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第10話 急げ良太郎!狙われたネギ! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/14-19:23 No.2265  

2月11日火曜日午前7時

ロリコン最低教師松下は昨日考えた計画の決行のためいそいそと準備をしていた。

(ひひ、なんだかんだいって相手はガキだ、今日一日俺の用意したこれでたっぷり苦しめて『もう教師なんてやめる』とかいわせてやるぜ・・・)

・・・・・

午前8時

「急げ急げ~」

学園の通学路はは今日もあわただしかった。
そんな中例によって大人顔負けの足で走るネギとアスナ、そしてローラースケートのこのかだった。

「おっ、良太郎君や」

前方にいる見慣れた服装の少年に気づくこのか

「あれ?みんなおはよ~う。ふぁあ・・」

眠そうな顔で挨拶をする良太郎

「おはよ、なんか眠そうね?」

そこで走るのをやめ良太郎と一緒にいくアスナたち

「うん・・なんか最近疲れがたまってて・・・」

そういって目をこする良太郎、まだ寝ていたいといった雰囲気である。

「なんかあったん?」

「あはは・・・ちょっとね」

『自分の体を変な奴にのっとられて動き回られてる』といっても信じられないだろうな~と思いながら良太郎ごまかした。

その後何気のない会話をしながら登校する良太郎たち、校舎沿いを歩く彼らを上の階から松下がばけつをもって待っていた。

(ひひひ・・・まずは軽~く水浸しにでもなってもらおうかな~)

ネギが自分の真下を通るの見計らって構える松下
良太郎と並んでしゃべりながら歩くネギやその少し後ろを歩くアスナたちはまったく気づかない。

(いまだ!)

松下は絶好のタイミングでバケツを落とした!
タイミング・狙いともに完璧だった!

だがその瞬間!

「あれ?ネギ君靴の紐がほどけてるよ?」

そういってネギの前でしゃがみ靴の紐を結ぶ良太郎。
当然ネギはその場で止まった。

バシャーーーン!

(なに~~~!?)

ポタポタポタ・・・

「・・・・・つめたい~」

ものの見事に水浸しになる良太郎
肝心のネギは足の先がちょっとぬれただけである・・・

「りょ・良太郎君!?」
「だ・大丈夫ですか!?」
「ちょっと誰よ!」

(ま・まずい)

アスナが上を見上げあわててその場から逃げ出す松下。

(くそ~~~、後一歩だったのに~~)

地団駄をふむ松下、だがこれだけではなかった。

下駄箱前

「うう~、びしょびしょ・・・」

「朝から災難やったな~」

「にしてもさっきのバケツ落としたやつ、わざとじゃないにしても謝りなさいってかんじよね!」

このかにかりたハンカチで顔を拭く良太郎、びしょびしょの服は不快だったが彼にしてみればまあ『よくあることなので』そのまま気にせず学校に来た。

(ひひひひ・・・あのガキの下駄箱にネズミ捕り用のトラップをしかけた痛いぜ~)

「////アスナさんその今日もお願いしていいですか・・・?///」

恥ずかしそうに下駄箱を指差すネギ
実はこの下駄箱一番上の段にあり10歳のネギがあけるとなると手をいっぱいまで上げる必要があり上履きを取り出すのも一苦労だった。
そのためいつも一緒に登校するアスナかこのかに出してもらってるのだ。

「待って、僕が取るよ」

バチン!

「ぎゃあああ~~~~~!!!」

ねずみ用のトラップ見事に良太郎の指を捕らえた。

「良太郎さん!?」

あまりの激痛にその場をのた打ち回る良太郎。

(ち・畜生・・・またしても!)

・・・・・

2-A教室前

(ひひひひひ・・・こんどはバッチリ!さっきの騒ぎのドサクサにまぎれてあのガキのもってた教材の入った紙袋の中身をカッターでずたずたにしてやったぜ・・・・生徒たちの前で惨めに泣きやがれ!)

「きりーつ、礼」

「「「「「おはよういござまーす!」」」」」

「おはようございます皆さん、それじゃあ今日もHRをはじめましょう。と、その前に良太郎さん、頼んでおいた教科書関係が届きましたからハイ」

そういって『先ほど』の紙袋を渡す。

(なぬっ!?)

