第二十六話『さくらと不思議な赤い人』
どうしようどうしよう ・・・ネギ先生とアスナさんが助けを求め
ています
ネギ達が小太郎達の奇襲を受けている時間、のどかは長く続く鳥居群の道を一緒について来たサク ラと一緒に走っていた。 それもこれもついさっき本に出てきたネギとアスナの今の気持ちを見てしまってから今走っている のだ。 「あの・・・のどかさん何処まで走るんですか?」 長い鳥居を走っているのどかにサクラがふと質問をする。 「あ・・・そうですねそう言えばネギ先生はどこに・・・」 「その本でさっきの様に名前を呼べば良いんじゃないですか?」 「そうですねネギ先生」 サクラの言葉を聞きネギの名前を出したのどか、すると本に今のネギの状況が日記の如く描き出された。 「あああ!?・・・なんだか凄いのが出てきてさらに大変な 事に!?」 本に出てきた絵等をみて瞬時に驚くのどか、だが同じくそれを見たサクラは違う事 で驚いた。 こ
れって小太郎君とファイさんじゃ・・・
本に描かれている小太郎とファイらしき人物に驚くサクラ、そして一方サクラの見たとおりネギ達 をいきなり襲撃した小太郎達はと言うともうすでに戦闘開始直前となっていた。 「ほなやろか西洋魔術師と何やしらん強そうな猛獣」 「き・・・君は・・・」 「あ・・・さっきゲーセンにいた子じゃない!」 「しもた〜ちゅうことは今桜の所にあの黒い兄ちゃん達が行っとるんか!」 「い・・・いえ今の所は大丈夫なようです」 「そりゃあよかったわ・・・そんじゃ行くで〜!」 今の桜達の安全を即座に確認して先ずはケルベロスが猛烈な勢いで前に出る。 「よっしゃこいや〜〜〜!!!」 すると待ってましたかのように小太郎はケルベロスの前に出て迎え撃ったのだが! 「あぶない!」 ファイはすかさず小太郎の首根っこを掴んで鬼蜘蛛の背中をけり後ろへと飛んだ。 「何すんねやファイ兄ちゃんこれから戦いの始まりやのに!」 小太郎はファイに首根っこを掴まれながら後ろを向きファイに文句を言う。 その時であった。 ―――ゴォーーーー!!! ケルベロスは強烈な火炎を口から吐いて鬼蜘蛛をお札ごと焼き払った。 「な・・・なんやそれーーー!!!!」 「うわ〜・・・危なかったね〜もう少しで小太郎君犬の丸焼きだよ〜」 「助けてくれてありがと・・・ってわいは犬や ないわい!」 ファイの小太郎犬発言にすかさず小太郎のツッコミが走る。 「しかし強いなあの猛獣は・・・どう闘かおかな?」 「だから言ったでしょ〜オレ達じゃああの獣には勝てないって」 「いや・・・この勝負は始まったばっかりやまだどちらが勝つかわからへんわ!」 「頭固いね〜」 そして身構えてネギ達の方向を見る小太郎とファイ、するとケルベロスはある事を言い始めた。 「それじゃ坊主とアスナ姉ちゃんはゆっくりしとき、こんな小僧と兄ちゃんわいが一人で倒しとくわ」 「え・・・そうですか?」 「やっぱりケロちゃんもつれて来て正解だったわね」 ケルベロスを前に出したままでゆっくりし始めるアスナとネギ、すると小太郎はそれに罵声を浴びせた。 「なんやなんややっぱり強いのはその猛獣だけか?・・・お前のほうはたいした事ないんやなチビ助」 「これやから西洋魔術師は嫌いなんや」 「ム・・・」 小太郎の罵声に少しムカついてきたネギ、するとアスナとカモが小太郎の罵声に対して応戦した。 「前衛のゴキちゃんやられちゃったからって負け惜しみねボク!」 「おうよてめぇに勝ち目はねぇ降参するなら今のうちだぜ!」 「いや・・・カモッちにアスナ姉ちゃんあいつは多分術師やないで」 「お・・・気づいたか猛獣」 「身のこなし見たら分かるわい、小僧お前何の戦い方か知らんけどバリバリの前衛やろ」 小太郎が『狗神使い』とまでは言わないのだけれどバリバリの前衛系と言う事に気 づいたケルベロス、すると小太郎はすかさずケルベロスたちに向って突っ込んできた。 「よっしゃ坊主アスナ姉ちゃん離れるんや!」 そしてネギとアスナを後ろに下がらして小太郎を迎え撃つケルベロス・・・ するとそこへ一本の十字の槍みたいなものが飛んできて小太郎とケルベロスの間の地面に突き刺さった。 