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Re^6: 偉大なる狩人魂 第六話 投稿者:ドラグナー 投稿日:04/18-00:15 No.2287  

【第6話 いっぽう、その頃】

「何考えてんのよ!」
「あなた達はそれでも責任感という言葉はあるんですの!?」

アスナとあやかはカンカンに怒っている。
図書館島探検部の三人が楽しく話している間に
ネギがいなくなったという
学校での事を終わらして、寮へ帰った時
偶然図書館島探検部のメンバーと鉢合わせをし
今に至ってる・・・
アスナの隣で共に怒鳴っているのは、3-Aの委員長『雪広あやか』
ショタ好きな彼女は、常にネギの事を優しく接している。
ネギが行方不明の事を聞きつけアスナ達の部屋へと向かい
アスナと共に叱っている

「ごめんない!」
「ごめんなさいです・・・」
「で・・でも大丈夫よ!
 探検部の上級生達が探しに行ってるから、きっと・・・」

のどかと夕映とパルは土下座をし必死に頭を下げながら謝っている。
あの後、
ネギがいなくなった事をようやく気付き必死になって探したが
結局、図書館島探検部の高等部や大学部の先輩達に頼み
ネギの捜索を開始した。

「そんな事言ってるんじゃないのよ!」

アスナの怒りは止まる事はなかった・・・。
それどころか逆に込みあがってゆく

「何であんた達ネギがどっかに行ったのに気づいてないのよ!」
「本当にごめんなさい!!!」

のどかは自分の好きな人がどこかへ行ったのにも気付かずに
親友と楽しく会話していた事に後悔している・・・。

「あ・・アスナぁ・・そんなに怒らんでもええやないか」
「いいんちょもどうどう・・・・」

このかとまき絵は
怒っている二人を宥めながら落ち着かせようとした。

「このか!だって本屋ちゃんもゆえっちも!
 何でネギをしっかり見てくれないのよ!」
「まき絵さん!これが落ち着いていられる状況ですか!?
 ネギ先生にもしもの事があったらどうするんですの!」

これには流石の二人も声に出さなかった・・・。
アスナ達の言ってる事は正しい。
今回の責任はのどか達にあるのだ

「夕映が飲むジュースがとても不思議でしたので・・・その・・」
「私が悪いんです・・・のどかやパルの興味を引いてしまった事で・・・」

二人は落ち込みながら謝罪を続けている・・・。

「それにしても・・・何でネギがいきなりいなくなるのよ!」
「携帯で連絡しても、図書館島の地下は電波が届かないし・・・」

一体ネギは何処へ・・・
図書館島の地下ならばアスナ達は思い当たる節がある。
『地底図書館』
かつて期末テストで最下位脱出をするために頭が良くなる
『魔法の本』を探していたが、
本を目前に動く石像に阻まれ地下に落ちていった・・。
落ちていった先が温かい光に溢れる
本好きにとっての楽園とも呼ばれる不思議な場所なのだ
その場所で勉強した甲斐があったのか、見事に地上へ戻り
最下位から脱出したのだった。

「でも、カモくんも一緒やから、大丈夫やで!」
「だといいんだけどね・・・」

このかの発案にアスナは心配をよぎる
しかし、カモはネギよりも事実上、年上でもある
ふとアスナの携帯からメロディが流れ出した。
着信先は高畑先生からだ。
アスナは急いで携帯のスイッチを押した。

「はい、高畑先生!見つかりましたか!?
 ・・・・・え・・・・何処にもいない・・・」

その言葉に、誰もが愕然とする。
図書館島の地下にはいない・・・
だとすれば何処に?
しかし、会話はまだ続いていた。

「え・・・今からそちらへ?・・・あ、はい!分かりました!」
「どうしたんですか?」

アスナは携帯を切り、ポケットへと戻した。
あやかは何を話したのか聞いてみると

「高畑先生がいますぐこちらに来て下さいって・・・」

見つからなかったが、何か話があるそうだ
その事を聞いたあやかは拳を握り

「行きましょう!何か手がかりが見つかったのかもしれません」

と一足早く部屋から出て行った。
流石ショタ好き・・・と呆れながらアスナ達も急いで
あやかの後を追った。




「はい、・・・ええ、心当たりは一通り・・・・」

現在、夜の9時
美由希は警察に連絡をしている
アリサとすずかがあの後何処にもいなくなった。
発掘場にいる人達はアリサ達が向かった場所へと指さしたが
そこにアリサ達はいなかった。
あったのは怪物の頭をした錆びついているモノだけだった・・・。

