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ネギまStrikerS 月下の守護者 第一話 機動六課、出向 投稿者:紅蓮さん 投稿日:06/18-22:20 No.2568
クロウリー=テリオン一佐。
時空管理局陸士教導隊において、最強の呼び声が高い、SSランク魔導騎士。
センターガードという立場ながらも、すべてのレンジにおいて優れた魔術を習得し、そのためにミッドチルダと古代ベルカ式を同時習得している逸材。
その指導方法は独特で、部下とともに訓練を行うだけではなく、素質のある人材を自分の部下として一時的に指揮下に置き、その才能を遺憾なく発揮させるというスタイルを持つ。
近年は、直接戦闘に参加することよりも訓練に重視。研究においても、諸刃の剣であるアルカンシェルの防御システムの設計中。デバイスの調整においても、カートリッジシステムの扱いやすさを向上させた設計を実現間近にまでこぎつけるなど、多大な貢献を果たしている。
そのクロウリーが、直属の部下とともに謎の脱走を遂げた。
突然の事態に、時空管理局は混乱の渦に叩き込まれたのである。
「・・・それで、私たちに出撃命令が下されるのかもしれないのですか?」
ティアナ=ランスターは、緊急事態の中、訓練を中止してまで呼び出されたことに対して、そんな懸念を抱いていた。
クロウリー=テリオン一派は、脱走の際に、ロストロギアを多数奪取。その中にはレリックも含まれている。
機動六課はレリック収集のために編成された特殊部隊で、その戦力はほかの部隊の追随を許さない。
対するクロウリー一派は、その総数はBランクも含めて五十人ほど。だが、その中にはSランクも存在する。同ランクないでも優れた人材が集まった、かなりの精鋭部隊となっているのだ。
普通に考えれば、対レリック部隊であり、Sランク以上の魔導師を複数所有する自分たちが出張るのは当然だろう。
「確かにそうなんだけどね。・・・ちょっと違うんだ」
だが、ティアナ達の分隊長で有り、そのSランク以上の魔導師である高町なのはは、少し困ったような表情を浮かべながらやんわりと否定した。
その言葉に、彼女のパートナーであるスバル=ナカジマは首をかしげた。
「えっと、どんな風に違うんですか?」
「ほら、私たちもレリックとかでいろいろあるからうかつに動けないでしょ? かといって、レリックが絡んでいる以上、何もしないわけにはいかないし・・・」
「ああ・・・。なのはさんが行くわけにも以下ないですよね」
察したスバルは納得したようにうなづいた。
最強戦力であるなのはや、隊長格の魔導師を送れば、今度はガジェットドローンが現れたときに対処ができなくなる。
「でも、それだとどこの部隊が行くことになるんですか?」
ティアナは思わずそう聞いた。
確かに言っていることはわかるが、だからといってこの状態を無視うするわけにはいかない。
並の武装隊では歯が立たない。そんなレベルの相手を前に、どれほどの部隊を向ければいいのだろうか?
「・・・そっちについては心配無用さ」
回答は、後ろから来た。
聞き覚えのない男の声に、ティアナは驚いて振り返る。
そのときティアナは聞いた。
驚きに満ちたスバルの声を
「お、お義兄さん!?」
「誰が兄さんや、誰が」
思わず関西弁で答えながら、小雨はため息をついた。
このネタで突っ込むのも久しぶりだ。確かに勘違いされることは多いが、別に彼女の姉と付き合っているわけではない。
よって、今までと同じように突っ込みを入れた。
「義兄さん言うなっつーの。何べんも言うが、俺とギンガは付き合ってません」
「・・・じゃあ、元義兄さん」
「ええかげんに・・・」
どこから取り出したのか、巨大なピコピコハンマーを取り出して、大上段からスザクの頭をどつき倒した。
「・・・しなさいっ!!」
「あたぁッ!?」
弾丸すら叩き落しかねない速度の一撃に、スバルは悶絶する。
「ったく、このネタもいい加減飽きたぞ」
涙目を浮かべるスバルを一瞥してから、小雨は肩をすくめる。
そのまま、今度はティアナのほうに振り向くと、にこやかに笑みを浮かべながら、手を差し伸べた。
「はじめまして。時空管理局デバイス開発部警備員の、中島=R=小雨だ」
「あ、ティアナ=ランスターです」
戸惑いながらも、ぎこちなく手を握って握手をする。
そんなティアナを笑顔で見つめながら、小雨に向かって手を差し伸べた。
「久しぶりだね、小雨くん」
「なのはさんこそ。元気そうで何よりです」
小雨はにこやかに手を握る。
まるで親しい友人のような雰囲気に、ティアナは思わず声をかけた。
「お、お二人はお知り合いですか?」
「ん? ああ。同じ世界出身だからかな? たまたまあってから仲がいいんだよ」
「ちなみに、初めて会ったのはフェイトちゃんやはやてちゃんと一緒に言った喫茶店だから、二人とも仲がいいよ」
初めて知る情報に、ティアナは驚いて口が開きっぱなしになる。
が、まだ解決していないことがあるのを思い出して、あわてて声を張り上げた。
「って小雨さん? そういえばスバルとはどんな関係で!?」
「コイツの姉貴の同僚。苗字が一緒だから仲がいいんだが、仲がよすぎて勘違いされたのがきっかけで、このネタでよくからかわれるんだよ」
「うそつかないでよ!!」
小雨の説明をさえぎるかのように、復活したスバルが大声を上げる。そのまま、なぜか顔を真っ赤にさせる。
「だ、だだだだってギン姉とキスしたって・・・」
「確かにそうだかあれは事故だ!!」
大声で否定してきたが、小雨の発言内容はあまり感心できない。
「と、とにかく! その話はおいといて!!」
これ以上この発言をすることは、明らかに状況を悪化させる。小雨はそう判断して、強引に方向修正した。そしてそのまま本題に入る。
本題は一つ。つい先ほど脱走したクロウリー一派のことである。
小雨を一回深呼吸をしてから、簡潔に言った。
「スバルとティアナちゃんには、俺と一緒に地球に行ってもらう」
「「・・・・・は!?」」
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