「「何もんや!」」 ケルベロスと小太郎は同時にヤリが飛んできた方向へ目を向ける。 するとある人物がセリフを発しながらケルベロスや小太郎達に近づいてきた。 ―――ひと〜つ、贔屓は絶対にせずに! ―――ふた〜つ、不正は見逃さず! ―――みっつ、見事にジャッジする! 「審判ロボスーパーキャプテン・トンボーグただ今見 参!」 「この勝負私が預かろう!」 小太郎達やケルベロス達の前に現れた紅い変なロボットは変なポーズをとり勝手なことを抜かし始 めた。 「な・・・何もんやあいつ・・・ 」 「さ・・・さあ・・・」 いきなりの変なロボットやろう(次からトンボーグ)の登場に頭が一瞬真っ白になる小太郎やケル ベロス達、そして小太郎が「お前何もんや!」 ・・・と聞くとトンボーグから返ってきた言葉はと言うとこれだった。 「私はただの審判だ!」 「へ・・・?」 そして小太郎の言葉を無視してその場をまとめ始めたトンボーグ、するとトンボーグはまた変な事をし始めた。 「キャプテ〜ンルーレット!」 何か文字が書かれたものに向ってトンボーグがダーツみたく矢を投げて突き刺した。 そして突き刺さった所に書いてあったのは・・・ 「『格闘ゲーム』・・・か」 書いてあった文字を確認したトンボーグは笛を吹き大声で演説をして皆をまとめ始めた。 「それではただいまから第一回逃げる者と追われる者勝ったら足止め負けたら足止め不可の格闘ゲ ーム大会を始める!」 「「格闘ゲーム大会やて」」 トンボーグの演説に二人そろって反応するケルベロスと小太郎、すると二人同時にその演説に対す る反応を返した。 「コラおっちゃん!・・・格闘ゲームなんか誰がやん ねん!」 「格闘ゲームか・・・やりたいやりたいはよやらしてーな!」 ゲーム大好きなケルベロスの言葉とそれに反する格闘は好きだが本物の格闘がした い小太郎の意見。 だが、やはりトンボーグは小太郎の意見を無視して審判を続けルールの説明をした。 「この格闘ゲームのルールを説明しよう、まず私の胸のルーレットで戦う物と操るもの一人づつ選抜する」 「操るものには戦う者、つまり操られるものを好きなように動かすことが出来るコ ントローラが与えられ操られる者はHP100与えられ0にまで減らされると負け だ」 「・・・という事は普通のTVゲームでわなく現実肉弾戦格闘ゲーム・・・てなわけか?」 トンボーグの説明を一応聞く小太郎はトンボーグに質問する。 「そういう事だ、戦いの際のダメージは体には蓄積されずHPだけに反映され同じ 物が何回当たっても戦えるようにもしてある」 「なら、俺もやったるわ」 小太郎も自分自身の肉体で戦えるならOKのようでトンボーグの説明を聞くと反対しなくなった。 「そして最後に、この勝負は全部で三回先に2勝した方が勝ちだ・・・わかったかな?」 「おう!・・・わかったわかったではよはじめよ〜や おっちゃん!」 「誰がおっさんだ!・・・私の名はキャプテン・トンボーグだと言っただろう!」 「まあええやんかええやんか・・・そんな細かいこと気にすんなや」 「まったく・・・」 ケルベロスは笑いながらトンボーグの背中をバシバシ叩き、トンボーグは一息ため息をつく。 「そういえばオレ達ってかやの外だね〜」 「そうですね・・・ケロちゃんが賛成した時点で私達もやること決定?」 「・・・と言うか二人とも敵同士でしょ何くつろいで 話し合っているんですか!?」 トンボーグの話が長いためかもうすでにくつろいでしまっているアスナとファイ、寛ぎながら普通 に会話する二人にネギが突っ込みを入れる。 アスナ達がそんな事をしている間に説明も終わり、ついに第一回逃げる者と追われる者勝ったら足 止め負けたら足止め不可の格闘ゲーム大会(タイトルなが〜)が始まった。 「それでは只今から第一回逃げる可・不可格ゲー大会 を開催する!」 (長いので略してみた) 「先ず第一試合の両者の操り手と操られ手は・・・・こいつだ!」 始まると同時に早速トンボーグは自分の胸を開きランダムに選手を抽選する。 