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第6話 良太郎、転入 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/03-00:31 No.2211  

デンライナー食堂車内

カチャカチャ・・

「~~~」

普段は通常通り運行し、タイムトラベルを楽しむお客でにぎわうデンライナーだが今はモモタロスと乗務員以外誰もいない。

憑いた相手が特異点であるモモタロスは自由に外にもでれず退屈しのぎに知恵の輪をいじっていた。

プシュウウ

と、そこへハナが現れた。彼女はそのままズカズカとモモタロスの前に立ち

「このバカモモ!」

バシッ!

「いてっ!」

有無も言わさずモモタロスをぶん殴った!

「何しやがるこのハナクソ女!」

「それはこっちのセリフよ!アンタが無茶な戦い方するから良太郎の身体ボロボロだって!気をつけてよ!」

「はん!この俺がダメージの残る戦いなんてするかよ!」

「でも全身筋肉痛よひどい打ち身だって・・・。」

「んなもんアイツがよわすぎんだよ!身体鍛えろっての!」

そういってモモタロスは再び知恵の輪で遊ぶ。

「と・に・か・く!今後は良太郎の身体を勝手に使わないでよね!私とアスナちゃんで見張ってるからね!」

そういって不機嫌なハナはまた食堂車を出て行った。

(チッ!クマパン女といいうるせえのが多いな~、は~あにしても退屈だなおい、良太郎の奴またイマジンなり不良なりに襲われね~かな~)

彼のそのけったいな願いは今後見事なまでに叶うことになる。

イマジンの望みを叶える良太郎っていったい・・・

・・・・・・・

2003年2月3日・学園長室

「・・・というわけなんじゃよ。理解できたかい?」

良太郎と愛理の対し説明をする頭の長い老人=学園長、彼の話をまとめるとこうだ。

そもそも、今回、良太郎が女子のクラスに編入することになったのはある二人のうっかりによるところが大きい

まず一人は良太郎の転校の手続きをした愛理、彼女はどうやら転校の手続きをするうえでうっかり“生徒氏名欄”のところに保護者である自分の名前を、“保護者氏名欄”に生徒である良太郎の名前を書いてしまったのだ!!

そしてもう一人はこの書類を受け取った勤続60年のベテラン事務員黒田伍ん兵さん(79)、今日まで休まず働き続け、孫にも恵まれ公私ともに順風満帆な人生を送ってきたが彼だが残念ながらボケのほうが進行し、このちょっと見れば気付く書類のミスに気付かず手続きをしてしまったのだ。

そして、このボケた二人の組み合わせを実現させたのは無論、良太郎の不運が原因である。・・・イッツァ、ミラクル・・・

「で、でも学園長先生?手続きをしなおせばスグなんとかなりますよね?」

「無論それは可能じゃが、残念ながらスグにというわけにはいかねのじゃ。しかも今回の場合はそれにも問題がある・・・。良太郎や、お主の今回の麻帆良への編入試験は期末試験で代用するのは知っておるな?」

「あっ、はい・・・」

麻帆良学園は中等部とはいえ私立である上、高等部までエスカレータ式でいけるところが多く、当然転校の際には試験がある。しかし今回は学年末試験前と言うこともあり、教師達も転入試験のために改めて問題を作る余裕もなく、折角なので来週行われる学年末考査の点数で決めるということになったのだ。

「まあ、おぬしのことは子供のころから知っておるし、個人的にはこんなのは形式だけなんじゃが・・・それでもやっておかないとおぬしの転入は面倒になるし、この手続きというのがなかなか融通が利かなくて一旦取り消しにして改めてとなるとざっと二週間はかかる。・・・というわけでおぬしにはとりあえず三学期の間だけでも異例の措置で女子中等部へはいってもらう。」

というあらゆる意味で良太郎は逃げ出すことの出来ない状況に追い込まれていた。

「/////で・・・でも、その・・・僕はその一応男なんですけど・・・/////」

良太郎は頬を赤くし恥ずかしそうに言う。

「なーに、何もおぬしに女装しろとはいわんよ。一応の処置としておぬしの知り合いの多い2-Aにしたんじゃし気楽に気楽に」

「///や・・そういうこととじゃなくて・・///」

「もう!良ちゃん!決まっちゃったことなんだからいつまでもグダグダ言わない!そんなんじゃ幸運の星も逃げちゃわよ!」

いまだウジウジする良太郎に渇を入れる愛理!(や・・元々あなたが原因なんだけどね・・・)

