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魔法先生と超能力生徒の友情物語十二番目「護らなくていい」(×MOTHER2) 投稿者:土星 投稿日:07/02-02:28 No.847  

麻帆良学園に突如現われた謎の宇宙人(?)とロボット達。
エヴァンジェリンとの戦いから未だ立ち直れないネギは夜空を空中散歩中、敵に撃ち落されてしまった。
空から落ちたネギはこの麻帆良学園の魔法生徒の一人、「春野信二」と出会う。
そしてネギが森に落ちたことを知らされたネスは足を痺れさせながらも急いで森に向かう。
ネスは無事にネギと会えるのか?



十二番目「護らなくていい」



「神鳴流奥義・斬岩剣!」


化け物を相手に野太刀を振り回す少女が居た。
彼女の名は桜咲刹那。今はまだ詳しく説明できないが、このような化け物達を滅する集団、「神鳴流」に属する凄腕の少女だ。
彼女は40体はいるであろう化け物達を一人で相手をしている……のではなく、魔法使いの少年、ネギと共に戦っていた。が、


「あなたは邪魔です。早くこの場から立ち去ってください」


「なに言ってるんですか! どう見ても一人で戦える数じゃありません。ここは力を合わせて……」


「必要ありませんから早く帰ってください! 足手まといです!」


といった言い草。


ネギがなぜ刹那と共に戦っているか、それは10分前に遡る。




~10分前~

タカミチ、信二と別行動を取ることになったネギは別の場所で救援を求めているであろう魔法使いのもとに急いでいた。
その途中何度か敵と遭遇して足止めを喰らってしまったが、敵も二足歩行するキノコだとか、二足歩行する芽など下っ端ばかりだったので問題なく進んでいた。


しかしネギが敵の数を減らしながら進んでいると、突然森の奥からまるで落雷の様な轟音が森全体に響き渡った。
本来ならば杖で飛んでその場に即座に向かうのだが、さっきのように敵に撃ち落される可能性があるのでネギは走って轟音が鳴り響いたであろう場所に行くことを余儀なくされた。




~同時刻、刹那の戦い~


「神鳴流奥義・雷鳴剣!」


今この場で戦っているのは冒頭で紹介した桜咲刹那。
彼女が今使用した技は神鳴流の中でも強力な技で、剣に電撃を纏わせて己の周囲にいる敵を薙ぎ払う神鳴流の奥義だ。恐らく今頃こちらに向かっているであろうネギが聞いた轟音はこの技だろう。


彼女は先程からどうやら一人で戦っているようで、しかしその割には息は上がってはいるものの疲れの色はまだそれほど見えない。
だが敵のほうも今の技で大分減ったようだが少なくともまだ50体はいるようで、とても体力が持つとは思えない。
それに敵も歩くキノコなどの下っ端の怪物ではなく、スターマンや、タコの形をしたロボット、その名も「マル・デ・タコ」というなんとも奇妙な手抜きの塊みたいな敵が刹那を襲っていた。
だが見かけによらず結構強敵で、攻撃力も高くスターマンに至ってはどうやら防御系のPSI、「シールドα」を使えるようで、攻撃が完璧に半減させられていた。


このままでは刹那の頑張りもただのジリ損になるだけで、とても勝ち目があるとはお世辞にも言えない状況だ。
本来ならクラスメイトであり、よく一緒に任務をこなしている戦友「龍宮真名」と共に戦っている筈なのだが、彼女も手を離せない状況らしく加勢に来れないらしい。


「敵ハ一人ダ! 他方向カラ一気に攻メロ!」


見かけ上は他のスターマンと全く一緒であるが、恐らくこの場での指揮を取る役割を担っているであろうスターマンが仲間たちに指令を下している。
敵もそれなりに団結力があるようで、指示通りに刹那を囲み全員で攻撃を仕掛けた。


「私を……、神鳴流剣士をなめるな!」


そう威嚇するように叫ぶと刹那は、一般人ならば一振りするのも困難であろう大振りな野太刀をまるで鉄パイプでも扱っているように軽々と振り回し、四方八方から襲い掛かる敵を切り裂き、攻撃を半減させているスターマンは斬られはしないものの、鈍い音をたてながら薙ぎ払われていた。これは恐らく神鳴流の奥義の一つ、「百烈桜華斬」だろう。