グルグル回るトンボーグの胸の中のルーレット・・・ 回っているうちに次第にそのルーレットが遅くなっていき両者ある人物の所で止ま り、第一試合目の対極メンバーが決まった。 【第一試合】 操り手:ケルベロスVS小太郎 操られ手:神楽坂明日菜VSファイ 「え〜!・・・いきなり私から〜!!!」 「俺も肉弾戦の方やりたいで!」 「そこ!・・・決まった事への反論はしない!」 「そうやで・・・はよしよか〜」 「「へいへい(は〜い)」」 もうすでに試合が始まっている以上審判への反論は許されないので仕方なくしぶし ぶ返事をするアスナと小太郎、すると早速ケルベロスと小太郎の前にゲームのコン トローラーみたいなものが現われた。 「お・・・こりゃあええなP○2のコントローラーやないか」 「ほんじゃま・・・やろか・・・さっさとこの獣倒したるわ」 「何をー!!小僧わいのゲームテクに驚くなや!」 「どうかな〜そんな手してどうやって動かすんかな〜」 「うっさいわ!・・・終わってから泣き事言うなよ小僧!」 「ちょっと!ケロちゃん・・・実際戦うのは私なんだからね!」 「ねーアスナちゃん」 実際武器を持って操られて戦うのはアスナとファイなのに反発しあうケルベロスと 小太郎、それにアスナがツッコミしかもいつの間にかファイはアスナをちゃん付け で呼んでいる。(注目するところってそこ!?) 「はい話はそれ位にして勝負を始めるから、双方とも持ち場に着きなさい」 「おう!・・・やったるで!」 「がんばってください、アスナさん・ケルベロスさん!」 そしてトンボーグの言葉によりケルベロスは仮の姿のケロちゃんになり小太郎と共 に持ち場に着きアスナとファイは戦うために向いあった。 「それでは第一試合を始める!レディー・・・・ファイト!」 トンボーグが試合開始の合図を大声であげたその瞬間に何処からともなくゴングの 音が聞こえてきた。 「「よーしいったるでー!」」 「お手柔らかにねアスナちゃん」 「お手柔らかにって私・・・操られ側なんですけど・・・」 小太郎とケロちゃん二人とも息ぴったりなハモリ声、一方アスナとファイはお手柔 らかに・・・と言っても自分達の体を操作するのはケロちゃんと小太郎なんだから 自分の意思でできるはずがない。 「・・・とここで先ず最初に説明書やな・・・ポーズポーズと・・・ポチッ!」 「そうやな・・・ポチッ!」 ―――ズザザザザーーーー!!! ついさっきまでの威勢とは対照的にいきなりコントローラーのスタートボタンを押 しポーズにするケロちゃんと小太郎、するとその瞬間ネギは前にすべりこけた。 「なにやって いるんですか!・・・早く戦ってくださいよ!」 「な〜に言うてんねん、説明書みな操作方法が分からんしどんな技が繰り出せるか わからんやろ」 「おいおい・・・ファイ兄ちゃん必殺技全然ないやん!」 「オレって実際魔術師だからね〜」 「お・・・アスナ姉ちゃんはハマノツルギ剣バージョンができるやないかい『咸卦 法』ってなんや・・・難しいコマンドやな・・・こんなコマンドできるかいな?」 【咸
卦法コマンド】
三秒以内に↑↓→←○×○×
L1L2R1R2↑→←↓○○△
【ハ
マノツルギ刀バージョン】
→↑←↓↑○+×△+□
「う〜ん・・・試してみようかみまいか・・・」 「早くやってよねケロちゃん!・・・止まっているの辛いんだから!」 「うん・・・ちょっと辛いかな〜」 「「あ・・・すまんすまんアスナ(ファイ兄ちゃん)姉ちゃん」」 考えてみればポーズ状態中小指一本動かす事ができないアスナとファイ、これではもうすでに一種 の拷問状態である。 「と言う訳でアスナ姉ちゃんキツイ見たいやしそろそろいくでー!」 「よっしゃかかってこいや!」 「・・・と言うより小太郎君って女の子は殴らないんじゃなかったっけ?」 「向こうが怪我負わんかったら大丈夫や!」 ファイの言葉に怪我が負わないなら戦闘大丈夫だと言う小太郎、そしてケロちゃんと小太郎二人と も同時にスタートボタンを押し今度こそ戦闘が開始された。 「うわ・・・ホントに体が勝手に動くわ!」 