第二十七話『さくらと乱戦シネマ村』
「そんじゃあ今の所はここで休憩しといて話でもしよか」 「そうっすねケルベロスの旦那、このサクラ嬢ちゃんの話も聞きてぇし・・・」 「ねぇ・・・本当に私達の知っている桜ちゃんじゃないわけ?」 「あ・・・はい・・・」 「アスナ姉ちゃんさっきからわいがちゃう言うとるやろ」 「けどやっぱね〜・・・同じ桜ちゃんと言っても見た目や感じがほとんど同 じだし・・・」 ネギ率いるケロちゃん達は今デカイ岩の上でサクラの話を聞くために休憩を取り話し始めている。 だが、アスナは目の前にいるサクラが自分の知っている桜と見た目や感じがほぼ同じなので未だに 違う存在の桜だと言う事に疑問を持ってしまう。 「仕方ないやろ・・・魂まで同じ存在やねんから・・・」 ケロちゃんの言う通り目の前にいる桜の魂は同じで、しかも同じ存在であっ て同じ存在ではないと 言う訳だ、これは夕映を呼んでこなければ分からない哲学の話であるがため馬鹿なアスナには分からない。 「そう言えばサクラさんはこの世界の桜さんなのですか?」 ちびせつなが思い出したように今一番の聞かなければいけなかった事をサクラに聞く。 「い・・・いえ・・・違います・・・あれ?・・・という事は貴方達の知っている私もこことは違 う世界から来たんですか!?」 「「「「え・・・」」」」 サクラの違う世界宣言に一同一瞬固まる、するとケロちゃんがサクラに一言尋ねた。 「わいらもって・・・サクラもこの世界に別の世界か ら来た桜言う事か!?・・・って言っとる自 分がわけ分からんようなってったわ!」 「そうですけど・・・」 「「「「ええーーー!!!!」」」」 やっと自分達の目の前にいるサクラがこの世界の桜ではなく桜と同じく別 の世界から来たサクラと 言う事に気づいたネギやカモ達、ケロちゃんはもう既に自分が何を言っているのか分からなくなっ てきて頭がこんがらがって来てしまっている。(作者も・・・) 「え・・・でも違う世界同士の自分達が同じ世界に飛ばされるなんて偶然なんてあるんですか!?」 「そうだぜそんなもん数兆分の一・・・いやその何乗も確 率が低いぜこりゃあ!」 「数兆って・・・ねえケロちゃん!・・・こんな偶然あっていいの!」 頭がこんがらがっているケロちゃんにより頭がこんがらがってしまっているアスナが尋ねる。 するとケロちゃんはアスナの手を振り払い大声を出した。 「もーうっさいなーアスナ姉ちゃん!・・・ちょっと位頭を整理させる時間ぐらいくれや!・・・ でもアスナ姉ちゃん、この世の中に偶然はない・・・あるのは必然だけ や・・・これも起こるべく して起こってしまった事やろ」 「必然ってどういう意味よ!・・・」 根本的から馬鹿なアスナは必然の意味すら分からない、するとそんな馬鹿なアスナはほっといてケロちゃん達は話を続けた。 「まあサクラもこことは別の世界から来た桜やと言う事も分かったしそれじゃあ次違う事聞くで」 「は・・・はい」 「サクラの仲間の小僧・・・シャオランっつうのもわいの知っとる小僧と同じ存在やねんけど、 なぜあの白い兄ちゃんや小僧等は悪党なんかに肩貸してんのや?」 「そ・・・それは私の為にだと思います」 「え・・・それはどういう事ですかサクラさん・・・・ザザ!・・・」 「あっ!」 話をしている最中に移りの悪いテレビのように消え始めたちびせつな・・・ 「どうしたんやちびせつなねえちゃん!」 「い いけません・・・本体の方で何かが・・・連絡が途絶え・・・ポン!」 「あ・・・消えてしもた!」 そして消えてしまって型紙に戻ってしまったちびせつな、するとカモが型紙を手で持って発言した。 