だが敵もそれなりに頑丈な様で、一撃一撃に刹那の身体に余分な負荷がかかり、今の攻撃で体力をかなり消耗したのか息もさっきよりずいぶんと荒くなっていた。
スターマンの使っている「シールドα」は物理攻撃に効果を発揮するPSIなので衝撃波などの攻撃では駄目だが、『魔力』を『気』を用いた放出系の攻撃が出来れば敵のシールドも関係無くなる。しかし刹那の属する「神鳴流」は剣を使って戦う流派なので元々敵との相性が悪いのだ。よって「斬岩剣」や「百烈桜華斬」では攻撃が半減されるばかりで致命傷にはなりがたい。


敵は刹那が体力切れを起こしたところを狙い仲間たちにビームで一斉射撃をするように命令し、スターマンは腕の先端にエネルギーを籠め、マル・デ・タコは口であろう部分にエネルギーを溜め、そしてスターマンの「撃テ!」という言葉と共に一斉射撃をした。


刹那は自分が死ぬと思い顔を歪めたのか、そのあまりのエネルギーの閃光の眩しさに顔を歪めたかは分からないが、もう刹那には身体が鉛のように感じられていたのか動くことが出来ずその場に座り込んでしまっていた。
そして刹那にビームが当たる直前、ビームが何か「見えない壁」に阻まれたかの様に刹那の目の前で弾けとんだ。
刹那は何が起きたのか分からないで呆然としていると、後ろから呪文の詠唱が聞こえてきた。


「ラス・テル マ・スキル マギステル 闇夜切り裂く一条の光 我が手に宿りて敵を喰らえ! 『白き雷』!」


後ろから聞こえていた詠唱が終わったかと思うと、刹那の横を白く輝く雷が通り過ぎ、敵を貫通しながら電撃は消えていった。


「大丈夫ですか!? え~と、出席番号15番の桜咲刹那さん!」




そして冒頭に戻るのだが、何故彼女が「邪魔」だの「足手まとい」だのと言ってネギを罵倒するのかと言うと、ハッキリ言って二人の相性が悪いからである。
ネギは敵を攻撃するのに一々魔法詠唱を行わなければならないので、刹那は時間を稼がなければならない。
普通ならばそんなことは別に問題は無いのだが、刹那はどういうわけかあまり共闘が好きでは無いようで、龍宮真名と一緒に戦ったりはするがどうやら「いつも」一緒に行動しているわけではなく一人では対処しきれない時や、龍宮に頼まれた時にだけ一緒に戦っているようだ。


だと言うのにまだ魔法学校を卒業したての「ただ顔を毎日会わせているだけ」の魔法使いと一緒に戦うなんてもってのほかで、まして僅か10歳の少年に助けられるなんて神鳴流のプライドなのか刹那のプライドなのかは分からないがそれを本能的に許さないのだ。
そのせいでネギは呪文詠唱する時間が無く、苦戦を虐げられていた。


「ネギ先生、先ほど敵からの攻撃から守ってくれたことには感謝します。あれはネギ先生の魔法障壁なのでしょう? ありがとうございます。しかし私はもう大丈夫ですので他の魔法使いの方々の支援に……」


「いってください」と刹那が続けようとしたが、その言葉はネギの言葉のによって阻まれた。


「嫌です。僕は今目の前にいる刹那さんを助けに来たんです」


ネギのその言葉は強くハッキリとした、聞くもの全ての心を揺さぶるような声だった。
刹那もその声に一瞬聞きほれそうになったがすぐさま戦闘中であることを思い出し、向かってくる敵に剣を振りかざした。


「余計なお世話です。それを理由に魔法詠唱の間護ってほしいんでしょうが私は護りません。私は、私の護る方は唯一人、『お嬢様』のみ! ネギ先生を護るつもりなんて微塵もありません」


