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Re^4: 偉大なる狩人魂 第四話 投稿者:ドラグナー 投稿日:03/23-23:22 No.2164  

※ここからは「」前に名前を付けます。

【第四話 謎の世界】


雨が降っていた。
止む事のない激しい雨・・・
屋内なのに雨の中・・・

ネギ「・・・・・・・・・・」
カモ「・・・・・・・・・・」

そんな信じられない光景に漠然と放心するネギとカモ。
もう一度想い返してみる・・・・
まず、ネギはのどか達の誘いで図書館探検部のイベントに参加し
休憩中にふと何か聞こえ、
ネギはそのままその音の方まで向かった・・・。
地下へ行き、ようやくその音のある元へと近づいた。
その音の正体が、ボロボロの手帳だった。
開いた中身は自分でも知らない文字とその文字の横にある英字
そしてそれを読み、その英字が自分の字だという事に気付いたとき
深く考え込み・・・

ネギ「・・・・ここ・・・何処だろう・・・」
カモ「何で・・雨の中・・・?」

二人は先ほど地下室にいたはずなのに、
まるでここは外の世界だ・・・。
いや、間違いなくここは外だった。
しかも天気は雨だ・・・。そして前方には池がある。
そして大きなハスの葉っぱ・・・。
そのハスの葉っぱ上に誰かがいる。

ネギ「人だ!」
カモ「しかも女の子が二人もいるぜ!」

ネギは急いでハスの葉っぱの上にいる女の子の元まで向かった。



アリサとすずかが気が付くとそこは雨の中だった。

アリサ「どこ・・・ここ・・・?」
すずか「さっきまで・・・晴れていたのに・・」

そう、アリサ達は覚えているさっきまでは晴れだった・・・。
しかし、今は雨が降っている・・・
すると向こうから声が聞こえてきた。

ネギ「あの~!聞こえますか!?」
アリサ「・・・・?」

アリサは声のする方へと向けてみた。
そこには自分と同い年の少年が駆けつけてきた。

アリサ「現地の子?」
すずか「とにかく聞いてみよう」

アリサとすずかは足下を見ながらハスの葉を渡り、
ようやく陸地に着いた。

ネギ「あの・・すいません。ここは何処なんですか?」
アリサ「え・・・それはこっちが聞きたいわよ!」
すずか「私たち変なモノを見つけて・・・
    気が付いたらここにいたんです・・・」
カモ「(てことはこの嬢ちゃん達は・・・まさか・・ん!?)」

カモは何かを発見したかのようにネギの肩から飛び降りて、
池の方まで向かった。
そして何かを発見したかのようにネギに呼びかける

カモ「キーっ!キーッ!」
ネギ「カモくん?」
すずか「呼んでるみたい・・・」

急いでカモが呼んでいる池の場所まで向かった。
池の中には誰かの手があった。
しかも微かに動いている

ネギ「まだ生きている・・・」
アリサ「引っ張るしかなさそうね」
すずか「ひ・・引っ張るの・・?」

少しだけ身を引くすずかをよそに

ネギ「それじゃあ、せーので引きましょう!」
アリサ「オッケー!」

ネギとアリサは一緒に池の中に浮いている手をつかみ、
一気に引き上げた。
引いた手の先には何と男性だった。
そしてその脇に抱えられているのは女の子が三人。
それは波に飲み込まれたベッキー達だった

剣「ゲホッ!ゲホッ!」
ネギ「だ、大丈夫ですか?」

最初に意識を保ったのは犬神の方だった。

剣「こ・・ここは何処だ・・・?海岸じゃないのか!?」
アリサ「・・?何言ってんのよ!
    ここが何処なのかはこっちが聞きたいわよ!」
ネギ「ま、まあまあ、落ち着いて・・・」
カモ「(こいつ等もか・・・)」
ベッキー「う・・・うう・・・う~ん・・」