「こ こりゃまずい・・・せつな姉さんの方になにかあったな・・・」 「「ええーーーー!!!?」」 「なんやて〜〜〜!?」 その十数分前のゲームセンター・・・ 桜達はカードゲームをやめて違うゲームでゆっくりと遊んでいた。 「ねぇエヴァちゃん、まだ知世ちゃんに一勝もできなかった事を気にしているの?」 「ただの遊びだ気にしてなんかない・・・」 「かなり顔に出てますがマスター」 結局知世に一勝すらもできずに完敗してしまったエヴァはちょっと落ち込み気味の顔をしているが 桜の前では顔に出ているがなんともないようにふるまう。 ・・・ぐ・・・なぜ知世はあそこまでゲームが強いんだ!・・・武○遊○か? エヴァは力強く波を食いしばりながら心の中で強くそう思う。 そして当の知世は、ニコニコしながら桜達のすぐ後ろを歩いている。 「桜さん・・・型紙からの通信が着ましたがやはりこの世界のサクラさんが居たようです!」 「え・・・刹那さん・・・それ本当!?」 「ま・・・まあ・・・・(幸)」 急ぎでいきなり桜に話しかけてきた刹那、桜は大声で驚き知世は待ってましたかのように顔が幸福 感いっぱいになった。 「は・・・はい、ネギ先生が敵と戦闘中にこの世界の桜さんと思われる人物が現われたみたいです」 「だったらネギ君達今危険な状態なんじゃ・・・!」 「いえ・・・今はなぜか敵と格闘ゲームをして戦っているみたいです」 「格闘ゲーム・・・・・(・・;)」 刹那の話を聞き、目が点になりケロちゃんが敵とゲームをしている様子を簡単に頭に描いてしまう桜、すると桜は汗を流しながら刹那に聞いた。 「あ・・・あの・・・なぜ格闘ゲームなの・・・?」 「わけ分からんな・・・」 「は・・・はあ・・・それは型紙からの連絡を待つしか・・・はっ!」 「ほぇっ!・・・なに刹那さん!?」 刹那はいきなり腕をすばやく振り桜は驚く、すると刹那の手には一本のクナイがあった。 「ほぇ ええええーーーー!!!!!・・・刹那さんそれ何!?」 「桜さん・・・どうやらこちら側にも敵が現われたようです・・・」 「そうか・・・では私が全て皆殺しにしてきてやろう・・・」 「ケケケ・・・コロシチマオウゼ」 「ええええーーー!!!・・・ってエヴァちゃんそれダメだって!」 敵の襲来により驚く桜と知世に負けたおかげでいつもより殺気だっているエヴァ、桜は力いっぱい の声でエヴァを止める。 「そうです・・・こんな所では暴れられません・・・早く何処かに移動しないと・・・」 「うん・・・そうだね!」 そして刹那はゲーム中だった木乃香の手を取り桜達共々ゲームセンターを急いで出ようとする。 「あれっ?・・・桜ちゃん達どこ行くの?」 「待ってくださいです!」 するとやはり夕映とハルナの目に留まり、この二人も桜達に着いていった。 一方敵側であるシャオラン達は・・・・ 「月詠さん・・・あの姫には当てないでくださいよ!」 「ついでに知世にもな」 「わかってます〜私は刹那先輩に向かって投げてますから〜♪」 「違う世界の存在といえどもたいした忠義心どすなあ、お二人さんは・・・」 桜に当てないように注意を促すシャオランと面白そうにクナイを投げる月詠、そして走ってゲームセンター内から外に出て移動する桜達の後をシャオラン達は後 ろから気づかれぬように追いかけていった。 「はあ・・・はあ・・・せっちゃんどこ行くん?・・・足速いよ〜」 「あ・・・すみませんお嬢様」 「なぜいきなりマラソン大会に?・・・」 「ちょちょっと桜咲さん桜ちゃん何かあったの!?」 「・・・と言うかなぜ知世まで茶々丸の腕に乗ってるんだ?」 