HOME
| 書架
|
当サイトは「魔法先生ネギま!」関連の二次創作投稿サイトです。ネギま!以外の作品の二次創作も随時受け付け中!
書架
第9話 オーナー登場、そして迫る闇!? 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/09-16:07 No.2237
2003年2月10日月曜日・学園長室
週末に行われた学年末試験も無事(?)に終わり、学園長と高畑はその話題で盛り上がっていた。
「しかしネギ君も良太郎君も無事に合格して本当に良かったですね。良太郎君はわりと点数ギリギリでしたけど」
「全くのう・・・本人もまあ良くはないが平均ちょい下ってところなのに解答用紙はずれて答えるは、度重なるトラブルで遅刻して半分の時間で受けたりじゃったからのう・・・相変わらず呪い級の運の悪さじゃ・・」
ちなみに点数の発表により良太郎には“6人目のバカレンジャー”バカホワイトの称号が与えられたりした・・・。
「しかし先週の図書館島の一件は正直彼に救われましたね。それにアレから姿を現しませんが仮面の男については・・・」
現状が学園長たちを含め魔法生徒・先生の間では仮面の男の存在は非常に微妙である。
生徒を襲おうとした怪人を倒したかと思えば刹那たちとも交戦、正体を隠すための仮面やまるで戦いを楽しむかのような言動、加えて未熟な戦闘技術に反比例した驚異的な身体能力など一概に敵とは言えないものの危険人物であることは間違いないといった見解だ。
「うむ・・・、実はその件についてなんじゃが実は今日から少々心配事があるんじゃ・・・ほれ、今週末からは部活も再会し取るじゃろ?」
「・・・・・ああ、新聞部ですか?」
「そうじゃ、確か部長にはこないだの事件に巻き込まれた2-Aと同じクラスじゃったろ?今日当たり記事を出すかもしれんのじゃが、かといって圧力をかけ情報を規制してもかえってこっちまで怪しまれる」
学園長は溜息をついた。
「ウチの生徒は良くも悪くも好奇心旺盛ですからね。こうなったら一刻も早く仮面の男と接触をとって彼らの正体や目的を知る必要がありますね・・・。」
「うむ、頼むぞい」
・・・・・
女子寮・刹那と真名の部屋の前
ピンポーン♪
「おっ、お迎えが来たようだな刹那」
「ああ、少しのんびりしすぎた・・・」
そういって学校の仕度を済ませませ直りかけた足をひょこひょこさせながら玄関へ向かった。
がちゃ、
「おはよう。今日はちょっと早かったかな?」
扉を開けると良太郎がいた。
「いえ、スグに仕度をしますから。本当にいつもすいません。」
数分後
良太郎は自分と刹那の鞄そして夕凪を持って一緒に登校していた。無論パシリではない。前回自分(モモタロス)が怪我させてしまった刹那に対しせめてもの償いをしたかったのだ。
「足の具合はどう?」
「はい、もう大分、明日からはもう大丈夫ですから。」
刹那は申し訳なさそうに良太郎に返事する。実際この一週間刹那は良太郎の申し出を何度かことわったのだがそこは意外と頑固良太郎、なんのかんので結局一週間登下校において刹那の荷物もちをし続けたのだ。
「しかし思うのだが刹那の怪我は別にお前の落ち度でもないだろう?なぜここまでするんだ?」
真名は当然の疑問をぶつける。
「えーと・・・それはその・・あ・あの時僕がもうちょっと早くアノ場所にいたらその・・・怪我せずに済んだのかなって・・・」
苦し紛れの言い訳をする良太郎の目をじーっと見つめる真名
「・・・・なにか隠し事があるようだな?ヘタなウソは似合わんぞ?」
「えーっと・・・」
「・・・フッ、まあいいさ、誰にだって言いにくいことはあるだろうし何より理由はどうあれお前が一週間刹那のためにやってきたことも事実だ。その真摯さに免じて聞かないでいてやるよ。」
困り果てる良太郎を見て真名はくすりと笑いうまく話をやめてくれた。
・・・・・
中等部校舎玄関
「少し職員室に用事があるのでここからは私が持ちますから。本当に今日までありがとうございました。」
刹那はそう言って鞄と夕凪を受け取る。
