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ねぎFate 姫騎士の運命 第十一話 投稿者:ガーゴイル 投稿日:05/20-23:43 No.567

「な……何者なんですか、あなたはっ! 僕と同じ魔法使いのくせに何故こんな事を!?」
一瞬、エヴァの【奴の息子】という台詞に動揺するが、ネギは気丈にエヴァを見据える。
「この世には……いい魔法使いと悪い魔法使いがいるんだよ、ネギ先生」
しかし、エヴァはそんなネギを見て、皮肉気に笑うのだった。


ねぎFate 姫騎士の運命 第十一話


何時の間にか、エヴァの手にフラスコと試験管が存在していた。
――魔法の触媒となる、魔法薬入りだ。
投射の姿勢を取り、呪を紡ぐ。
「“FRIGERANS――――ッ!?」
――しかし、最後まで唱えられなかった。
飛来する何かの気配を感じ取り、エヴァは魔法薬を投げ捨て、その場から飛び退いた。
――一拍遅れて、暗闇を六つの銀光が射抜いた。

――弾ッ、弾ッ、弾ッ、弾ッ、弾ッ、弾ッ!!

フラスコと試験管を完全に砕き、六つの剣――黒鍵――は、石畳に深々と突き刺さった。
「……新手か? 見た所、骨董魔法具のようだが……」
月光を反射し、寒々と輝く黒鍵を見て、呟くエヴァ。
意外に冷静だが、よく見ると額に薄らと冷や汗を掻いていた。
――結構驚いたらしい。

……ヴォォォン……!
――キキキキィィィッ!!

――と、その時、暗闇の中から銀の獣が飛び出してきた。
背中には、金の髪をなびかせた戦乙女が…
ゴムの擦れる音を立てつつ、銀の獣――ダイダロス――は、ネギとエヴァの間に飛び込んでくる。
「間一髪……。大丈夫? ネギ君」
「き、霧羽さん!」
戦乙女――衛宮霧羽――の、登場である。
左手に四本の黒鍵を携え、右手はハンドルに添えられている。
――腰には、愛刀【運切】が在る。
「……まさか、エヴァちゃんが犯人だったなんて。あんまり手荒な事はしたくないけど……」
左手を振りかぶり――
「――悪い事をしたら、“お仕置き”しなきゃね!」
――投擲。
【鉄甲作用】の付属された其れは、銀の銃弾の如く吸血鬼に襲い掛かる。
――避けきれない。
「――ちぃ!」
懐から有りっ丈の魔法薬を取り出し、防御の体勢をとる。
「――“REFLEXIO『氷楯』”!!」

――バキキキキキキィン!

魔力により形成された氷の楯と黒鍵がぶつかり合い、不協和音を奏でる。
一瞬の拮抗の後、両者は粉々に砕け散った。
――しかし、衝撃は殺しきれず、エヴァの体は僅かに浮き上がった。
「――ふん」
体勢を立て直し、小馬鹿にしたように笑うエヴァ。
「――手加減して、勝てる相手じゃ無さそう…」
砕けて消えた黒鍵を目の当たりにし、真剣そうに呟く霧羽。
――流石にクラスメイトを串刺しにする訳にはいかず、今の黒鍵は少し手加減をしていた。
しかし、エヴァはその全てを防ぎきった。
――ちょっぴり冷や汗を掻く、霧羽だった。


(……まさか、衛宮霧羽の力が此れほどとはな…)
防御用の触媒を全て使い、漸く防げた今の攻撃を見て、エヴァは内心驚愕していた。
こちら側の人間だという事は、学園長から聞いていて知っていたが、
(何時ものへっぽこな態度からは、考えられん力だな…)
見事に、見誤った。
――遠くから、声が聞こえてきた。
恐らく二人、状況から見て――明日菜と木乃香だろう。
(――今が好機か)
エヴァはゆっくりと、闘いの余波で生まれた霧に紛れるのだった。


