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第7話 電王VS刹那、真夜中の決闘! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/03-17:35 No.2212
2月3日深夜
桜咲刹那と龍宮真名は高畑の支持の下、数名の魔法先生・生徒とともに交代で見回りを続けていた。
「今日一日調べても結局目撃情報はなしか・・・ホントに存在するか怪しくなってきたな」
「だが確かに実害は出ているんだ、油断は出来ん・・・」
本日の捜索もひと段落し寮へと帰ろうとする。
「そう言えばウチのクラスのバカレンジャーたちが私達がでるより少し前に出かけていたが大丈夫か?」
「それなら楓や魔法使いのネギ先生もいるし問題はないだろう。」
「フフ・・だな・・・っ!!、刹那!気付いたか!?」
話の途中、真名はぶつかり合う大きな二つの“力”に気付いた!
「ああ、・・・距離はココからスグだ・・・行こう!」
刹那と真名はしまってあった刀とライフルを構え、その場へ走り出した!
・・・・・
一方、
ザシュン!ザシュン!ザシュン!
「グワアアーーー!」
電王の圧倒的ななパワーに押されるラビットイマジン!
戦闘の序盤こそ互角に思えたものの相手との距離がデンガッシャーの間合いに入ろうものなら容赦のない斬撃と頭突きやパンチなどヤンキー顔負けのワイルドな戦いになすすべもなく目くらましのブーメランや強力なジャンプで逃げ回るのがやっとだった!
「くそ・・・っ!このバカ頭は悪いがとんでもなく強い・・・!ココは一旦・・・」
「オラーーー!にがさねーぞ!ウサギヤロー!」
ピッ!
<FULL CHARGE>
ギュウイイイン・・・
エネルギーを溜め込みデンガッシャーの刀身を切り離す電王!
「くらえ!俺の必殺技パート2!!」
ブオオオン!
赤い刀身は離れた電王の腕の動きに連動して横一文字に動いた!
「・・・チッ!」
パシューーーーーウン!
ガガガガガガガ!
「何!?」
ラビットイマジンはその瞬間空中にジャンプし一撃をかわす!ターゲットをきり損ねた刀身は変わりに周囲の建物の壁を切り裂いてしまった!
「貴様の相手はまた今度してやる!」
そういって逃げ去ってゆくラビットイマジン!
「てめー!逃がすと思うか!」
と、追いかけようとする電王だったがそこへ・・・
「待て!」
「あん?」
とっさに呼ばれ後ろを向く電王、そこには自分の身の丈より大きな野太刀を構える小柄な少女とライフルの照準をコチラに合わせる色黒の少女がいた。
「貴様が昨日現れた“仮面の戦士”だな?我々はこの麻帆良学園の警備を担当するものだ!事情が知りたい、戦う意思がないのならこちらに・・・」
“人を襲うライオン怪人と戦う仮面の男”という情報がある電王に対し、もしかしたら話し合いの余地があるのかもと考えた刹那は剣を構えつつ話し合いを試みた。
「何ガタガタいってやがんだ!てめーらのせいで逃がしちまったじゃねーか!こっちは忙しーんだ!ガキはとっとと寝ろ!」
だが目の前で獲物に逃げられご機嫌斜めの電王=モモタロスは全く耳を貸さない。
「・・・・やむうえませんね。なら力ずくでこちらに来てもらいます!龍宮!援護を頼む!」
「了解」
パアン!
「!?、チィ!」
キン!
魔力が込められた弾丸を電王に向かって放つ真名、しかし電王はその弾丸をデンガッシャーで弾く!
「何!?」
「ハアアア!」
カキン!
その一瞬の後刹那は電王に刃を向ける!だがコチラにも見事に反応しその太刀を受ける!