ふとベッキーが目を覚ました。

剣「宮本先生!」
ネギ「せんせい・・・?と・・とにかく!
   どこか雨宿りできる場所を探しましょう!」
剣「それもそうですね」

犬神はベッキーと雅を抱え、ネギはその隣にいる望をおぶった。

アリサ「とはいうものの・・・」
すずか「・・・この場所って・・・」

そこは何もない湿原地帯だった・・・。
聞こえるのは獣の声、そして聞いた事もない鳥の鳴き声だった。
踏みしめると泥濘の感触がする・・・。

ネギ「泥が多いですね・・・」
剣「まったくもって・・・それであなたは?」
ネギ「僕ですか?ネギです、
   ネギ・スプリングフィールドと申します」

ペコリと丁寧にお辞儀した。

アリサ「ネギ・・・ップ、変な名前!」
すずか「あ、アリサちゃん笑っちゃダメだよ」

ネギという名前に少々ツボをついた。

剣「私の名前は、犬神剣です。
  こちらはレベッカ宮本、私の妹、犬神雅です
  今、君がおぶっている子は一条望です」
アリサ「あたしはアリサ・バニングスよ」
すずか「私は月村すずかです」

それぞれ自己紹介した後、カモがネギに耳打ちをした

カモ「(アニキ!次はこいつらの住んでいる場所を聞くんだ!)」
ネギ「(え・・?どうし・・・)」
カモ「(いいから早く!)」

カモに急かされ仕方なくネギは訊こうとした。

ネギ「あの、あなた達はどこから来たんですか?」
アリサ「あたし達?あたし達は海鳴町から来たのよ」
犬神「私達は桃月町から来ましたが」
ネギ「僕らは麻帆良学園から来ました・・・・・」

それぞれの住んでいる場所を言ったが
一人一人聞いた事もない町の名だった。

アリサ「ど・・どういう事よ・・・」
すずか「桃月という場所も・・麻帆良という場所も
    ・・・全然知りません」
剣「私も・・・だが・・」
ネギ「まさか・・あなた達は・・・」

ターン!

ふと何かが聞こえてきた

アリサ「何の音?」
剣「向こうから聞こえてきた!」

ネギたちは急いで音のする方まで向かった。
泥を踏みしめながらとにかく走った。

アリサ「うわぁ・・・せっかく買ったばかりの靴が
    ・・・んもう!!」
ネギ「静かに!近づきましたよ!」

木の根に隠れ、様子を窺う・・・。
そこには信じられない光景があった。
三人の変わった鎧を纏った人間が巨大な鳥と戦っていた。
鳥と言うよりもかなり不細工な顔をしている怪鳥だった。
紫色のかかった皮膚と、太い足。柔らかそうな変な尻尾、
そして丸く長い鶏冠が付いている。
鎧を纏った三人は何かをいいながら怪鳥と戦っているが
ネギ達のいる場所では遠くて何も聞こえない
すると鳥の鶏冠からもの凄い閃光が走ってきた。

ネギ「わあ!!」
剣「め・・目が!」
すずか「眩しくて・・目が・・・!」
アリサ「な・・何なのよ今の~!!」

凄まじい閃光にネギたちは目を開けられなかった
すると、ベッキーが先ほどの光に反応したのか目を覚ました

ベッキー「ん・・何だよ・・・朝か・・?」

ベッキーは辺りを見回した。
そこには自分が知っている犬神達以外の同年代の子供が
目を押さえつけながら苦しんでいる

ベッキー「な・・何してんだよ!」
剣「眩しいんですよ!先生!」
ベッキー「ま・・眩しい?何の話だよ・・・」

ベッキーがふと犬神の後ろに何かがいるのを感じた・・・。
そこにいるのは先ほどの三人が戦っていた怪鳥と同じ
もう一匹の怪鳥が現れた!