「どうだった?」
「警察も今のところ捜索中だって・・・・」

先に家に帰った様子もなく
ご両親方は心配になり、警察に届け出を出したが
見つかる様子もなく、

「アリサちゃん・・・すずかちゃん・・・」

なのはは行方不明となったアリサ達を心配しながら俯いている
別になのはが悪いわけではないと、フェイト達は説得したが
あの時付いて行かなかった自分にも悪い所はあると感じている・・・

「唯一残されたのは銃のような怪物の頭・・・」

恭也はデジカメで撮った、さびたモノをよく見つめている
こんな変なモノは初めて見るような顔だ。
分かるのは、紛れもなく重火器のような武器。

「でも錆びついていて使い物にならないし・・・」

元より、なのは達自身もコレの使い方すらも分からないでいた・・・。
お手上げ状態のなのは達だが

「(その為に、ユーノくんにも調べて欲しいって頼んだけど・・・大丈夫かな・・・)」

あの錆びついたモノは、この世界には存在しない
と言う事は、別の世界のモノに違いないと分かり
無限書庫にいるユーノに頼む事にした。



無限書庫

時空管理局本局内にある、
管理局が管理を受けている世界の書籍やデータが
全て収められた超巨大データベース。 
気の遠くなるほどの規模で本棚が並んだ書庫。 
そこにいたのはユーノだけではなく、クロノも一緒だった。

「現在の所、未だに捜索中だ・・・。」
「消えた代わりに見つかったのは・・・錆びついた怪物の頭・・・」

なのはに頼まれ、
ユーノは消えた代わりに見つかった錆びついたモノを調べる途中、
クロノが入ってきた。
彼にしては珍しいと見つめながら考える。

「でも、どうしてここに?」
「武器について探している・・・」

あれ以来、
ユーノは必死になって武器類の資料について探し続けている
項目はもちろん銃系。
しかし、
何処を探しても当てはまるような銃火器類は存在しなかった。

「いろいろ探したよ、
 でも、ライフル系やランチャー系なんて無かった・・・。」
「いや、違う・・・ボウガンだ!」
「ぼ・・ボウガン!?」

ボウガン。
銃のような構造をした弓矢で、
引き金を引く事で矢を撃ち出す武器だ。
しかしクロノの言葉が分からない。
あの錆びついたモノとボウガンと何の関係が・・・・
考えている内に、いいから探せ!ときつく言われ
渋々ボウガン項目の資料を取り出し、ページを開いた。
そこに書いてある項目には軽量型。重量型と分けられている
あの大きさと形から見て重量型なのではないかと思い、
重量型のページをめくる。
めくり続けている内にそれらしきモノを発見した。

「あった・・・№0020221・・・グラビモスロア・・・」
「これって、自然界の!?」

まさしく錆びついているモノと資料に描いてある
錆びついているモノの正体は重量型のボウガン『グラビモスロア』
この武器より前の『グラビモスハウル』の改良型で
前よりも強力な弾が撃てるようになる。

「何で、この世界に決してみられない武器が・・・
 まさか、アリサ達は・・・」
「そんな訳ないだろう!あそこは現在、立入禁止区域界なんだぞ!!」

ユーノの怒鳴っている声が聞こえないのか
クロノは資料を見つめたままだ
自然界は現在、どの管理局にも入る事が許されない場所である
その世界は、火山活動により、吹き荒れる有害猛毒ガス。
荒ぶるサンダーストーム現象
そして大きな大地震によって、どの大陸は次から次へと沈んでゆく・・・
現在でも霧状の有毒ガスが蔓延しているため、人が住んでいる形跡も見あたらない
だからアリサ達があの世界に飛ばされたとしても・・・・。

