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魔法先生と超能力生徒の友情物語四番目「前途多難」(×MOTHER2) 投稿者:土星 投稿日:04/08-05:49 No.111  

エヴァンジェリン、茶々丸と戦うことになってしまったネスは、PSIを駆使し、エヴァンジェリンを圧倒した。

そして追い詰められたエヴァンジェリンは、残りの魔力全てを使い、闇の吹雪で攻撃をしかけ、ネスはエヴァンジェリンの魔法に対抗する為に、必殺PSIで立ち向かっていった。



四番目「前途多難」



「PKキアイγ!」「闇の吹雪!」



ネスのPSIとエヴァンジェリンの魔法は互いの攻撃にぶつかりあった瞬間、闇の吹雪はいとも容易く吹き飛ばされ、ネスは軌道をずらしわざと外し、エヴァンジェリンの周りには大きなクレーターができていた。





二人ともしばらく黙っていたが、ネスが先に口を開いた。



「僕の勝ちだね」



ネスは確認をするかのように言ったが、エヴァンジェリンはその言葉を聞き、下にうつむき喋った。



「貴様……、なぜ今の攻撃をわざと外した!」



ネスはエヴァンジェリンの身を案じ、攻撃を自ら外していた。

エヴァンジェリンはそのことにプライドを傷つけられたのか、怒りに満ちた表情をしていた。



「こんな大技ぶつけて女の子に大怪我させる訳にはいかないから」



「………! ふざけるな貴様ーー!」



エヴァンジェリンは情けをかけられたと思ったのか、顔を真っ赤にしてネスに殴りかかっていた。

しかしその拳はネスに当たる前に、白いスーツを着た渋めの男に止められていた。



「落ち着け、エヴァ」



「タカミチ止めるな! せめて殴らないと気がすまない」



タカミチと呼ばれた男は、エヴァンジェリンを抑え、説得していた。





10分後…

エヴァンジェリンもようやく落ち着き、タカミチはネスに話しかけていた。



「やあすまないね、エヴァはどうも血の気が多くてね」



「いえ、僕も少し怪我をさせてしまいましたから。それより、あなたの名前は…?」



「そういえば自己紹介が遅れたね。僕の名前は高畑・T・タカミチ。君の名前は?」



「僕はネスといいます。あの、高畑さん、聞きたいことがあります」



「なんだい?」



「ここはどこですか?」



その質問に少し驚く様な表情をしたタカミチだがネスのから本当に分かってないと察したのか、この場所のことを話し始めた。



「ここは麻帆良学園という所なんだ」



「学園!? 僕見晴らしの良い所から景色を眺めたけどこの辺全部学園だったんですか!?」



「ああそうだ。それにこの学園にはエヴァンジェリンの様な魔法使いが多数存在する」



「それじゃあ高畑さんも魔法使いなんですか?」



「一応ね。まあ僕は魔法使いとしては落ちこぼれだけどね」



ネスは「落ちこぼれ」という言葉に疑問を抱いたが、タカミチが少し辛そうな表情をしていたので聞かないでおくことにした。





しばらくタカミチに麻帆良のことを聞いていたネスは「学園長に会わせてくれませんか?」と、言い出してきた。

タカミチは少し考えた後、携帯電話を取り出しどこかに電話していた。電話が終わり、タカミチはネスの方を向き、「学園長に会いに行こう」と言った。





「君がネス君か。わしが学園長の近衛近右衛門じゃ」



ネスはタカミチとエヴァンジェリンに連れられ、

学園長室に来ていた。(茶々丸はネスに殴られたので整備に行っている)