ベッキー「ひ・・ひぃ!犬神!」
剣「な・・何なんですか・・・!?」
ベッキー「後ろ!後ろ!」
剣「う・・後ろ・・・?」

ようやく目を開けられ、
犬神が後ろを振り返り見た先にはすでに怪鳥は首を振り上げた

剣「のわあ!!」

しかし犬神は間一髪の所、それを避けた
他の三人もようやく目を開け、
自分たちの目の前にいるのが
もう一匹の怪鳥だという事に気が付いた。

ベッキー「な・・何なんだよこのでかい鳥は!?」
アリサ「そりゃ、こっちが聞きたいわよ!」

怪鳥は横で腰が抜けて立てない状態のすずかをねらった

アリサ「すずか!逃げて!」
すずか「た・・立てないよ~」

ずりずりと後ずさりをしながら怪鳥から離れるが
怪鳥はどんどんすずかの方まで迫ってくる

カモ「アニキ!早くあの嬢ちゃんを!」
ネギ「分かってる!」

ネギは素早い動きで怪鳥に向かって突進した。

ネギ「たああああああ!!」
アリサ「ネギ!?」

ネギが放った箭疾歩(せんしっぽ)が怪鳥の体にヒットした
しかし、ネギが触れたその感触に肉質はなく、何か固い感じがし、
ネギの攻撃は弾かれた。

ネギ「き・・効かない!?」
カモ「バカな!アニキの攻撃を受けて効かないはずが・・・」

信じられない事をよそに、怪鳥は体を横旋回した。
すると短い尻尾がいきなり伸び、ネギの体にヒットした。
衝撃の強い攻撃にネギは木に叩きつけられた。

アリサ「ネギ!」
すずか「ネギくん!」
ベッキー「あれで終わりなのかよ!」

怪鳥は改め、すずかの方まで向かった。

アリサ「すずか!」
剣「大変だ!」

アリサと犬神は急いですずかを助けようと、
その辺に落ちていた小石を拾い投げた。
ベッキーも続いて小石を拾い投げた。
しかし投げた石は届かなかった。
もっと近づこうと少し小さい石を持ちながら投げた。

ベッキー「おい!このブス鳥!ハゲタカ!アホードリ!!」

ベッキーは小石を投げ続けながら怪鳥に向かって
暴言や罵声を言いまくった。
投げた小石が怪鳥の頭に当たった瞬間、
怪鳥は首を振り向きベッキー達の方へ顔を向けた。
すると怪鳥は口から何やら紫色の液体の固まりを吐きだした。

ベッキー「ひぃっ!」
アリサ「じ・・地面が・・溶け出した!」
剣「猛毒だ!」

ベッキー達は間一髪のところでよけたが
怪鳥が吐きだした毒液に驚く
怪鳥はその隙にと、すずかの方に顔を戻し、
首を振り上げ食べようとする!

アリサ「すずか!!!」
すずか「い・・いやあああああああ!!!」
アリサ「ダメーーーーーーーーー!!!」

怪鳥のクチバシがすずかの方まで迫ってきた。


その時!
思いも寄らぬ出来事がすずかを救った。

怪鳥はいきなり、大げさに後ずさりをしていた。
アリサはその原因が何なのか見逃さなかった。
怪鳥の尻尾を一人の鎧を身に纏った戦士が
大きな剣で斬りつけたのだった。
すると戦士は攻撃をやめずに
その場で斬り上げを行いまた尻尾を斬ったのだった。
尻尾から大量の血が流れ、怪鳥はすぐに飛び上がった。
すると、風圧によって戦士は少し後ずさりをした。
怪鳥は地面に降りたと思うと、
今度はその場でどこかへと走り飛んでいった。
飛んでいった姿を確認した後、戦士はすずかの元へ近づいてきた。
すずかは怯えながらその戦士を見つめていた。
すると戦士は手を伸ばした。