「――逃げる気!」
音に驚いてやってきた明日菜よ木乃香を視認すると、霧の中に消えていくエヴァ。
其れを見た霧羽の取る行動は只一つ――
(…追いかける!)
「――ネギ君!」
「はい! アスナさんこのかさん、宮崎さんを頼みます! 僕と霧羽さんはこれから事件の犯人を追いますので―――心配ないですから、先に帰っててください」
「――あ、序にウチのお父さんとお母さんに言い訳しといてくれると、嬉しいな……」
ネギの言葉に続くように、真剣度120%で明日菜と木乃香に頼む霧羽。
このままでは、明日の太陽が拝めないからだ。
「――え、ちょっ……二人とも!?」
返事も待たずに、二人は直ぐに駆け出す。
ネギは風の力による加速を使い、霧羽はダイダロスに乗って。
――二つの風が、駆け抜けていった。
明日菜と木乃香は、呆然としたままその場に残された。
――ちなみに、のどかはまだ気絶中。
「……なぁ、アスナ。霧羽ちゃん、今バイクに乗ってへんかった?」
「……いや、私に訊かれても…」
何処かずれた、二人だった。


「動きましたか。――さて、私も後を追うとしましょう。……しかし、その前に―――」
木の上のヘダタリは、にやりと笑った。
目線の先には――ダイダロスに乗った霧羽の姿。
「――マイ・ハニーの邪魔をする、イレギュラーを排除しませんとね」
魔力を、練る。
気付かれないよう、極僅かに。
――薄らと、銀色の光がヘダタリの体を包み込む。
「―――“界壁”」
魔が、紡がれる。
――放たれた呪が、木々の葉を揺らした。
「――これでいいでしょう。下手に殺したりでもしたら、今後の活動も危うくなりますからね。…さて、急ぎますか」
術の発動を見届けると、ヘダタリはその場から姿を消した。
一切の音と気配も立てずに、始めから存在していなかったかのように。
――愛しい人を追いかけるべく、姿を消したのだった。


「速い……見失う前に追い付こう、ネギ君!」
「はい!」
大通りを失踪する一台と一人。
――このままでは逃げられる。
そう判断し、更に速度を上げようとする霧羽。
――しかし、

ゴボグアァァァァァァンッ!?
「へぶしっ!?」

何も無い空間に、衝突した。
――まるで、見えない壁に遮られているかのように。
ダイダロスと霧羽は、思い切り頭(?)をぶつけた。
原因は……言わなくても解るだろう。
「――っ!? き、霧羽さん!? 大丈夫ですか!」
突然の出来事に驚き、大の字に為って倒れた霧羽とダイダロスに駆け寄ろうとするネギ。
「だ、大丈夫。――私の事はいいから、先行って! 見失っちゃうよ!!」
駆け寄ってくるネギを手で制し、先に行くよう促す霧羽。
「――で、でも…」
「デモもストもないよ! さっさと行く!」
暫し思案し、ネギは――
「解りました!」
再び風を纏い駆け抜けた。
――その場に、頭にたんこぶをこさえて蹲る霧羽と、横倒しになったダイダロスが残された。