「護って貰うつもりなんてありません。僕は刹那さんと協力して戦いたいんです」


ネギは言葉を続けた。


「僕を護ってくれなくてもいいです。でも、ここでやられたら刹那さんの守りたい人も護れなくなってしまいますよ」


「……」

 
刹那はネギのその言葉に黙ってしまい、一拍置いてからネギに合意の返事をした。


ネギは刹那の返事を聞くと刹那に自分の考えた作戦を話し、二人はすぐに行動に移った。
ネギは刹那の後ろで何やら自分の杖で地面に大きめの魔方陣を書き始め、刹那は前に飛び出しネギの時間を稼いでいた。

 
 「神鳴流奥義・斬岩剣!」


 刹那はさっきの戦闘で相当疲れているのだが、今ここで生き残り自分の護らなければならない者の為に己に鞭を打ち剣を振り下ろし、ネギは頑張って戦ってくれている刹那の為に急いで魔法陣を書き、書き終えたと思ったらすぐに魔法詠唱に唱え始めた。


 「ラス・テル マ・スキル マギステル 我が元に描かれし陣よ 我が魔力を喰らいてこの場へと集うであろう者達を捕らえし戒めの陣となれ!」


 魔法詠唱を終えたネギは刹那を呼び、その声に反応した刹那は神鳴流奥義「斬空閃」で広範囲に風を起こし敵を魔法陣の中へと吹き飛ばし、吹き飛ばされた化け物たちは突如光り始めた陣に驚き動きを止めてしまい、なす術もなく魔法陣から出てきた薄く光る触手に捕らえられた。


 「今です刹那さん!」


 「分かっています! 神鳴流決戦奥義 真・雷光剣!」


 刹那はネギの指示を待つまでも無くすでに剣に「気」を集中させ、広範囲に爆発を起こす神鳴流の決戦奥義、「真・雷光剣」を発動させ、捕らえている敵を一掃した。
 敵を一掃させるぐらいならばネギにも「雷の暴風」で出来たのだが、「雷の暴風」は少し威力が大きすぎるので森に壊滅的な被害を与えてしまう上に、射線上の何処かに仲間が居るかもしれないので刹那に任せることにしたのだ。


「刹那さん、大丈夫ですか?」


敵も居なくなり、疲れきっている刹那に駆け寄り、ネギは刹那の安否を確認をしていた。


「このぐらいどうと言うことはことはありません。ネギ先生こそその怪我は大丈夫なんですか?」


刹那に言われて応急処置していた部分に目を移すと、戦闘中に傷が開いたのかネギの腕と足から血が再び流れ、ネギのズボンは色合いの所為か血を吸い込んでどす黒く滲んでいた。
戦闘に集中して気づいていなったネギは怪我している部分から鈍い痛みが走り始め、その激痛から表情が痛々しく歪み始めた。
 刹那はネギの怪我の状態を見て再び帰るように申し出るが、ネギはそれでも断った。


 「大丈夫です。他の皆さんだって怪我しながら戦っている人が居るかもしれないのに僕だけ逃げるなんて卑怯じゃないですか」


 「しかし……」


 「大丈夫ですってば。それよりも心配してくれてありがとうございます。刹那さんって本当は優しいんですね」


 刹那はネギにそう言われると表情が一層硬くなり、みるみる内に顔が赤くなっていった。

 
 「べ 別に心配して言っているわけではありません! 先生になにかあってみ 皆さんの授業が遅れたらいけないから言ってるんです」


 刹那は声を荒げながら否定しているが明らかに照れ隠しである。
 ネギはそんな刹那をにっこりと満面の笑みで見ていて、刹那はそれが恥ずかしいのか後ろを振り向き何処かへと行こうとしたがネギに呼び止められた。


 「刹那さんどこへ行くんですか? この状況で歩き回るのは危険ですよ」


 「龍宮と合流します。「念話」で場所も分かりますし」


 「そうなんですか。じゃあ僕も付いていっていいですか?」


 刹那は一人で行くつもりだったので突然のことに動きが止まった。半分は自分を「優しい」なんて言われてしまい恥ずかしくて逃げようとしていたので少しネギを連れて行くには抵抗があったのだが、ネギも負傷しているのでこのまま一人にさせておくのも後味が悪いので連れて行くことにした。
 
 
 
