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魔法先生と超能力生徒の友情物語二十一番目「何故」(×MOTHER2) 投稿者:土星 投稿日:03/31-00:28 No.2191  

 昨晩の暴走の反動で熱を出したネギは学校を休み一日休養を取ることになった。しかしその休養の中、暴走によって仲間を傷つけたことを思い出したネギは半狂乱状態となり再び暴走しようとした。
 だが木乃香の抱擁により温もりを感じたネギは正気を保つ。
 その頃明日菜とネスはエヴァンジェリンと接触。
 ネスはエヴァンジェリンにネギを育てるという約束をし、その代わりにネギを襲う日を聞いた。
 しかしその話を聞いていた明日菜は激怒し、ネスにネギの代わりに戦うように言うが当然却下。そしてネスに魔法世界の話を聞かされた明日菜は涙を零し、話終えたネスはその場を去っていった。


二十一番目「何故」


 明日菜に昔魔法によって大きな被害が出た戦争の話をしたネスは、昨晩の戦闘のことで学園長室の前に来ていた。
 学園長に呼ばれたわけではないがあの生物たちはネスが一年前に戦った者達でもあるのでそのことについてと、後は捕虜として捕らえたスターマンDXのこともあるので自主的に来ていたのだ。
 ネスは扉をノックして学園長の返答の声を確認すると、扉の古ぼけた金具のきしむ音を聞きながら学園長室へと入っていった。
 学園長室の奥には相変わらず化け物じみたひょうたんの様な頭をした見た目宇宙人の近衛近右衛門と、その隣には見慣れない、しかし腰まで届くほど長い綺麗な銀髪を持った美しい女性が立っている。
 ネスは教職員か何かかと思い、席を外すように言って貰うように学園長に言おうとしたが先に口を開いたのは学園長だった。

「おおネス君か。どうか……、まあ昨日のことしかないか」

 昨日のことの話を出すということはこの女性は魔法関係者なのだろう。
 そう判断したネスはそのまま話を続ける。

「はい。いくつか言っておかなければいけない事と、聞いておきたいことがありましたので」

「うむ。では先に話から聞こうかの」

 頷いたネスは学園長に昨日突然現われた敵たちのことを話した。
 昨日の化け物たちはネスが冒険の途中で戦った敵であること。化け物たちの出現には自分が捜しているポーキーが関係しているかもしれないこと。
 それらを簡潔に学園長に話した。

「ふぅむ……、なるほどの。ではネス君はこれからどうする?」

「まだ暫く学園にいようと思います。ポーキーが関係しているのなら今回のことで僕の存在に気付いたはずです。なら迂闊に動くよりも向こうから接触してくるのを待ちます」

 ポーキーがネスに接触してくる確かな確証は無いが、スターマンDXのこともあるので何もしないということは無いだろうと考え学園に残ろるようにした様だ。それにエヴァンジェリンとの約束もある。
 エヴァンジェリンとのことは学園長には言わなかったが、学園長にとっては残って貰うほうが警備面での都合が良いようなのであれこれ詮索されることも無くあっさり了承してくれた。

「それで聞きたいことなのですが」

「答えられることなら幾つでも答えよう」

「ではまず、昨日のネギの事なのですがあれは一体何なんですか? あれも魔法ですか?」

「違う……、と思う」

「思う?」

「ううむ……。このことについてはネス君がこちらにいる限り必然的に知ることになるじゃろう。こちらとしてもしっかりとした確証が無いのでな。その時が来たときに教えよう。他には?」

「スターマンDXについてですが……」

「ほ? そこにおるじゃろう」

「はい?」

 ネスはぐるりと学園長室を四方八方360度見回すがあの銀色トゲトゲ宇宙人は影も見当たらない。
 学園長にもう一度聞いてみるが同じような返答しか帰ってこない。しかしどこか表情が面白いようなものを見ている感じなのは間違いないだろう。
 しかし聞いてみるのも癪なので意地になって捜してみるがやはりどこにも見当たらない。
 それを面白そうに見ていた学園長は流石に見兼ねたのか、ふとある方向を指差した。
 その指の先をじっと追いかけていったところには先ほどから表情をピクリとも変えない銀髪の美人が立っている。そのどこか冷たい表情と佇まいはまるで氷像を連想させるようだ。肌もとても白い。
 そのあまりの美しさにスターマンを捜していたことを一瞬忘れてしまったがすぐに思い出し、女性の更に先を見るがやはりどこにも見当たらない。
 ネスも降参したのか学園長に向けて両手を上げた。