「そりゃあ今オレ達を操作しているの小太郎君達だからね〜」 ケロちゃん・小太郎の操作で体が勝手に動き出す事に驚くアスナといつもと変わらないファイ、す ると早速ケロちゃんはアスナを操作してハマノツルギ(ハリセン)を使いファイに殴りかかる。 「ふむ・・・これが防御やな」 小太郎はL1ボタンを押してファイを防御さしてハマノツルギ(ハリセン)を防ぐ。 するとファイのゲージがちょび下がって残りHPが99となった。 「ふーん・・・防御しても少し下がるゲームか・・・なら次からはできるだけよけていかなあかんな」 もうすでにゲーム感覚の小太郎、すると小太郎はファイをジャンプさせてアクロバット攻撃をしてきた。 「むう・・・向こうのんはやっぱ身軽やな、こりゃあアスナ姉ちゃん等の能力そのままみたいや」 「・・・アスナ姉ちゃんそんなあの兄ちゃんほど身軽やないし・・・どう戦おうか・・・」 「なんやなんや〜やる気あるんか〜・・・さっきから防御ばっかしで!」 身軽なファイに対してごく普通の女の子?であるアスナはあまり身軽と言うものではない。 であるから、アスナが1.2の動作をする間にファイは難なく3.4の動作をしてしまう。 「わははは・・・こりゃあ勝ったな あ!」 小太郎は笑いながら防戦一方のアスナにファイの身軽さを利用したアクロバット攻撃を炸裂させまくる。 「・・・ちょっとケロちゃん!・・・このままじゃ負 けちゃうわよ!・・・ 痛くないけど」 「・・・これはあれを試して見るしかないか・・・」 防戦一方だったアスナのHPはもう20まで下がってアスナはケロちゃんに激を飛ばす、するとケ ルベロスは一瞬目を閉じてケロちゃんの種は弾けた。 「うっしゃーケルベロススーパースペシャルやー! ・・・では
なく【ハマノツルギ刀バージョン】」
その瞬間ケルベロスは素早くコントローラーにコマンドを入力する。 するとアスナの持っていたハマノツルギ(ハリセン)はハマノツルギ(刀) に変わった。 「うっしゃーいったるでー犬崎○丸流一胴両断や!」 「ケルベロスさん漫画が 違いますよ!」 ケルベロスが掛け声と共にハマノツルギ(刀)を持ったアスナの時にコマンドを→左+○と押すと アスナはハンマーを振り下ろすようなポーズ(大体ネギま!7巻でやってたポーズね♪)を取り一 気に力強く刀をぶん回した。 「う・・・何やこれ・・・これはよけられへん・・・防御せな!」 そして小太郎が反応して防御ボタンを押しファイを防御させる。 ・・・だが ―――ドガアアアーーーン! 「なんやそれ〜防御関係あらへんやん!」 そんな行為も無駄だったかの様にアスナの一胴両断は防御したファイを防御ごと吹飛ばしファイの 残りHPを0にしてしまった。 ―――ピピー! 「第一試合勝者ケルベロス&神楽坂明日菜!」 「やったー!」 「やったで〜さすがワイ!・・・「戦ったのは私だけどね・・・」」 「やりましたねアスナさん・ケルベロスさん」 皆向かい合い万歳して喜ぶアスナ達、一方小太郎はトンボーグに論議した。 「あの破壊力反則やないん!?」 「あれがその者の能力である以上反則ではない」 「ぐ・・・そうか・・・」 「そうみたいだね〜でもやっぱり僕無傷だよ」 トンボーグの説明に納得しながらも震える小太郎、ファイは自分が無傷である事に改めで実感する。 「それじゃ〜がんばって二回戦もかったるで〜!」 「「おー!」」」 ケロちゃんの声に反応して大声を出して拳を上に突き上げて大声を張り上げハリきるアスナ達、・・・ ・・・だが 「負けちゃった」 ―――ズザザザザー! 次の第二回戦は操り手アスナ・操られ手ケルベロスVS操り手ファイ・操られ手小太郎となり、SSを書く暇もなくあっさりと負けた。 「なにやっとんねやアスナ姉ちゃん!・・・どう見てもワイのコマンド有利やろ!」 【ケ
ルベロス必殺コマンド】
【火炎】
○
【火炎大】
△
【100%防御】
R1+L1