「成り行きですわ」 「・・・との事ですマスター」 そしてちょうどネギの所でちび刹那を通しての通信が途絶えた時刻、桜達は刹那を先頭にシネマ村の方向へ走ってい た。 一般人である夕映とハルナは息が絶え絶えで、知世とエヴァはちゃっかり茶々丸に乗って空を飛びながら移動している。 後、桜は運動神経が初めから抜群なのでまったく平気そうな顔で走っている。 「あ・・・シネマ村が見えてきました・・・桜さん・・・私が木乃香お嬢様を連れて先に入ってま すので桜さんは二人を頼みます・・・」 「え・・・はい」 「お嬢様失礼!」 ―――ドン! 桜に夕映とハルナを預けて木乃香をお姫様抱っこし、金も払わずシネマ村に大ジャンプで入っていく刹那、すると「夕 映の金払って入れです」というツッコミが大ジャンプで去っていく刹那に入ったのは言うまでもない。 「・・・で桜さん・・・シネマ村に入るですか?」 「ま・・・まあそうだけど・・・」 「な〜んかラブ臭がしてきたわね〜」 「話してないでさっさと入るぞ桜」 そして桜達もシネマ村へ入ろうと今度はちゃんと金を払って入ろうと入り口の方へ移動する桜達、 桜達が中へ入ろうとすると後ろから話しかけられた。 「桜・・・」 「ほぇ?・・・」 桜が声に気づいて後ろに振り返ると桜の目の前に白い服を着た銀髪の青年が立っていた。 「あ・・・ユエさん!・・・どうして・・・雪兎さんはまき絵ちゃん達とUSJにいったんじゃ」 「うわ!?・・・なにこのイケメンのお兄さん・・・桜ちゃんの知り合い!?」 「ユエさんって私と同じ名前の様ですね・・・」 仮の姿(雪兎)でまき絵の班と一緒にUSJに行ったはずのユエ、するとユエはこう説明した。 「桜が危険と察知したからそのまま飛んできた」 「ユエさん・・・バレちゃいないよね・・・(汗)」 「たぶん・・・」 「だから桜ちゃんその人誰・・・つーかその羽なに!?」 隠す気があるのかないのかさっぱりなユエに桜は汗を流し、後ろにいたハルナはユエの背中に翼が ついているのに気づいた。 「え・・・ええ・・・ほぇぇ・・・ユエさん羽・・・羽・・・」 「羽がどうかしたか?」 ユエが羽を出している事なんていつもの事であったが為ハルナに言われてようやく気づいた桜、必死にユエにその事を 伝えようとするがユエはまったくその事に気づかない。(・・・と言うか考えてない) 「ハルナさん・・・あそこを見てくださいな」 「なに知世ちゃん?」 いきなり知世に話しかけられて指示された方向を向くハルナ達、その方向には看板があってこう書かれていた。 【シ
ネマ村コスプレ大会!】
テーマは何でもよし、シネマ村に合った江戸時代の衣装でもよし西洋系の衣装でも魔法少女衣装でもシネマ村は何でも受け入れ ます! 「コスプレ・・・大会・・・(・・;)」 「そうだったのか・・・コスプレ大会ね・・・よくできてるねー兄さんこの羽」 「・・・っとそう言えば忘れてたけど兄さんは桜ちゃんの知り合いですか?」 コスプレ大会の事によりハルナも夕映も納得し目を点にしながらも桜は何とか窮地を脱した。 だが、ユエはハルナの質問にまったく考えず答えだした。 「桜は我のある「ええっとととユユエさんはね「月城先生のお友達で桜ちゃんのお兄様のお友達でもありますわ」」」 「へ〜そうなんだ・・・しっかし桜ちゃんの周りはかっこいい人多いねぇ、こりゃあ合っただけで クラスの何人か落ちるよこれは」 「ほっ・・・ありがとう知世ちゃん・・・」 「どういたしまして・・・」 またもや知世の手助けにより何とかごまかす事に成功した桜、するとこんな所で話している暇がな い事をハルナが思い出した。 