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-第7章-危機迫り、狙われる者は2-Aの餌食に!(笑?) 投稿者:kaname 投稿日:09/09-16:30 No.1224

――――――SIDE:〔天上星団〕


「あ~あ、つまんないの。

何か面白い事でも起きないかなあ。」


〔天上星団〕の誇る二宝星の一角たる紅世の王『絶刻の王環』エクリプスが溜息と共に呟く。


「ケケケケケケ、オモシロイカ、ドウカハ、シラネーガ、ナニカ、オコッタトイエバ、オコッタゼ.」


呟いていたエクリプスの後ろから突如、五極星の一角たる王、『凶狂人形』ゼブルファーが現れ、答える。


「へえ、何かって何さ?」


別段驚いた様子も無く、エクリプスはゼブルファーに話しかける。


「チッ、オドロカシガイノ、ネエヤツ.

マア、イイカ.

ホウコクハ、フタツダ.

ヒトツメハ、『レージマイゴ』ノミステスガ、ミツカッタ、ミテエダゼ、カムラダガ、ミツケタ、ラシイ.」


「へえ? それは悦ばしいねえ、『万眼の率い手』には後でご褒美をあげなきゃねえ。

で、もう一つは?」


「セッカチダナ.

モウヒトツハ、ソノ、カムラダガ、トーメツ、サレチマッタッテ、コトサ.

[マホラ]ノチデ、『トモガラグライ』ノミル=ニル、ニヤラレタンダッテヨ、カエーソーニ.

ケッケケケケケケケケケケケケケケケケケ!!」


それを聞いてエクリプスも笑い始める。


「あっはははははははははは!!

成程、[魔法羅]の地に『徒喰らい』か!

それだったら『万眼の率い手』じゃ勝てっこないよ!

あ~はっはっはっは―――――――――――――――――!!」


エクリプスが嘲る様な声で笑い続ける。


「あ~~、笑い過ぎて苦しいよ。

可哀想な『万眼の率い手』、折角昇進物の大手柄を立てたと思ったら、あの『徒喰らい』に襲われるなんて。

悲・・いや、喜劇以外の何でも無いね!

あ~はっはっはっはっは―――――――――――――――――――――!!」


エクリプスとゼブルファーが大笑いを続けて暫く経った後、もう一人いたフードを被った王に向かい、エクリプスがこう言う。


「君も嬉しいでしょ?

元〔仮装舞踏会〕の三柱の一角、『千変』シュドナイ君?」


言葉をかけられた王は何も答えず、その間から音も立てずに歩み去る。

しかし、誰も気付かなかったのだがフードで隠されたシュドナイの口元は喜悦で歪に歪んでいたのだった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――――NON SIDE IN MAHORA

悠二は2-Aの教室に向かう途中の廊下を進みながら、校舎内のトーチの数を自在法を用いながら数えていた。

地の利を活かすには、まず其の地に在る遮蔽物やトーチを完璧に把握する事が重要だというのが、『万丈の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルからの教えだったからだ。


「186人か、中等部の規模と人数の割に随分と少ないみたいだ。

それに、教員達には一人もトーチがいない・・・・か。

やっぱり、魔法使い達の威光が利いているのかな?

それとも、この麻帆良に人と一緒に住んでる紅世の徒達が少しずつ搾取していっ「何がいい子よ! このショタコン!」「言いがかりはおやめなさい! あんたなんかオヤジ趣味のくせにぃぃぃ!」い、一体何が起こってるんだ!?」


