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麻帆良学園の煎餅やさん  第1話(魔法先生ネギま!×魔界都市)+オリ主 投稿者:仮の俊介 投稿日:04/09-04:14 No.158

ここは、「職員会議室」とプレートに書いてある部屋





ここは、さっきまでたくさんの人が集まって議論していた場所だが今はがやがやと周りと話している音が聞こえるだけだ。



さっきまで熱い言葉の議論がでていたのに、いざ結論ともなると皆言葉を濁してしまう。



今回上げられた議題は、学園にとって、ましては魔法界にとって大事な議題であるからだ。



しかし、このまま結論がでなければただいたずらに時間が過ぎるだけである。



その会議室の中央にあるボードに書かれてある議題は



『秋セツラの麻帆良学園に先生もしくは煎餅店の誘致としての招聘について』とあった。





麻帆良学園の煎餅やさん 第1話





「ふむ、このままで結論は水平線のままじゃ。皆の衆、どうしたらよいかのう。」



「決まっています!。このまま廃案にしてしまえばいい。

 だいたいこの議題をもちこんだのは学園長! あなたでしょう!!。」



この議題の反対派らしい人物が声をあらがえ怒鳴った。



どうやらこの議題が気に入らないようだ。



しかし、当の学園長と呼ばれた人物は飄々としており、



「しかし、手を打たねばいけないのもまた事実じゃろう、そのまま放っておけとでもいうのか。」



この言葉には反対を叫んだ人物も黙ってしまう。



彼もその対処法について何も思いつかないからだ。



「確かにそれをするのは危険かもしれん。わしもそう思っておる。」



「だったらなぜ?」



「ならばあえてその危険を手にしておこうと思わんのか?

 毒を食らわば皿までじゃ。」



その言葉にみなヒソヒソと話をし始める。



それをみて、学園長と呼ばれた人物は



「確かに危険じゃが、敵に回ってしまったらもっと危険じゃ!。ならばその対策はこれでいいと思うがの。」



「しかし、ネギ君のサポートにするという意見も余りに危険です。

 彼がもしわれわれに歯向かってきたら、サウザンドマスターしか適うものがいない。」



「もし、ネギ君が進もうとしている道がそうなら危険はつきものじゃ。

 それに彼が味方になってくれるとしたらこれほど心強い人はおらん。

 彼がどんなカードになるかわからんが、開いて見なければ何もわからんのだ。」



「危険だと解っているカードに誰が手を出すというんですか!学園長。

 これは博打ではないんですよ。」



返す言葉がないというふうに席に反対者は深く腰掛けてしまった。



そして、隣にいた人物に話しかけた。



「高畑先生、あなたはどうなんですか?。これに賛成なのですか?。」



不精ひげを蓄え、メガネを掛けた人物にそう問い掛けた。



「確かに危険といってもよいでしょう。しかし、そう簡単に決めつけるのもあんまりすぎます。

 それにまだ敵と決まったわけではない。」



「優等生な言葉だが何かあってからでは遅いんだぞ!高畑君。」



そういって睨み合いをつづけていると



「よし、話はだし尽くしたじゃろ。では投票に入ろう。しずな先生、投票の準備を。」



しずな先生と呼ばれた、背の高く髪の長い女の先生は投票箱と書かれた箱を持って周りを回っていく。



そこに色のついた札をみんなが入れていき、その数を集計して結果を発表する。



「では、発表します。合計21票の内 賛成が12票 反対が6票 白票が3票でした。

 これにより賛成多数により本件の議題は成立しました。」



これにより、議題が成立したようだ。結果を聞いて反対にいれた人も不満顔で納得する。



学園長はヒゲをさわりながら宣言した。



「ではこれにより、議題番号×××× 「秋セツラ」を麻帆良学園に招聘することを宣言する。」



こうして会議は終了した。





学園長室





「でも、よく彼を招聘をきめましたね。最初聞かされたときには驚きましたよ。

 あなたも彼の恐ろしさを知らないはずはないんですが…。」



「確かにの、わしもあのとき恐怖を感じてしもうた。」



「彼が反対するのも当然かもしれません。そういえば彼と一緒に仕事をしたことがありましたね。」



そう言って鍵のついた机の引き出しから資料を取り出す。



中はなにも書いてない封筒だが、呪文を唱えると字がでてきた。



こうして重要な書類は保管している。



封筒の表にはマル秘と書かれており、中身を取り出すと「秋セツラについての報告書」とあった。



「しかし、この報告書の中を読んだだけでは全く凄さを感じない。会ったことのある人にしかわからないことですね。」



と報告書の字をなぞりながら高畑は読み続ける。



「しかし戦跡がすごい。鬼や魔物、それに人間にたいしてもほとんど無傷と言っていいほど勝利している。」



「そのものたちの生存率は0にちかいがの。」



そういった彼にケンカうった連中は大概は死ぬか、なんらかのショックにより廃人にちかい状態になっている。



彼は敵といったものに決して容赦しないのだ。



「不思議に思うのですが、なぜこんな望遠で撮ったような写真なんです。しかも隠し撮りみたいですが?」



「調査員が隠れて写真を撮ろうとしたら、彼の顔を正面からみてしまってのう。

 見惚れてしまって、シャッターが切れなかったらしい。

 だからこんな隠し撮りになったんじゃ。」



「はじめて彼の顔を見たら皆そうなるでしょうね。」



秋セツラは、人の手を離れた世界で作られたかのような、いや事実そうであるに違いない美貌をもっていた。



人の歴史の中で誰がこの美を生み出せるのか? 



いや、神しか作り出すことはできないと同意するに違いない美しさであった。



しかし、まだまだ少年としての心が残っているためか、なんとか彼らは顔を逢わせても耐えることができた。



笑いながらページを捲っていると、今現在の居場所が載っていた。秋田だった。



「しかし学園長、よく彼の現在の居場所がわかりましたね。」



「簡単なことじゃよ。毎年、木乃香と刹那君に年賀ハガキがくるんじゃ。よいうるち米を探しているらしい。」



「・・・・・ははっ(汗) 変に律儀な人でしたね、そういえば。」



「すまんが、秋田に行ってくれんか。ついでに良いおみやげも」



「おみやげも大変そうですがいってきます。それ以上に大変なのが彼を説得することですね。」





数日後





高畑は飛行機に乗っていた。



「やれやれ、どうやって彼を説得するべきか。これだけで飛行機の飛行時間をつぶせそうだ。」



こうして、麻帆良学園の使者は機上の人になった。

麻帆良学園の煎餅やさん
麻帆良学園の煎餅やさん  第2話

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