「うん、じゃあまた教室で、」
そういって分かれる良太郎
「・・・・なあ刹那、ふと思ったんだがあの仮面の男が良太郎ということはないか?」
良太郎の後姿を見ながら真名ふと思ったことを口にした。
「まさか・・・良太郎さんは一般人だぞ?それに動きや立ち振る舞い、性格まであの仮面の男とはにてもにつかない。」
剣を交えた刹那には良く分かっていた。電王のあの戦闘を楽しむ本能や良太郎の優しさは演技などでは到底出来ない人間の本心であることが、
「うむ・・・私も言ってみたが確かにありえんな・・・・しかしそうするとアイツが毎日寮に通っていたのはお前にホレ手いるとしか考えられんが?」
「ぶっ!////バ・バカなことをいうな龍宮!///・・・/そ・それに私にはこのかお嬢様が・・・・」
珍しく慌てふためく刹那、真名はそんな彼女滅多に見れない仕草を見て楽しそうだった。
「ハハッ、冗談だ。しかしお前が自分の得物を誰かに預けるなんて珍しいのは確かだな?」
「///か・からかうな・・・///」
・・・・・
中等部校舎掲示板前
ワイワイ、ガヤガヤ
良太郎が通りかかるとそこには人だかりが出来ていた。普段は学園祭や生徒会選挙といった行事以外でこうなるのは非常に珍しいことである。
「ハイハーイ!記事のコピーは只今一人食券一枚で交付してるからねー押さないで~」
そしてその中心では朝倉が意気揚々と新聞を売りさばいている。
「おはよう和美ちゃん、なんかすごい売れてるね。」
「あっ、良太郎、そうなんだよ~もうこんなに記事が売れたの初めてでさ~どう?一枚」
そういって良太郎もまたその新聞を買った。
そしてすぐ驚くことになる・・・。
「えーっとなになに・・・“ヒーローは実在した!!図書館島に現れた謎の怪物!そしてそれに立ち向かう謎の仮面ヒーロー!!”ってえええっ!!」
そこに書いてあるのはそう・・・自分のことである!
記事の内容にはバカレンジャーやこのかによるそのときの戦いの証言と彼女達の話を参考にハルナのてで書かれたイラストまであった!(ちなみにくりそつ)
さらに教室では
「ねーねーまきえ!仮面のヒーローってどんなんだった?かっこよかった!?」
「アスナたちも見たんでしょ?あ~ん私も見たかった~」
「ねーねー!僕達でファンクラブ立ち上げたら着てくれるかなー?」
(ケッ、くだらねー、よくもまあこんなアホな記事で盛り上がれるよな~)
などと大盛り上がりだった。
もともとライオイマジン戦の目撃者を含めるとその数は20人以上にのぼるため噂はみるみる広がり。放課後には仮面のヒーローは宇宙から来た使者だとか警察が極秘に開発したサイボーグだとか様々な尾びれがつき名前も“マスク・ザ・ピーチ”や“オレオレ仮面”、“クライマックスマン”などと勝手に付けられていた。
・・・・・
放課後・デンライナー内
朝の記事を見て良太郎はアスナ・ネギと共にどう対処しようかという相談をハナに持ちかけた。
「そうかそうか、俺様もすっかり有名人って訳・・・「喜んでじゃないわよこのバカモモ!」・・いてっ!」
浮かれるモモタロスの頭をはたくハナ
「ごめん・・・僕がこのかちゃんたちの前で戦ったりしたから」
「だってそれは仕方ないじゃん!あの時良太郎が来てくれなかったら私ら全員殺されてたんでしょ?」
落ち込む良太郎をフォローするアスナ
「へっ、別にばれたってどうってことねーんじゃねーの?」
大雑把な考えのモモタロス、彼に言わせればこのように周囲から自分のかっこよさを注目されるのも悪くないし密かに正体ばれても言いかな~っとちょっと考えていたりする。
「あんたね~、それで困るのは良太郎なんだよ!?大体良太郎が特異点だってばれたらいつイマジンに狙われるか・・・」
ハナは頭を抱えていた。
と、そこへ
「は~い、コーヒー5つおまちどうさまで~す♪」
ガチャ
そういってテーブルにコーヒーを置くナオミ
「あれ?僕達頼んでませんけど?」
「オーナーからのサービスで~す、」
「「「えっ?オーナー??」」」
振り返るとそこにはハタを立てたチャーハンをそのハタを倒さないように食べている中年の紳士がいた。