その言い争いを聞き、悠二は急いで教室に向かい始める。

20秒もせずに現場に到着するが、悠二は頭を抱えたくなる。

なぜなら、現場とはこれからネギと一緒に担当する事になっている麻帆良学園女子中等部2-Aで、騒ぎの中心人物の片割れはあの神楽坂明日菜だったのだから・・・


「あ、あの! 二人とも喧嘩は・・「やれやれー!!」「アスナに300円!」「いいんちょに200円!」


ネギの必死の呼びかけも既にヒートアップしてしまった2-Aの生徒達の声援に掻き消され、ネギはもうオロオロするしか無い状況であった。

悠二は俯きながら、小刻みにぷるぷると震えている。

何だか力を溜めている様に見えるのは決して間違いでは無いだろう。


「そこまでだ!」


悠二が顔をキッと上げ、引き締めた顔で怒鳴り、その怒鳴り声に2-Aの生徒達の動きが止まる。


「ゆっ、悠二さん!」 「あ、あんた・・・」 「あ~、悠二さんやっと来たえ~」 「失礼ですが、どなた様でしょうか?」 「あっ! 今朝の強い奴アル!」 「ほほう、クーに勝った御仁でござるか、是非ともお相手願いたいでござるなぁ」 「ムムッ!? 特ダネの匂いがプンプンするよっ!?」 「むふふ、匂う、匂うわよ! ほんのり甘酸っぱく、しかしはっきりと匂うラブ臭が!」 「ま、また変なのが・・・」


どれが誰だかは分かる人にしか判らないだろう。

しかし、これだけは言えるであろう、悠二は知らず知らずの内に2-Aの住人リストに名前を連ねたという事は。

(な、何だ? この微妙に熱く、纏わりつく様な視線は?)

以上は悠二の心境である。

確かに、2-Aの生徒の幾人かは悠二にそんな意味合いを籠めた視線を送っていた。

具体的に言うと、長身の褐色肌の美人とか、黒髪を頭の横で結び,自分の身長よりも長い竹刀袋を抱えた女の子とか、ピエロの様なメイクをした褐色肌の女の子、中学生である事すら疑わしい様な,しかしそれでいて,威風堂々という言葉が似合いそうな金髪の美少女など。

(まあ、それは置いて置くとして)


「僕はこれからネギ君と同じ間、ここ2-Aの副担任兼女子寮管理人兼女子寮近辺専属警備員の坂井悠二です。 これからよろしく。」


悠二が自己紹介をし、


「「「「「「え、ええええぇ~~~~~~~~!?」」」」」」


終わると、ほぼ同時に殆どの生徒達が悲鳴を含んだ声をあげた。





――――――幾人かはガッツポーズをとっていたが――――――



〔オマケ〕

「ああ、何故我々はこのような歪な場所に来てしまっているのでしょうか?」

「うむ、この歪みは尋常ではない。 迅速なる調律が必要じゃな」

「しかし、今この空間の創始者に「やめて下さい!」と懇願されたのですが・・・・」

「むむ、カムシン。 お主が他者の願いに耳を貸すとは、あの吉田一美嬢の一件から随分と甘くなったのではないのかな?」

「ベヘモット、このまま続けていては只の時間の無駄になります。 早く片付けなくては」

「(逃げたな・・?)まあ、いいじゃろう。 今回紹介するのは、紅世の王の一人、『籠女(かごめ)』ミル=ニルじゃ、『徒喰らい』と言う二つ名の方が今日では有名じゃがの」

「彼女は『徒喰らい』と言う二つ名から分かるように、まるでフレイムヘイズの様に徒、王を倒しその力を奪い去る事で、この世に顕現している存在です」

「彼女はすっかり此方の世界に馴染んでしまっているが為に、人間達ともとても仲が良い。 その為、フレイムヘイズ達に優遇される特異な存在でもある。 ワシ等も10年程前にアジア近辺の外界宿<アウトロー>で会った事もある」

「ああ、その時は確か満漢全席を一人で完食したと胸を張って威張っていましたっけ。 面白いお嬢さんでしたね。 まあ、この辺にしておきましょう。 これ以上は流石に時間に差し支えが出ますので」

「それでは、おまけの第2回はこれにてお開きじゃ。 次回の司会はあの『蹂躙の爪牙』と『弔詞の詠み手』が務めてくれるらしい」

「ほう、あの二人が。 面白い事になりそうですね。 それでは、貴方方に天下無敵の幸運があらん事を(彼女の情報は一応下に残していきますよ)」


『籠女』(『徒喰らい』)ミル=ニル(生まれてから67年、外見年齢30代前半の美女)

<身長 186,1cm

<体重 83,4kg

<趣味 世界の美食&名所巡り(最近のお気に入りは日本の京懐石と風呂と清水寺(マヂで飛び下りた経験有り))、徒狩り

<好きなもの 美味い料理、激しい闘争の果てに摑む勝利

<嫌いなもの 不味い料理、弱いくせに強がる雑魚

王超えし残り滓と魔法先生の物語 -第8章-七色集いて、王再臨す

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