「ああ! ・・・そう言えば早くあの二人を追わないと!」 「そう言えばそうですね先ほどから話しててすっから忘れていたです」 「桜ちゃんコスプレ大会のようですから速く中に入ってコスチュームに着替えましょう、今回はエ ヴァンジェリンちゃんのも用意してありますわ」 「私がコスプレなんぞするか!」 「知世ちゃん・・・・旅館からもって来てたの?」 「はい・・・ですから早く入りましょう」 「オイ知世!・・・私の話を聞け!!」 今回の事を想定していたのかちゃっかり桜のコスチュームを持ってきていた知世、エヴァはコスプ レを拒否するが、その言葉はあっさり流されまったく聞く耳をもたれなかった。 「・・・と今回は桜ちゃんのコスチュームは可愛いわんちゃんをモチーフにした衣装、犬耳をつけてお尻にはくるるんとなった尻尾をつけまして…etc」 「と・・・知世ちゃん・・・(^^;)」 シネマ村の中に入ってさっそくコスチューム暴走モードに入ってしまっている知世、桜のコスチュームの説明するだけ でもかなり長く喋ってしまうのでカットされてしまう。 「オイ・・・知世・・・私は着ないと言っただろう!」 「マスターかわいらしいですよ」 「うんうん・・・可愛いよエヴァちゃん」 「・・・そうか(///)」 そしてやっぱりエヴァまで知世によりコスチュームを着せられてしまっている。 今エヴァがしている格好は、頭に猫耳をつけてお尻には猫の尻尾、服装は桜と同じ色違いのひらひ ら物を着せられている。 「うわ〜〜さすが知世ちゃんだね〜裁縫がうまいわっ・・・つうかなんか桜ちゃんの姿って魔法少女っぽいね」 「桜さんは星の着いた杖を持ってるですし」 「ハハハ・・・この杖私よく持ってるから・・・(^^;;)」 「お褒め頂光栄ですわ」 どんな服装でも魔法少女を感じさせる事を忘れない知世のコスチューム、桜は桜でいつでも敵が現われても良いように星の杖の封印解除(レ リーズ)をしている。 「ハルナさんと夕映ちゃんもにあってて可愛いよ」 「ありがと桜ちゃん・・・っとそういえばあの二人探さないとね」 「そうですね」 そうこうしている間にハルナが二人の事を思いだし木乃香と刹那を探すのを開始した桜達。すると刹那と木乃香はすぐに見つかった。 「わー刹那さんカッコイイ〜!」 「木乃香さんも着物姿似合っていますわ」 「そう言えば刹那さん、木乃香さんとの仲がもどったんだね」 物の影から新撰組の格好をしている刹那と着物を着ている木乃香の様子を見ている桜達、桜が見ていると二人は仲がいいように喋っているので、桜も二人の仲が 戻ったのだと思い安心してきた。 「それにしてもハルナさん、こんな所で見てないで刹那さんと木乃香さんの前にでないんですか?」 「だめよ桜ちゃん、あの二人なんか怪しいからこのまま尾行よ!」 「私にはただの仲のよい二人にしか見えませんが・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・」 「若いって良いよな・・・ズズ・・・」 「マスターいきなり老け込まないでください」 桜はハルナの命名【ラブ臭嗅覚】により巻き込まれ、刹那と木乃香の前には出られない。 そしてユエは桜の後ろでじっと無口に腕を組みながら立ち、エヴァも桜達の後ろでお茶をすすりな がらまったりとくつろいでいる。 「確かに怪しいね〜あの二人・・・っつうかこのイケメンの兄さん誰?」 「わああ〜〜〜〜〜カッコイイです〜」 「(おいおい・・・また妙にスペックの高い奴が現れたな・・・)」 「あ・・・朝倉さんとさよちゃんと委員長さん達!」 