他に↑を押したら空を飛んだり火炎大のダメージが70とか至れり尽くせりな格ゲーからしてみれ ば反則みたいなキャラであるにもかかわらずソッコーで負けたアスナ・・・ ・・・そうアスナはこういうゲームが苦手だったのだ。 「どうするケルベロスの旦那・・・こりゃあ次またアスナ姐さんが操り手に回ったら負けですぜ」 「・・・これだけはどうにもならんな・・・運に任すしかないで」 「桜がおったらこっそり鏡(ミラー)と入れ替わらすねんけどな」 「ごめん・・・私がゲームへたくそで・・・」 「ここはちょっと作戦でも練ってみるか?」 「そうですね・・・」 少し相談してトンボーグにタイムでもとってもらう事にするケロちゃん達。 するとトンボーグは10分間だけ休憩時間をくれた。 ・・・その頃、ネギやファイ達をサクラとのどかはもうすでにネギたちがいる場所の直前までやってきていた。 「「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」」 「あ・・・あのサクラさん、今ネギ先生達と戦っているのってサクラさんのお友達なんですか?」 「はい・・・たぶん小太郎君とファイさんだと思います」 「で・・・でもどうしてサクラさんのお友達とネギ先生達が戦っているんでしょうか?」 「な・・・なぜか理由は知らないけど早く止めなくちゃ」 今回シャオランになにも知らされていないサクラは急いで小太郎達のいる場所へと戦いを止めよう と急いで走っている。 「今回シャオラン君が一切何も教えてもらってないけどそれに何か関係があるのかしら?」 「・・・・えっ?・・・サクラさん、今小狼君って言いませんでしたか?」 「は・・・はいのどかさんはシャオラン君をご存知なんですか?」 サクラのシャオランと言う言葉に、自分が知っている桜から聞いた小狼の話を思い出すのどか、す るとのどかはサクラに桜から聞いた事を話した。 「え・・・っと私が知っている桜ちゃんの友達(彼氏)が確か小狼君・・・と言う名前だった様な・・・」 「えっ!?・・・ それ本当ですか?」 そしてますますサクラの考えは100%の自身へと入っていく、ここでサクラはある真実へと一歩 近づいた。 ・・・ま・・・まさか今回シャオラン君の敵ってこの世界の私なんじゃ・・・ ここの世界に来てからの最初にあったと時の千草の行動やシャオランの今回の事を隠す行動、それ らを考えてみると、やはりその結論へといたってしまう。 「と・・・とにかく急いで小太郎君とファイさんの所へ急がなきゃ!」 ・・・そしてまた走るサクラとのどか、するとサクラとのどかの目の前に対戦タイム中のネギ達と 小太郎達の姿が目に止まった。 「「あ・・・桜(さん)ちゃんと・・・本屋(のどかさん)ちゃん!」」 「サクラ姉ちゃん!」「サクラちゃん」 「「「「えっ?」」」」 小太郎達とネギ達双方自分側のサクラ(桜)だと思い双方声をかける。 だが一方は間違いだと言うことにすぐケルベロスは気づいた。 「いや・・・わいにはわかる・・・あれはわい等の知っとる桜やないで」 「・・・という事はこの世界のさくらさんという事ですか!?・・・っと言うかのどかさんが!」 「なんか分けわかんなくなってきたわよ!」 そしてのどかはネギの方へ近寄ってきてサクラは小太郎の方へと近づく、その事でアスナはもうす でに頭がパンク状態になってしまった。 「サクラちゃんが向こうに言ったって事はえ・・・っとえ・・・っと」 「だからあのサクラはわい等の知っとる桜やないんやて」 「・・・というよりものどかさんなぜこんな所に?」 「あ・・・はい・・・この本を見まして・・・ネギ先生・・・私もうネギ先生が魔法使いだって事 もわかってます」 「そうですか・・・バレちゃいましたね・・・」 そして少し俯くネギとのどか、一方小太郎達もサクラと話していた。 「サクラちゃん着いて来ちゃったんだ・・・」 「はい・・・モコちゃんが着いていこうって 「・・・でモコナは?」 「あ・・・はい、モコちゃんはシャオラン君の方に行ってます」 「びっくりしたで〜いきなりサクラ姉ちゃんが現われるんやからな」 サクラに現われた事情を聞くファイ、するとサクラは普通に答えそしてある質問をファイに投げかけた。 