桜達が何をしているのかと言うと・・・ 「おい!・・・知世なぜお前はそんなに強いんだ!」 「これでもおもちゃ会社の社長の娘ですから・・・」 「ぬぉぉぉぉぉ・・・・今度は負けんぞ!」 桜の次に今度は知世と対戦して惨敗をして熱くなっているエヴァ、もうすでにエヴ ァの頭の中には知世に勝つ!・・・と言う事しか頭の中になかった。 <第二十五話終> 『ケロちゃんの次回予告コーナー』 「こにゃにゃちわ〜!」 「この小説の読者ももうこのコーナーあきてきたのかも知れんけど」 「しぶとくケロちゃんのの次回予告コーナーがやってきたで〜!」 「さて今回のゲストは・・・」 「ネギま!のヒロインでもある神楽坂アスナ姉ちゃんや〜〜〜!!!!」 「二十五話にしてやっと私の出番が回ってきたわね」 「まあそりゃあしょうがないやろ、この小説の作者もこの小説がこんなななごなる とは思わずに9巻辺りの話で出そ〜思うてたみたいやねんから」 「ちょっとケロちゃん、そんなネタバレして良いの?」 「ええんやええんやどうせ作者自体気まぐれで今後の話どないなるやら分からんのやから」 「そ・・・そんなもんなの?」 「そうやそうや〜」 「しっかし今回はわいの出番が多くて良かったわ〜いつもこんくらい多くかったら良いのにな〜」 「でもケロちゃん・・・」 「なんやアスナ姉ちゃん?」 「今の戦闘が終わって視点が桜ちゃんに移ったらケロちゃん出番ないわよ」 「ガーーーーーン!!!」 「んなあほな、またあのモコナにわいの出番持ってかれてしまうんか?」 「予定上ではそうみたい・・・」 「そうなんか・・・こうなったら次回わい活躍しまくらなあかんな・・・・ うっしゃーーー!!!!!!!」 「ケロちゃん前回に引き続きまた燃えちゃってる・・・」 「さてそろそろ次回予告するで〜」 「さて次回のタイトルは・・・」 「『さくらと不思議な赤い人』ね」 「いよいよ始まったあの兄ちゃん等とわい等の戦い!」 「するとその戦闘中いきなり謎の人物が現れた〜!」 「さて現れたのはいったい誰なのか〜!!!!」 「が次回の見所みたいね」 「なんか今回初めて他作品からキャラクターが出てくるっちゅう予告が出たな」 「そうね・・・今まではいきなり予告もなしに出てきてわね」 「それじゃあ少しサービスにどんな人物が出てくるかのヒントを読者の皆にやるわ」 「ヒントは日曜朝八時・・・これだけや・・・ 「何か分かりずらいヒントね・・・」 「まあ何が出てくるかとか言ってもたら面白ないやろ・・・と言うかこれ以上言うとバレそうやし」 「そうね・・・・」 「ほなそろそろいつも好例の最後のキメいこか〜!」 「ほなな〜」「さ ようなら」 <終> |