ねぎFate 姫騎士の運命 第十六話前編 投稿者:ガーゴイル 投稿日:05/22-16:25 No.581
――女の子が、居た。
女の子が二人、目の前で遊んでいた。
一人は可愛らしい着物を着た、黒髪を肩で切り揃えた、少女。
一人は剣道着らしき素っ気無い和服を着た、髪を結んだ、少女。
花びらが舞う、広い日本風の庭園で、二人は鞠遊びをしていた。
――ああ、コレは夢だ。
今目の前に在るのは、幻想。
遠い日に在る、最早手の届かない宝石。
もう、望めない代物。
見果てぬ夢其の物――…
――二人の少女に、近付く影が。
同じ年頃なのだろうか?
背の低い、少年らしき影。
――其の全てに影が掛かっている為、『らしき』としか表現できない。
少年らしき影が、懐に手を入れ、ある物を取り出す。
其れは、二つの鈴。
中くらいの大きさで、色は白と黒。
少年らしき影は黒い鈴を黒髪の少女に、白い鈴を髪を結んだ少女に手渡した。
『――――――』
何か言うが、聞き取れない。
しかし、少女達が違うようだ。
彼女達は、嬉しそうに頬を綻ばせ、にっこりと笑うのだった。
『『約束やで、―――ちゃん』』
少女は目を覚ました。
日は未だ昇っておらず、辺りは薄暗い。
そんな薄暗闇の中、少女は身を起こし、枕元に手を伸ばした。
其処には、一振りの刀が在った。
鍔元に【夕凪】と彫られた、長大な代物だ。
――其の刀の飾りの先に、一つの鈴が付いていた。
夢の中に出てきた、白い鈴。
少女は未練がましく、其の鈴を手の中で転がす。
「…何で今更、あんな夢を…」
ポツリと口から出た其の呟きは、少女のジレンマ。
少女――【桜咲 刹那】――は、暫らくその場で俯くのであった。
ねぎFate 姫騎士の運命 第十六話前編
――本日は、待ちに待った修学旅行。
空は快晴、気温は緩め。適度に風も吹いていて、言う事無しである。
そんな快い日和の最中、我等が姫騎士は――
「………あ゛―――…」
ゾンビになっていました。
全然快くない呻きを漏らし、涙を流しつつ備え付けのボードに突っ伏していた。
ボードの上に散乱するは――カード。
最近流行の、カードゲームに使う物だ。
――もうお察しだろう。
彼女はこのゲームに手を出し、見事に有り金(お菓子とも言ふ)を巻き上げられたのだ。
カモられた、とも言う。
「……霧羽ちゃん、弱すぎやで」
相手をしていた木乃香が、感嘆とも呆れともつかない息を漏らし、言った。
「…やっぱり、お前にこの手の遊びは向かねぇな」
脇で見ていた龍朝も、はぁ、と溜息し、言う。
霧羽の敗因――其れは、はっきり言って簡単。
顔に出易いのだ。
良いカードがくれば幸せオーラ全開で微笑み、悪いカードがくればどんよりオーラ超過で俯く。
……ポーカーフェイスの欠片も無い。
「もしかして、霧羽ちゃん腹芸できんタイプ?」
「当然。ババ抜き五百連敗の記録を持つ女だぞ、こいつは」
其れはある意味凄い。
「……うう…。負けは負け……ちょっと待ってね、今賭け金(お菓子)払うから…」
涙をチョチョぎらせ、霧羽は座席上のナップに手を突っ込む。
中から出てきたのは……
………ゲコ?