「・・・それでファイさん・・・聞きたいことがあるんですけど・・・」 「なあに、サクラちゃん」 「ファイさん達が今戦っている人達の仲間って・・・やっぱり」 「うん・・・この世界の桜ちゃんだよ、知世ちゃんもその仲にいる・・・」 「そうですか・・・知世ちゃんまで・・・」 サクラの言葉にもう嘘はつけないと考えすんなりと回答するファイ、するとサクラは少し俯いた。 「でもなぜ戦っているんですか?」 「うん・・・実は・・・」 ファイはこの世のどこにサクラの羽があるのかという事、手に入れるためには大鬼神の封印を 解か なければいけない事、そのためにこの世界(・・・ではないが)の桜と敵対している事を全て話し た。 「そうですか・・・それであの人達と今戦っているんですね」 「うん・・・」 「それだったらあの人達と話し合うことはできないんですか?」 戦いを止めようファイに尋ねるサクラ、するとファイすぐに答えた。 「今あの人達との戦いをやめる事は可能だけど、今シャオラン君達は別行動しているからシャオラ ン君の方はもう無理だよ・・・」 「そ・・・そんな・・・」 「けど俺はあいつ等との戦闘はやめへんで、俺からしてみてもあいつ等敵やし」 「まあ・・・今オレ達がやっているこの戦いは傷つけ合うような戦いじゃないから・・・」 「ピピーーータイム終 了!今から第三試合をはじめる!」 ファイがサクラを慰め始めた瞬間タイム時間が終了し笛を鳴らすトンボーグ、すると早速トンボー グは自分の胸のルーレットで選手を抽選した。 「よ〜し・・・最終対決である第三試合の両者選手は〜こいつ等だ!」 【第3試合】 操り手:ケルベロスVSファイ 操られ手:ネギ・スプリングフィールドVS犬上小太郎 「いよっしゃ〜!!!またワイが操り手や〜!」 「よかったっすね兄貴!・・・ようやく出番が回ってきたぜ!」 「うん・・・頑張るよカモ君・・・操るのケルベロスさんだけど・・・・」 「本当にやるの小太郎君?」 「ああ・・・これは男同士の対決や、口は挟むなよサクラ姉ちゃん」 「ついさっき小太郎君動かしてたのオレだし少しこっちが有利かな〜」 「ああ・・・任せたでファイ兄ちゃん!」 そして双方の話も終わり持ち場に着く、するとまたどこからともなくゴンクの音が聞こえてきて最 終試合は始まった。 「・・・と言うかネギ坊主の必殺コマンド魔法ばっかやな〜」 【ネ
ギ必殺コマンド】
【雷の暴風】
→←→←○+△
【雷の斧】
→→↑↓+○
【契約執行】
○+△
・・・etc ・・・ついでに 【小
太郎必殺コマンド】
【疾空黒狼牙】
○+△タメ・→→○+△
【犬上流・空牙】
○+△
【犬上流・空牙三連打】
○+△・○+△・○+△
【瞬動】
□押しながら移動
・・・etc... ・・・と言うことでついさっき始まったネギVS小太郎、すると先ずケルベロスはいきなり【雷の 暴風】をコマンド入力した。 「来たれ雷精、風の精。雷を纏いて吹けよ・・・」 「あれ・・・俺動けへんやん!」 「これってまさか・・・スー○ー梧○伝風かな・・・?」 ネギが呪文詠唱中まったく動く事のできない小太郎となぜか○ーパー○空伝を知っているファイ、その直後ネギは雷 の暴風を小太郎に向けて発射した。 「・・・という事は打ち消し弾き飛ばすとかありかな?」 「・・・んな事言っとらんとはよ何とかせえや!」 「んじゃ行くか・・・ここは穏便に気で消去っと・・・」 するとファイは瞬時にコマンド入力する。 それに対しグングン小太郎に接近する雷の暴風・・・ そして雷の暴風が小太郎の目の前に来たとき、小太郎は爆発的に自分の気を高めて雷の暴風を打ち 消した。 「おお!・・・俺ってこんなんできたんか!?」 「いや・・・このゲームやっている時限定でできるみたいだね」 「 一瞬すごい事をやってのけた自分に喜ぶ小太郎だがファイの言葉により少しふてくされる。 「くそっ・・・これはどうするんや・・・坊主は後衛向きやから接近戦あかんし・・・契約執行し ても時間制限ありでMPを消費してしまう」 一方ケロちゃんは悩んだ、ネギの一番の大技である雷の暴風が相手には効かないの である。 他の魔法を使ってもスー○ー梧○伝風にならずその間に接近されてしまう。 もし契約執行して攻撃力を高めたとしても相手は前衛専門である小太郎、ネギの鈍い攻撃では当た りようもない。 