刹那・木乃香を見ている所でいきなり現われた朝倉達、朝倉やさよ達はユエと初対面なので、ユエ が雪兎と言う事が分からない。 「・・・と言うかすごいね桜ちゃん、これ知世ちゃんが作った衣装?」 「はい・・・エヴァちゃんが着ているのもそうですよ」 「よくできてるね〜・・・・演劇部の衣装作りに知世ちゃん最適だよ」 「はいはい話題変えない・・・・今はあの二人のラブ臭探索よ!」 「なにか来ましたですよ」 ―――パッカラパッカラパッカラガガーーー!!! 「なっ!!!」 いきなり刹那と木乃香の前に現われた馬車に木乃香を自分の後ろにやってかばう刹那、するとその馬車からは月詠が降りてきた。 「早くすませろよ」 「分かってるです〜」 「刹那先輩・・・じゃないそこな剣士さん今日こそ借金のカタにお姫様もらいに着ましたえ〜〜〜」 「な・・・なに何のつもりだこんな場所で」 「せっちゃんこれ劇や劇お芝居や」 馬車から降りてきた月詠の行動、刹那は木乃香を狙いに来たと考えるが、木乃香や周りの一般大衆 は客を巻き込んでのいきなりの劇だと思ってしまう。 「ねぇ・・・知世ちゃんあ・・・あの子・・・」 「はい・・・二日前の夜刹那さんが戦っていらした女の子ですわ」 「後ろの馬車を運転している奴も昨日私と戦った奴だ・・・」 遠くから見ていた桜達は馬車を運転していた黒鋼・馬車から降りてきた月詠に気づいた。 「それだったら今からあいつ等殺るか・・・?」 「いや・・・今はダメだよ、こんなに人がいっぱいいるから・・・」 「そうですわ、ここは冷静に少し様子を見ましてからでも遅くはありませんわ」 ハルナや夕映やその他委員長達が刹那の方に集中している間に相談する桜達、だがそこへある人物が現われた。 「姫・・・」 「シャオラン君!」 桜の後ろから黒い半袖と長ズボンを履いたシャオランが現れ桜に近寄ってくる。 「何しに来たんだ小僧・・・殺られに来たか?」 「エヴァちゃん・・・少し黙ってて・・・」 「えっ!・・・小狼君ってこの人が桜ちゃん噂のシャオラン君なの!?」 さすがにさっきの桜の大声によりシャオランに気づいたハルナ達、だがハルナの目の前にいるシャ オランは話に聞いた小狼ではない。 「ここでは人が多すぎます、俺と話がしたいのなら月詠さんが示した所まで来てください」 「えっ!?・・・シャオラン君?」 「だから・・・この子がシャオラン君なのねえねえ!?」 「(何か様子が怪しいですね・・・)」 話し合う桜とシャオラン、まったくもって無視され続けるハルナ、夕映は僅かだがこの二人の様子 に疑問間をもった。 「それではっ・・・」 ―――シャ! 「あっシャオラン君!」 シャオランは自慢の軽業を使い家の屋根に上りねずみ小僧のごとくその屋根の上を走って桜から遠ざかっていく・・・ 「あ・・・いっちゃった・・・ねえ桜ちゃん、今のシャオラン君だったんでしょ?」 「シャオラン君・・・」 「オーイ桜ちゃん聞いてますかーーー?」 「もう既に何も聞こえてないみたいですよ」 もうシャオランの事で頭がいっぱいでハルナが桜の目の前で腕を振っても気がつかない桜、その間 にも刹那は月詠に決闘を申し込まれていた。 「・・・刹那さん!木乃香さん!」 「あ・・・桜さんに皆さん・・・」 シャオランが去った後何とか我に返りそのまま刹那と合流した桜達、するとシャオランに気づき刹 那の決闘の話を半分聞いていなかったハルナと夕映は桜に、朝倉達は刹那にまとわり始めた。 「桜ちゃん・・・もう一回聞くけど今さっきの人って桜ちゃんが言っていた小狼君だよね?」 「いえ・・・私が言っていた小狼君ではないんですが・・・」 「そうかな〜・・・でもな〜んか怪しいんだけどな〜」 「ギクッ!」 