……数分後。

漸く痛みが治まったのか、霧羽が立ち上がった。
「痛たたたたた……、何にも無いのに、何で? ――もしかして……魔法!?」
何時もと違い、中々鋭い霧羽。
ぶつかった拍子に、脳の配線が切り替わったか?
「――て事は……これってエヴァちゃんの仕業!? こんな事するなんて………もう怒った!! 泣いて謝ったって許さないから! ――お母さん仕込みの“地獄のお仕置き、ハッピースプリング血みどろ感謝祭★”の刑にしてやる!!」
拳を天に突き出し、霧羽は吼えた。
如何やら脳の配線は何時も通り、ズレたままのようだ。
余程痛かったのだろう、既に涙目だ。
――本気で逃げた方が良いぞ、エヴァ。
「そうと決まったら――ダイダロス、魔力レーダー起動! エヴァちゃんとネギ君の魔力波動を追って!」
ダイダロスを起こし、指示を出す。
命令を受けたダイダロスは、直ぐに実行。
正面の計器が変形可動し、ディスプレイが出現。
この辺の簡略地図と、光る幾つもの点が表示された。
――魔力レーダー。
其れは、ダイダロスに装備された魔法技術の一つである。
簡単に言うならば、魔法使いから漏れ出した微弱な魔力を察知する装置。
人によって漏れ出す魔力の波動が違うので、個人の特定も可能。
有効範囲は半径一キロから百二十キロまで。
取り合えず、十キロ単位に設定。
――すると、ディスプレイの端の方に、【NEGI】・【EVA】と表示された点が映る。
両者とも何らかの魔法を使用している所為か、速度が恐ろしく速い。
「――二人とも、お空を飛んでるみたい。こりゃさっさと行かないと、終わっちゃうわね」
まいったなぁ、と頭を掻き、霧羽は更に命令を下す。
「――ダイダロス。モード変更……入力状態へ移行」
瞬間、ダイダロスの瞳から光が消え、エンジンの脈動が停止した。
一時的な、待機状態。
此れからの行動の為に、必要な処置なのだ。
ディスプレイの下から、コンソールが出現。
――ディスプレイに、文字が浮かんだ。

―― A wait mode. Please input a cord………

「――コード入力……“I・C・A・R・I・U・S”」
言葉と共に、霧羽は七種のアルファベットを打ち込んでいく。
ディスプレイの余白に、七つの文字が表示された。
「――Enter…」
決定。
――文字は電子の渦に飲み込まれ、新たな言葉が表示された。

――……cord reading end. A state switchover start. Mode "Icarius", practice!

再びダイダロスの瞳に、光が宿る。
――そして、己の身体を組み替えていく。
前輪と後輪を格納し車高を更に低くし、後部の部品を変形させ出力系統を具現化―――そして、巨大な鋼の翼が、胴体の中ほどから出現した。
数は四、銀の光を湛えた剣翼である。
――その姿は、近未来を思わせるエア・バイク。
翼の生えたそのフォルムは、神秘的にも思えた。

―――ゥゥオォォォォオオォォォォンンンンッッッ!!!!

ダイダロスが、感極まったのか大きく吼えた。
気高く、雄々しい遠吠えを、夜空に響かせる。
大地と空を統べる鋼鉄の獣王が、降臨した。
「――よし、Mode "Icarius"、All completion! ――飛翔せよ、ダイダロス!!」
――霧羽の命に応え、機体が重力制御により浮き上がる。
そして、――弾丸の如く加速! 
翼を広げた銀の銃弾が、夜空を穿たんばかりに、駆け抜けたのであった。
――空を、加速音と獣声が振るわせた。


――天空。
其処は、法を行使する少年少女の、戦いの場となっていた。
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル――“EVOCATIO VALCYRIARUM,CONTUBERNALIA GLADIARIA『風精召喚・剣を執る戦友
』”!!」
ネギの呼びかけに応え、虚空に風が巻き上がる。
現れたのは、ネギの姿を借りた幾つもの風の死神。
その手には、種類様々な武器が握られている。
「――“AGE CAPIANT『捕まえて』”!」
一斉に、マントを広げ飛翔しているエヴァに襲い掛かる。
「……風の中位精霊召喚による複製、其れを八体同時使役か。十歳の――しかも見習い魔法使いとは思えん魔力だな……」
迎撃用の魔法薬をばら撒き、応戦するエヴァ。
しかし、精霊達は少しも怯まず、徐々にエヴァを追い詰める。
何故か魔力が弱いエヴァ。
――ネギは、勝機を見出した。
精霊の一体が特攻を仕掛け、飛行中のエヴァのバランスを崩す。
――其処を逃さず、ネギの魔法が炸裂した。
「――追い詰めた! これで終わりです―――“FLANS EXARNATIO『風花 武装解除』”ッ!!」
魔力の波動が迸り、エヴァの武装を――つまりは服を――花びらと蝙蝠に変え、吹き飛ばす。