丸々と太った、蛙。
状況が理解できていないのか、きょとんとつぶらな瞳で霧羽を見つめていた。
「………ほぐわーつ?」
思わず、某有名小説に出てくる魔法学校の名を呟く、霧羽。
確かにアレには、チョコレートのクセに蛙の如く動き回る不気味な菓子が在るが…
――新幹線内がパニックに陥るのは、この三秒後の事であった。
のっけから前途多難である。
「……色々遭ったけど、何とか着いたね。京都に」
「そうね」
「せやな」
妙に疲れきった顔で、霧羽・明日菜・木乃香の第五班コンビは、揃って安堵の息を吐いた。
やっと京都に着き、清水寺、地主神社と回り、彼女達は此処――音羽の滝――へと辿り着いていた。
何故疲れているかというと、言うまでも無い――蛙大量発生事件を始めとした、怪奇事件の数々の所為である。
特に蛙事件は肉体よりも、精神的に凄まじいダメージを与える事件であった。
失神者続出ではあったが、幸い怪我人は出なかった。
ちなみに、蛙回収で一番活躍したのが龍朝だ。
流石は中国人。黙々と蛙を素手で鷲掴みし、素早く回収。
時折、【…食えるかな?】と呟いていたが、聞かなかった事にして置く。
更には地主神社では恋占いの石前に、落とし穴が掘られており、其処に生徒が落ちたという事件も発生していた。
勿論、中には蛙入り。
目茶苦茶意地が悪い。
「……しっかし、一体なんだって言うのよ…」
更に深く溜息を吐き、明日菜は額に手を置く。
彼女の視線の先には――地に伏した級友達。
皆、赤い顔でぐったりしていた。
――簡単に言うと、酔い潰れているのだ。
原因は、彼女たちの飲んだ水――かの名高き音羽の滝水にある。
何者かが、滝の水に酒を混入したのだ。
其の為、飲んだ少女達は揃って夢の中へ……
「…新幹線の蛙騒ぎ、地主神社の恋占いの石、止めに音羽の滝……呪われてるのかな?」
まいったなぁ、と面倒くさそうに、霧羽は肩を竦める。
――ちなみに、霧羽の手には水(酒入り)がなみなみと注がれた柄杓が…
「――霧羽ちゃん、ええの? 未成年なのに、お酒飲んで」
「このかちゃん、コレはお酒じゃないよ。コレは……アルコールを含んだ霊験あらたかな滝の霊水だよ。決してお酒じゃないよ、うん」
立派なお酒やと思うけど。
心ではそう思うが、木乃香は突っ込みを入れなかった。
此処まで堂々とされていたら、突っ込む気も起きないというものだ。
明後日の方向を見やりつつ、ぐい、と柄杓をあおる霧羽。
ちなみに、コレで三杯目だ。
顔色を少しも変えず、霧羽は水を飲み続ける。
意外に、酒豪なのだ。
一方、簡易救護所でも…
「…薄い。やっぱり酒は、ストレートじゃねぇとな」
酔い潰れた生徒を介抱しつつ、試しに水を飲んでみた龍朝はそう吐き捨てる。
未成年だろう、お前も。
………おっと忘れる所だった。
まだ、酒の被害に遭った奴が居た。
「…シロウ、お空がピンクでグ~ルグル~……」
「確りしろ、アルトリア!」
「……ウフフフ。やっぱり、シロウの懐は暖かい…。……シロウ、私を暖めて下さい。身も心も…」
「あ、アルトリアあぁぁぁぁッ!? 抱きつくのは良いが、服は脱ぐなぁ!!」
……意外な事実発覚。
娘とは違い、アルトリアさんはお酒に弱いようだ。
酔ったアルトリアは介抱するシロウに抱きつき、上着を脱ぎつつある。
流石に士郎も、この攻撃の前では慌てるしかない。
バカップル丸出しだ。
「……あ――。見ない方が良いよ、精神が汚染されるから」
米神を押さえつつ、衛宮夫婦を凝視する級友達に、唸るように言う霧羽。
……彼女も色々大変なのである。
……そんな馬鹿騒ぎを、遥か上方――木々の隙間――から、覗く者が居た。
数は二人。
一人は、眼鏡をかけた着物姿の女性。
もう一人は、サングラスをかけた着物の青年。
サングラス以外は白で構成された――髪も、肌も、着物の色も全て白――、全身白尽くめの青年。
一方、女の方も、奇抜な格好をしていた。
青少年にはあまり見せられない着物を着た、若い女性。
きわどい着物を着た女性の隣で、青年はサングラスで隠れた双眸を弓にし、微笑む。
「――呑気なもんや。敵地であれだけ騒げるなんて、大したもんやで」
「ええやないの。今の内だけや、楽しめるのは…」
そう言い。女性はニヤリと笑う。
其れを見て、青年は呆れて、
「……あんた、やっぱ猿より女狐って感じやわ。どうせあの罠も、面白半分に仕掛けたもんなんやろーな」
「……大怪我させるような罠仕組んだら、文句言うのはお前さんやろ」
女性の言葉に、青年は答えない。
女性は肩を竦め、
「ま、ええわ。――此処からが本番……アシストは頼みますえ、【カラクリ廻しのナナシ】はん……」
風が吹き、木の葉が舞う。
――女性の姿は木の葉の渦に巻き込まれ、跡形も無く消えた。
残された青年は、ふう、と一息吐き、
「……難儀や」
――彼が見つめるのは、二人の少女。
近衛木乃香――そして、桜咲刹那。
――思惑は、一体?