今回だけはハルナに小狼の情報が言っているだけあって違うとしか言いようがない桜、するとハル ナは標的を変えた。 「まあ今は良い・・・今の問題は刹那さんだね・・・ピキーン!」 「ピキーン ってハルナさん・・・」 桜へのまとわりつきを途中でやめたハルナは目をキランとさせて次は明白としている刹那へと標的を変える。 そしてハルナ達に囲まれ勘違いされる刹那、勘違いの筆頭はハルナ・千鶴・朝倉だ。 「よっしゃ 野郎共助太刀だーーー!!」 「わああ!?ちょちょ違うんです待ってみなさーん!」 「もおーーーー照れなくてもいいよ桜咲さん♪」 ハルナはもう刹那の決闘ノリノリで、刹那が何を言ってもまったく聞こうともしないし、事情を知 っている朝倉も面白がっているのかハルナの肩を持って既に顔がにやけている。 「・・・知世ちゃん・・・エヴァちゃん・・・ハルナさん達大丈夫かな?・・・参加して」 「まあ向こうも一般人にまで手はださんだろ」 「それよりも少し木乃香さんの顔が青いですわね・・・」 「えっ?・・・」 夕映同様木乃香の顔が少し青い事に気づいた知世、知世がそう言うと桜が心配して木乃香に話しかけた。 「木乃香さん・・・・顔青いですけど大丈夫ですか・・・」 「あ・・・桜ちゃん・・・な・・何でも・・・って・・・」 すると数秒間言葉が止まる木乃香、すると木乃香は震えだしてその瞬間大声で桜に抱きついた。 「桜ちゃん可愛いやーーーーーーん!!!!!」 「ほ・・・・ほぇーーーーー!!!!!」 「これ知世ちゃんが作った衣装なん?・・・・スリスリ・・・」 「そ・・・そうですけど・・・」 「やっぱりさすが知世ちゃんや、桜ちゃんの可愛らしさが最大限に引き出されとる!」 「この可愛らしさが分かるとはさすが木乃香さんですわ♪」 さっきまで少し青かった木乃香の顔が一瞬にして元通り・・・と言うよりも少し赤くなり生き生きと したものとなっている。 「所で桜ちゃん、このかっこえーお兄さん誰なん?」 「えーとそれはですね・・・」 いちいちユエの存在を気づかれるたびに説明をしなければならない桜、一体後何回同じ説明をしなければならないのか・・・ そして時間が少し経ち、刹那の決闘地であるシネマ村の正門横にある『日本橋』に移動した桜達、やる気がまったくゼ ロな千雨とザジ以外はやる気が満々助太刀する気も満々で刹那は困り、桜はどうしようかな考えいつもどおり既に【眠】(ス リープ)のカードを準備している。 「刹那さん・・・安心してください、万が一の時は【眠】(スリープ)のカードを使い、全力で戦えるようにしますか ら」 「そうですか・・・それは助かります桜さん・・・」 「それにしても相手の方から決闘を申し込んできますとは・・・何か変ですわね」 「ああ・・・何か罠でもあるんだろ・・・まあそんな事しなくとも私が皆殺しにしてやるがな・・・」 「・・・・だから殺しちゃだめだって・・・エヴァちゃん(汗)」 桜が何度言っても殺る事しか考えていないエヴァ、これではシャオラン達の相手をエヴァに任せる訳にはいかないと桜は0.5秒で考える。 「大丈夫ですか皆さん!?」 「ほぇっ・・・ネギ君・カモさん!」 「ネギ先生どうしてここに?」 いきなり桜達の目の前に現れたちびネギとその頭に乗ったカモ、すると刹那がネギに質問するがカモが無理やり話を変えてきた。 「そんな事より何があったんでい?」 「そ・・・それが」 「ふふふふ♪・・・」 刹那が説明使用としたその時、聞いた事のある敵月詠の声が聞こえすぐに振り返る刹那達、すると『日本橋』の上に日 本の刀を持った月詠、黒い服を着て刀を侍みたいに持っている黒鋼、 そして・・・ 「シャオラン君・・・・」 何も持っていないシャオランが三人並んで立っていた。 