ギリギリギリ
刹那は両手で力いっぱい電王は片手で余裕があるがつばぜり合いは続く
「ほお・・・!龍宮の弾丸を簡単に弾いただけでなく私の剣も受け止める・・・やはり魔物の類か?」
鋭い視線で電王を睨みつける刹那、今の彼女は女子中学生ではなく完全に“プロ”の目だった。
「誰が魔物だ!んなことよりてめーら・・・やる気だったら相手になるぜ!」
ブン!
緩めていた力を一気にこめ、剣ごと刹那を弾く電王!
「クッ・・・やはりそうくるか!」
「予定が違うけどまあいいか・・・お前らの方がなんだか面白そうだし俺は元々カッコよく暴れられりゃあそれでいいんだ!相手は関係ねー!」
そういってやる気満々の構える電王ことモモタロス!彼の辞書にモラルの文字はない・・・。
(野蛮な・・・・だがコイツが強敵なのは間違いない・・・私と龍宮だけで持ちこたえられるか・・・?)
「オラア!行くぜ行くぜ行くぜーーー!」
「ボーッとするな刹那!」
バン!バン!バン!
刹那の隙をつき走り出す電王!真名は援護射撃をする!
キンキンキン!
「効くかよんな豆鉄砲!」
その弾丸をことごとく弾く電王!
こうして電王(良太郎)VS刹那・真名の実はクラスメート同士の真夜中の決闘が始まった!
・・・・・
そのころハナはラビットイマジンは電王にまかせハナはその契約者が近くにいないか探し回っていた。イマジンの動きを知る上でその契約者の望みは大きな手がかりになるからだ!
「!!、大丈夫ですか!?」
そんな中、ハナはこの寒い時期にベンチで倒れている男性を見つけた!
もしやイマジンに・・・そんな心配をしながら慌ててかけよったが・・・
「・・・ん~・・ヒック・・もう飲めましぇ~ん新田シェンシィエイ・・・ヒック・・」
ガクッ!
ただの酔っ払い教師卯堂卓だった!
「(まあ・・・今の時期放っておくわけにもいかないか・・・)おじさん!こんなところで寝てると風邪引きますよ!」
そういってユサユサと卯堂を起こそうとするハナ
「う~ん・・・なんだぁおい?ウサギの化物の次はキレーな姉ちゃんが出てくるなんて妙な夢だなおい・・・」
「!!!、ウサギの化物!?おじさん!その話詳しく聞かせて!!」
棚から牡丹餅!偶然見つけた酔っ払いがなんとイマジンの契約者であった!
・・・・・
カキン!カキン!
パン!パン!パン!
「はああああ!」
「あらよっと!」
アレから数分、戦いは依然として続いていた。
「ハァ・・ハァ・・・」
(イライライライラ・・・)
呼吸が乱れる刹那に対し電王はまだ余裕はあるもののなんだかイライラしていた。
(なんて奴だ・・・太刀筋は滅茶苦茶、ただ剣を闇雲に振り回すだけで動きにはやたら無駄が多いのに力も早さも感覚もズバ抜けている!龍宮の援護がなければとっくにやられている・・・!)
(ちきしょ~面白くねえ!さっきから鬱陶しい豆鉄砲と妙な動きのせいで全然攻撃があたらねえ!ここはいっちょ必殺技で・・・)
そう思いパスを取り出す電王!
ピッ!
<FULL CHARGE>
ギュウイイイン!
((!!!))
「へっ!結構楽しかったけどこれで終わりだ!手加減してやっから安心しな!くらえ、俺の必殺技パート2!」
そう言ってエクストリームスラッシュを打つ電王
ブオオオン!
「クッ・・・!」
ヒュン!
先ほどのラビットイマジン戦同様横一文字に振る電王、刹那もまた先ほどのラビットイマジンと同様に上空に跳び攻撃をかわすが!
「そうくると思ったぜ!でやああああ!」
ブオオオン!
「何!?」
刹那の動きを予見し、電王は今度は増したから剣を振り上げる!上空では方向転換がきかない!