「なんか手は・・・なんか手はないんかいな!?」 「わはははは!・・・ もう俺等の勝ちが見えてきたな!」 もうすでに絶体絶命のケロちゃん、ついさっきアスナの時にやったような反則並みの必殺コマンド もネギにはないし呪文の詠唱にも時間がかかってしまう。 「なにやってるのよケロちゃん!・・・根性で何とか乗り越えなさいよ!」 「それを今考えとるんやないかアスナ姉ちゃん!」 「おい獣!・・・ガードがおろそかになってるで〜!」 「へぶぅ!(痛くないけど)」 ケロちゃんが対策を考えているうちにどんどんネギに小太郎の拳や蹴りがクリーンヒットしていく、 でもケロちゃんはまったく対策が考えらずネギの残りHPは20となってしまった。 「後もうちょいで終わりやな!」 「く・・・もうあかんのか・・・」 後もう4・5発くらい攻撃を受けたら終わりの状態のネギ、ケロちゃんはもう打つ手なしとあきら めかけている。 すると今まで見ていたのどかがサクラに近づきある事を聞いた。 「あのサクラさん・・・あの人の名前ってわかりませんか?」 「え・・・ファイさんですか?・・・・ファイ・D・フローライトですけど・・・」 「ありがとうございますサクラさん!」 「あ・・・もしかしてのどかさん!」 そしてそのままのどかはファイの方向へ向き大声を出した。 「あの・・・ファイ・D・フローライトさんですよね!」 「 「そうですか・・・あの・・・ケルベロスさん次の攻撃は右前方からの中段の蹴りのようです!」 「「えっ!」」」 「なんやて嬢ちゃん!」 いきなりケロちゃんに向かって指示し始めたのどか、そうのどかはファイの心を読んで次何をして くるのかを事前に察知してケロちゃんに指示したのである。 そしてケロちゃんはのどかの言うとおりの事を対応してして迎え撃つとのどかの行ったとおり右前 方からの小太郎の中段蹴りが飛んできてケロちゃんはネギをジャンプさせ蹴りを小太郎の顔面にく らわした。 「おい・・・ちょい審判!・・・これは反則やないんか!?」 「これはただの外野からの声援と同じようなものであるから反則ではない!」 「うそやろ〜!」 「これはちょっと反則だね〜」 小太郎の問いかけにすぐ答えるトンボーグ、心を読まれる=事前に行動を察知され対策をとられて 後手に回るという意味で今度はこっちが打つ手がなくなってしまう事によりいきなり窮地に追いや られるファイ、するとやっぱり今度は小太郎がチョビチョビ一方的にやられ今度は小太郎のHPが 10となり形勢逆転されてしまった。 「う〜ん・・・これはもうあの手しかないな〜」 「なんやまだなんかあるんかいな!」 「お・・・あれいくんか・・・」 「あ・・・あれって?」 その瞬間ファイはある必殺コマンドを入力し、小太郎の方を見る。 すると小太郎の骨はベキボキ!と鳴りながら小太郎の体や髪の毛が変化しまるで狼男みたいな風貌 へと小太郎は変わった。 「よっしゃ第二ラウンドの開始やで〜!」 獣化した小太郎は大声で張り切りる。 それを見たネギ達は驚き大声を上げた。 「「「「ええ〜!」」」」「なんやそれ〜!」 「小太郎君・・・」 「うわ〜やっぱり小太郎君犬みたいになっちゃったよ〜」 「誰が犬やねん・・・狼や狼! いい加減覚えんかい!」 すかさずファイのボケにツッコミを入れる小太郎、するとなぜかどこからともなくゴングの鐘が鳴った。 「・・・あれっ・・・時間切れか?」 「違うみたいだよ〜」 なにが起こったのかわからない小太郎、するとファイが小太郎のHP部分に指を刺し小太郎を振り向かせた。 「なんや俺残りHP0に鳴ってるしなんでやねん!」 小太郎が自分のHPを見ながら目を大きく丸くして驚く、するとファイがこう答えた。 「獣化の技ってHP削るみたいだね・・・・」 「んなアホな〜!」 そして小太郎が崩れ去り地面に手を置くとトンボーグが笛を鳴らしネギチームの勝利が決まった。 「第三試合勝者ケルベロス&ネギ・スプリングフィールド!」 「よって第一回逃げる可・不可格ゲー大会の勝者はネギチームだ!」 「「「「「いやった〜〜〜!!!!!!!」」」」」 