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-プロローグ-始は夢の中、そして目覚め 投稿者:kaname 投稿日:09/14-08:34 No.1254
ザザザザ・・・・・ザザ・・・・ザザザ・・・・
ノイズが・・・・酷い・・・・・
ザザザ・・・・・・・ザザ・・・・・・・ザ・・
ウルサイ・・・静かにして欲しい・・
ザ・・・・・・プツッ・・・サ――――――――
周りの景色が真っ白になる。
ああ、これは夢なんだな。
時々分かる事がある、いま自分が見ていたりするモノが夢だって分かる事が・・・・・
《ガッキィン!》《ギャリィン!》《ガギギィン!》
これはノイズでは無い、この音は確か・・・そうだ・・金属同士が擦れ合う音なんだ・・・
見れば二体の異形が闘っている。
片側は赤き姿に弓を振るい、もう片側は金色の鎧に身を包み大剣を振るっている。
凄まじい・・夢だと言うのに・・・何なんだ?・・この二体の存在感は・・・これ程の昂揚感は如何な敵と対峙すれば得られるものなのだろうか?・・・
そのまま二体の異形は切り結びあい続け・・・・ず、金色の異形が人間となる・・・赤き異形は腰の辺りにある物体、ベルトに一枚のカードを通し・・同じく人の姿へとなる・・・
ザ・・・・・・ザザザザ・・・・ザザザ・・・・ザ―――――――
ああ、またノイズが酷くなる・・・もっとあの二人の闘いを見ていたかったのに・・・
キィ――――――――――――――――――――――ン
耳鳴りが響く・・・目に入ってきたのは赤き異形へと変身していたあの男の記憶・・なのだろうか?・・・化け物と蔑まれ、人でないにも関わらず愛すべき者達を護ろうとし、苦しみ、悩み、それでも自分等にしか倒せぬ敵達を討伐し続ける男・・・そして、その男には人間の友がいた・・・最初は敵同士だった・・だが、数多い戦いの果てに二人は友情で結ばれた・・・そして、その友は男を救う為に自ら外道の道に堕ちた・・・
ああ、そうか・・俺もこの二人の様な者になりたがっている哀れな人間なんだ・・・・・けど、俺にはあれ程の力が無い・・・
見れば、あの男が目の前にいる・・・男は、直接俺の頭の中に話しかけてくる。
(欲しいのか?)
欲しい・・・皆を護れるだけの力を・・
(■■■■■の力を受け取り、その後襲い来る運命と戦う覚悟があるのか?)
ある、俺は皆を護りたい・・・
(なら、このカードを受け取り腰に当てろ)
俺はカードを受け取り、迷わず腰に当てる。
そこから、目の前にいる男がしていたのと全く同じベルトが出現する。
これは、一体?
(そのベルトは■■■■■の力の象徴、右腰についているケースを開けろ)
俺は男に言われるままにする。
そこには先程俺が腰に当てたカードそっくりのカードが2枚入っていた。
これはトランプ?
俺が手に持っていたのはハートのA,2のカード。
(そのカードでお前は■■■となり、■■■■■達と戦う力を得る)
何だ? 何て言っているんだ?
(今は分からなくてもいい、運命の時が迫れば必ず分かる・・・)
男が歩み去ろうとしている。
待ってくれ! アンタは一体誰なんだ!?
(俺の名前は相川始、そして■■■■■だ)
始はフッと笑みを漏らすと光の中に消えていった・・・・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「夢か・・・そりゃそうだよな。
あんな非現実過ぎる事普通に考えて有りえねぇって・・・」
俺はベッドから身を起こし、手探りで眼鏡を手にとってかける。
「えっと、今は春休み中で実家に帰ってきてたんだっけ。」
着替えながら今の状態を確認をする。
「兄貴ーーーー!! おっはよーーーー!! って、キャーーーーーー!!」
溜息をついて、ノックもせずに飛び込んで来たくせして悲鳴を上げてる阿呆な妹に一言怒鳴りつけておく。
「馬鹿裕奈! 人の部屋に入るときはノックぐらいしろ!」
そんなこんなで、この俺、麻帆良学園大学部の2年生明石大和の日常は始まりを告げた。
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