「刹那!」
「もらった!」
(クソーー!)
逃れる術のない刹那!
だがその瞬間!
<ダメーーーーー!!!>
ガクッ!
ヒュン!
「何!?」
突然電王は体制を崩し刃は方向を変え刹那の横を通り過ぎた!
だが、とっさのことが理解できず刹那はそのまま落下した・・。
<なにやってるの・・・モモタロス・・・?>
状況を見て静かに呼びかける良太郎、その声は静かだったが怒りに満ちていた・・・・!
「りょ・・良太郎・・いやこ・コレにはわけが・・・」
<何やってるのって聞いてるの!!!答えられないなら今すぐ出てって!!!>
シュウウウン・・・・
良太郎の心の叫びとともにモモタロスは離れ、電王はプラットフォームになった。
「変わった・・・?」
「・・・・ごめん!」
タッタッタ
そう言ってそのまま走り去る電王
「どうなってるんだ・・・?」
「・・・分からない・・・・だがいえることは確かに仮面の男は存在していたこと・・・奴の口ぶりからすると恐らく怪人も・・・そしてあのままやっていれば私は死んでいたということだけだ・・・」
突然の電王の豹変に驚く刹那と真名、そして彼女達はその行動の奇怪さとともにその恐るべき戦闘能力に脅威を感じていた。
タタタタタ、
今度は先ほどとは逆にコチラに近づく足音が聞こえる。
「!、奴が戻ってきたか!?」
「・・・いや、あれは確か・・・」
「大丈夫ですか!?」
そう戻ってきたのは良太郎だったのだ。
「キミは確か・・・野上さん?」
「はい・・・えーと・・桜咲さんと龍宮さん・・ですよね?さっきその・・・変な音が聞こえたから・・・。」
無論ウソである。しかし、今自分が電王であることを明かせば面倒なことになる。だからといってある意味自分が怪我させてしまった娘を放っておくことなど出来ない・・・・そのための苦肉のウソだ。
「あ・ああ、私はな・・・刹那立てるか?」
「ああ・・・!、・・・つうっ・・・!」
立ち上がろうとして力を入れた瞬間、刹那は足首に痛みを感じた!
「・・・捻挫のようだな。先ほどの着地の失敗が原因だろう。」
真名は靴を脱がせはれた刹那の足首を見た
「た・大変だ!スグに手当てしないと・・・。」
「大丈夫です・・・この程度の傷・・いつっ!」
強がっているものの歩くのは難しそうだ。
「無茶をするな。どのみち高畑先生への報告もあるし一旦寮にもどろう。」
的の追跡も不可能な上刹那は負傷、挙句一般人(良太郎)までいるのではとても仕事にならないと判断する真名、刹那もしぶしぶ同意する。
「・・・じゃあ僕が女子寮まで送っていくよ。捕まって。」
そういって良太郎はしゃがみ刹那をおんぶしようとする。
「////い、いえ、大丈夫です!歩けますからそんな・・・///」
流石に恥ずかしいと思い拒否する刹那だが勿論歩けないのは明確だ。良太郎は強がる刹那に対し、
「大丈夫ですから、それにどの道こんな夜中に女の子二人を置いてなんかいけなし・・・」
「お・・女の子ですか・・・?」
長いこと男も女も子供もない裏の世界で生きてきた刹那にとっては良太郎の善良であるがある種常識的な対応に戸惑ってしまった。この、見るからにひ弱で恐らく人を殴ったこともないような少年に大の大人が束になっても叶わない自分が心配されているというのは不思議な気持ちだった。
「ハハハ、お前の負けだ刹那!野上の好きなようにさせてやれ。」
「た・龍宮・・・」
「ありがとう。龍宮さんはそっちの佐倉咲さんの荷物をお願い。」
そうして刹那はしぶしぶ良太郎におんぶされることになったが・・・
フラフラフラ~~
「おっとっと・・」
「だ・大丈夫ですか・・・?」