???「立てるか?」

戦士は、すずかを立ち上がらせようとした。
すずかは手を伸ばした。戦士はその手を掴むと優しく立たせた。

すずか「あ、ありがとうございます・・・」
???「いいって事よ、ケガはなかったか?」

戦士は心配そうに訪ねた。
するとすずかの後ろからアリサが走ってきた。

アリサ「すずか!」
すずか「アリサちゃん・・・」

アリサはすずかを抱きしめた。
安心したかのように、目尻に涙を溜めている

アリサ「よかった・・・無事で良かった」
すずか「わたし・・・恐かった!」

すずかも同じく泣きながらアリサを抱きしめた。
戦士はその姿を見てホッとした。
すると戦士は倒れていたネギの方まで走った。
両手で抱え、アリサ達の方まで向かい、その場で優しく降ろした。

アリサ「ネギ!」
すずか「ネギくん!」
ベッキー「お、おい!大丈夫か!?」
???「心配すんな、ちょっとしたショックだ。」
アリサ「あ・・ありがとう・・・ございます」

アリサは見ず知らずの戦士にとりあえずお礼を言った。

???「でも、こんなところで何をしてんだ?ここは危険だぞ」
???「おーい!ジェラード!」

ジェラードと呼ばれた戦士はふと後ろを振り返った
そこにいたのは、先ほどの怪鳥と戦っていた三人だった。

ジェラード「おお!ちょうど良かった!」
???「何がちょうど良かっただ!
    お前が早く来ねえから、あいつ飛んで逃げちまったぞ!」
???「全くですよ!せっかく彼女の美しい宝石を崩せる人を待って    たというのに」
???「まあまあ落ち着いて下さい、ランスさん、セオドアさん。
    ジェラードさんだって何か訳があるんですから」

ランス、セオドアという鎧をつけた戦士が
ジェラードを責めようとするが
一人の和風の女戦士が、制止した。

ランス「カエデちゃんがそこまで言うのも仕方ないけど、
    無駄に砥石使う身にもなれよな」
セオドア「そうですよ!彼女をこのまま逃げ出され
     フラれてしまったらどうするんですか!?」
ランス「お前の事はどうでもいい、・・・ってジェラード。
    その童は何なんだよ」
アリサ「わ・・童ですってぇ!」
ベッキー「童って言うなー!先生だぞ!」
すずか「あ、アリサちゃん、レベッカちゃん落ち着いて・・・」

子供扱いするランスにアリサはムッとした。
ベッキーは怒り出した。
すると犬神は彼女たちの前に出て問いかけた

剣「あなた方は現地の人間ですか?」
カエデ「私たちですか?」
ジェラード「いや、俺たちはハンターだ。
      いま狩猟中で、ここは毒のあるバケモノの生息地だ」
ベッキー「バ・・バケモノ」

ベッキーは目を丸くし状況を疑った・・・。
すると別の方向から何かが聞こえてきた。
真っ赤なラプトルの様な怪物がこちらに向かって走ってくる。
口はピッケルのように鋭い。

セオドア「イーオスですね」
ランス「俺たちが斬ったゲリョスの血の臭いで来たわけだな」
セオドア「彼女のフェロモンに誘われたのは
     私達だけではないそうですね」
ランス「いや、出血がフェロモンかどうかはさておき」

ランスはジェラードに向かって振り向いた。

ランス「そんでリーダー様。
    この後どうする?こいつ等を避難させるか」
ジェラード「いや、ここまで来たんだ。
      こいつらに狩りってモンを見せるか」
セオドア「同行するんですか!?」
ジェラード「村長にはちゃんと言い訳するから心配すんな」
カエデ「そうですね、ここで立ち止まっても
    イーオスさん達の的になってしまいますし」
ジェラード「決まりだな!」

指を鳴らし、ジェラードはベッキー達にむかって振り向いた。

ジェラード「ついて来い!奴らの的にされるぞ」
ベッキー「あ・・ああ・・・」

ベッキーはもはや従うしかないと思いジェラード達に従った。

偉大なる狩人魂 【第五話 ハンター達の戦い】

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