「ぎょーさん連れて着てくれはっておおきにー楽しくなりそうですなー♪」 「ウチと刹那先輩の戦いにシャオランさんと黒鋼さんには手出しさせませんからー、それとこの話 もう9000字くらいまでいってしまっているみたいですのでほなはやく始めましょうか・・・・ センパイ♪」 「月詠、そんなに危ないネタは使うなよ」 「はい〜分かってます〜作者さんからの要望でもありましたから〜ではいきますよ〜刹那セ・ン・パ・イ♪」 もう既に作者である私の要望もあるが早く始めたい月詠、すると刹那は木乃香の方向を振り返り自 分の後ろへ下がらせた。 「お・・・そろそろ始めるよ〜」 「頑張りますのよ桜咲さん!」 「よ〜し皆そろって二人の愛を応援しよ〜〜〜〜!!!」 「「「「おーーーー!!!」」」」 刹那と月詠の決闘に何も知らない(朝倉は知っているが)ハルナ達外野からの声援が刹那へと飛ぶ。 「ネギ先生は等身大にしますのでお嬢様をお願いします!」 「は・・・はい」 そしてすぐにちびネギを等身大にして月詠の方を見る刹那、刹那が前振り向いた瞬間二人は日本橋上空へジャンプして刀が交じり合う大きな音を鳴らした。 ―――ガキィィィィィ―――――ン 「シャオラン君!・・・なぜこんな事するの!?」 「おれには・・・・やらなければならない事があるからです」 刹那と月詠がなにやらやり取りをしている間にシャオランと黒鋼の先導により人の目があまりいっていない場所へと移動していた桜達、桜は大声でシャオランに 訴えるがシャオランにもサクラのと言うやらなければならない事がある。 「で・・・でも・・・こんな事しちゃダメだよ・・・」 「それはわかってます・・・ですがおれにはこうするしかなかったんです」 サクラの羽をあの祭壇から取り出すには木乃香の力を使いリョウメンスクノカミの封印をとかなければいけないシャオ ラン、もし合法的に真正面から力を貸してくださいと言っても無理な話だろう。 だからシャオランは仕方なく今回は悪の方へ味方しているのだ。 「桜! ・・・そいつはお前の知っている小狼と言う小僧ではない!」 「うん・・・分かってるよ・・・でも別の世界の存在でもシャオラン君は小狼君なんだよ・・・だから私が全力で止めるね」 話す前から決心していた事、それは何かあったら全力でシャオランを止める事。 だが桜はこれに無傷で・・・と言う事を付け加えているのでカードを使って捕らえる・・・と言う事になる。 「ですがここは一般大衆の面前です・・・どうします?」 「そんなもの気にしてる場合ではない・・・気にせず殺れ!」 ――――バタ・・・バタバタバタ! 「ほぇ!?」 いきなり空に黒い雲が出てきて桜達の周りにいた一般人達が次々と倒れ始めた。 「と・・・知世ちゃんまで・・・どうし他の一体!?」 「何打これは!?」 「俺たちでもないぞ・・・」 「何か我々とは違う別の何かの力の反応があります?」 「ナンカオモシロソウナコトガオコリソウダナ・・・」 「私まだスリープ【眠】(スリープ)のカード使ってないよ!」 そう、桜はまだ【眠】(スリープ)のカードを使ってはいない。しかし知世や一般客まで眠ってしまうのは尋常じゃな い。 「だったら一体なんなんだ・・・これは・・・魔力の気配でもない!?」 「私もこんな気配感じた事ないよ!?」 魔力の気配ではない事にいち早く気づいたエヴァ、だが自分も桜も感じた事がない種類の気配なのでまったく分からない。 