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第4話 戦いの始まり、僕にできることを! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/01-19:09 No.2202  

良太郎たちがデンライナーに乗った直後

ザアアアア・・・・

先ほど吹き飛んだライオンの怪人の砂が集まってゆき再び形を成した。

「ハァ・・ハァ・・・チッ!特異点・・・電王か、厄介な奴が出てきたものだ!ここは一刻も早くあの女の望みを叶え過去にゆかねば・・・!」

そうつぶやき怪人は再び行動を開始した!!


・・・・・

デンライナー客室内

「う・う~~~ん・・・」

「あっ!気がついた?キミ大丈夫?」

横になっていた良太郎が目を覚ます。

目の前には先ほどであった少女とネギ、アスナがいた。

「アレ・・・僕は確か・・・変な怪物に襲われて・・変身して・・・電車に乗って・・・」

「そんでその後オレを見て気絶したんだよ!情けねぇ!」

「えっ?・・・ってわああ!」

良太郎が後ろを振り向くとそこには赤い鬼がコーヒーをすすっていた。

「わわっ!ちょっと!また気絶しないでよ?」

「そうね・・・この子たちにはもう話したんだけど、改めてもう一回説明しよっか。」

「あっ・・はい、お願いします・・・。」

落ち着いた良太郎。そこへ

「はーい!眠気覚ましに特製コーヒーは如何ですか~?」

両手足に3つずつ腕時計を巻いた。美人なのだが何も考えてなさそうな女性がコーヒーを持ってきた。

「まず自己紹介をしましょう?私はハナ、それでこの子は・・・」

「デンライナー客室乗務員(バイト)のナオミちゃんで~~す♪」

「キミは良太郎だったよね?この子たちから聞いたわ」

「えっ・・はい、あの・・デンライナーって一体・・・?」

その質問に対し呆れ顔でアスナが

「タイムマシンだってさ・・・ハハ・・・」

「えっ・・・ええっ!?タイムマシンってあの・・・テレビとかマンガで出てくるあの・・・?」

「ええ・・・それでコイツは“イマジン”わかりやすくいうと未来からの侵略者ね。」

「へっ、」

「えっ、未来の人間ってみんなこんな風になっちゃうの・・・・?」

鬼の姿をマジマジと見ながらショックを受ける良太郎だが、

「おい!いっとくけど俺がこんな姿になったのはお前のせいだかんな!」

「コイツらはついた人間のイメージによって実体化するのよ、コッチに来るとき肉体を置いてきちゃったから」

「えっ?じゃあ何?コイツは良太郎のイメージなの?」

アスナもまた鬼を見る。

怖い・・・というわけではないがあの良太郎のイメージにしてははずいぶん凶悪そうに思えたのだ。

「たく・・・なんなんだよこれ?もうちっとカッコいいのがあんだろーがよ!」

当の鬼はその姿に対しかなり不満があるようだ・・・。

「う~ん・・・もしかして桃太郎かな?子供のころヒーローだって思ってたし」

「桃太郎だぁ!?お前イメージ貧困だなオイ!」

「桃太郎ってなんですか?」

イギリス人のネギは日本の昔話である桃太郎について知らなかった。

「ああ、うん日本の昔話のことよ。桃から生まれた桃太郎が悪い鬼を退治するっていうね。」

「へえー、でもなんだかどっちかっていうと鬼みたいですよね?」

「そうよね~少なくてもヒーローには見えないは・・・」

モモタロスを見ながら不思議がるネギとアスナ

「ったく・・・せめてカッコいい名前考えろ!!桃太郎なんて真っ平ごめんだ!!」

「う~ん・・・桃太郎・・・モモタロウ・・・モモ・・タロ・・ス?」

「モモタロスですか?」
「プッ!」

良太郎が思いついた名前に思わず噴出してしまうアスナ

「モモタロスだぁ!?見た目ともども最悪じゃねぇーか~~!!ああくそ!なんでこんなセンスもねえしスグへばる奴なんかにとりついちまったんだ!俺のバカ!」

鬼あらためモモタロスは特異点に取り付いてしまったこと以上に良太郎に取り付いてしまったことを激しく後悔した。

「でもイマジンはどうしてこの時代に来たんですか?・・その・・体までおいてきて・・・」

「それはね・・・過去を変えるためだよ。この時代を変えて今も未来も変えること!奴らはそのために人に取りついてその人の願いを叶えるの!」

