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第5話 ライド・オン・タイム!未来を守るために 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/02-11:48 No.2207  

ファアアアアアン!

電王が現れると同時にデンライナーもまたこの時代に姿を現した!

一番先頭の一号車両に乗り込む電王

「じゃあ私もいくからキミ達はこの子たちをお願い!」

「あっ!まって!私も行く!」

ハナとそしてアスナが後部にある客室に乗り込む。

デンライナー一号車内

そこは中央に白いオフロード型のバイクがセットされており中央にはスクリーンがある。

カシャン!

ギュイイイン・・・

チケットを入れたパスをバイクにセットすると各システムが起動し、画面には2000.4.2と生じされた。

ブォオオオン!

そしてバイクを走らせるのと同じ要領でアクセルを回すとそれに連動してデンライナーも走り出し、また時空の狭間へ旅立った!!

「・・・・頑張ってください。良太郎さん・・・」

夕映と先ほどライオイマジンに襲われた女性を介抱しながらネギは彼らの無事を静かに祈った。

・・・・・

デンライナー食堂車内

「・・・・」

アスナは小さな窓から見える砂漠を見ながら無言でいた。

「・・・ごめんなさい。こんなことに巻き込んじゃって。」

そんな彼女に対し、ハナが声をかけた。

「ハナ・・さん」

「さっきあなたが言ったことよくわかる・・・元々ふつうの世界にいたのに突然こんなことに巻き込んで、それなのに私ったら良太郎の気持ちも考えずよろこんで・・・。・・・でもコレだけは分かって、今良太郎戦わないと本当に大変なことが起こるの・・・」

どことなく悲しみを秘めた顔で話すハナ・・・、

「・・・ううん、もう平気です。それに良太郎が自分で決めたことなら私は文句は言わない(ただ・・・ちょっとだけ寂しかったかな・・・?)」

同学年であったがなにかとトラブルを起こす良太郎、そんな彼の世話を焼いてるうちにいつの間にか弟の面倒を見る姉に近い心境だったアスナ、そしてそんな良太郎がこの日、初めて自分の意思で何かをなそうとする。そんな様子が少し寂しかったのだ。

「アスナちゃん・・・」

「でも、せめて私にも何か手伝わせてください!良太郎が一人で戦うっていうのにほっとくことなんてできません!」

微笑みながらガッツポーズを取るアスナ、彼女の顔にはもう迷いがなかった。

「・・・うん!」

ハナもまたそんな彼女をみて笑顔になった。

・・・・・・

2000年4月2日

「ガアアアアアア!!」

ガシャアーーーン!

「うわあああ!逃げろォーーーー!!!」

その鋭い爪で次々とあたりの車や公共物を破壊するライオイマジン

突如現れた怪人に人々混乱し、逃げ出そうとしていた。

チチチチチチチチ・・・・・

そんな中、一人の青年は慌てるそぶりもその場を何とかしようというそぶりも見せずただ懐中時計を見つめていた。

「ガアアアッ!・・・ん?」

「うえーーーん!!ママどこぉ!?」

ライオイマジンの目に一人の泣きじゃくる幼い少女が目に映った。少女はどうやら母親とはぐれてしまいただその場で泣き続けていた。
そんな泣き声に不快感を感じたライオイマジンは少女に近づき・・・

「チッ・・・やかましいガキが・・・消えろ!!!」

と爪を振りかざした!

その瞬間!

ブオオオオオン!

ヒュッ!

「!!!、何!?」

爪を振り下ろした瞬間!、白い何かがライオイマジンの横を通り過ぎ少女を持ち去っていた!

そう、もちろん電王だ!!

キッ!

バイクを止め少女を抱きかかえる電王

「おい大丈夫かガキ?」
<大丈夫キミ!?>

「うん・・・ありがとう・・・おにいちゃん・・・」

驚きつつもお礼をいう少女、なぜ彼女の耳にはちょっと怖そうだけど本気で心配してくれる仮面のヒーローの声とは他に優しい青年の声が心に届いた。

「久美ちゃん!」

とそこへ必死に娘を探していたらしい少女の母親が姿を現した。

「!!」

タッタッタッタ!

電王の姿に驚いた母親はお礼もいわず娘を抱きかかえ走り去ってしまった。

チチチチチチ・・・・・

「・・・・・」

懐中時計の青年は電王の出現を確認するとその場を去っていった・・・。

「チッ!また貴様か・・・こんなところまでついてきてしつこい奴だ!」

「おおっと、そんなつれねえこというなよ?折角来てやったんだ。決着をつけようぜ!!」

カシャン!
ヴゥウウン!

そう言ってデンガッシャーをくみ上げる電王!

「チッ・・・!どの道貴様は今後我らにとって邪魔者以外なにものでもない・・・いいだろう。この場で消してやるぞ裏切り者!」

ライオイマジンもまた戦闘体制に入る!最期の決戦だ!!