「ここまで気付かんのも珍しいのう。ほれ、そこの女性じゃよ」

「は?」

 何を言っているのか分からないというような呆けた声と表情を見た学園長は溜め息をつきながら席を立ち、先ほどからじっと立っている女性の肩に手を置いた。
 それを見たネスは思考停止。しかしながら驚きの声を上げる五秒前。

「この見目麗しい女性がお主の捜しているスターマンじゃよ」

「……ぅぇぇえええぇぇえええぇええ!?」

 学園長室を埋め尽くすのは学園長の小ばかにしたような「ホッホッホ」という笑い声と、ネスの絶対大学に受かりそうにない親しい友人が見事合格したような絶叫。そして

「うるさいぞネス」

声さえも麗しい、底冷えするような寒々しい声だった。
 
「いや……、ええ? スターマン? だって……」

「意外か? 私のこの姿が」

 スターマンのその言葉に情けない呻き声を出すしかないネスは、何故女性の姿なのかと聞こうとするがあまりの衝撃に頭が混乱し上手く言葉を繋げられなくなっている。
 しかしスターマンはネスが何を言いたいのか分かっているかのようにスラスラと答えた。

「お前は私をオスだと思っていたようだが我々にはオスやメスなどと言った性別は存在しない。我々は細胞分裂によって増えるから生物のような交尾を必要としないからな」

 お前はアメーバかと突っ込みたいところではあるが、残念ながら相手は宇宙人なのでこちらの常識は通用するわけも無い
ネスはスターマンの分裂シーンを想像してみたが、残念ながら1980年代に製作された宇宙人の映画のようなグロテスクなものしか思い浮かばなかったので、目の前にいる宇宙人とは似ても似つかなかずネスは想像を諦めた。
 しかし人間の姿をしているのはどういうことなのか。

「それはの」

 その疑問には学園長が答えてくれた。

「話を聞いたところ彼らには変身する能力があるようでの、人間社会であの姿をしておくのは大いに問題があるので彼には人間の姿をしておくようにしてもらったのじゃよ」

「はあ……、でもなんで女の人に? あ、もしかして学園長の趣味ですか?」

「誤解を招く言動は控えるように」

 どうも学園長が言うには、タカミチがスターマンを学園長室へと連行した後魔法先生全員でスターマンの力の70%を封じ、人間の姿をしておくように言ったらしい。しかし変身した姿をコロコロ変えられては分からなくなってしまうので変身する姿を一つに決めておくようにしたと言う。
 しかしどの姿にするかが中々決まらず全員で話し合っていると、学園長の机の隅に置かれていた写真がたまたまスターマンの目に入り、いつの間にか勝手に変身したその姿に決定したらしい。

「その写真と言うのは……」

「これじゃよ」

 ネスが渡された写真は学園長とエヴァンジェリン、そして髪の色は違うが確かにスターマンが今なっている姿と瓜二つの女性が仏頂面だがどこか照れているエヴァンジェリンを抱きかかえて写っている写真だった。
 女性の髪の色はスターマンと違い黒髪で、表情も写真で見ても心が温かくなるような柔らかな笑顔だ。顔の成り立ちからして日本人のように見える。

「この女性は……?」

「この女性は喜美恵・スプリングフィールド。ネギくんの母親じゃよ」

「ネギの!? この人が……。あれ、でもネギはイギリス人じゃ」

「うむ、だから正確にはネギくんはイギリス人と日本人のハーフということになるの」

 道理でどこかネギの顔が日本人ぽく見えたわけだ。
確かにこの女性の目なんてネギそのものだ。ぽやっとしているようでしっかり前を見ている。だがそれ以外は全く似ていない。父親のほうの血のほうが濃ゆいのだろう。
 しかしそれよりも気になるのは、あのエヴァンジェリンが何故抱きかかえられているのかだ。この喜美恵なる女性は逆らえないほどに強大な魔法使いなのだろうか。

「彼女は魔法使いではないぞい」

「はい?」

「ただの一般人じゃ」

「でも一般人には魔法って!」

「秘密じゃのう」

 ますます分からなくなってきた。
 何故サウザンドマスターの妻が一般人で、しかもあのプライドがやたら高いエヴァンジェリンを抱きかかえているのか。

 なんでも話しによれば15年前にエヴァンジェリンがサウザンドマスターに力を封印されて直ぐ後、イギリスに一度野暮用で戻ったサウザンドマスターは姪に当たるネカネにお土産を買うべく、空港を降りて直ぐ近くの街で適当なものを物色していたらしい。
 その途中何やら女性が見るからにタチの悪そうな連中に絡まれているところを目撃し、流石に放っておくわけにも行かず適当に助けたという話で、その時の女性が後にサウザンドマスターの妻となる喜美恵だった。