「望み?」

「そう、なんでもいいんだけどね。」

「あっ!そうだ!契約だ!やい良太郎!お前の望みを言って早く俺を自由にしろ!」

モモタロスは思い出したように詰め寄った。

「ダメ!望みを言ったららコイツら外でも実体化できるようになって何しでかすかわからないよ!逆に望みさえ言わなければ何もできないんだけどね。」

「・・・ちょっとまってよ。じゃあ良太郎はこの先ずーっとこの頭の悪そうな奴に付きまとわれるの?」

アスナが突然ハナに対し異議を唱えた。

「誰がバカそうだ!中学生にもなってクマパンはいてる奴にいわれたか・・・「うっさい!」グヘッ!」

アスナのキックが炸裂!モモタロスは軽く吹っ飛んだ!

「そうなるかな?どの道これから電王として戦っていくためにはシャクだけどコイツの力が必要だし・・・。」

「あの・・・さっきもいってたけど僕が変身したその電王って?」

「電王はイマジンに対抗する唯一の手段、あいつらから時の運行を守るための存在よ!」

「それが・・・僕?」

良太郎は信じられないといった顔をする。

「スゴイ!本物のヒーローに会えるなんて!良太郎さん!僕にも是非お手伝いさせてください!」

実は年相応にひそかにヒーローにあこがれていたネギは本物の存在にちょっと興奮していた。

だが、逆にアスナは・・・・

「ちょっとまってよ!じゃあ良太郎はこれからもあんな怪物と戦わなくちゃいけないの!?無理よ!できっこない!!」

「アスナさん?」

「だって良太郎ってば信じられないくらい運がないし、運動神経のかけらもないしすぐ気絶するし、そのくせ変にお人よしの性格でいっつも損するような奴なのよ!?そんな危ないことしたら死んじゃうわよ!」

すさまじい剣幕で良太郎がいかに戦士に向いてないか主張するアスナ

「残念だけど電王に変身できるのは特異点である良太郎だけなの。危険なのはわかってるけどほかに方法はないのよ」

「けど・・・・」

デンライナーの中はしばし沈黙が走る・・・。

「・・・そうね。いきなりこんな話聞かされても気持ちの整理なんてつかないよね?いったん戻って、改めてじっくり考えてみたほうがいいかも・・・」

ハナは少し残念そうにそういってかえる方法について教えた。

「・・・というわけ、逆にコッチに来たいときは1時1分1秒とかぞろ目の時間にパスを持って扉を開ければコッチにこれるから、」

「ありがとうございます」

デンライナーの停車時間中かえる支度をする良太郎たち

「それじゃあ・・・」

シャラン・・・

ハナが見送り出たときポケットからロケットが落ちた。

「あっ・・これさっき拾った・・・」

ハナはすっかり存在を忘れていたようだ。

「あれ?これもしかして・・・」

良太郎にはそれに見覚えがあった。

落ちたロケットを手に取り裏側を見る良太郎

「しってるの?」

「・・・やっぱりそうだ。夕映ちゃんのだ」

「綾瀬さんのですか!?」

突然出た生徒の名前に驚くネギ

「うん、前に見せてもらったんだ。何でもおじいさんの形見なんだって」

「そっか・・・じゃあ悪いけど返してくれるかな?持ち出しちゃってごめんなさい。」

「わかりました。」

そういって一同は砂漠の真ん中に現れた扉を開ける。

カラン

「あら良ちゃん!お帰りなさい♪」

扉を開けるとそこは目的地ミルクディッパーだった!

「おっ!かえってきたね良太郎っち!」

「ひさしぶりやなー!」

「うん、ただいま皆!」

ここにいたるまでありえないまでのトラブルに見舞われたがようやくたどりつき再会した姉や友達の暖かい笑顔に良太郎はやっと安堵の表情を見せた。

「あら?あんたたちもうきてたの?」

「////あっ!ネギ先生!こんにちわ・・///」

「まあ!ネギ先生もわざわざ良太郎さんのお迎えに一照らしたのですか!お疲れでしょう。ささっこちらへ!」

そこには良太郎の幼馴染であるアスナやあやかにこのか、そして、年に何回か麻帆良に遊びに来るうちに仲良くなったハルナやのどか、朝倉などがいた。

「さあさあ!座って座って!良太郎は今日の主賓なんだから!」

そういって席を勧めるのはハルナと朝倉、しかしそれは断じて良太郎をいたわっているからではない!