「ババンバ、バンバンバン~~♪ あ~ビバビバ♪」
ホテル嵐山――其の露天風呂で、定番となりつつある某テーマを歌う少女が居た。
金の髪を結い上げ、頭に手ぬぐいを乗せた、洋風なんだか和風なんだか解らん姿。
言わずと知れた、霧羽嬢である。
あの後、酔い潰れたクラスメイトをバスに押し込み、何とか無事に宿泊地である此処に辿り着いたのだ。
今は、夕方のお風呂タイム。
ホントは明日菜達と入りたかったのだが、件の明日菜はネギとお話中。
酒の被害に遭わなかった夕映はうとうとしているし、木乃香は売店に行ってお買い物中。
ハルナとのどかは轟沈。刹那に至っては何処に居るかも解らない。
――そういう訳で、霧羽は一人で一寸早めの入浴タイムを楽しむ事と為ったのだ。
「あー、良い気分~。景色は良いし、静かだし…何だか癒される~~♪」
肩まで深く浸かり、久し振りに【タレ霧羽】となる霧羽。
最近、苦難の連続ばかりで落ち着く暇も無かった所為で、此処に来て一気に反動が来たようだ。
「コレで面倒な事件が起こんなきゃ最高なんだけどな~……うにゃ? 誰か来た?」
思う存分タレていたその時、ガラリ、と戸の開く音が聞こえてきた。
入ってきたのは――
「うわー、すご――い!」
我等が主人公、ネギ・スプリングフィールド君である。
もう後半近いのに、漸く登場だ(汗)。
「出番無いかと思ったぜ……」
あと、序にカモ。
「ありゃ、ネギ君だ…」
一瞬、こりゃ一寸不味いかな…、と考える霧羽。
――しかし、其処は元祖へっぽこお気楽娘。
あっさりと、今の状態を容認してしまった。
「ま、いっか。ネギ君未だ子供だし………お―――い! ネギ君、こっちこっち!!」
湯船の中から、霧羽大きく手を振るのだった。
「……関西への特使ねぇ…。何か、色々大変そうだね」
厄介だねぇ、とタレた顔でコメントする霧羽。
「まぁ、何か遭ったら私に言って。何時でも協力するからさ」
和やかに笑う霧羽。
其の隣では、ネギが真っ赤な顔で湯船に浸かっていた。
クラス頂点五人には僅かに及ばないものの、霧羽はスタイルが良いのだ。
――如何やら、少し刺激が強すぎるようだ。
「……はい、ありがとうございます。けど、関西呪術協会の妨害が…」
「どうやら、クラスの桜咲刹那って奴が敵のスパイみてーなんだが……霧羽の姉御、何か心当たりねえですか?」
ちゃっかり徳利とお猪口を持ち込み、一杯やっていたカモが、霧羽に尋ねた。
其の問いに、霧羽は眉を顰め、
「…う~ん……私は、刹那ちゃんはシロだと思うけど…」
霧羽の発言に、カモが驚愕した―――その時、
再び、戸の開く音。
現れたのは、肌を露にした一人の少女。
雪のように白い肌と、漆黒の髪を持つ少女。
名を――
((せ、刹那<さん~~~><ちゃん~~~>??))
咄嗟に岩陰に隠れた、ネギと霧羽は驚く。
噂をすれば、影という事か。
――刹那はそんな先客に気付く事も無く、黙々と手桶でかけ湯をする。
白い肌が仄かに赤らみ、何とも言えない雰囲気を醸し出す。
(やっぱこうやって見ると、刹那ちゃんって綺麗だね~~。大和撫子って言うやつ?)
(……って、霧羽さん!? 覗きは駄目ですよ!?)
(見惚れてる場合じゃねえぜっ、此処はズラからねえと!!)
――言われ、二人と一匹は岩陰に身を隠しつつ、その場から去ろうとする。
――だが、刹那の不意な呟きに、動きが止まる。
「困ったな…。魔法使いであるネギ先生なら……何とかしてくれると思ったんだが…」
ネギとカモ、そして霧羽の顔が驚愕に染まる
――簡易式の杖を持つネギの手に、力が篭る。
場に、緊張が走る。
故に――
「! ――殺気?」
刹那に、察知された。
其れからの、彼女の行動は素早い。
脇で拾った礫を弾き、照明を破壊。
――辺りが、闇で染まる。
そして彼女は、念のために持ち込んでいた愛刀【夕凪】を構え、
「――誰だっ!?」
警戒の、声を上げる。
しまった、とネギ達は慌てて逃げようとする。
だが、相手の方が上手だ。
敏感に相手の動きを察知し、刹那は夕凪に手を掛け、
「神鳴流奥義……“斬岩剣”!!」
――抜き放つ!
神速の斬は、岩を豆腐の如く斬り捨てる。
――同時に、ネギの前髪が数本ばかり被害に遭った。
「やばっ……。――【運切】!」
回路を起動し、霧羽は己が身の内に眠る相棒を呼ぶ。
【運切】に限り、八節は必要が無い。
呼び掛けるだけで、半身であるこの刃は、この世に具現するのだ。
掌に生まれた重量を、霧羽は確りと握り締める。
そして霧羽は刀を抜き、尚も白刃を振り翳す刹那に踊り掛かる!