 どうやら喜美恵はイギリスにある両親のお墓参りに来ていたらしく、サウザンドマスターはついでにその墓がある墓地までついていくことにした。
 しかしその墓は当時から5年前、サウザンドマスターが英雄と称えられることになった一因の大戦で亡くなった人物のものだった。つまり喜美恵は一般人でありながら魔法使いの娘と言うことになる。
 喜美恵が生まれた当時は、既に魔法協会側と呪術協会側の間でいざこざがあったらしく、そんな危険な時に魔法を学ばせるわけにはいかないと魔法使いとなるのを禁じられていたようだ。
 しかもサウザンドマスターは喜美恵の両親のことを知っていたらしく、その二人はナギが戦争中にとてもお世話になった人物らしく、ナギが戦争で一時瀕死の状態になり、その時にはもう仲間内からは死んでしまったと思われていたようで傷を治すことも無く道端に横たえられていたところを、喜美恵の両親が偶然発見してその傷を敵の身でありながらも治療したらしい。
しかしまだ戦争時代15歳で戦争中生きることしか考えられなかったナギは、後日再び死の淵に立たされた時魔力を暴走させ、偶然ナギの目のつく所にいた二人を原型が止まらないほどの魔法で吹き飛ばしたらしい。

 その墓を見て喜美恵をその二人の娘と知ったナギは、殴られるか、最悪の場合殺されることさえも覚悟して土下座をしたらしい。
 だが、額を地面に打ち付けるほどまでに土下座しているナギに、喜美恵は

「戦争って悲しいものですよね」

と、慈愛に満ちた表情で言ったらしい。
 喜美恵はそのまま言葉をこう続けた。

「でも両親を殺されて悔しい、殺してやりたいじゃ駄目だと思うんです。それじゃあ憎しみしか伝わっていかないから。だから私は両親を殺した貴方も、戦争に両親を駆り出した人たちも恨みません。だから、貴方は苦しまなくてもいいんですよ」

 その喜美恵の言葉にナギは心から救われた。
 戦争で人を殺した罪悪感に密かに苛まれていたナギは、その言葉を聞いた途端まだ会ったばかりの女性の前で、今まで親しい人物にさえ見せることの無かった涙を流し、喜美恵は涙を流すナギの頭をそっと、抱きしめた。
 それ以来当時20歳のナギは当時15歳だった喜美恵にベタ惚れし、見てるほうが恥ずかしくなるほどのアプローチをしていたらしい。
 そして一年間交際を続け、ナギは喜美恵にプロポーズをして見事結婚したと言う。

「それはまた、寛大な人ですね」

「うむ。そしてナギが生死不明となったすぐ後に、前にナギが良くここに来ていたと話していたらしくてな、ワシに会いに来るべくこの麻帆良学園に来たのじゃ」

 ちなみにその時には既にネギは当時数えで二十歳だった喜美恵のお腹の中にいたらしい。尤も、まだ悪阻もきてなかったので本人も気付いていなかったようだが。

「でもなんでエヴァンジェリンが抱きかかえられてるんですか?」

「さあのう……。初対面の時には今にも襲い掛かりそうな雰囲気だったんじゃがのう。まあそれは今度本人に聞いてくれ」

 聞いて素直に教えてくれるとはとても思えないが、しかしまあいずれ聞く機会もあるだろう。
 そしてもう質問の無くなったネスは学園長室を出て行った。……スターマンと一緒に。

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「……何か用?」

 流石に沈黙に耐えかねたのだろう。ピリピリした沈黙だけで既に疲弊しきっていたネスの第一声は長距離走マラソンをフルで走り続けたかのように疲れきったものだった。

「用は無い。家に帰っているだけだ」

「ふーん、家に……」

「そうだ。家だ」

「…………」

「…………」

 重い。人間と宇宙人の会話はここが最も重力が集中しているのではないだろうかと思われるほどに重かった。
 その原因は二人が元々敵同士であるからか、それとも人間と宇宙人とでは最初からコミュニケーションが不可能だったのかは定かではないが、二人が解り合えるのは当分先だろうということはまず間違いないだろう。
 しかしネスにはこの状況を脱する一つの光明があった。
 それはネギの病気を治すべく、大急ぎで病魔に侵され苦しんでいるネギのもとへと行かねばならないという、確かに元々の予定なのだが今となってはヘタレスピリット丸出しな策だった。