「いや~今度新連載を始めようって思うんだけどなかなかネタがなくてさ~」
「最近めぼしいスクープとかないんだよね~」

二人の目は期待に道あひれていた。

「「というわけで!聞かせてもらおうかな良太郎の“ザ・武勇伝”!!」」

「あんたたちね~」

「あはは・・・」

あきれるアスナ、良太郎は毎度のことといった感じで苦笑している。

「いいじゃんアスナ~、だって良太郎っちの不運話はマジでマンガクラスだよ?ネタにしない手はないって~」

TRRRRR!

とそんな楽しげな会話の最中に朝倉の携帯がなった。

「あっはいもしもしー?・・・うん・うん・・それで・・えっ!まじで!?わかった私もすぐ行く!」

と電話を切る

「ゴメン!悪いけど急にスクープが飛び込んできたみたい!取材に行かなくちゃ!」

そういって急遽帰り支度をするアスナ

「アラ、せっかくの良太郎さんの歓迎会なんですよ?一体なんですの?」

「いやーさあ、何でもライオンの怪物があらわ得てロケットを持っている人を片っ端から襲ってはロケットを奪ってくんだってさ!信じられない話だけど教われて病院に担ぎ込まれた人が何人もいるんだって!」

そういって朝倉は急いで店を後にした!

(((!!!)))

怪物とロケットという言葉にはっとなる良太郎、アスナ、ネギ!

「ロケットを狙うなぞの怪人か~、・・・そういえば夕映の奴もロケットを探してけどもしかしてそれも怪物に取られちゃったのかな?」

(!!・・まさか・・・)

良太郎の中でいくつかの点がつながった!

あのイマジンの契約者はまさか・・・!?

「もう!そんなこと言ってないでコッチを手伝ってくださいな!・・アラ?良太郎さん?またお出かけですか?」

良太郎はまた急いで出かけようとする!

「うん、ゴメン、すぐもどるから!」

「あっ!ちょっとまってよ!」

そういって再び店を出る良太郎にネギとアスナが続く。

タッタッタ・・・

「ねえ・・さっきの話が本当ならもしかしてさっきのイマジンとかいう怪物の契約相手って・・・」

「ハイ!綾瀬さんです!それに話を聞くとさっきのイマジンは・・・」

「ハァ・・ハァ・・・うん、生きて・・・!!!・・・」

バシュウウン!

良太郎の体に異変が起きた!

「あのライオン野郎!!オレの必殺技をくらった癖に生きてやがったんだな~!!!」

「ゲッ!モモタロス」

「モモタロスっていうなクマパン女!!」

「デンライナーにいたんじゃないんですか!?」

「ハッ!あんな電車置いてかれてもずっと見てられるんだよ!それより早くあいつの契約者探すぞ!!」

シュウウウウン・・・

モモタロスは言いたいことだけいい再び良太郎から離れた。

「なんか・・・とんでもないのに取り付かれちゃったな・・・」

良太郎の口からため息がでる。

・・・・・・

タッタッタッ!

一方こちらにもまた走る少女がいた。

(先ほどから町でうわさになっているライオンの怪人・・・やはり間違いないです!しかしなぜこんな・・・)

夕映は幻と思ったハズの怪物が次々と人を襲っているのを知り困惑しながらも必死に探し回っていた!

「きゃあああ!!」

近くで女性の悲鳴が聞こえた!

「フン!もらってゆくぞ!」

「待ってください!」

女性を襲いロケットを取り上げるライオイマジンの前に夕映が現れた。

「丁度いい!貴様が探しているのはこれか?」

「やはりそうだったんですね・・・なぜこんなことを!?確かに私はあなたを見て幻覚か何かだと思いつい願いを口走りました。でもだからってこんなやりかた・・・」

「言ったはずだ“どんな望みも叶えると”・・・手段など関係ない!」

そういって再びどこかへ走り出そうとするイマジン!

とそこへ!

「待て!」

「!!貴様・・・」

「良太郎さん!」

良太郎たちが駆けつけた。

「探してるのはこれでしょ!?」

良太郎は夕映にロケットを返す。

「はい!ありがとうございます。」

「これでもう・・・」

人を襲うなといおうをするが・・・

「フハハハハハッ!礼をいうぞ特異点!これで契約完了だ!」

カシャン!

