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Re^2: 偉大なる狩人魂 第三話 投稿者:ドラグナー 投稿日:03/21-01:21 No.2157
【第三話 その1 運命に導かれる!?】
図書館島探検部の案内イベント
この春の新入生のために、行われる入部募集というヤツだ。
「みなさん、こちらがこの図書館島で有名な・・・・」
と、沢山の本が滝のように落ちていく光景に誰もが驚きを隠せない
「本当にいつ見ても凄いですね」
「あ、はい、そうですね」
ネギの隣にいるのは前髪が目立つ女の子「宮崎のどか」
「本が沢山囲まれるのって何だか平和で大好きです」
「そうですね」
のどかは無類の本好き。
その為、クラスメイトから「本屋」と呼ばれる事が多い
そして、本よりも気になる人がいた
それが隣にいるネギでもある
好きだと告白した経験もあればキスした経験もある
しかしネギの事が好きな女の子は他にもいたのだが
今一番リードしているのは恐らくのどかであろう
「のどか!ネギくん!」
「あ、ハルナ・・・ネギ先生!行きましょう!」
「はい!」
二人を呼んだのは「早乙女ハルナ」
その隣には「綾瀬夕映」
二人とも、のどかの親友でクラスメイト
あと一人、探検部のこのかは案内役になっているため
今はいない。
「あたしたちの探検部の案内はあと30分だから、
それまで何か飲もうっか!」
「いいですね、ボク、ウーロン茶がいいです」
「あ、わたしも」
「私は○○ジュースで」
「・・・・・・」
夕映はいつも怪しげな飲み物を飲んでいる。
どんな飲み物なのかあまり触れない方が良さそうだ
とりあえず、一人一人から小銭を貰ったハルナはすぐに走った。
「じゃ、じゃあ、行ってくるね」
走っていくハルナが見えなくなった後
三人は休憩所で座った。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
何故か気まずい雰囲気のこの空気
のどかも黙ったままだが、夕映も同じく黙ったままだ。
実は夕映もネギの事が好きだった。
しかし、それを口に出せずにずっと悩んでいた。
自分の大事な親友であるのどかも彼の事が好きだが
彼女もネギの事が好き・・・。
それを知ってなお、のどかは気にしていないそうだ。
お互いネギが好きなもの同士。
「そ、そういえば今日の新聞を見ましたか!?」
「え、今日の新聞?」
「あ、そうだった。」
ネギは分からなかった。いったい何の話なのか・・・
「昨日の夜、マンションの開拓地で、
穴を掘っていたら化石を発見したらしく
学者さんの話ではノーコメントらしいですけど
その化石の骨格の形があの伝説の生物ワイバーンのモノだと
新聞社達が勝手に決めつけていたそうです」
「わ、ワイバーンって・・・まさか」
以前、地底図書館を探索しているときに出会った
あのワイバーンではないかと思っていたが・・・・
「ですが、私たちが会ったワイバーンとは全然違うらしいです」
「それに、生き物は長い間に土の中で死んで化石になったんですか ら、恐らくこれは・・・」
「別のワイバーンってヤツだな」
ネギの背中から現れたのはカモだった。
「カモ君、別のワイバーンって・・・」
「記事に人が斬った跡があるって書いてあったぜ」
「斬った跡!?」
「これは私の仮説ですが、おそらく発見したワイバーンは
大昔から存在し、斬られた人間から逃れようと飛び立ったが
力尽きてそのまま落ちたと・・・」
「・・・・・・」
ネギは考え込んだ。
まさか大昔、本当に存在しているのか・・・
そう考えてもおかしくないと思うが
「それよりネギ先生」
「あ、はい。何でしょう?夕映さん」
夕映に声をかけられ、すぐに顔を合わす
しかし、夕映の見ている視線はネギではなく
ネギが抱えてある防水用の大きなバックだった。
その中には大きな文字で『平成名鑑』と書かれてあった。
「ネギ先生がそのような物を借りるとは思いもしませんでした」
夕映はてっきり、小説か何かを借りるのかと思っていたが