・・・と、何はともあれそういったいきさつにより良太郎は2-Aに転入することになってしまった。

その後迎えに来たネギに連れられ良太郎は退出し、愛理も帰ってから数分後

コンコン・・・

「失礼します」

学園長室にノックする音が聞こえた。

「おおタカミチ!まっとったぞ!」

この学校で最強の部類に入る魔法教師高畑・T・タカミチだ。

「わざわざ呼び出してすまんのう。用件はわかっとるじゃろ?」

「ええ、昨日から話題になっている“ライオン怪人”に“謎の列車”それと“仮面の男”のことですね?」

「うむ、どちらも昨日の夕方から目撃情報はないがこのものたちが現れた時、妙に強い魔力が観測されてのう・・・。実際のところけが人もでとるしコレらの出自について調べてほしいんじゃ。」

先ほどと違い、まじめな顔で話す学園長、実際問題ココ何年か魔法先生及び生徒の活躍により生徒に実害が出ていないだけにことは急をようするものだった。

「えたいの知れない奴らじゃ、刹那や龍宮君も含め、腕利きを何人かつけるが調査に当たっては充分気をつけるのじゃぞ?」

「はい」

・・・・・・

(ああ・・・僕どうなっちゃうんだろう・・・)

全身筋肉痛の身体を引きずりながら良太郎は2-Aの教室の前まで来る。

「それじゃあ僕が先に入って説明しますから良太郎さんはここでまっててくださいね」

ガラガラガラ・・・

そういって先に中に入るネギだったが・・・

ガバッ!

「(!!)んーーー!?」

突然生徒の一人である春日美空に口を押さえられた。

「わるいねーネギ君、これも転校生に対する日本流の風習っつうことで・・・」

そういっていそいそとお約束のトラップをしかける美空と鳴滝姉妹、

実はすでにクラス中で突然の、しかも男子の転校生は話題になっていた。(譲歩減は結うまでもなく朝倉とハルナである・・・)

「ねーねーこのか?転校してくる野上良太郎君ってイケメン?」

「う~ん、顔はええとおもうよ?ちょっとほっそりしてるけど」

「まあ、男性の苦手なのどかが普通にせっすることのできるくらいですからあまり異性は感じさせませんね。」

「まあ、“あの”愛理さんの弟ならヴィジュアル的にはずれはないだろうけどね~」

(つーか誰かつっこめよ!子供先生の次は男子が転校!?恥らうなり
反対するなりしねーのかよおめーらは!!??)

などといった感じであった・・・

数分後

「入っていいですよ~転校生君♪」

教室の中から聞きなれぬ女子の声で呼ばれ入ってゆく良太郎

(はあ・・・まあ十中八九引っかかるんだろうけど。流石にあれで死にはしないわよね・・・)

というアスナの予想はものの数秒で見事に崩れた。

「しつれいしま・・・(ガーーーン!)・・」

まず教室のドアを開けると最初の一撃としてタライが落ちてきた!

(よっしゃああ!まずは先制!)

ガッツポーズをとる美空

「いたたた・・・・わあっ!」

タライの衝撃でフラフラしているところを今度は紐に躓きこれまた見事に転ぶ!

(やったー!成功ですー!)
(我ながらないすトラップ!)

喜ぶ鳴滝姉妹

そのごゴムの矢などが見事に全弾命中する良太郎

「「「「「アハハハハハハハハ!」」」」」

2-Aの教室は爆笑の渦にさいなまれた。

が!

「あたたた・・・う~ん・・・」

ガクン!

「えっ・・・?」

ガン!

(((((へっ・・・・・!?)))))

全てのトラップに命中した良太郎にさらに追い討ちをかけるようにこんどは黒板の上に設置された時計が落ちてきた!

「う~ん・・・」

見事に脳天に激突し足元をふらつかせる良太郎。そして・・・

フラフラフラ~~~

ガッ!

「えっ・・・?わあああああ!」

ドーーーーーン!

なんとそのまま窓際までふらふらした挙句、換気のため一箇所だけ明けていた教室の窓からおちてしまったのだ!!!

「「「「「「落ちたーーーーー!!!???」」」」」

全く予想だにしなかった文字通りの“オチ”にクラス全員顔が青くなった!

