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魔法先生と超能力生徒の友情物語十一番目「急襲」(×MOTHER2 オリキャラ有り) 投稿者:土星 投稿日:05/20-00:48 No.557  

カモミール・アドベールと名乗る謎の喋るオコジョ、通称・カモ。
ネギとは親しい関係の様だが、彼が出てきたことによってこれから先どうなっていくのか?



十一番目「急襲」


「ネギ、それなに?」


明日菜が指を指しながらネギに問いかける。
指の先には当然カモがいた。突然目の前にオコジョが現れて、しかも喋ったとなれば当然の反応である。


「彼は……」


「兄貴のお手を煩わせるまでもねえっスよ。ここはこのカモが説明いたしやス」


カモはオコジョ妖精という猫の妖精(ケット・シー)に並ぶ由緒正しい妖精らしい。
そんなカモとネギが出会ったのは五年前のウェールズの山中。
カモは人の仕掛けた罠に引っ掛かってしまい、その罠を自力で解こうとしているところを当時4歳のネギが見つけ、カモの罠を外し覚えたての治癒呪文でカモの怪我を治し逃がしてあげたらしい。(その後ネギは罠を仕掛けた大人に怒られたが)
そんなネギに感動したカモは、ネギのことを漢の中の漢と認め「兄貴」と慕い、その後も色々とお世話になったようだ。


カモの説明も終わり、明日菜はネギを見ながら「漢ねえ~?」と言っていたが、さっきカモが言った「助けにきた」というのはどういうことかと思い出しカモに問いかけていた。


「ええ、実はネカネさんに兄貴のパートナー探しを手伝って欲しいと言われまして」


「パートナー」という単語を聞いたネギは「え?」と小さな声で呟いた。


「パートナーって、あの魔法使いの従者ってやつ?」


以前春休みの終わり頃、ネギの姉であるネカネ・スプリングフィールドから手紙を貰ったことがあり、そのとき明日菜はパートナーのことを聞いていたのである程度のことは覚えていた。


「ええ、ネギの兄貴もいずれはマギステル・マギになる御方。ミニステル・マギの一人もいないと「カモくん」はい?」


ネギはカモの話を遮り話しかけた。しかしそれはマギステル・マギを目指しているものからでた言葉なのかと疑う言葉だった。


「僕は……パートナーは……いらない」


「ええ!?」


事情を知っているものから見ればそれは衝撃的だった。マギステル・マギを目指す者が、ミニステル・マギをいらないと言ったのだ。
それを聞いたカモは必死でネギを説得していた。


「兄貴、なに馬鹿なこと言ってるんですか! 魔法使いにはパートナーが必要不可欠なんスよ!」


そんなことはネギもわかっている。エヴァンジェリンとの戦いでそれを嫌というほど教えられたというのに分からないわけがない。
だがネギはどれだけカモに説得されてもパートナーを作ろうとはしなかった。なぜなら、エヴァンジェリンに狙われているのにパートナーをつくってもそのパートナーに危害が及ぶからだ。
それにかの有名なサウザンドマスターの息子となればこれから先なにがあるかわからない。だからネギはパートナーをつくらないのだ。


「あんたがパートナーをつくらない理由って、ホントにそれだけ?」


「……すいません、少し外で風に当たってきます」




麻帆良都市上空……

ネギは明日菜達の部屋から逃げるように外出し、今は杖に跨って夜空を飛んでいた。春の風は心地よく、ネギの心も大分落ち着いてきたようだ。
ネギは夜空の風に当たりながら呆けていると、不意に明日菜の言葉がネギの心を過ぎっていった。


『あんたがパートナーをつくらない理由って、ホントにそれだけ?』


明日菜には見透かされていた。ネギがパートナーをつくらない本当の理由を、明日菜には見透かされていたのだ。
ネギがパートナーをつくらない理由は本当に単純なことで、でもそれはネギ本人や、同じ心境の者にはその言葉を誰かに伝えることは本当に難しいことで勇気のいることだった。
誰かにそのことを言おうとすると、ネギの心の中には、焼き尽くされた村の光景がネギの心を埋め尽くし、ネギの勇気を踏み潰すのだ。
そう、ネギがパートナーをつくらない本当の理由は……、


ズン!!


