魔法先生ネギま! ギターを持った少年8話(×キカイダー)オリ有) 投稿者:蟋蟀男 投稿日:04/08-05:04 No.87
それぞれ戦闘姿勢に入る。ハカイダーのハカイダーショットの標準は完全にザドキエルを狙っている・・・頭部には人工知能はなかった・・・ならば、それ以外を狙えばいい。ハカイダーはザドキエルの胴体、両腕、両足を狙う。
「もう逃げられないぜ!」
「ちっ・・・まぁいい・・・チャンスはいくらでもある。 それに、貴様等では俺を破壊することは出来ん!」
ザドキエルはジェットで上空へ逃げる。
すかさずハカイダーがハカイダーショットを撃つ。全弾命中・・・だが、ザドキエルは爆発することはない・・・・・・
「てめっ! 待ちやがれ!」
「リョウ! お前は二人を葉加瀬のところまで連れて行け! 奴は俺が追う!」
「えっ、ちょっと兄さん!」
ハカイダーの静止を聞かず、キカイダーはザドキエルを追う。一人残されたハカイダーは二人を抱え、研究室に戻る。
「兄さん・・・大丈夫かな・・・」
天使ロボットの戦闘能力ははっきり言って、キカイダーを上回る・・・ハカイダー、ダブルオーなら互角に渡り合えるが、戦闘経験に関してはキカイダーはこの二人より、一日の長だ・・・だが・・・相手は妙な能力を持つ・・・
―痲帆良上空
「ブラスター!」
「でぇい! しつこい奴だ・・・」
キカイダーのブラスターを避けながら、ザドキエルは逃げ回る。
「ダブルチョォォップ!」
「がぁ!」
キカイダーの手刀を受け、下へ落ちていくザドキエル・・・
「ぐあぁ!」
大きな橋に落とされたザドキエル・・・装甲はすでにボロボロだ・・・立つのでやっとと言ったところか・・・
「マスター」
「あぁ・・・ロボットだと・・・」
「またぁ! 昨日と続けて、なんでこうもロボットと縁があるのぉ!」
ネギとエヴァの戦闘が終わったところに、ザドキエルは落ちてきたのだ・・・そこへキカイダーも降りる。
「ジローさん!」
「ネギ君。 おや・・・おやおや、エヴァンジェリン・・・負けたのか?」
「ぐっ・・・それより、コヤツは何者だ!」
エヴァはザドキエルを指差す。
「シャドウ・・・裏の世界に生きてきたお前なら知っているだろ? あれからいろいろと調べさせてもらった」
「シャドウ・・・まさか・・・」
裏の世界なら、誰もが知る組織・・・それほどまでにシャドウは強大だったのだ。
「ギギギ・・・貴様!」
「まだ生きているのか・・・デン・ジ・エンド!」
「うがぁぁぁぁぁ!」
ザドキエルは爆散する。部品が辺りに散らばる。
「やったか・・・・・・」
キカイダーはネギたちの方を振り向く。
「さて・・・エヴァンジェリン・・・ネギに負けたのだから・・・」
「わかっている・・・だがな! 満月の日にはせいぜい、後ろに気をつけるんだな!」
和やかな空気が流れる・・・だが・・・
「ククク・・・俺はまだ死んでないぞ」
「なに!」
破壊されたはずのザドキエルの声が聞こえてくる・・・キカイダーが後ろを振り向くと、ザドキエルの破片が光の粒子となって、形を形成していく・・・普通ではありえない光景だった・・・粒子はザドキエルへと戻る。
「馬鹿な! いくらナノマシンが高性能でも、それほどの復元能力は!」
「シャドウの科学力をなめるな・・・このまま貴様を破壊してもいいんだが・・・いくら俺でも複数を相手にするのは少々骨が折れる・・・今日のところは帰ろう・・・だが、アキラとルミは諦めんぞ!」
ザドキエルは去っていく・・・だが、今逃がしてはまた二人の危害が加わる。キカイダーはザドキエルを追う。だが、ここで一つの誤算があった・・・茶々丸が着いて来たのだ・・・
「先生、私も!」
「やめろ! 絡繰!」
「邪魔だ!」
ザドキエルは腕を槍に変形させ、茶々丸を貫く・・・
「茶々丸!」
「茶々丸さん!」
茶々丸を貫いた槍はそれだけでは収まらなかった・・・茶々丸の身体から無数の槍が生えてくる。
茶々丸の腕が、脚が・・・無残にも破壊される・・・
「あ・・・・・・」
「絡繰! 貴様よくも!」
「俺を追いかけるのはいいが、そのポンコツがどうなっても知らんぞ? ハハハハハ!」
ザドキエルは高速で去っていく。
キカイダーは落下する茶々丸を受け止める・・・
「・・・・・・」
茶々丸は何の反応も示さない・・・
「ジローさん! 茶々丸さんは!」
「落ち着け・・・幸い頭部は無事・・・だが、危険な状態だぞ! 研究室へ運ぶ!」
次回予告
アキラとルミは無事、救出された・・・だが、茶々丸が破壊されてしまう・・・・・・茶々丸は無事なのか? シャドウの活動はとどまることを知らない・・・