そして桜達がキョロキョロ していると近くにあった建物あ変化して怪物のような者になり雄叫びを上げた。 「ザケンナ〜〜〜〜!!!」 「ほぇぇぇぇ〜〜〜〜!!! なにこれ〜〜〜〜!!!!」 いきなり自分達の目の前に現われた怪物に大声を上げる桜、だがエヴァは冷静に桜に指示をした。 「どうやらこの力の正体はこいつのようだな・・・ユエ・桜! ・・・こいつは私に任せておいて小僧達を殺れ!」 「行くぞ! ・・・茶々丸!チャチャゼロ!」 「ラジャー」 「ケケケ・・・ホントウニオモシロイコトガオコッタナ・・・」 そしてシャオランは桜に任せ自分は茶々丸とチャチャゼロを連れ現われた怪物の方へと飛ぶエヴァ、後ろから茶々丸とチャチャゼロがエヴァに着いていくが、そ の時、チャチャゼロと茶々丸に向かって黒い羽のようなものが雨のように降ってきた。 ―――シュタタタタタ! 「ナ・・・ナニモンダ!?」 いきなり振っていきた羽を全てよけて降ってきた方向を見るとカラスの羽みたいな翼をつけたゴスロリを着た女の子が 宙をまっていた。 「姉さん我々と同じく生体反応がありません・・・」 「・・・トイウコトハオレラトオナジニンギョウカ?」 茶々丸がセンサーで確認してもその女の子からは生きるものには絶対あるはずの生態反応がまったくない。 「私はローゼンメイデン第1ドールの水銀燈・・・あら・・・貴方達の顔は 見た事ないわねぇ・・・」 「ローゼンメイデン?・・・シラネェナ・・・」 ローゼンメイデンなんて見た事も聞いたこともないチャチャゼロ、だが水銀燈という女の子の人形はこち らを見て今にも攻撃してきそうである。 「まあそんな事はどうでも良い・・・貴方のローゼミスティカを渡しなさい」 「ワケワカンネェガテキミテェダナイモウトヨ・・・」 「そのようですね姉さん・・・」 そしてまたすぐに翼を広げて羽を散弾銃のようにしてまた攻撃してきた水銀燈、これにより茶々丸&チャチャゼロVS水銀燈の 戦いは始まった。 <第二十七話終> 『ケロちゃんの次回予告コーナー』 「こにゃにゃちわ〜!」 「後もうちょっとでテストが始まると言う時期で作者も嘆いとるけど」 「今回もケロちゃんのの次回予告コーナーがやっ てきたで〜!」 「さて今回のゲストは・・・」 「科学力の結晶アンドロイドの・・・絡繰茶々丸姉ちゃんや 〜〜〜!!!!」 「おはようございます・・・」 「なんやなんやこんな所で無表情やな〜もうちょっとちゃんと笑い〜な〜」 「すみません・・・私はロボットですので表情がありませんので・・・」 「まあそうやな・・・・で姉ちゃん作ったのってやっぱりハカセ姉ちゃんか?」 「はい・・・間接部分などはマスターの魔力が使われていますが他は全てハカセによって作られました」 「ふ〜んそうなんや〜・・・なんかハカセの姉ちゃんやったらガ○ダムとか作れそうやな」 「今度なんか作ってもらおうかな?」 「まあそんな事は置いといて、そろそろ好例の次回予告いこかー」 「そうですね」 「さて次回のタイトルは・・・」 「『さくらとエヴァとザケンナー』ですね」 「小娘の前に現われた一体の巨大な魔物と一人の男」 「するとその戦闘中にある人物がまた乱入してきた」 「さて乱入してきたのは誰なのか〜〜〜!」 「が次回の見所の様です・・・」 「さてなんや今回多作のキャラクターがぎょうさん出てきた見たいやけど」 「来週は予定によるとまた出てくるみたいや・・・・」 「まあ誰が出てくるのかバレバレ見たいやけど次回は小娘の戦闘一本や」 「ほな名残惜しいけどそろそろいつも好例の最後のキメいこか〜!」 「ほなな〜」「さ ようなら」 <終> |