「皆さん始めまして、私、このデンライナーのオーナーを勤めさせてもらっているものです。」
「「「こ・こんにちは・・」」」
「ど~も~。」
挨拶をする良太郎たち、モモタロスはなんだかご機嫌を取るかのように腰が低い応対だ。
「そういえばずっと紹介しそびれてたね。この人がこのデンライナーでいた晩偉い人、私はあのひとと契約してイマジンをおってるの。」
「へえ、でも契約って・・・?」
「それについては・・・まあおいおいね・・・」
「そういえば僕達ってこのデンライナーのことも電王のこともなんにもしらないんですよね・・・」
「いいんですよ。それで」
「えっ?」
ネギの何気ない一言にオーナーはスプーン置きこう語った。
「なにかも分かっている人間なんてそうはいません。このハナ君だって全部把握しているわけではないのです。重要なのはわかっていようがいまいが時はただ流れていく。それだけです。」
「は・はあ・・」
(なんか変な人ね・・・・)
「ただ・・・コレだけは覚えて置いてください。チケットまたはパスを持つものとその共有者以外は何人も時を越えることは許されない。そして時の運行を乱すものや乗客に危害を加えるものに対してはデンライナーは時に武力をもって殲滅するということを・・・」
パタ、
「ああ~~!新記録かとおもったのに~」
そうしてオーナーはまた静かにその場を去っていった。
「ねーハナさん、私やネギは良太郎のパスの共有者って奴なの?」
「うん、私やそこのバカモモもね、最もこの時代ではイマジンを追う以外でチケットを手に入れることは出来ないからふだんは時を越えられないんだけどね」
「そっか~、一度禁酒法時代に言ってみたかったんだけどな~」
「マニアックだね・・・・」
アスナの発言に突っ込みを入れる良太郎。
彼女のオジコンは昔から知っていたが未だに尾を引いてることにちょっとおどろいた。
「・・・それで、話を戻すけどネギ君?キミは自分以外の学校にいる魔法使いで一番偉い人は誰かわかる?」
「えっ、はい、何人魔法使いがいるのかはわからないけど少なくても学園長先生がここの責任者で間違いないと思います。」
「そっか・・・じゃあ近いうち私がその学園長先生に強力をお願いしに行くからそのときついてきてくれるかな?」
「あっ、はい!」
「それまでは良太郎も充分注意してね。まあ、バカモモが憑依した状態ならだれも正体が良太郎だって気付かないだろうけど」
「うん」
そういった感じで話はひと段落し良太郎たちはまずいコーヒーをすすりながら停車時刻を待った。
数分後
「毎度デンライナーをご利用いただきありがとうございました。まもなくデンライナーは停車いたしまーす♪」
シュウウウン・・・
ナオミのアナウンスの後デンライナーは停車した。
「じゃあ、僕達はこれで」
「うん、気をつけて帰ってね」
「またきてくださいね~♪」
ハナとナオミに見送られデンライナーを後にする良太郎たち
「それにしても・・・ううっ、ナオミさんのコーヒーは強烈でしたね・・・・」
「そうね・・・・愛理さんとこよって口直しでもしよっか?」
デンライナーからおりたアスナとネギは口に手を当て吐き気をこらえていた。そう、ナオミぼいれるコーヒー凄まじくまずかったのだ。
一方デンライナー内
ズズズ・・
「美味い!おいナオミ!コーヒーおかわりだ!」
「は~い♪」
モモタロスにはなぜか好評であった。
「・・・ごちそうさまでした。美味しかったですよお嬢さん」
そして良太郎たちがおりて少しして立ち上がる一般乗客がいた。
年は40代前半、スーツを着た身なりのいい紳士である。
コト、
「ん?おいオッサン、落し物だぜ。」
そんな紳士がモモタロスの横を通り過ぎざまパスをおとし、モモタロスがそれを拾い上げる。
「おお、これはすまなかったね。助かったよ。」
モモタロスにお礼をいい紳士は降りていった。
(ふむ・・・、あれが“新しい”特異点の生み出したイマジンか、ゆがみも力も無いずいぶんと貧困なイメージだがはたして力の程はどうかな?)