「死ねええええ!」

ライオイマジンは力の限りその自慢の爪を振りかざす!

シャッ!

「よっと!おりゃあああ!!」

ヒュン!
ザシューン!

だが電王はそんな一撃を軽々とかわしかつすばやくライオイマジンの背後に回りこんで背中に斬撃を叩き込んだ!!

「グワッ!」

背中に強烈な一撃をくらいひるむライオイマジン!だが電王の猛攻はこれで終わらない!

「行くぜ行くぜ行くぜぇーーー!!」

ザン!ザン!ザン!

次々に攻撃を加える電王!

やむことのない斬撃の嵐にライオイマジンは反撃はおろか防御もロクにできずにいた!

ザシュウン!

「ぐわあああ!」

何発目かの斬撃が入りライオイマジンは20メートルほど吹っ飛んだ!そして電王は『そろそろか』という感じでパスをベルトにタッチする!

ピッ

<FULL CHARGE>

ギュウイイイン・・・

「へへっ・・、行くぜ、俺の必殺技パート2!」

ガシャン!

「オリャアアア!」

ブゥオン!

ザシューン!ザシューン!

切り離された刀身が離れたところにいるライオイマジンに向かい、真上から、そして真下からと2回斬りつけた!!

「具わああああああーーーー!!!」

ドーーーーーン!

断末魔の叫びをあげたライオイマジンは大爆発を起こした!電王の完全勝利である!!!

シュウウン・・・

モモタロスが離れ変身を解除する良太郎。

シュウウン・・・

「ああ~面白かった~~♪」

満足げなモモタロスがデンライナーに帰ってくる。

「なんとか時の運行は守れたみたいね・・・」

そういってハナはモモタロスの耳を引っ張り

「いたたた・・・・」

「良太郎聞こえる?お疲れ様、私達も帰ろう!」

「で・電話・・・?」

乱暴に扱われるモモタロスを見てアスナはちょっぴりモモタロスに同情した。

だが良太郎はそのままデンライナーに乗ろうとしなかった。

「うん・・・でもその前にちょっとだけ・・・」

それから何分かして良太郎は気絶したこの時代の夕映をおんぶしてデンライナーに乗った。

「ちょっとどうするの!?私達だって過去を変えたら・・・」

「うん、わかってる・・・だからちょっとだけ・・」

そしてデンライナーはしばし2000年の都内を走った。

・・・・・・

「・・・ん・・・ここは・・?」

目が覚めると夕映は病院の待合室で寝ていた。

「おや?気がついたかい夕映?」

「あっ・・・お父様?」

ふと目をやると隣には父がいた。

「なんでもここに来る途中貧血で倒れたお前を通りすがりの人が介抱してここまではこんでくれたらしい。ここに来れたということはお前がこの場所を話したのかい?」

「そんなおぼえは・・・その人は・・・?」

「いや、スグに帰ってしまったよ・・・」

「・・・・ハッ!おじいさまは!?」

ふと夕映はここにきた目的を思い出した!
タクシーに乗ってからの記憶は曖昧だったがいまはそんなことはどうでもいい。夕映は父に尋ねた。

「・・・・・先生がたも手を尽くしてくれたのだがもう・・・まだ意識はあるから最期にあってやりなさい・・・」

「!!!!・・・・・・はい・・・」

・・・・・

デンライナー内

「でも、本当にあんなことしてよかったのかな?」

出された(マズイ)コーヒーを飲みながらアスナが聞いた

「アレくらいなら時の運行には影響しないと思うは・・・でも、仮にあの子がおじいさんに会えたとしても結局は・・・」

「うん・・・でも少なくても夕映ちゃんのなかであの日はいままでよりもちょっとだけ・・・ほんのちょっとだけいい日になれたと思うから・・・大事な人ならきっと最期まで一緒にいたいと思うから・・・」

(!!、)

アスナののうりにふとあの鈴をなくした日の良太郎が頭を掠めた。

(くすっ・・・変わったと思ったら、やっぱり良太郎は良太郎なんだ・・・)

根っこの部分は全く変わらない良太郎を見て思わず顔がほころぶアスナ

「アスナちゃんどうかした?」

「・・・ううん、なんでもない。あっ!それより良太郎!これからは私も手伝うことになったからね!」

「ええ~~!?で・でも危ないよ!」

止めようとする良太郎だが、

「ダメ!もうハナさんの許可もとってあるしこれはもう決定事項!それに良太郎一人に任せたらたよりないしね!」

「あ・・・ありがとう・・・」

何をいってももう無駄と感じた良太郎はとりあえずお礼を言う・・・。

そして程なくしてデンライナーは2003年2月2日に戻り停車した。

「それじゃあ・・あっ!」そう言えばモモタロス、僕の願い事きめたよ!」

降りようとする前良太郎はモモタロスに言った。

「ねぬ!?マジか良太郎!言え!早く行って俺を自由にしろ!!」

「ちょっとまって!願いを言ったら・・・」

喜ぶモモタロスに慌てるハナ、だが

「僕の望みは・・・もう少し考えること。だからもう少しここでまっててね?」

ガクッ!

