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Re: ネギまStrikerS 月下の守護者 予告編 投稿者:紅蓮さん 投稿日:06/12-23:41 No.2523
それは、月下の夜の出来事だった。
「隊長・・・いえ、『兄さん』。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「うん。私もとっても聞きたいことがあるんだ、『お義兄ちゃん』」
眼下に広がる学園都市をみおろしながら、白いジャケットを羽織った二人の少女が、ちょうど二人の間にいる男に質問する。
少年から大人へと代わったばかりであろう男は、紫色の髪をかきながら、気まずそうな表情を見せる。
「なんだ? ・・・それから約一名ニュアンスが違う。お前の姉とは誤解だって言ってるだろうが」
「いやだってキスしたって―」
「それはいいから。・・・じゃあいうわね」
オレンジ色の髪をツインテールにした少女は、言い返そうとする青いショートの髪をもつ少女の声をさえぎってから、大声で怒鳴った。
「なんでこんな高さから落ちているんですか!! 私たち全員、空戦魔導師じゃないんですよ!?」
「おそらく学園結界が変な干渉したんだろうなぁ。・・・あのジジイ変な強化しやがって・・・死んだら祟ってやるぞ学園長ぉおおおおお!!!!」
男は理不尽を感じながらも問いに答えてから、全力で怨嗟の叫びをあげた。
「なんやて!? あの陸士教導隊がレリックとジュエルシードをもって脱走!?」
突如発生する脱走事件
「ふむ。その連中がこの世界の、しかもこの国にのう」
ターゲットは管理外世界「地球」
「で? 最後の仕事に俺の母校に行けって?」
切り札は手の内を知っているもと『魔法使いの従者』
「ほ、本当に君が私達の担任の先生なの?」
「ハイ! ネギ=スプリングフィールドと言います。これからよろしくお願いします!」
若き魔導師は思わぬ教師の存在に驚き、
「・・・私、ただでさえ十六なのに、十歳の子供を『先生』と言わなきゃならないんですか?」
「気にするな。麻帆良学園で生き残るためには、この程度で驚愕に震えてちゃ話にならん」
男は片割れをなだめるのに必死になる。
「やれやれ、再びお前と契約することになろうとはな」
「って、もともと約束だったろうが。・・・はよするぞ? こっちも子供の前でするのは恥ずかしいし、何よりトラウマが再発する」
「・・・お前、五年間の間に何があった?」
従者は再び主と契約を行い、力を手にする。
「さぁて、はじめようか機械人形・・・!」
そして万事解決化と思われたが・・・。
「ヤバ。・・・とき方間違えた」
「え? なになに? なに間違えたんですか?」
「・・・ゲゲェッ!?」
思わぬところから魔法バレ発覚
「・・・で? なんでアンタが見たことのない親戚つれてこっちきてんだ?」
「お願い、ノーコメントにさせて」
逃げたくとも逃げられない質問攻めにまであい。
「スバルたちとは連絡がつかない。俺一人じゃ守りきるのは不可能に近い。こうなったら・・・」
挙句の果てにどん底状態。
「ふぅん。親父さんの足取りが京都にねぇ」
「へ? どうしたんですか?」
「いや、ここの修学旅行って、確か京都行きにできたような気がして・・・さ」
不幸続きから話の進展。その展開に、男は思わぬ不安を覚えた。
そして、それは的中した。
「おぉっと! このお嬢ちゃんは渡せねぇな」
「お前・・・カズマ!!」
ついに現れる脱走者の一人。
「どうします、トレジャーはん?」
「君はあの剣士と戦いたいのだろ? だったら私はサポートだ」
槍術使いが暗躍し、事態はさらに激しさをます。
「・・・なるほど、ボクからカウンターを取ったのは君が初めてだよ」
「そりゃどうも・・・クソガキ」
激突する力と力!
「レリックがこんなところに持ち込まれるとはね。・・・ガジェットたちが騒がしいわけだ」
「どうしますか?」
「ほおっておけ。ゼストたちも間に合わないだろうしな」
レリックを追い、ガジェットまでもが渦へと飛びこむ。
そして、ついに封印が最悪の形で解き放たれる。
「これがスクナ? ずいぶんかわった形になりましたなぁ」
「ジュエルシードのおかげだよ。・・・こっちにとってはテストでしかないが」
「何かいいましたか? ・・・まあええか」
魔導師の暗躍によって、鬼神は新たな力までもを得た。
「いつになったら登校地獄がごまかせるんだ!!」
「マスター。学園結界が逆転しています。このままでは登校地獄をごまかせても助けに行くまでにはかなりの時間が」
「なんじゃと!?」
遅れる救援の手
「フフフ。時間差トラップは結構強力みたいね」
「どうした? 早く寝たほうがいいんじゃないか?」
「あ、わかったわかった! ・・・ネギ先生たち、石になってくれているといいんだけど」
暗躍する内通者の罠。
「これは・・・結界!?」
「ふふふ。こんなこともあろうかと、特殊結界を用意させてもらったのだよ」
「やるねぇ隊長。こいつらさえ封じれば闇なんたらとかだけなら何とかいけそうだな」
頼みの綱の隊長格すら、敵の策の前に無力化されてしまう。
しかし、それでも彼はくじけなかった。
「・・・負けられるかよ」
逃げたくなかった。
「・・・もう、あんな思いはしたくないんだ」
思い出すのは後悔の記憶。
「これ以上・・・」
失いたくなかったが、だけど失ってしまった者の顔が、脳裏をよぎった。
「あんたらの・・・」
目の前にいるのは悲しみを分かち合った者たち。
だがそれでも・・・。
「好きに・・・させるかよっ!!」
その矛先を友には向けさせない!
「エヴァが来るまでのあと十分、なんとしても持たせて・・・いや、なのはさんたちの結界をといてみせる!!」
構えるは銀(しろがね)のショットガン。
「元仲間だろうが手加減しねえ!! ここでお縄に頂戴しやがれ!!」
呼び出すは文様浮かぶトンファー。
そしてそれらを駆るのは・・・。
「麻帆良学園所属、臨時警備員兼女子寮管理人にして時空管理局所属Aランク魔導師! 中島=R=小雨、参る!!!」
ネギまStrikerS 月下の守護者
「お前は、まさか・・・!?」
「小雨、敵は・・・隊長よ」
そして、戦いは佳境へと向かう・・・!!
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