ネギが考え込んでいると、麻帆良都市に存在する神社、「龍宮神社」の付近の森で爆発が起こった。
何事かと思いネギは森の方向に飛んでいくと森から謎の光線が飛んできて、ネギは間一髪障壁で防いだがそのまま森に落ちてしまった。




ネスの部屋……、

ネスは風呂場で人生上最大の戦い(?)に敗北したあと治療系のPSIで怪我を治療し、もそもそと晩御飯のハンバーグと白米を食べていた。
好物のハンバーグを食べ味と幸せを噛み締めていたとき、学園長から電話がかかってきた。


「はい、ネスですが」


『ネスくん、緊急事態じゃ! 早急に龍宮神社に向かってくれぬか』


物腰も柔らかく、いつも落ち着いている学園長が珍しく慌てているので、ネスは何か起きたのかと学園長に聞くと、森の中にかなりの数の謎の生物が現れたらしい。
既に他の魔法生徒や魔法先生にはこのことは伝えてあるので至急向かうようにとネスは頼まれた。
急いで現場に向かおうと電話を切ろうとしたとき、学園長から信じられない言葉を聞いた。


『魔法先生の情報じゃと、見間違いかもしれぬが上空を偶然飛んでいたネギくんが、……その、敵に撃たれ森に落下したらしい』


ネスはまるで時が止まったような錯覚が起きた。
ネスは電話を切ることも忘れ、靴を取って寮の窓から飛び降り、地面に着地しそのまま森まで走っていった。


「(ネギ! 絶対助けるから待ってて!)」




学園長の連絡を受けネスが森に向かっている頃、同じく学園長の要請を受け、苦戦しながらも一人で戦う少年がいた。


「はあ、はあ、はあ,サンド・デザート・アントライオン 砂の精霊21柱! 集い来たりて敵を弾き飛ばせ! 魔法の射手 砂の21矢!」


彼の名は春野信二。
年齢は12歳で、ネギとは違い卒業時最も成績が低く才能にもあまり恵まれない魔法生徒だ。
しかし魔力はネギには及ばないもののその辺の魔法使いよりも高いようで、努力も誰にも負けず、一年前に麻帆良に転入してからは魔法先生も目を見張るほどの成長をとげているようだ。
髪は高めの位置で束ねてあり薄い茶髪で、瞳の色も茶色。顔は年相応で子供っぽく、身長もネギと同程度のようだ。
得意な種類は砂と炎の魔法。(ちなみに始動キーのアントライオンは蟻地獄という意味)


信二の撃った魔法の射手は敵にあたり、小さな怪物はバラバラになり、人型の宇宙人もその場から弾き飛ばされ木にぶつかり気絶していた。
だが敵も有象無象のように現れ、信二の精神力もかなり疲弊していた。


「まだまだ! サンド・デザート・アントラ……ぐっ!」


再び魔法詠唱を行おうとしたが敵に体当たりをされ阻まれてしまい、そのまま信二は地面に倒れこんでしまった。
敵はそれを狙い一斉に飛び掛り、信二ももう駄目だと思い目を硬く閉じた。

だが敵が信二を殺そうとした瞬間、光の矢が敵に正確に直撃し、信二は何が起きたのかと矢が飛んできた方向を見てみると、そこには敵に撃ち落されたネギが立っていた。
信二はお礼を言いながらネギに歩み寄ると、よく見るとネギは負傷しているようで腕と足から血が流れていた。


「大丈夫!?」


「うん、治癒魔法で応急処置はしておいたから痛みはあるけど大丈夫」


ネギは信二の外見から同い年と勘違いしているようで、タメ口で話していた。

ネギは信二にこの事態は何なのか聞いたが、突然この森に現れたことしか知らないらしく、信二も他の魔法先生に聞いたようだが何も分からないらしい。

ネギと信二はいつまでもこの場に入るわけにはいかないので、とりあえず他の魔法先生と合流することにしたようだ。
だが前に進もうとした時、前方に敵が多数現れネギたちの道をふさいだ。


「下がってて、ここは僕がやる」


信二は一歩前に出てネギを後ろに下がらせて魔法詠唱を始めた。


「サンド・デザート・アントライオン 来たれ砂の精霊! 地に散らばる砂たちよ 我が下に集いきたりて彼のものを薙ぎ払え! 『砂の手』!!」


信二が詠唱を完成させると地面に散らばっていた砂は信二の立っている少し前で集束し、巨大な腕となって大勢の敵を「砂の手」の一振りで蹴散らしてしまった。
ネギは驚きつつも、前に進みだした信二を追いかけていった。