「じゃあ僕、友達のところ行かなきゃいけないから」

 そしてこれ以上ないくらいの爽やかスマイルを浮かべながらネスは走っていった。
流石は百戦錬磨の英雄。敵から逃げた数も並ではないようだ。見事な逃げっぷりである。




 ~夕方、女子寮~

 それから大急ぎでネギの部屋へと逃げ込んだ、もとい走ってきたときにはもう明日菜は部屋でテレビを見ており、ネギもいささか苦しそうではあるが朝よりはだいぶマシになったのかベッドの中で体を起こして同じくテレビを見ていた。
 そして入ってきたネスに気がついた明日菜は一瞬気まずそうな表情をしたが、すぐにネスにいつもの明るい表情で「いらっしゃい」と声をかけてくれた。

「木乃香は?」

「買い物に行ってるわよ。一気に買いだめしてくるから時間掛かるって」

「そっか。丁度良かった」

 そう言うとネスは真っ直ぐベッドで体を起こしているネギの所へと歩いていき、何も言わずにヒーリングをかけネギの風邪を瞬時に治した。
 しかしネスは風邪を治しても何も言わず、普段からは考えられないほどの真剣な顔でネギの両の瞳を見据えるだけでだんまりしている。その理由はネギに修行のことを言うべきか迷っているからだ。
 しかしそんなことは知らないネギは訳が分からず、どうしたのかと声を掛けたいところだが何かとても考えているように見えるので掛けるのもためらわれる。
 そして覚悟を決めたネスは、一つ深呼吸をするとネギに話しかけた。

「ネギ、今から五日後にエヴァンジェリンがネギの血を吸いに襲ってくる」

「え……?」

 いきなり本題を言われたネギは状況が飲み込めなかった。

「だから明日からは僕と一緒に修行して貰う。いいね?」

「ちょ、ちょっと待って。どういうこと? エヴァンジェリンさんが五日後に僕を襲うって」

 ネギの意見も最もだ。いきなり五日後に襲われるから修行しろなんていわれてもちんぷんかんぷんだ。
 ネスもなんと言えばいいのか分からなかったようで、もう一度落ち着いてから順をおって説明し始めた。

 エヴァンジェリンが満月にネギを襲うと言うのはフェイクで、実際に襲うのは五日後の停電の日で、その日は一時的にエヴァンジェリンに掛かっている封印が解け全力でネギを襲ってくるのだと言うこと。
 なのでこれから五日間ネギにはネスに修行をして少しでも強くなって貰うと言うことを簡単にかつ解りやすく説明しておいた。

「つまり、修行して強くなってエヴァンジェリンさんと戦えってこと……?」

 その問いにネスは黙って頷いた。
後ろで聞いている明日菜も何も言わず電源を消したテレビをぼんやりと見つめている。

「……エヴァンジェリンさんは生徒なんだよ?」

「じゃあ黙って血を吸われる? その生徒のエヴァンジェリンに」

「…………! ぼ、僕は、マギステル・マギになるために修行にきたんだよ。なのに魔法で人を傷つけるなんて……!」

「今エヴァンジェリンを外に出しても15年前と同じことになるだけだ。エヴァンジェリンを怖れて殺そうとしてくる魔法使いが現われて、そしてその魔法使いは返り討ちにあって、……殺される」

 ネギはその言葉に体を凍りつかせる。
 確かに今のエヴァンジェリンはまだ外の世界に出るには早すぎる。エヴァンジェリンにとって封印されてからの15年は悪夢のように長かったかもしれないが、他の人間にとっては何事も無い15年間なんてあっという間といった感じだ。エヴァンジェリンを知っている魔法使いにとっては悪夢再来に等しい。

「で、でもこの15年でエヴァンジェリンさんだって変わってるかもしれない! それならもうここから開放してあげても!」

 ネギの言葉にも一理あるが、残念ながらエヴァンジェリンが何もしないということは有り得ないだろう。
 エヴァンジェリンは外に出たらすぐに行方不明となっているサウザンドマスターをあの手この手で探し回るだろう。むしろ封印される前よりも活発に動き回る可能性がある。
 それにエヴァンジェリンのことを「悪の魔法使い」としか認識していない他の魔法使いはエヴァンジェリンを見るなり襲い掛かり、氷付けにされるか、血を吸われて下僕にされてしまう。それはもはや林檎を上に投げれば下に落ちてくる、なんてことよりも明らかだ。