「ありがとう・・・て、わああああ」

中にはズタズタにされた教科書がある。

「なんで~~~?」

松下の望みどおり切り裂かれた教科書を見て女子生徒の前で惨めに泣いた・・・・良太郎が

その後も、

・・・・・

(落ちろ!)

ドン!

階段で誰も見ていないところで気づかれずネギの後ろに周り彼の背中を押す松下、ネギはバランスを崩した。

ドーン!

「うわああああ~~~」

「あいたたた・・・って良太郎さん!?」

だが偶然にも通りかかった良太郎がクッション(下敷き)になりネギはほとんど怪我がなかった。

・・・・・

「あれ~ネギ君お昼は購買で買ったパン?」

「はい、なんか購買部のお姉さんがサービスしてくれて・・・」

手に抱えきれないほどのパンを持つネギ、学校内でも有名な子供先生ががんばってるのをみた購買部の人がサービスしてくれたのだ。

(ひひひひひひひひ・・・強力な下剤入りパンよく味わえよ~?)

「もしよかったら皆さんもどうぞ、僕一人じゃ食べ切れませんし」

(なぬっ?)

「ラッキー!ありがとネギ君♪」

そういって何人かの生徒たちがパンをとってゆく。

「僕ももらっていいかな?」

その中には良太郎も・・・・

(まさか・・・)

松下はなんとなくオチが読めた・・・

グギュルルルルーーー・・・

その後良太郎は一時間ほどトイレにこもりっきりだった。

・・・・・

(なんでじゃ~~~~!?なんであのガキを痛い目に合わそうとするたびにあいつが邪魔するんだ!?)

その後もありえない偶然のオンパレードによりネギはほぼ無傷で良太郎がただ一人傷つき放課後になった。

(チッ!こうなったら奥の手だ!)

そういって松下は携帯電話を手に取った。

・・・・・

放課後・下校途中

「ハァ、今日は結構最悪の部類に入るな~」

「『結構』って・・・もっと酷いときがあったんですか・・・?」

今日も今日とてズタボロの状態で帰路につく良太郎、登校時と同じ面子で歩いていた。

「でも行くなんでも今日のがおかしくない?良太郎のついてないのはまあいつものことだけどなんていうか人為的っていうか・・・」

「そういえばなんかネギ君がそばにいるときに限ってよくないことがおきとるな~」

今日一日のおかしさに疑問を感じるアスナたち

その数メートル後方

「いいのか刹那、あのバレバレの君の悪い男を野放しにして?」

「いや、校舎では目立つことをさけたかったので目を瞑っていたがこれ以上何かやるようなら見られないようにうまく“始末”する。」

達人である刹那と真名には松下の存在はとっくにばれており、すでに高畑に報告は済ませてあった。

「しかし、恐らくネギ先生を狙ったのだろうが・・・恐ろしいなあの運のなさは・・」

「ああ・・・、しかも良太郎さん自身は割りと気にしてないのが恐ろしい・・・ある意味大物なのかも・・・」

などと良太郎の運のなさにちょっとドン引きしながら彼らにこれ以上危害が及ばぬよう尾行をする刹那たち

とそんな時

「な・なによアンタたち?」

アスナたちの前に見るからに柄の悪い高校生が5人ほど現れた。

「よう、俺らちょっとそこのガキに用事があんだよね~?」

「あっ、でもこの娘ら結構かわいいし、一緒につれてかね?」

「いいね~、松下の奴もこれがうまく言ったらあのクラスの女をこっちにまわしてくれるっていってたし前払いっつうことで・・」

そういって男の一人がそういってこのかの方をつかむ

「ひゃっ!」

ブチッ!

抜刀しようとする刹那!