学園長の頭を見て宇宙人だと思い、攻撃しそうになったというのは余談だ。



「ネス君、君にいくつか質問をしても良いかの?」



「はい、僕に答えられることなら」



「ではまず、君はどこから来たのじゃ?」



ネスはこの質問に答えるべきか考え、話して損は無いだろうと思い学園長に話した。



「僕は、別の世界の地球から来ました」



「「「は?」」」



ネスの有り得ない返答を聞き、学園長とタカミチ、エヴァンジェリンはとても驚いていた。



「別の世界から?」



「はい、信じて貰えるとは思いませんが…」



学園長は額から大きな汗をかきながら聞き返した。

ネスも流石に普通では考えられないと分かっているので、返答が少し弱弱しかった。

学園長は気を取り直し、質問を続けた。





「もし本当に別の世界から来たのなら、どの様な理由で来たのかの?」



ネスは少し返答するか迷ったが、事情を話した方が良いかと思い麻帆良に来た理由を話した。



「僕はこの世界に、友達を探しに来ました」



「友達?」



「はい、名前はポーキーといいます」



ネスの話によれば、一年前、人間を滅ぼすために地球に怪物が来たという。

そのことを知ったポーキーは自分だけ生き延びる為に、怪物に力を貸していた。

しかし、ネスと仲間たちの活躍によってその怪物を見事倒すことに成功し地球消滅は免れた。

だがポーキーは怪物が倒された時、悪の力に魅了されたのか、新しい計画を練る為に別の世界に逃げていったらしい。

その話を聞いたエヴァンジェリンは…、



「そいつのどこが友達だ! どう考えても敵ではないか!」



学園長もタカミチも、そう思っているだろう。

しかしネスは、真剣な目でエヴァンジェリンに言い返した。



「それでも僕にとっては大事な友達なんです! あいつはそう思ってくれてないだろうけど、でも僕は友達だと思ってるからここまできたんです」



ネスは迷うことなくそう言い切った。



そのあと全員しばらく黙っていたが、学園長が沈黙を破るため、再び質問を始めた。



「あーネス君、質問の続きじゃが君はどうやってこっちの世界に来たのかのう?」



「あ、えーとそれは、スペーストンネルという時空移動装置を使ってきたんです」



ネスはいきなり質問をされたので、慌てて答えていた。



「ほう、それは今どこにあるのかの?」



「学園全体を見渡せられる様な場所です でも今では煙を上げて壊れているので使い物になりませんけどね、ははは……」



「じゃあ君はどうやって帰るつもりなんだい?」



「まだ分かりません、とにかくポーキーを探しながら帰る方法も探しておきます」



「そうか……、ではその機械はこちらで預かっておこう もし直せたらすぐに伝えておくからの」



「ありがとうございます」



学園長の協力によってなんとか帰る方法は見つかり始めたが、

ネスはこの世界でどうするかは決まっていたが大事な事を忘れていた。



「時にネス君、君はどこに住むつもりなんじゃ? それにその年齢では働けないじゃろう」



「へ………、あ!」



ネスは住む家とお金等のことを考えていなかった。

今までは父親から仕送りがあったが、今回はそうはいかない。こっちに来たらもう働いて稼ぐしかない。

そのことをすっかり忘れていたネスはここに来るなり、いきなり生活面に困っていた。

前途多難な主人公である。



そこで学園長は…、



「その様子では何も考えていなかったようじゃの」



「はい………」



「ならばネス君、ここで警備員と、ある人物の補佐をやってみんか?」



いきなりのスカウトにネスは「え?」と、気の抜けた返事をした。



「最近人手不足で困っておったんじゃよ、もし警備員をやってくれるなら給料も出すし、ある寮の空き部屋も貸してやってもよいぞ?」



ネスは「ある寮」というのが気になったが、こんないい話はないので受けることにした。



「分かりました、そのお仕事やらせていただきます、それとある人物の補佐というのは?」



「今年正式な先生になった、ネギ・スプリングフィールド君じゃ。優秀な魔法使いではあるが、まだちと不安での、彼ではどうしようもないことがおきたら手伝ってくれ」



「はい!」



「うむ、よい返事じゃ。それではもう夜遅いので、ネギ君には明日会って貰おう」



学園長はそういうと立ち上がり、寮の住所を書いた紙、と部屋の鍵、そしてお金をネスに渡した。



「このお金で、帰りにコンビニで御飯を買っておきなさい、何も食べておらんじゃろう」



「何から何までありがとうございます」



ネスはタカミチとエヴァンジェリンの方を向いた。



「高畑さん、エヴァンジェリン、学園長先生の

所に案内してくれてありがとうございました」



そういうとネスは一礼して、学園長室を後にした。

ちなみにエヴァンジェリンは



「なんで私は呼び捨てなんだ…」



とぼやいていたらしい。





ネスはコンビニでハンバーグ弁当を買い、コンビニを出た。

するとコンビニの前でボーっとして微妙に透けている女の子がいたので霊だというのが一目で分かったので軽くあいさつをして、寮に向かった。(この女の子とはいずれ会うことになる)





住所をたよりに歩いていたネスは、ようやく寮に着き部屋に向かったが、明らかにに違和感があった。

周りにいる人全員が女子なのだ。

居心地が悪いのを我慢して部屋にむかうが、好奇心旺盛な感じのするピンク色の髪の女の子に呼び止められた。



「ねえ、君こんな所でなにしてるの?」



「いや、学園長先生にこの寮で住むようにと言われたので…」



「えー、でもここ寮は寮でも[女子寮]だよ?」



「え………?」



「だからここは女子寮なんだってば」





早速はめられた主人公ネス。

彼はこれから先どうなるのか? 全くもって前途多難である。



「ある寮ってそういうことかーー!」





To Be Continued

魔法先生と超能力生徒の友情物語 魔法先生と超能力生徒の友情物語五番目「出会い」

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