―――鉄の咬み合う音が、浴場に響いた。
「……刹那ちゃん、ストップストップ」
刹那の刃を受け止めつつ、霧羽は苦笑いで言う。
「――え、衛宮さん!? 其れに……ネギ先生!!?」
予想外の出来事に、刹那は一瞬呆気に取られた。
「驚くの後でいーから、早く刀仕舞って。腕疲れてきたんだけど……」
霧羽の疲れたような言葉に、刹那は慌てて刀を退いた。
――其の隙に、今までネギの頭の上で静観していたカモが、畳み掛けるように言った。
「や、やいてめえ、桜咲刹那! やっぱりてめえ――関西呪術協会のスパイだったんだな!?」
あんまりな言葉に、堪らず刹那は反論した。
「――なッ!? 違う、誤解だ! 違うんです、先生!!」
「何が違うもんか! ――ネタは上がってんだ、とっとと白状しろいっ!!」
ギャーギャーと言い争う、オコジョと少女。
見かねて、霧羽が仲裁に入った。
――父母の喧嘩に比べれば、この程度の言い争いなど、児戯に等しい。
「あーはいはい。二人とも落ち着いて。……で、実際は如何なの、刹那ちゃん?」
裏が全く無い、透き通るような気安い笑顔。
霧羽の笑みで漸く落ち着いたのか、勘違いで赤くなった頬を気にしつつ、
「わ、私は敵じゃない。15番【桜咲刹那】――一応、先生の味方です」
夕凪を鞘に仕舞い、刹那は言い切る。
――言われたネギは、不意の出来事に目が点になっていた。
「………へ?」
其の瞬間、
……ひゃあああああ~…
幾分間抜けだが、絹を裂くような女の悲鳴が、響く。
この声は――
「―――このかちゃん!?」
事態は、少しずつ進む。
一方其の頃…
「……道を、間違えましたかね?」
首を傾げる、漆黒の青年。
契約から解き放たれた聖霊、ヘダタリである。
彼は今、エヴァの為に己を鍛える為、愛の修行の真っ最中であった。
「確か、私は情熱の国スペインを目指していた筈なのですが…」
ゆっくりと、辺りを見渡す。
空には虹色のカーテン。
踏み締める大地は、永遠の氷河。
頬を撫でる風は鋭く、身を切るかのような痛みを伴う、極寒。
――目の前を通り過ぎる、ペンギンの親子。
何処から如何見ても、此処は世界の極点――南極だった。
「――ま、いいです。最近魔力も枯渇気味ですし、此処の霊穴で暫しの休息を取ると致しましょう」
契約を破棄した今のヘダタリは、魔力を得る事が出来ない。
今は未だ安定しているが、このままでは魔力が枯渇し、消滅してしまう。
コレを解決するには、新たな主を選ぶか、特別な場所――魔力、霊力に満ちた特異点――で身を休め、魔力を取り込むしかない。
此処南極には、巨大な地脈が通っており、至る場所に霊力が吹き出る場所が在るのだ。
「極寒のバカンスとは……中々体験できませんね……!?」
――瞬間、結界を展開。
数秒遅れて、結界に巨大な物体がぶち当たる。
其れは―――剣。
鉄塊から直接削りだしたかのような、無骨な造りの大剣。
黒ずんだ刃は、不気味に輝いている。
「……【魔神刀】…。と、言う事は……凱鬼ですか」
得物から担い手を見出し、ヘダタリは結界を破裂させ、刃を弾く。
回転し、空を舞う刃は―――強大な影の手に収まる。
其の姿は、二m以上在る、鎧を纏った鬼。
真紅の双眸は外見とは裏腹に、冷たく輝いていた。
「……お久し振りですね、凱鬼」
おどけるような口調の、ヘダタリ。
――しかし、眼差しは緊の一文字。
少しも、油断していない。
「命令、なんでな。お前を……抹殺する」
冷淡に言い、凱鬼は剣を振り上げ、
「―――砕けろ」
振り下ろす!!
爆砕の響きが辺りに震を与え、蹂躙する。
もうもうと煙が立ちこめ、極寒の風景を覆い隠す。
――煙が晴れると其処には、直線状に深く陥没した、大地。
一撃でこの威力とは……
「魔の力を一切使わない、純粋な力のみの斬撃……やはり、貴方相手では、一筋縄ではいかないようですね」
結界+空間移動で攻撃を逃れたヘダタリは、宙に浮いたまま、そう言う。
凱鬼は一言も発せず、再び剣を構えた。
「……………」
相手をするヘダタリは、嘆息し、
「……昨日の同志は今日の敵、という事ですか。良いでしょう、全力でお相手をして差し上げましょう」
指を、構える。
――十絶の名を冠する書同士の戦いが、始まる。
暗躍する、関西呪術協会。
極地で始まった、熾烈な書の戦い。
怒涛の次幕の始まりです。
皆様、ご静聴願います。
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