                                             「ぬおぉぉぉぉぉっ!!」

……何処からか、雄叫びと共にシャッターを切るような音が聞こえてくる。
思わぬシャッターチャンスに、馬鹿が興奮しているようだ。
…無視して下さい。
浮力を失ったエヴァは、手近な屋根に降り立つ。
ネギも其れに続き、降り立つと同時に杖を構える。
「……やるじゃないか、先生」
現状況とは裏腹に、不敵な態度を崩さないエヴァ。
その顔は、僅かに笑みを作っていた
「こ…これで僕の勝ちですね。約束通り、教えてもらいますよ。何でこんな事をしたのか――それに……」
僅かに赤面し、エヴァの姿を見ないよう手で目隠しをするネギ。
――しかし、その声は緊張で張り詰めていた。
「……お父さんの、事も」
――ネギの問い掛けに、エヴァは妖艶に微笑み、答えた。
「お前の親父……即ち、「サウザンドマスター」の事か?」
殊更面白そうに、微笑む。
――ネギの心が、揺れ動いた。
遥か昔、自分を助けてくれた父。
そのずっと前に、死んだと皆から思われていた父。
――そして、現在も生きているか死んでいるか解らない父。
ネギは、漸く父の情報の一片を掴む事に成功したのだ。
緊張と期待に、心が揺れる。
しかし、ネギは有りっ丈の自制心で其れを押さえ込む。
――今は、この事件の事をエヴァに問い詰める方が先だ。
「――と…とにかく!! 魔力も無く、マントも触媒も無いあなたに勝ち目は無いですよ!! 素直に……」
――その時、

月に、影が過ぎる。

空で煌々と輝く満月の光を、何者かが遮る。

――人型の影である
影は上方から飛び降り、重音を立てて着地。
エヴァの横に、降り立った。
「これで勝ったつもりなのか? ――さあ、第二ラウンドと行こうじゃないか、先生」
新手の参戦に、ネギは身構え呪文を――

「サギ……あたっ!?」
びしっ 

唱えられなかった。
影が絶妙なタイミングでネギにデコピンを放ち、詠唱を妨害したのだ。
魔法は、不発に終わった。
額を抱え、顔を上げたネギの瞳に映るのは――

無表情な、長い緑髪の少女。

ネギの顔が、驚愕に歪んだ。
「――えっ!? き、君はウチのクラスの……」
ネギの顔を見て、更に愉快そうにエヴァは言う。
「紹介しよう。私のパートナー―――3-A出席番号十番、“魔法使いの従者『ミニステル・マギ』”――【絡繰 茶々丸】だ」
此れで二対一。
逆転的に不利になった、ネギであった。


「――見えた!」
空を流星の如く翔る霧羽とダイダロス。
あれから少し経ち、やっと霧羽はネギたちを見つける事が出来た。
――しかし、
「エヴァちゃんの他にもう一人……嘘、茶々丸ちゃん!? しかも何かネギ君捕まって――ヤバッ、血ぃ吸われてる! ――ダイダロス、最大速度。突っ込むわよ!!」
ネギの危機を目の当たりにし、霧羽はハンドルを思い切り握りこんだ。
後部のノズルから燐光が溢れ、空に光の尾を残す。
風圧から身を護る障壁が最大展開され、ダイダロスは一条の矢と為った。
視界を遮る木々を、一直線に貫く。

―――ゴドバァッ!!
「ふんぐわぁッ!」

――何か轢いたような気もするが、気のせいだ。
障壁に遮られている所為で、霧羽は全く気が付かなかった。
――木々を抜けると、視界にネギ達の姿が飛び込んでくる。
ネギを取り押さえる茶々丸、ネギの血を吸っているエヴァ、――被害に遭い泣いているネギ。
――そして、空中に飛び上がり、蹴りの体勢を取っている明日菜。
霧羽が飛び込んできたのは、その時だ。