 
 刹那とネギが協力し、何とかその場を退けた二人。敵を倒した二人はネギの生徒である龍宮真名の下へと向かうことになった。
 そして他の魔法使いを捜している信二は無事なのだろうか?
 そして最近出番がやたら少ないネスはまだ着かないのだろうか?
 色々心配事を残しつつ次回へ続く。


 「僕ってホントに主役なのかな?」



To Be Continued



〈おまけ〉

ポ「さあ、今回も始まりましたおまけコーナー!」

ジ「…………」

プ「…………」

ポ「どうしたの? だんまりしちゃって」

ジ「そりゃだんまりもするさ……」

プ「ああ、作者がああもこんがりと目の前で焼かれてはな……」

ポ「いいのよあれは気にしなくて」

土「張本人なんだから少しは気にしろ!」

ポ「あら? 生きてたの?」

土「プーが「ヒーリング『Ω』」をしてくれたからな」

ポ「へ~」

土「「へ~」じゃねえよ! おまえ「Ω」だぞ「Ω」! おまえ回復系の「ライフアップ」で治んなかったからわざわざ状態異常を治すしかも蘇生系の「Ω」使わなきゃいけないほどだったんだぞ!!」

ポ「やーねー。それがあるから黒コゲになるまで焼いたのよ」

土「この悪魔!」

ポ「それより謝ることあるでしょ。それを理由に焼いたんだから」

土「少しやりすぎな気もするが……。で では謝罪の言葉を。ごめんなさい!」

ジ「おお、久しぶりにこの謝り方聞いた」

土「本当にごめんなさい! 一ヶ月も投稿しなくてすいませんでした! 短編のほうを主に書いていたら予想以上に遅くなってしまった上に他の小説も書いていたら更に遅くなってしまいました!」

プ「何の小説だ?」

土「別の漫画の小説。と とにかくごめんなさい! ボキャブラリーが少ないのでこれしか言えません。ごめんなさい」

ジ「とりあえず謝罪はこの辺にしとこう。前回の小説は半分近くおまけだったからね」

ポ「ホントに長かったわよね~」

土「いや~実はこれが一番楽しみでさ~」

ポ「少し短くしなさいよ。読者様も私たちも疲れるんだから」

土「はーい。では「マザーあいうえ作文」を始めます!」

ジ「今回は「オネット」だよね。ネスの故郷の」

プ「たしかそうだったな。で、結局四人目は誰なんだ?」

土「あ~、予想通り誰も感想掲示板に書き込んでなかったから俺がする」

ポ「やっぱり」

土「じゃあまずはジェフから!」


ジ「「オ」-っと!」

ポ「「ネ」スが」

土「「ツ」タンカーメンに」

プ「「ト」ばされた」


土「ん~……グレイト!」

ポ「何でよ!? てゆうかまた「ツタンカーメン」だし! なんで「ツタンカーメン」なのよ!」

土「大人の事情ってやつさ」

ポ「嘘付け!」

土「まあいいや、とりあえず今回のお話について。どうだった?」

ジ「そうだな~、刹那さんはどうしてあんな非協力的なの? 原作では一緒に戦ってたけど」

土「それはこの小説の事情ってやつだ。プーは?」

プ「原作ではあの「真・雷光剣」とゆうのは中々の爆発力だったようだが大した威力ではなかったな。どういうことだ?」

土「あれは幻想世界で自分の心が強い分力も強くなってたみたいだから現実世界での今の刹那の実力じゃ大した爆発は起きないんだよ。ポーラは?」

ポ「ネスの出番が少ない」

土「あ あ~、あれね。大丈夫だって。次回は久々にネスサイドにする予定だから」

ジ「そうなの?」

土「うん、実は秘密裏にネスから手紙が来てね~。「出番が少ない!」て書いてあったんだよ」

プ「ネ ネス……」

ジ「な なんか少し情けない……」

土「あと信二も出るから」

ポ「じゃあ次回は信二君とネスが主役の話なんだ?」

土「そういうこと。じゃあこの辺で」

ジ「次回のお題は「ゾンビ」です。マザーシリーズの恒例モンスターだね」

みんな「「「「さらば!」」」」


To Be Continued?

魔法先生と超能力生徒の友情物語 魔法先生と超能力生徒の友情物語十三番目「兄貴?」

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