どうも自ら“男の役目”を引き受けた良太郎の足取りは不安だった。
「だ・大丈夫大丈夫・・・ちょっと筋肉痛がひどくて・・・」
刹那の体重自体ビビたるものだが良太郎自身ひよわなのにくわえ筋肉痛もあり、肉体は極めて疲れていた。
「や・やっぱりおりましょうか?」
心配する刹那だったが、
「へ・・平気だから・・・それに女の子が痛そうにしてるのみたくないし・・・」
といって断固として刹那をおろさなかった。
(くすっ、面白い男だな・・・)
真名はそんな良太郎をみてほぐそえんだ。
・・・・・
女子寮内・刹那と真名の部屋
「・・・よし、これでひとまずOKだ。」
刹那の足にテーピングを終える真名
「ああ、大分楽になった・・・それはそうと・・・大丈夫ですか野上さん?」
「いたたたたた・・・・ら・らいじょーーーふれすぅ・・・」
玄関の前では力尽きた良太郎が倒れていた。
「しかし本当に最期まで来るとはな・・・見かけによらず根性あるじゃないか!」
と良太郎をほめる真名
「///そ・・そんなことないですよ・・///それより、桜咲さんは大丈夫ですか?」
「え・ええ、すっかり。すいませんでしたこんな夜遅くに・・・」
「ホッ・・・大丈夫なら僕はいいです。」
ほっと胸を慣れ下ろす良太郎
とそこへ
TRRRR・・・
と電話が鳴った相手はハナだ
ピッ
「はい、もしもしハナさん?」
「良太郎?イマジンの狙いが分かったわ!アスナちゃんたちが危ないの!」
「ええっ!?ど・どうして・・・」
ハナから告げられる衝撃の事態!
「理由はあとで!とにかく今女子寮に向かってるから・・・」
電話ごしにハナが走って息のあれてるのがわかる。
「あっ!僕今ちょうど寮にいます!すぐにアスナちゃんたちのところに・・・」」
そういって部屋を出ようとしたが
「おい!事情は知らんが神楽坂ならここにはいないぞ?」
電話の内容は分からないがなにやら切迫した状況を感じ取った真名は良太郎に言う。
「ええっ!?じゃあどこに・・・?」
「図書館島だよ。事情はしらなけどね」
「あ・ありがとう龍宮さん!」
幸いにもアスナたちの所在はすぐに分かった!
それをきき慌てて部屋を去ろうとする良太郎
「まて、野上!」
とそれをとめる真名
「今夜は本当に助かった。礼といってはなんだが私らのことは今度から真名と刹那でいい。私達も良太郎と呼ばせてもらうことにするよ。な?刹那」
「///え・ええ、本当にありがとうございました良太郎さん////」
かすかに微笑みながら良太郎を見送る真名と刹那
「ううん・・・、こっちこそ、・・・それじゃあおやすみなさい。えーと・・刹那さん真名さん」
そういって虜太郎は出て行った。
「・・・・さてと、私はこれから高畑先生に連絡を入れてくる。それと念のため図書館島にもな」
良太郎がいなくなると真名は瞬時に“仕事”の顔に戻った。
「ああ、お嬢様たちが心配だ。私も・・」
「だから無理だ!じっとしていろ。」
「・・・っく!スマン!・・・しかし良かったのか?その・・良太郎さんに殺気のこと話して?」
「なーに、もう12時だ。多分神楽坂への用事は明日にでもして駆るだろう。・・・くく、それにしても妙な男だなあれは・・・」
先ほどまでいた良太郎のことを思い出して再び笑う真名
「ああ、あまり私達の世界にはいないタイプのひとだったな・・・いや、いてほしくない人だな。色んな意味で・・・」
刹那もまた良太郎のことを思い出し、かすかに笑みをみせた。
・・・続く・・・
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