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魔法先生と超能力生徒の友情物語六番目「入学」(×MOTHER2) 投稿者:土星 投稿日:04/08-05:50 No.113
運命の巡り合わせにより、出会った二人の少年。
この二人が出会ったことにより、魔法界を揺るがす事態となっていくことになるのは、もう少し先のお話……。
しかしそんなことは全く知るよしもないネスは素っ頓狂な声を出し、かなり間抜けな顔をしていた。
六番目「入学」
「へ? き 君がネギ・スプリングフィールド?」
ネスは学園長に、正式な先生になったというネギ・スプリングフィールドという教師の補佐をするようにとは言われていたが、こんな子供とは聞かされておらず、しかも当たり前のように自分が先生だと言っていたので、ネスはものすごく混乱していた。
「はい、期末が始まる少し前に教育実習生として来たんですが、ある課題をクリアして正式な先生になったんです」
そんなネスの心境も知らず、ネギは本当に嬉しそうにに説明していた。
しばらく混乱していたネスはなんとか落ち着き、とりあえず詳しい話は学園長に聞くことにして、ネス達は早急に学園長室に向かった。
「あの、ネスさんは学園長先生のところに何の用事があるんですか?」
ネスのことをこの学園の生徒だと思っていたネギは、こんな朝早くに学園長室に向かっていたのが気になり、そのことを察したのか、ネスは自分がネギの補佐をする様にと学園長に言われたことを話した。
そのことを聞いたネギは……、
「僕の補佐ですか? でも学園長先生はそんなこと一言も言っていませんでしたよ?」
「へ? じゃあネギはなんで学園長先生のところに?」
「僕は学園長先生に、転入生が来るので学園長室に来るようにと言われました」
ネギの言葉に疑問を感じたが、もう学園長室の前に来ていたので、そのことについては学園長に聞くことにした。
学園長室に入ったネスとネギは、それぞれ学園長に質問していた。
「学園長先生、どうして子供のネギが先生をしているんです?」
ネスは、それがとても気になっていたのか、真っ先にそのことを聞いていた。
学園長の話では、ネギは職業の一つ、マギステル・マギ(立派な魔法使い)の候補生らしく、しかもそのマギステル・マギ候補生を育てる魔法学校を首席で卒業しているらしい。
そしてそのマギステル・マギになるために日本で先生をしなければならないという。(……なぜ先生?)
そのことを聞いたネスは、魔法関係だと知り、ネギが先生をしていることにも納得したようだ。
そしてネギにも気になることがあった。
それは転入生のことである。学園長室に来いと呼ばれ、ここにいると思っていたが、どこにも転入生らしき人物は見当たらなかった。………一人を除いては。
「あの、学園長先生、転入生の方はどちらに?」
学園長はその言葉に、「待ってました!」と言わんばかりにニヤついていた。
そして学園長は、やはりとんでもないことを言い出した。
「何を言っておる、居るではないか、お主の隣に……」
「「へ?」」
ネスはその言葉に激しく嫌な予感を感じ、それはもう額や背中、足の裏まで冷や汗でびっしょりになっていた。
そしてその予感は………的中した。
「まさか……」
「うむ、転入生といのは、ネス君、君のことじゃよ」
「え、ええーーー!!」
ネスはそのことを全く聞かされていなかったので、とても驚いていた。
しかも女子校の生徒と学校に向かっていたということは、彼の受け持つクラスは女子校のクラスなのだろう。
だがそんなことは関係無いと言わんばかりに学園長は話を続ける。
「そんなに驚くことはなかろう、ネギ君の補佐をするのじゃから近くに居なければならんのはとうぜんじゃろう、
それにお主も見たところ学生の様じゃしな、やはり学校にもしっかり通ってもらわんとのう」
学園長の尤もな意見にネスは何も言い返せなかった。
しかしネギは、先程の自己紹介の時にネスの年齢は13歳だと聞いた。
ネギの担当している学年は三年生なので、時期的に考えてもネスはまだ中学二年生ということになる。
だが学園長は、
「ああ、それは気にせんでも良い」
などとビックリなことを言ってくれやがった。
「ネギ君、ネス君は別の世界から来た人間でのう、いつか向こうに帰るので一つぐらいごまかしても問題はないんじゃよ」
ネギはさらっと信じられないことを言ってきた学園長に対して、「(ああ、ついにボケちゃったんだ)」と思ってしまった。
そしてしばらくネスの事情を話し、ようやくネギが信じたので、話を本題に戻した。
「ネス君も勉強が分からなければ、ネギ君に聞いておいてくれ、
まあ勉強が分からなくともあの神楽坂明日菜ちゃんがなんとか無事に中学三年生になれたんじゃ、誰でも勉強の内容は分かるということじゃ、フォ、フォ、フォ」
同じ頃3-A……
「ん?」
「どしたん アスナ?」
「いや、なんか今すごく、ひょうたんを割りたくなった」
場所を戻して学園長室
「おおう……」
「どうしました?」
笑った直後、学園長はなぜかとても震えていた。
「いや、寒気がしてのう……、とりあえず、これでなんの問題もあるまい、ネス君」
なんとか反論しようとしていたネスも、これでは反論のしようもなく、ただ頷くことしかできなかった。
そして入学届けを書かされた後、学園長から学生証と、学生服を渡された。どうやら絶対に入学させるつもりだったようだ。
学園長室を出たネスとネギは、制服に着替えてネギの担当するクラス、「3-A」の教室の前に来ていた。
「それじゃあ僕が先に教室に入るので、ネスさんは呼ばれたら入ってきてください」
そういうとネギは扉を開け、教室の中に入っていった。
教室の中………
ネギが教卓のあるところに立つと、クラス全員(数名除く)の元気な声が飛んできた。
「3年!」「A組!!」「ネギ先生ーーー!!!」
どこぞの学園ドラマの様な掛け声だった。
しかしネギは、それが嬉しかったのか、照れくさそうに笑っていた。
「えと……改めまして3年A組担任になりました ネギ・スプリングフィールドです。
これから三月までの一年間よろしくおねがいします」
ネギが丁寧に自己紹介をすると、また元気な声で返事をしてきた。中学校というよりは小学校といった感じだ。
ネギは名簿を開きながら、緊張や期待に満ち溢れた顔でクラスを見回していた。するとネギは鋭い視線を感じ、クラスの後ろの席を見てみた。
そこには人形の様な少女、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが鋭い目付きでネギを見ていた。
そしてネギに気づかれるとすぐに別の方向を向いていた。
気を取り直し、ネギは生徒達に転入生を紹介するといい、ネスの名前を呼んだ。
扉を開け、入ってきたネスは緊張しているのか、まるでロボットの様な歩き方をしていた。
そして生徒達は、男子が入ってきたことに困惑しているのか少しざわついていた。
明日菜、木乃香はネスを見て「あっ」と声を上げ、エヴァンジェリンは先程の雰囲気はどこに行ったのか、机で思いっきり額を打っていた。
そしてネギの隣に来たネスは、
「今日から皆さんと一緒に勉強することになりました、ネスといいます。これから皆さんよろしくお願いします」
よりにもよって女子校に通うことになったネス。
彼を待ち受けているのは恐らく、波乱に満ち溢れた日常であろう。
がんばれ、ネス!!
「女子校かぁ……、ポーラにばれたら殺されるな……」
To Be Continued
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