ネギが借りていた本は、歴史に残る?平成の事件簿だった
1989~2005の末期までいろいろな事件が書かれてあった。
中には事件とは関係のない事も暫しあるとか
「日本の事件の事はあまり知りませんので、勉強しようと
借りてきました。」
「そうなんですか」
ネギの言葉にのどかも夕映も納得する。
ネギは外国人だ。まだ日本に来て数ヶ月たつが
この日本の事についてはまだ知らないこともたくさんある
「三人とも~」
「あ、ハルナ」
ジュースを抱え、ハルナが戻ってきた。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「ありがとです」
とりあえず受け取り、みんなで飲んだ。
「っはー。やっぱりこれです」
「アンタって本当に怪しげなもん飲むわね」
「どんなジュースを飲もうが私の勝手です」
「はいはい」
「もう、ゆえゆえったら~」
楽しそうに笑う図書館島探検部の三人
そんなやりとりを見ているネギはふと何か聞こえてきた。
振り返ったがそこには何もない、
ただ本がギッシリ並んでいるだけの光景だった・・・。
空耳かと思ったが・・・・
「・・・・?」
やはり何か聞こえる・・・
三人がやりあっている内に、ネギは歩き出した。
「・・・?アニキ!?」
カモの制止を聞かずにそのまま進むネギ
やがて下り階段へと向かい、そのまま降りていく
「おい、アニキ!そこは立ち入り禁止だぜ!」
何も聞こえないのかかまわず進む。
降りていく内にだんだんと暗くなっていった
ネギは懐中電灯を取り出し、明かりをつけた。
そこは完全に物静かな書庫だった・・・。
書庫が並ぶ道を淡々と進む・・・・
聞こえる音が近づいてゆく・・・
「何だ?この音は?」
カモは耳を澄ましその音を確かめた。
水音だ。と言う事はこの近くに水に関係するモノがあるのか
そう考えている内に、ネギは立ち止まった
ネギが見つめた先は、小さな手帳のような物が挟まってある
すると、ネギは手を伸ばした。
「お、おい!本に手を出すと罠が!」
出るかと思いきや、罠は発動せず何も起こらなかった。
問題なくネギは手帳を手に取った。
「な、何で罠が出ないんだ」
「カモ君、これだよ」
ネギがようやく口を開いたかと思うと
カモは驚き、ネギが持っていた手帳を見ていた。
「この手帳が、僕を呼んでたんだ」
「よ・・呼んでたって・・・そんなボロボロのヤツが・・」
手帳を開いてみた
「うわぁ・・・見た事もない字だ・・・」
「でも見ろよ!字の横に英字が書かれてあるぜ!」
「あ、本当だ」
見た事もない文字の横には
確かに誰かが書いたかと思うような英字が書かれていた。
とりあえず読んでみた。
「・・・オレノリョウシンノカタキヲミツケタ、ナガイアイダサガシ テイタガ・・・ダレモガ恐レヲ抱クヤツダソウダ・・ソイツノナ ハ・・・・」
しかしこの先は滲んでいて読めなかった。
しかし、この英字・・・ネギはどこかで見た事があると確信した。
「これは・・・僕の字・・・?」
「へ・・・?」
「カモ君!この英字、僕の字だよ!」
「えええええええーーーーーーー!!」
予想外な事に驚くカモ
「ま・・待てよ!すると何だ!アニキはこの手帳の事を知ってるって 事か!?」
「し・・知らないよ!」
「だったら何で!?」
「分からないけど、でもこの字は間違いなく僕の字だよ!」
ネギは何度も生徒名簿に生徒一人一人の個性を書いた。
そして自分の字もちゃんと覚えている。
「だけど、僕はこの手帳に文字を入れた覚えなんてないのに・・・」
「感違いだよアニキ!きっと何かの感違いだよ!」
「感違い・・・?」
「そうだぜ、アニキの字が一緒なヤツとか・・・」
「そんなバカな・・・僕の字が一緒な人なんて・・・」
いったい誰なんだろうと、一人と一匹は静かに目を瞑った。
ゆっくりと考えている間・・・
二人は静かに目を開けたその先には・・・
図書館とは違う風景だった・・。
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