「「「!!!!!」」

そういってライオイマジンはなんと夕映の体を扉のように開けその中へ飛び込んでいった!

「い・今のは・・・?」

ガクッ!

「綾瀬さん!」

全身から生気消えたように座り込む夕映

「遅かった・・・」

「!、ハナさん・・・」

目の前で起きたことを理解できない良太郎たちの前にハナが現れた。
彼女は茫然自失状態の夕映の前に一枚のチケットを掲げる。

ヴウウウン・・・

するとチケットにはライオイマジンのイラストと2000年4月2日と浮かび上がった。

「ねえキミ?今から3年前の4月2日ってなにかあった?」

夕映に問いかけるハナ

「その日は・・・祖父がなくなった日です・・・急に心筋梗塞で倒れて・・・急いだのに間に合わず・・・結局死に目にも会えず・・・」

泣き出しそうな声でその日のことを話す夕映、その姿はとても痛々しいものだった・・・。

「イマジンは今この子の心が一番つながっている過去に飛んでいる!」

・・・・・・

2000年4月2日・都内

プーップーッ!

この日はひどい大渋滞だった祖父の訃報を聞き急いで入院先に向かおうとタクシーに乗ったもののさっきから一向に進まない・・・

(おじいさま・・・・)

不安が募る夕映、自分に多くのことを教え、与えてくれた大好きな祖父、その祖父に万が一のことがと考えると彼女の頭はパンクしそうだった。

シュウウウン!

「うっ!」

突然気を失う夕映、その体からは砂が零れ落ちた!

「ちょっとお客さん?大丈夫です・・・うわああああ!?」

運転手が振り向くとそこには怪物がいた!!

「カアアアア!!!」

ライオマジンはタクシーのドアを蹴破ると渋滞の道路の真ん中で暴れだした!!

・・・・・・

現在

この日都内で何台かの車が突然消滅するという不可解な事件がおきた!

「きっと今頃あのイマジンは未来を変えるために暴れまわってる!私たちもいこう!これをパスに入れて!」

「えっ・・・・」

戸惑う良太郎、結局まともに考える時間もなく彼は選択を迫られた・・・。

「良太郎・・・・」

不安そうな目で良太郎を見つめるアスナ、

だが、

「私は・・・私はなんてことを・・・」

(夕映ちゃん・・・・)

自分のしたことによってたくさんの人が傷ついたことを知り夕映は大粒涙を流していた。無論彼女に責任はない。しかしそれでも今彼女はなく以外なかったのだ・・・

そんな打ちひしがれる少女をみて良太郎の中で“決意”が固まった!

ハナのチケットを受け取る。

「良太郎!戦ってくれるのね!?」

「・・・うん」

「良太郎・・・本当にいいの?いくら大変なことになるからって・・・」

喜ぶハナとは裏腹にアスナは心配そうな顔をした。アスナは彼が状況的に断れないからまた仕方なくやるのではないか、そう感じたのだ。

「・・・確かに、まだよくわらないけど・・・でも、“やらなきゃいけないこと”だけはわかった気がするから・・・!」

だがそれは違っていた。

良太郎の顔には今まで見たことがないような凛々しい覚悟が現れていたのだ。

(///・・・・ドキッ・・・・///)

今まで見たことのないような彼の顔をみて思わず赤くなるアスナ。

「ネギ君・・・この人と夕映ちゃんのことたのめるかな?それと・・・」

良太郎はネギの耳元であるお願いをした。

「・・・はい、それくらいなら・・・」

「うん、お願い」

そういって良太郎はライダーパスを手に取る

ヒュウウウン・・カシャン・・

ベルトが現れ装着する。

「変身」

ピッ!

バシュウン!

赤いボタンを押しパスをタッチする!

<SWORD FORM>

・・・・・

デンライナー内

「ん?・・・来た♪」

シュウウウン!

・・・・・・

カシャン、カシャン!

赤い装甲と桃型の仮面を装着し、電王・ソードフォームが現れる!!!

「ハァ!」

タッタッタッタ!

ヒュン!

「俺、参上!」

なぜかあたりで一番高いところに跳びポーズを決める電王!

ちなみのその行為には全く意味がない・・・

ついに自らの意思で戦うことを選んだ良太郎!

果たして彼に待ち受けるものは?

・・・続く・・・

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第5話 ライド・オン・タイム!未来を守るために

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