「なんでこの程度のイタズラで落ちんのよバカーー!」

「あわわわ・・・おねえちゃんもしかしてこれって私達の責任じゃあ・・・・。」

「そ・そそそんなぁ~~~!?」

「まあまあ、皆落ち着きなって、みなよ、ピクピクしてるから生きてるって!」

衝撃的映像をカメラで納めながら朝倉は落ちた良太郎を指差す。

「朝倉さん!なんでこんな時にカメラなんてもってるんですか!?」

「まあまあ、良太郎のことだからきっとなにかやらかすとは思ってたんだけどまさかここまでとはね~~。いやーさすが!」

そして待つこと数分・・・良太郎は身体を引きずりながらなんとかもどってこれた・・・。

「あ・・あの大丈夫ですか?」

保険委員の亜子が良太郎に絆創膏をはる。

「ありがとう・・大丈夫、運良く二階だったから・・・」

(((((運良く!?)))))

生徒の大半の心の突っ込み、

そうして改めて教卓上で良太郎が

「野上良太郎です・・・ちょっとだけ人より運がないんですけど、なるべくご迷惑かけないようにしますから宜しくお願いします・・・。」

(((((ちょっとだけ!?)))))

「えーーっと・・・皆さんもう知っているみたいですけど良太郎さんはちょっと学校側の手違いで3学期だけこのクラスで勉強することになりました。それで席なんですけど・・・とりあえず隣の空いているエヴァンジェリンさんの隣でいいですか?」

「むっ・・私か・・別に構わんが私にまで不幸を撒き散らすなよ小僧?(もっとも私ほど不幸なやつなどそうはいないがな・・・)」

「あっ・・・はい、気を付けます・・・」

見た目は幼いのだがそこはかとなく出るエヴァの威厳に良太郎はモロにひるんでしまう。

「ええっと・・・それじゃあ一時間目のHRなんですけど、期末も近いということで・・・」

「はーい!当然、転校生君への質問会ですよねーー!」

「「「「「おおーーーっ!」」」」」

「「ええっ!!??」」

驚く良太郎とネギ、彼女達の辞書には“好奇心”という文字がラインマーカーで惹かれているのであった・・・。

「ねーねー、普段はどこにすんでるの?」
「なんでそんなについてないの?」
「昔この町にいたんだよね?アスナやこのかたちと知り合いってホント?」
「彼女とかいんの?」
「このクラスで好みを子とかいる?」

などなどその後質問ラッシュはネギが担当の二時間目英語まで続いた・・・。

・・・・・

午後5時過ぎ、今日からテスト前一週間なので部活はなく、すでに大半の生徒は下校していた。

「う~~ん、まいったなこりゃ、」

夕日照らされる職員室で一人頭を抱える教師がいた。

彼の名は卯堂卓(うどうすぐる)2-Dの担任にして二年生の社会化担当教諭である。
年は二十代後半ボサボサの髪でタバコをくわえぶっきらぼうそうにみえるがその実は非常に生徒思いであり、授業も分かりやすく生徒や同僚からの信頼も厚い、ちなみに戦闘向きではないが魔法教師でもある。

「どうしたんですか卯堂先生?」

なやんだ様子を見て声をかけたのは学年主任の新田である。

「あっ・・・新田先生、いや~恥ずかしながら今回の学年末考査前の授業でちょっとなやんじゃって。ほら、あの子供先生のクラス!」

「ああ、2-Aかね?」

「あそこが問題なんですよね~学年トップクラスの奴もいるかと思えばクラス順位はいつも最下位、特にバカレンジャーって呼ばれてる万年補修組はとんでもなくて・・・」

「うむ・・・おまけにあそこの連中ときたらスグにドンチャン騒ぎをするからなあ、高畑先生もよくまとめられてたよ・・・。」

卯堂の悩みをさっし同調する新田それほど2-Aの授業は他と比べ疲れるのだ・・・。

「まあ、基本的にはいい子たちなんっすけどね~、綾瀬なんてその気になればすぐいい点取れるし、佐々木やフェイなんがは部活じゃすごいらしいし神楽坂なんて毎日新聞配達なんてしてる苦学生ですもんね~。」

などと言う卯堂、実際問題授業の成績だけでなくそういった生徒達の良いところを探せるのがなかなかできない(しかも担当クラスでもないのに)