「なんじゃそりゃ~~!!んなもん認めるかあ!」

「フフッ、なに言ってんの?どんな望みもかなえるのがあんたたちでしょ?契約成立ね♪」

悔しそうにするモモタロス、今度はハナがうれしそうにしていた。

・・・・

ミルクディッパー前

「さっき電話で聞いたんだけどあの後ネギ君に頼んで魔法で夕映ちゃんの記憶をうまく操作してくれたみたい(使ったことのない呪文で大変だったみたいだけど)イマジンのこととかは覚えてないって。」

「そっか・・・う~~ん!それにしても大変な一日だったわね~?良太郎は大丈夫?電王続けられそう?」

「うん・・・なんだか筋肉痛で身体のあちこち痛いけど、多分あーゆうことなら僕にも出来ると思う。」

「うん、なら私はもう何も言わない!それに今度許可なくあのバカモモが出てきたら私が叩いて追い出すから心配しないで!」

「あはは・・・一応僕のからだなんだけど・・・」

などと話しているうちに長い道のりだったがようやく店に戻って来れた良太郎時計は午後6時58分歓迎会は7時からだったのでちょうど間に合った!

「ただいま~」

パン!パン!

「「「「「「お帰り良太郎!」」」」」」

クラッカーを鳴らしかえってきた良太郎を迎える一同!

その中には一旦取材を切り上げた朝倉や何事もなかったかのように元気そうな夕映やネギのすがたがあった。もちろん夕映のむねには祖父のロケットがしっかりとある。

「みんな・・・ただいま!」

みんなの歓迎に笑顔で答える良太郎、不運のオンパレードの人生の中でもトップに入るほど大変な一日の上これからもっと大変なことになるのは間違いなかったがいまをはそんなことを忘れ満面の笑顔を見せていた!

・・・・・・

午後9時30分

ドンチャン騒ぎもひと段落しボチボチ後片付けに入る一同

TRRRR

「あっ!はーい、」

愛理は片付けを止め電話をとった。

「あ~あ、この後また部室に戻って編集だよ・・・。」

「例のライオン怪人?」

ちょっとぐちっぽく話す朝倉にハルナが聞いた。

「いやそれだけじゃないんだよ!なんでも他にポーズをとる謎のヒーローとかはては謎の電車とか!もうなにがホントで何がウソかってかんじ!まあ、燃えるっちゃ燃えるけどね!」

ガシャン!

「ん?どしたの良太郎?」

「う・ううん・・なんでもない・・・」

二人の話を聞き思わず持っていたゴミ袋を落とす良太郎・・・何となくこの二人にだけはばれちゃいけないとおもったりした・・・。

「はい・・はい・・・そうですかわかりました・・・。それじゃあ明日の朝良太郎をそちらへ向かわせますから・・・はい」

そう言って愛理は電話を切った。

「姉さん?どうかしたの?」

電話を終えた愛理に皆が注目する。

何故なら愛理は珍しく(ちょっと)動揺したような顔だったのだ。

「・・・うん・・・良ちゃん、あなた明日からアスナちゃんたちと同じクラスになるみたい・・・」

「そっか・・・ってえええええええっ!!!???」

「「「「「「えええええええっ!!!??」」」」」」

近所に響くくらい驚く良太郎とネギたち!

一体何故!?

時の運行というとてつもなくおおきなものを守る傍ら、野上良太郎と個性ゆたか過ぎる少女達がおりなすドタバタ喜劇もまた幕をあげた・・・。

・・・続く・・・

おまけ
【デンマギファイル】

ライオイマジン・・・2003年にやってきた未来人のエネルギー体が綾瀬夕映が思い描く『ギリシャ神話のネメアの獅子』からライオンをイメージしてこの世に現出した姿。
夕映の「なくしてしまった祖父の形見のロケットを見つけてほしい」という望みをかなえるため、ロケットを持つ者を襲い、次々にロケットを奪っていった。
鋼鉄おも切り裂く鋭い爪と豪腕が自慢、また脚力もなかなかでその気になれば時速120キロで走ることも可能、電王が最初にであったイマジンであり、自分や後に続く同胞にとって最大の障害になると思われる電王を早めに始末しようと考えるも、モモタロスのまさかの加勢とソードフォームの圧倒的な戦闘能力の前にエクストリームスラッシュをくらい爆発した。

Mrゴールドさんアイデアありがとうございました!

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第6話 良太郎、転入

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