「待て!ここで出て行けばモロ見られるそ!」

「しかし!」

真名の静止を振り切ろうとする刹那

「や・やめてください!」

アスナやこのかのまえに立ちふさがるネギ

「もちろんぼくちゃん先生もいっしょだぜ~?お兄さんたちがたっぷりイジメてやるぜ~ひゃひゃ!」

そういってネギの胸倉をつかみ持ち上げる不良

「うう・・・、」

「ちょっと!子供相手に何すんのよ!」

「おお、起こった顔もかわいいね~♪」

「あ・あの!そういうのは・・・」

そんな彼らの行動を見て良太郎が前に出る。

「あん?テメーにゃようはねえぞ?サンドバッグにされたくなけりゃ消えな!」

バキッ!

「わあっ!」

そういって良太郎に顔面パンチをくらわす不良!
良太郎は気を失ってしまった。

「良太郎!」

「ひゃはは!俺最強!」

「なーにいってんのタカチン、そんなもやし君100人倒したって自慢になんねーぜ?」

「ハハハハハ、確かにな」

ギリ・・・、

奥歯をかみ締める刹那、彼らの行動、このかに対する無礼にくわえ決して暴力をふるいそうもない善良な良太郎への仕打ちにもう我慢しけれないでいた。

夕凪を持ち前に出ようとしたその瞬間

シュウウウウン!

「「何!?」」

刹那と真名の目には良太郎の体に“何か”が入ってゆくのが見えた!

「な・なんだぁ!?」

バチバチバチ・・・

体をスパークさせ起き上がる良太郎、いや・・・

「俺、参上!」

M良太郎だった。

「モモタ・・・良太郎!」

モモタロスの憑依に気づくアスナ、そして密かにこれから酷い目に会うであろう目の前にいるバカな不良を哀れんだ・・・

「だ・大丈夫やったんんか?」

心配そうにするこのか

「な・なんだあの感じ・・・良太郎さんの体から流れる赤いエネルギーは」

「魔力の類か?それだけじゃなくうでまわりも少し太くなってないか?」

良太郎の変異に戸惑う刹那と真名

「んだテメー!急に生意気な面になりやがって!ぶっこうろされ・・うわあああ~~~!」

ブンッ!

最初に絡んできた不良を片手で投げ飛ばすM良太郎、不良は10メートルほど投げられた。

「ずいぶんと楽しそうなことになってんなあオイ、俺も混ぜろ!」

久々(一週間ぶり)の戦い(ケンカ)にM良太郎はノリノリだった。

「テメッ!なめんじゃねーぞこら!」

「俺ら高等部最強の不良グループ『流死笛流(ルシフェル)』をなめるととんでも・・・ぎゃあああ~~~」

「ゴチャゴチャと前置きがなげーんだよ!男だったら俺みたいに最初っからクライマックスできな!」

「じょ・上等だコラァ!」

ドカ!バキ!ボコ!

約10秒後

「ひいいぃぃ~~~」

「オイオイマジかよ?これじゃあ全然ものたりねーぜ!」

あっという間にボコられる不良、いずれもかなりがっちりとした体格で強そうだったがなすすべなく伸されてしまった。

「ひゃあ~~~、良太郎君って実はめっちゃつよかったんやな~!」

感心するこのか

<う、う~ん・・・>

シュウウウウン!

目を覚まし憑依をとく良太郎

「あれ・・?さっきの人たちは・・・?」

周りを見渡す良太郎、そこには二の足で立つネギ・アスナ・このかとちにひれ伏す5人の不良がいた!