「まあ、だからせめて少しでもいい点とれるように分かりやすい授業計画をかんがえてるんですけどね・・・。」

「ハッハッハ、卯堂君がまじめだな~、よし!よかったら飲みにいかんかね?たまには生き抜きも必要だし今日は私がおごろう!」

「ほんっとすか!?ごちそうになります!」

そういって意気揚々と後片付けを済ませ飲みにいく卯堂と新田であった。

・・・・・・

それからさらに数時間後、図書館島前

「それじゃあいくわよ皆!」

「「「「おおーーっ!」」」」

「アスナさん?コレは一体、」

意気込むアスナ率いるバカレンジャープラス図書館探検部、彼女達がこんな夜中にココに来たのには訳がある。

・・・・・

数時間前・女子寮内大浴場

「ええーーーっ!?それってマジなの!?」

「うん!なんでも今度のテストで2-Aは最下位だったらクラス解体のうえ何人かは小学区へ逆戻りなんだって!」

「そういえばネギ君も帰りのHRで勉強しないと大変なことになるっていってたよね~?」

慌てふためくバカレンジャー、実際にはその情報は間違いであり、大変なことになるのはネギだけなのだがそんなことはつゆ知らず慌てふためいた。

「こうなったら『アノ本』にたよるしかありませんね・・・図書館島に伝わる伝説の『頭が良くなく魔法の本』わ!」

・・・・・

というわけでココにいたる。

(魔法使いがいるんだからきっと魔法の本だってある!ま・いざとなったら魔法使いのネギもいるしなんとかなるでしょ!)

と思うアスナだったがネギは今魔法が使えなかったりする・・・。

・・・・・・

同時刻・ミルクディッパー二階

流石に女子寮に住むわけには行かないので良太郎はひとまず店内の二階の物置に住んでいた。(ちなみに愛理はこの近くでマンションを借りている)

「う~~疲れた~~~。」

筋肉痛・転落・質問攻め・店の手伝いなどなどのハードな一日を追え良太郎は心身ともにつかれきっていた。

「・・・・すーーっ・・・」

そんな彼がベッドに入ってから眠りに落ちてしまうまではほんの数秒であった。

ギュウウウン!

そしてそんな彼を待っていたかのように・・・

「俺、参上!・・・へへっ、良太郎の奴スグにへばるから都合がいいな・・さて、ちょっくら町へ繰り出すか!」

そういって店をでるM良太郎だったが・・・

「こんなことじゃないかと思ったわよ!」

「げっ!ハナクソ女・・・」

店の前では既にハナが待ち伏せしていた。

「あんたね~、良太郎の身体はボロボロなのよ!?それを好き勝手につかって!」

「う・・うっせえな!お・俺だってあんなちんちん電車に押し込めれてストレスたまってんだよ!いいじゃねーか!それにちょっとくらい荒っぽく動かせばこいつだってちったぁー丈夫になんだろうよ!」

と勝手な理屈をこねるM良太郎、まるで悪ガキである・・・。

「だからって・・・「しっ!・・・におうぜ・・・イマジンの匂いだ!」・・・!!イマジン!?」

ハナの文句を手に口を当てとめM良太郎はくんくんと匂いをかぎまわった。

「・・・こっちか・・!へっ!とんでひにいるってやつだな!イマジンが出てきたとあっちゃあ、戦わなきゃな?」

そういってイマジンのいる方向に走り出すM良太郎

シュターーーン!

ピクピク・・・

「・・・・・こっちだな?待ってろ、スグに願いを叶えてやる・・・!」

ウサギ型のイマジンは耳を動かしては“ターゲット”を探し、その優れたジャンプ力で飛び回り、移動をしていた。

「よう!ちょいと俺とあそんでかねーか?」

とそこへM良太郎が現れた!

「!、・・・なんだ貴様は?悪いが今は契約の執行中だ!話ならあとで・・・」

「コイツをみな!」

そういってベルトを見せるM良太郎

{!!、貴様まさか・・・!」

カシャーン

「変身!」

ピッ!

<SWORD FORM>

シュウウウン!

カシャン!

「俺、参上!」

本人曰くのカッコイイ変身を決めポーズを決める電王!

「やはりそうか・・・特異点に飲み込まれたという“ヴワァカ”はき様か!」

「その言い方は気にイラねえな!むしろこういうのこそ俺がやりたかったことなんだ!っつうわけでてめーら全員ぶっ飛ばしてやるから覚悟しな!」

「目ざわりだな・・・消えろ!」

ブン!
シュルルルル!

ラビットイマジンはブーメランは投げた!

「ハァッ!」

ビュン!

カシャンカシャン!

空中にジャンプしてそれを避ける電王!つかさずデンガッシャーを組み立てる!

「くらえ!」

キン!

そのまま上空からきりつけようとした電王だったがラビットイマジンはとっさに戻ってきたブーメランでそれを受け止める!

「ほおおぉ!少しは楽しめそうだな・・・!」

「フン!裏切り者ごときには後れを取らん!」

互いに距離をとり構える電王とイマジン

「そうかい・・・だが気をつけろよ?俺は最初からクライマックスだぜ?ハァッ!」

そういって電王は再び攻撃を開始した!

・・・続く・・・

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第7話 電王VS刹那、真夜中の決闘!

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