「きっと別の場所にいるに違いないよ!」
「だとすれば、他の管理局が見つかる可能性がある
 ・・・でも今はない」
「だったら・・・」

クロノはそこで制止した。

「ユーノ自然界についての資料を全てまとめてくれ」
「む・・無茶言わないでくれよ!そんな武器についての資料があった としても、それ以外の資料なんて・・・」

自然界についての歴史や建築物についての資料は少ない状態だ。
武器しか発見していない理由は
海に浮かんだ紙切れに描いた絵とその説明文が発見したからだ。

「発見したら、至急僕の所へ持ってきて欲しい・・・」
「な・・・」

クロノはユーノを無視するかのように立ち去ろうとした。
しかし、途中で立ち止まり

「持ってきた後は、すぐになのはの元へ向かえ。
 彼女を慰める事が出来るのは君だって同じなんだ・・・。」

そう言うと無限書庫から出て行った。
ユーノは彼の考えている事が分からなかった。
何故そこまでして、あの世界にこだわるのか・・・・
あの世界には一体何が・・・






「何か静かだな・・・」
「そうね・・・」

ガランとした教室・・・
聞こえるのはカラスの鳴き声
教室の中にいるのはいつもの1-Cだった。

「ちょっと!先生行方不明だって!?」
「何だよ諜報部員、遅れてるな」

教室の扉から忙しく開けたのは
1-Bの諜報部員『綿貫響』だ。

「行方不明なのはベッキーだけじゃないのよ」
「犬神くんや雅ちゃんや一条さんの妹の望ちゃんまで・・・・」
「合わせて四人・・・集団失踪じゃない!」

潮干狩りにて、突如としていなくなったベッキー達。
犬神は彼女たちを捜すために岩場の方へと向かったのだが・・・
それ以来、帰ってくる様子がなかった
変だと思い、すぐに岩場の方へと向かったが
そこに犬神どころかベッキーの姿がいなかった・・・。
消えてしまった四人に唖然とする。
しかし、唖然とする状況だけでは済まされない人達がいる・・・

「うう・・・ベッキー」
「望ちゃん・・雅ちゃん・・・うううう・・・・」
「先生までわざわざウチのクラス来て泣く事無いじゃないですか」
「だって・・だって・・・」
「ベッキーのいない教室なんて・・・寂しいマホー!」

自分の大事な教え子が消えてしまった事に、泣き崩れる麻生先生
そしてベッキーがいなくなった事に同じく泣き崩れる姫子
どちらも情けない状態だ・・・。

「犬神のヤツ・・・一体何処へ消えちまったんだ・・・」
「犬神くん・・・」

犬神の心配をする修とD組のメンバー
中でも南条の方だけは心配しすぎている。
そんな中、突如として扉が乱暴に開き始めた。

「おい!新入部員!一体いつまでウチの部に来るんだ!?」
「あ、センパイ、すいません!ですがそれどころではなくて・・・」
「何々!?何の集まりなの!?」
「あ、ハルカ先輩」

現れたのは映研の『篠原雅人』と
演劇部の『高見沢ハルカ』だ。
もう部活に行く時間なのに、なかなか来ない部員を不審に思い
こっちに来たそうだ。
しかし同じく教室に入ってきたのは部員だけではなかった