ネギと信二は他の魔法使い達の「魔力」を辿っていくと其処にはネギの先輩にあたる魔法先生、高畑・T・タカミチが立っていた。
ネギは声をかけタカミチに近づくと、タカミチの周りにはまるで大砲を連発したかのような大穴がそこらじゅうに開いていた。


「お、ネギくん無事なのかい? 空から落ちたと聞いていたが」


「大丈夫だよ出血も治まってるから。それよりタカミチこそ大丈夫なの? まわり穴だらけだけど……」


「ああ、これは僕がやったんだよ。敵が少し多かったからちょっと本気をだしたんだ」


ちょっと本気で地面を穴だらけにする男、高畑・T・タカミチ。彼ならば落とし穴の名人になることも夢ではないだろう。
まあ毎度のことながらそんなことはどうでも良く、ネギはタカミチに現状で分かっていることを聞いてみることにした。
タカミチの話では、どうやら敵を指揮しているリーダーの様な存在がいるようで、他の魔法使いたちもこのリーダー格に何人かやられているらしい。すぐに助けに行きたいのだが場所も不特定な上に、他の場所で苦戦している者達もいるのでまだ助けられる状況ではないのだ。


「じゃあタカミチ、僕が他の魔法使いの人たちの加勢に行くよ」


ネギはまだ不安そうな表情を拭いきれないようだったが、この状況では少しでも加勢が必要なの確かなのでタカミチもネギの案を承諾した。


「すまないネギ君、それに信二君も。本当ならばまだ子供の君たちにはこんなことはさせるべきではないのだが……」


タカミチは本当に申し訳なさそうに謝罪した。
本来ならばプロの魔法使いやマギステル・マギがせねばならないことなのに、まだ小学生の年頃の子供にこんな危険なことをさせなければならなくなったのだ。


「心配しないでくださいよ高畑さん。僕らもこんなことがあることを承知でこの世界に足を踏み入れているんですから」


信二はとても12歳とは思えないほど強くしっかりとした言葉でタカミチに自分が思っていることを言った。
ネギはどうして自分と身長も大して変わらないのにこの人はこんなにも大きく見えるのだろうと考えているとタカミチが深刻なそうな表情でネギに話しかけた。


「ネギくん、なにがあっても自分を見失ってはいけないよ。いいね?」


ネギは何のことか分からないようだったが、首を縦に振って「うん」と言った。


「それじゃあネギくんは東に、信二君は西に行ってくれ。僕はリーダー格を捜しながら他の魔法使いを助けるから」


タカミチはそういうとその場から駆け出していった。
ネギと信二もすぐに行こうとしたが信二はネギを呼びとめ、これが終わったら一緒に遊ぼうと言い、まだ自己紹介をしていなかったので二人は名前を言い合ってその場から離れた。




再び現れた謎の宇宙人たち。
ネスのときにも現れたが彼らの目的は一体なんなのか?
そしてタカミチがネギに言った言葉の真意とは?
そしてネスは寮から飛び降りたが大丈夫なのか?


「足……、痺れた……」


To Be Continued


〈おまけ〉


土星「またまたやってきました! 遊び心満点のおまけコーナー!!」


ポーラ「あれ? 続けるんだこのコーナー?」


土星「そりゃもちろん! できるとこまでやりますよ俺は!」


ジェフ「たしかあいうえお作文をやるんだよね?」


土星「その通り! でもその前に軽くパーソナリティイーを紹介しますか」


土星「まずは天才少年ジェフ! ネスは彼のお陰でネギの世界に行けたんですよ」


ジェフ「いやあ、どせいさんの力添えがあったからこそだよ」


土星「お次はランマ国の王子であるプー! なんと彼はPSIを厳しい修行によって会得したんですよ! プー~、俺にも教えてよ~」


プー「お前みたいな雑念だらけの奴に出来るわけ無いだろう」


土星「そしてフライパン女ポーラ! そのフライパンの威力はとあるライトノベルの撲殺天使以上!? この一年で成長したのは身体だけぐはあ!!」


ポーラ「ちょっと! なんで私の紹介だけそんななのよ! しかも成長したのが身体だけってどういうことよ!?」


土星「ぐお~~、フライパンの側面で~……。なんで身体だけかって? そりゃ冒険してた頃はおしとやかだったのに、一年経ったらそんなお転婆になってりゃ言いたくもなるよ」