「ネギ。今エヴァンジェリンと戦って勝つことは他の人たちの為でもあるし、エヴァンジェリンの為でもある」

「エヴァンジェリンさんの?」

「うん。これ以上エヴァンジェリンにこんな理由で人を殺させたら駄目だ。これ以上あんなにか弱いエヴァンジェリンを、血で汚させたら駄目だ……。だからネギ、今はエヴァンジェリンを救う為に強くなって。僕は異世界の人間だから、この世界の物事にはあまり干渉するわけにはいかないから」

「……少し、考えさせて」

 その言葉を聞いたネスはすぐに答えを貰えるとは最初から思っていなかったようで、踵を返すとそのまま部屋から出て行った。

 To Be Continued


【おまけ】

土星「二ヶ月ぶりの更新! 復活のおまけコーナー!!」

ポーラ「このコーナーはいつバイト始めようかとウジウジしている根性無しが作成しているネタがそこそこに無尽蔵なコーナーです」

土星「故郷はやっぱりいいね!」

ジェフ「馬鹿なこと言ってる場合じゃないよ。今回ほんっとうに遅いよ。二ヶ月って遅れすぎでしょ」

土星「ジェフ、よく言うじゃないか。急がば回れと!」

ジェフ「言わないよ! しかも急いでないし! 結局遅いだけじゃん!!」

土星「いい突っ込みだ。成長したなジェフ」

ポーラ「あんたこの二ヶ月で馬鹿がさらにグレードアップしたんじゃない?」

土星「失敬な、眠いから暴走してるだけだ」

プー「ふぅ、先が思いやられるな。で、バイトするのか?」

土星「ん、ああ。俺も晴れてそろそろ高校三年生になるわけだし、大学費くらい今のうちに稼いでおいたほうがいいかと思ってな」

ジェフ「じゃあ早くすればいいんじゃないの?」

土星「そう思って前に履歴書かいたんだよ。後は証明写真貼って覚悟決めて電話するだけだったんだが、証明写真撮って帰ってきたらそこには……」

ポーラ「そこには?」

土星「……俺んとこの猫の足跡が履歴書に……」

プー「ご愁傷様」

ポーラ「それで、結局覚悟が崩れて未だにウジウジしてるわけね」

土星「やかましい! バイト初体験だと色々覚悟がいるんだよ!」

ポーラ「それって唯小心者なだけなんじゃない?」

土星「きーこーえーなーいー! それじゃ強引にまずはこのコーナー!」


土星「ふつうのお便り。略してふつお「そんなもの無い! お便りなんて来てすらない!」それはそれで悲しいな……。んじゃ今回のお話について。はいポーラいってみよう」

ポーラ「スターマンが変身能力持ってるなんて驚きね」

土星「ああ。でもあれは実際にあるぞ。初代MOTHERでも一度だけスターマンが人間に化けて主人公たちをホテルで待ち構えてたこともあるし。次はジェフ」

ジェフ「いいの? ネギくんを勝手にハーフにしたりして」

土星「知るか。やり直そうと思ったときには手遅れだったんだよ。ほとんどIF物だし大丈夫だろ。はいプー」

プー「スターマンがネギの母君に変身したのは意味があるのか?」

土星「ん~……、まあ少しは」


土星「そういえば前回のおまけでは『今回のおはなしについて』はやらなかったからこのコーナー四ヶ月ぶりか。懐かしいな」

ポーラ「あんたが早く投稿すればいいのよ」

土星「最初は調子良かったんだけどな」

ジェフ「まあ色々複線引かなきゃいけないからね。でも最後のほうは結構楽になるんじゃない?」

土星「多分な。それじゃメインのこのコーナーいってみよー!」


ポーラ「MOTHERあいうえお作文コーナー! 今回のお題はMOTHER2では隠れお楽しみ要素な「しゃしん」です」

土星「それじゃレディー……、MOTHERあいうえお作文コーナーゴー!」

ジェフ「え、それ合図!? え、えーと「し」ーっ」
ポーラ「「や」っと子供が寝付いたんだから」
プー「「し」ずかにしてくれ」
土星「「ん」ー……、やだ」


土星「文章になったー!」

ポーラ「なったけど……」

プー「文から察するに相当自己中心的な状況だな」

ジェフ「いいのこんなんで」

土星「俺は気にしない!」

ポーラ「はぁ……。では今回のおまけコーナーも終了です。いかがでしたでしょうか」

ジェフ「次回のお題は初期レベルの中で最も鬱陶しいお馴染みの敵「カラス」です」

プー「それでは」

全員「「「「さらば!!」」」」

To Be Continued?

魔法先生と超能力生徒の友情物語 魔法先生と超能力生徒の友情物語二十二番目「宇宙人を呪わば穴二つ」

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