「ちょっと!C組の一条さん!A組の桃瀬さん!もう委員長委員会は 始まってるのよ!」
「あ・・朝比奈先輩・・・」
「すみません、今取り込み中でして・・・」

二年の委員長『朝比奈英理子』
委員長の中ではしっかりしているが
同じ委員長の『瀬奈雪絵』にはドMと言われる
とりあえず、来なかった理由をその場で喋る事にした。


「宮本先生が行方不明!?」
「あの犬神剣まで一緒に消えるだなんて・・・・」

犬神の事は同じD組の芹沢から聞いている。

「警察とかには届け出を出したの?」
「いや、現在警察は、先程の蟹の死体について手がはなせない状態だ から・・・・」
「こんな時に・・・」

警察はアテにならない、
こうなれば自分たちが解決するしかないと決意した。
しかし、ベッキー達は何処へ消えてしまったのか・・・
ますます分からなくなった

「だが残されたモノがあったんだ・・・」
「残されたモノ?」

と玲が取り出したのは小さな紙切れ。
その紙は、ベッキー達が消える前に
海岸で見つけた肉球のスタンプが押してある紙だった。

「何これ・・・?」

響はふと、その紙切れを見つめた。

「何かの動物の肉球みたいだけど・・・」
「これ、どうみても猫か犬ですよね」

更にその下には意味不明な文字が書かれている
何処の国の文字だろうか
そんな事を考えている時、くるみが口出しをした。

「これが何かの手がかりになるの?」
「そうなれば苦労はしない・・・」
「なによそれ!」

自分たちでも読めない文字が手がかりになるわけがない・・・
そう考えた玲は、別の事を口にした

「ただ・・・分かる事がやばい事なんだよ」
「やばい事・・・?」





現在彼らは馬車の中にいる。
狩りが終わった後、ギルドの要請により
彼らを迎えに行くという事になっている。
荷馬車の中にはネギ達がいる。
沼地から気絶しっぱなしの雅や望はようやく目を覚まし
ベッキーはここが何処なのかを説明した。
最初は疑っていたが、自分たちが知っている町以外の町の名に
驚き戸惑っている。
しばらく進んでいた後、沈黙を破ったのは犬神だった。

「そろそろ教えてくれませんか?この世界について」

自分たちも初めてみるこの世界に問いかける
あの不気味な鳥のような怪物。
そしてその怪鳥と戦う狩人達。
ハッキリと言えばここは文明社会とは桁外れの大自然溢れる世界だ。

「この世界について知ってる事はただ一つ、ここは辺境と呼ばれる大自然の世界だ」
「辺境・・・」

ジェラード達の話によると
ここはジェラード達が唯一知っている地方のようだ
あまり全ての世界については知っているわけではないが・・・

「そして、お前らの世界には俺達が知っているモノがたくさんある」
「や・・やっぱりですか!?」

あの後、自分たちの世界にあった不思議な現象について語った。
どれも、ジェラード達が知ってるモノばかり

「じゃあ、あのデカイ蟹の事も知ってるのか!?」
「そのデカイ蟹は恐らく『ダイミョウザザミ』だろう」

・・・・ダイミョウザザミ
甲殻類と呼ばれる一種。
主に砂地を好み、水辺沿いの砂浜や砂漠などに多く棲息。
雑食で、水辺に生えている苔や魚の死体、砂中にいる虫など、
食べられそうなものは手当たり次第にハサミで千切り、口に運ぶ

「それから、アリサ達が見つけたゴツゴツした頭のようなさびたモノは
 グラビモスの素材で作り上げたヘヴィボウガン『ハウル』か『ロア』だな」

この世界にしかできないと言われた強力な重量型ボウガン。
現在、アリサ達のいる世界ではその正体が確認された。

「それにしても不思議ですね・・・」
「ああ、俺達の世界に存在しているモノがお前らの世界に流されると はな」

ジェラード達は目の前にいるネギ達を何となく不思議がる
自分たちでさえも初めて見る服装


「何か理由があるのではないでしょうか・・・」
「何処か繋がる入り口とかあるのか、それとも・・・」

深く考えた矢先。

「あー!見て見て!」

と、窓を見て声を上げたのはアリサだった。
それに続き、すずかも身を乗り出して窓を覗いた。
目前に見えるのは白銀で彩られた大きな雪山
そしてそれを写る綺麗な湖。

「すっごーい!」
「北国の名所『フラヒヤ山脈』だ」

こういう景色は、滅多に見られないと歓喜するアリサ達。


「まるでマッターホルンだな・・・」
「ホルン?何かの武器か?」
「いえ、そういう山があるんですよ」

どんな山なんだかと疑問に思うジェラードだった。
さがて山頂の麓には村が見える。
あれこそ、ジェラード達の住む拠点『ポッケ村』だ

偉大なる狩人魂 【第七話 ポッケ村って寒いところですね ウェールズを思い出します byネギ】

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