ポーラ「うるさいわね! 大体あんたもう高2でしょ!? 勉強しなさいよ、ただでさえ頭悪い高校行ってるのに!」


土星「ポーラはどうなんだよ?」


ポーラ「私はまだネスと同じで数えで14だもん。余裕よ余裕」


土星「でも実際ポーラが冒険してたのって現実世界じゃ12年前なんだよな。じゃあポーラの実際の年齢って……」


ポーラ「うるさい! 黙れ! PKファイアー!!」


土星「ぎゃあああああ!!」


ジェフ「まあとにかく最後の一人は、この小説の作者である土星さんです。情報によると結構常識人みたいですよ? 授業中騒がしい中、ちゃんとノートとってるみたいだし」


プー「じゃあなんであんなに壊れ気味なんだ?」


ジェフ「感想掲示板に書いてあるところを見ると、これぐらいのテンションじゃないとやってられないんだって」


ポーラ「そしてそのテンションをこの場で爆発させてるんだ」


ジェフ「らしいよ。……ってポーラ! 土星さんの火は消したの?」


ポーラ「うん、PKフリーズで」


ジェフ「PKフリーズ!? 火を消すどころかそれじゃ凍っちゃうよ!」


プー「なあ、あれじゃないか?」


ジェフ「え? あ! あれだ! いやなんだあれ、ポーラきみなにしちゃってんの!? なんで凍りついた土星さんに石括り付けてるの!?」


ポーラ「東京湾に沈めようかと……」


ジェフ「ホントに何してんのキミは!? あんた仮にも『天使のフライパン』とか『女神のリボン』装備してた人でしょ!? 外してきなさい今すぐ!」


プー「ポーラも随分元気になったな。ネスが居なくなってからはすごい落ち込みようだったのに」


ジェフ「むしろ落ち込む前以上だよこれは……」


土星「あー、助かった。もう季節的には暑いのに俺だけすごい寒いよ」


ポーラ「そんなことどうでもいいからなんか自己紹介でもしたら?」


土星「(どうでもいいって……)といってもホントにつまらんぐらいに常識人でな、暇なときに杏仁豆腐食べるか普通の文庫本の小説読むだけだからな。(しかもライトノベルじゃないやつ)」


ポーラ「つまんな~い。そういえば私たちの特長とか説明しなくていいのかしら?」


土星「一応第一番目に書いておいたけど、それじゃ感想掲示板でなにか言われたら書くか」


ポーラ「それ、書く時くるの……?」


土星「それじゃあ客寄せに、ポーラのセクシーショットでも」


ポーラ「するか! 大体これ小説なんだから意味ないでしょ!」


土星「まあいいや、それじゃあそろそろやりますか「あいうえお作文」」


プー「随分長い前フリだったな」


ジェフ「まあまあ、ええと確かお題は「バット」だったよね?」


土星「うん、それじゃあスタート!」


ポーラ「え、私から? え~と「バ」っと飛び上がる~」


ジェフ「「ツ」タンカーメンの~」


プー「「ト」ンボ」


土星「素晴らしい!」


ポーラ「どこがだ! おかしいでしょ、なんでツタンカーメンのトンボなのよ!」


土星「ポーラ」


ポーラ「な なによ」


土星「エジプトだって広いんだ。捜せばトンボぐらい……」


ポーラ「いるか!!」


土星「ぐあ!」


ジェフ「ええっとカンペカンペ……。ええっと次回のお題は「オネット」あれ? 土星さん、これ四文字だけど」


土星「いって~……、あ、それ? 次回はゲスト呼ぶか俺がやるか迷ってるんだよ」


ポーラ「どうすんのよ、早く決めなさいよ」


土星「それじゃあ読者さんから希望があったらそいつをゲストにするよ。読者の皆様は「魔法先生と超能力生徒の友情物語」の感想掲示板にお願いします」


全員「「「「さらば!」」」」


To Be Continued?

魔法先生と超能力生徒の友情物語 魔法先生と超能力生徒の友情物語十二番目「護らなくていい」

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