トンボーグの発言により勝った瞬間全員ジャンプなどをして大声で喜ぶネギ達、だが一方敗者達で ある小太郎とファイにはある罰ゲームが課せられた。 「この場で三時間ぶっとうしで正座だ!」 「「ええ〜〜!!!!!」」 そして無理やりトンボーグによって正座をさせられる小太郎達、するとトンボーグがネギ達に近づ いてきてこの無限方処の咒法をどうやって出るのかを教えてくれた。 すると最後にトンボーグは最後に別れの言葉を言った 「私は十分に楽しめた・・・それではさらばだ!」. そして何処かを去っていくトンボーグ、アスナたちはそれをスルーしてこの後の事を話し始めた。 「・・・で今から出るんだけど・・・あのサクラちゃんどうする?」 「そうやな〜ちょっと着いて来るか聞いてみたらどないや?」 「そうですね・・・」 「私が聞いてきます」 「そうした方がいいな」 アスナ達にとっては知っている人であるが、サクラにとっては知らない人で ある事もあり のどかが話しかける事となり、のどかはサクラに近づく。 「あの・・・サクラさん何もしませんので私達に着いてきて見ませんか?」 「あ・・・はい・・・のどかさんもあの人達もいい人達みたいだし・・・この世界の私の話も聞い てみたいし会ってみたいですから」 「え・・・この世界?」 サクラはすぐにのどかの問いに答えてのどかは頭が?になるが、サクラはそのまま小太郎とファイに話しかけた。 「あの小太郎君・ファイさん私あの人達に着いて行っていいですか?」 「え・・・何やてサクラ姉ちゃん!(あ・・・足がもう痺れてきた・・)」 「ま〜あサクラちゃんがそうしたいならオレはいいけど〜」 「あ・・・はいそれでは行ってきます!」 そして小太郎の言葉は無視してファイの言葉を聞きネギやケロちゃんやのどかに着いて行く事にし たサクラ、するとサクラはすぐに小太郎達から離れのどかに着いてネギ達の所へ行った。 <第二十六話終> 『ケロちゃんの次回予告コーナー』 「こにゃにゃちわ〜!」 「近頃暑くなってってこの小説の作者も死に掛けてきたけど」 「今回もケロちゃんのの次回予告コーナーがやっ てきたで〜!」 「さて今回のゲストは・・・」 「すごい剣技がさえわたる・・・桜咲刹那姉ちゃんや 〜〜〜!!!!」 「おはようございます」 「・・・とそう言えば刹那姉ちゃんに言わなあかん事があんねん」 「なんでしょうかケルベロスさん?」 「今回二十六話やろ?」 「そ・・・そうですが?」 「・・・で前回からでとったはずのちび刹那姉ちゃんが今回大ボケ作者に忘れ去られとってまったく出てないねん」 (・・・と言うか発言してない) 「えっ?・・・・そなんですか?」 「そうや、あの大ボケ作者今回わいとあの犬の小僧を喋らす事に集中しすぎとったかららしいけど」 「怒るんやったらズバット作者切ってきてもええで」 「わ・・・私は別にそんな事どうでもいいんですが・・・」 「ええんか刹那姉ちゃん、わいやったら火炎くらわせにいっとる所やで?」 「あ・・・はい・・・私は別に出番がほしい訳ではございませんので・・・ 「そうなんか・・・次回からまたワイの出番少なるけどわいは今回死ぬほど喋れたから刹那姉ちゃ んがそう言うんやったらもうどうでもええけど・・・」 「それでは次回予告行きましょうケルベロスさん」 「まあそうやな・・・さて、そろそろ次回予告いくで〜〜〜!」 「さて次回のタイトルは・・・」 「『さくらと乱戦シネマ村』ですね」 「ついに桜達を襲ってきた小僧や呪術師の姉ちゃん達」 「すると他の知らん奴等もまじって闘いが混乱してきた」 「さて桜は小僧を止める事ができるのか〜〜〜!」 「が次回の見所です」 「さてなんか次回も多作のキャラクターがわんさか出てくるみたいやけど」 「今回はどんなんが出てくるかのヒントは一切なしや」 「まあこの傾向からしてみれば大体どんなんが出てくるのか分かるかも知れへんけどな・・・」 「いや・・・分からないでしょう・・・(汗)」 「ほな名残惜しいけどそろそろいつも好例の最後のキメいこか〜!」 「ほなな〜」「さ ようなら」 <終> |