「ウチの居候に何すんのよ―――っ!!」
見事な空中ローリングソバットが、エヴァと茶々丸の頭に極まった。
――そのまま二人は、数メートルほど吹き飛ばされた。
エヴァの張っている筈の障壁を、一切無視して。
――同時に、
「――――投影、開始(トレース、スタート)!」
エア・バイクに変形したダイダロスに乗った霧羽が飛び込んでくる。
その背後には――聖なる光に溢れた西洋剣が数本浮かんでいた。
其れは、嘗て勇将が手にしていた、四つの聖遺物の加護を受けし剣――

「行っけぇ! ――【聖母の加護を受けし不折の聖剣(デュランダル)】っ!!」

――声と共に、撃ち出される。
剣群は、ワザとエヴァの頭を掠めるように、屋根に突き刺さった。
幾らなんでも、中てる気は無かったらしい。
しかし、当の本人は堪ったものではない。
――エヴァの顔が、恐怖に引き攣る。
幾ら不死とは言え、今はかなり弱っている上に、こんな物を喰らったら確実に死ぬ。
はっきり言って、無茶苦茶怖かったのだ。
「ぐっ……き、貴様等…私の顔を足蹴にした上に、こんなモノまで……。お、覚えておけよ~~~~!」
頬を押さえ、涙目で怒鳴る。
ホントに怖かったらしい。
――そのまま二人は屋根から飛び降り、夜の闇に消えていった。
「あ……ちょっと! ………此処、8Fよ……?」
「――大丈夫だと思うよ。ああ見えても、吸血鬼みたいだし」
何処かズレた明日菜の突っ込みに、投影したデュランダルを消しつつ、気の無い返事を返す霧羽。
――何時の間にか、霧羽のおでこには大きなバッテン型の絆創膏が……
「一寸やり過ぎたかな? 泣いてたみたいだし、“お仕置き”は勘弁してあげよっと…」
命拾いしたぞ、エヴァ。
――その時ネギは、泣いていた。
「……うわ―――んっ、アスナさ―――ん!! こっこわ…こわかったです―――!!」
「はいはい、もう大丈夫だから……」
明日菜に抱きつき、思い切り泣くネギ。
そんなネギを、困ったようにしながらも、優しく宥める明日菜。
――そんな二人を霧羽は優しい笑顔で見つめていた。
(お姉さんだね、アスナちゃん♪)
口には出さず、優しく二人を見守る霧羽だった。
―――今日も、月は綺麗だ


おまけ

「………ぐあ…」
林の中に、一人の男が倒れていた。
端正な顔に、大きなこぶをつけて、血塗れで倒れていた。
――そう、彼――ヘダタリ――は、エヴァのシャッターチャンスに気を取られすぎて、ダイダロスに撥ねられ、木から墜落したのだった。
ちなみに、木の高さは十メートルほどだと追記して置こう。
「……ふ、不覚。………しかし…」
震える手に握られているのは、何枚かのデジカメ用SM、そして何本かのフィルム。
木から落ちる直前、カメラから抜き取り、結界を張って保護したのだ。
残念ながら、カメラ等は完全に壊れてしまったが、此れに比べたら如何と無い事だ。
「……か。家宝は死守できました。我が選択に、悔い無し…………がく」
――如何やら、フィルムとSMを護る事に集中しすぎたらしく、自己防衛用結界を張り忘れたらしい。
……アホも此処までくると、立派である。
――ちなみに、彼は翌朝確りと目覚めたそうだ。
丈夫である。


――さて、姫騎士とハイ・デイライトウオーカーの初の闘いは、此れで終わり。
新たな物語は、着々と進みます。
時計の針が如何進むかは、誰も解りません……

ねぎFate 姫騎士の運命
ねぎFate 姫騎士の運命 第十二話

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