このときモモタロスは知る由もなかった。
この老紳士が後に自分や良太郎の前に立ちふさがる敵になるとは・・・
・・・・・
午後6時・男子中等部教室
「ちくしょう!」
ガン!
既に生徒が下校し一人きりになった教室でこのクラスの担任松下八郎は黒板に八つ当たりをする。
「ずっと・・・ずっとあのクラスを狙ってたのに、何ヶ月も前から異動の申請をしてるのにどうしてよりにもよってあんなガキが担任なんだよ!」
ガン!
彼はもとより自分より年下の女性を愛する傾向が強く、教師という職業を選択したのも女子生徒に手を出すためという最低の教師であった。無論そんなせいかくのため授業も事務的で男子だけのクラスの生徒の進路などにも全く無関心で同僚や生徒からすこぶる評判が悪く。
またなんでも他人のせいにする最低の人間性も併せ持ってた。
「ハアー、ハアー・・・、そうだよ・・ヒヒ、あのガキさえいなくなりゃあいいんだ・・そうだよ・・そうすりゃ俺があのクラスの担任だ!」
松下の目は既に正気ではなかった。実際問題仮にネギがいなくなったところで彼が2-Aの教師になれるという保証は全くないのだが、完全にキレてしまったかれの頭にはそんなことを考える思考すらなかったのだ。
パチパチパチ・・・
「!!、誰だ!」
そんな狂気の笑みを浮かべる松下に対し拍手がなった。
「イヤー、すばらしい!そのゆがんだ精神!ねじれた心!腐りきった性根に己の欲望を満たそうとする衝動的かつ短絡的思考!あなたならいい“イメージ”を生み出しそうだ。」
「な・なんだアンタは!?け・けけ警備を呼ぶぞ!」
突然の不審者に自分の計画を気付かれ焦る坂下
「おおっと、これは失礼、いきなりこんな怪しい男のことなど信じられなくていや当然、では後日アナタが心からかなえたい望みが会ったら私を及びください」
シュン
そういって男は姿を消した。
松下の性格を絶賛するのは先ほどデンライナーを降りた紳士であった!
・・・続く・・・
おまけ
【デンマギ情報】
仮面ライダー電王・・・世界一運のない少年野上良太郎がライダーパスと彼に憑依したイマジンたちの力によって変身する時の運行を守るヒーロー!2003年の現代にやってきたイマジンたちによる歴史の改変を食い止めることを目的とする。
後に憑依する複数のイマジンの力を使い分けることにより様々なフォームに変化するマルチタイプの戦士、武装は各フォームごとに形を変えることが出来る連結武装デンガッシャー
イマジンが過去にとんでしまった場合デンライナーを使ってその時代に飛ぶことの出来る時を越える戦士!愛車はデンライナーのコックピットでもあるマシンデンバード
個性豊かな能力と性格を持つイマジンの力と平凡だがゆるぎない優しさと強さを持つ野上良太郎の心で今日も時の運行を守り続ける!
HOME
| 書架top
|
Copyright (C) 2006 投稿図書, All rights reserved.