「わああ!ごめんなさい!怪我とかありませんか~?」

そういって自分(モモタロス)がのした不良にあわてて駆け寄る良太郎

「うわああ~~~!来るな~~~!!」

そんな良太郎をみて心底おびえる不良たちただただ恐怖に打ちひしがれていた。

「一体なんのさわぎだい?」

とそこに騒ぎを知り広域指導員の高畑が駆けつけた。

「あっ、タカミチ」

「た・助けてくれ~先生!」

そういって必死に高畑に抱きつく不良、そしてそんな彼らのおびえる視線の先にある困った顔の良太郎をみて高畑は状況がさっぱり読めなかった。

・・・・・

学園長室

「うむ、つまりその不良どもがこのかたちに絡んできたので良太郎がケンカした・・・そういうことじゃな?」

「はい・・・あのすいませんでした・・・。」

いすに座り見上げるような形で良太郎に問いかける学園長、良太郎は
ひたすら申し訳なさそうだった。

「フォッフォッフォ、な~に状況的にも無効が一方的に悪いようじゃしおかげで孫のこのかも助かったんじゃ、礼を言いたいくらいじゃよ。」

「しかし驚いたよ。良太郎君もずいぶんたくましくなっただね。」

感心する高畑。

「いや・・その、夢中だったというか・・・覚えてないというか・・・」

心底困った顔をする良太郎

「まあ、そういうわけじゃからお咎めはナシ!もうかえっていいぞい。」

そういわれ学園長室を後にする良太郎

「さてと・・・次は君たちに聞きたいんだが?」

そういってさきほどの不良たちに『デスメガネ』の異名をとる視線をぶつける高畑

「このほかにも今日一日良太郎君の周りでやたらと妙な事が起きてるんだがなにか知らないかい?」

「「「「「ひいいいい~~~」」」」」

この日不良たちは本日二度目の恐怖を味わうことになる・・・・。

(もう!やりすぎだよモモタロス!)

<へへ、まあそういうなって、おかげでクマパン女たちも助かっただろ?>

(それはそうだけど・・・「良太郎さん」・・えっ?)

精神での会話中聞こえた声に反応した良太郎、気づくと目の前には刹那がいた。

「刹那さん・・・?」

「少しお時間よろしいですか?」

・・・・・

「ちくしょう!あの役立たずたちめ!」

ことごとく計画が失敗しまたもあたりのものに八つ当たりをする松下

「おやおや・・・ずいぶんと荒れておりますなあ」

そこへ再び昨日の老紳士が姿を現した。

「アンタは・・・なあ、昨日言ってた話・・・『俺の願いを何でも聞いてくれる』ってのは本当か?」

「ええ、もちろん!加えてお礼などは一切いりません。私はただあなたが生み出す歪んだ“イメージ”を見たいだけですから・・・」

と不適な笑みを浮かべる老紳士

・・・・・

「悪霊に取り付かれてる?」

「ええ、実は私・・・その・・なんというか・・霊感が強いほうというか・・そういったことに少し詳しいんですが、その・・・先ほどの良太郎さんの様子からなにか質の悪い悪霊に「誰が悪霊だコノヤロウ!」・・・!・・・貴様は!」

刹那が自分のことをうまく秘密にしながら良太郎の心配をしている最中またしてもモモタロスが現れた!

<ちょっとモモタロス!こんなときに出ちゃ刹那さんにバレちゃうよ!>

「うるせえ!人のこと悪霊だ魔物だって言われて黙ってられっか!心配しなくてももう手はださねえよ、ちょっと文句を言いたいだけ・・・ん?」

会話(旗から見たら独り言)の最中ある“異変”に気づくモモタロス

「さっきから何を一人でしゃべっている!貴様は一体・・・」

良太郎から距離をとり夕凪を構える刹那、しかしM良太郎の興味は別のところに向けられていた。

「におうぜ・・・イマジンのにおいだ!」

タッタッタッタ!

そういって刹那を無視してその場を走るM良太郎

「ま・待て!」

刹那もその後を追う。

・・・・・

「ひゃあああ~~~!」

悲鳴をあげるこのか
良太郎を待つため校舎の付近で待っていたネギたちの前にイマジンが現れた!
体色は紫で左手にはクローのついた盾、頭から生えた尻尾のようなものがウネウネと動き全体的にサソリのイメージがあった。

「用があるのはそこのガキだけだ。貴様らは失せろ!」

そういって構えるスコーピオンイマジンはネギに向かって近づいてくる。

「クッ・・・アスナさんたちは逃げて」
「バカいってんじゃないわよ!アンタ一人おいてけるわけないでしょ!?」

そういってネギの前に立ちふさがるアスナ

「邪魔立てするなら貴様からだ。死ね!」

「きゃあああ~アスナ~~!!!」

絶体絶命のアスナとネギ!
その瞬間! 

「フッ!」

ダン!

「何!?」

スコーピオンイマジンにとび蹴りをお見舞いするM良太郎!

「俺、最高にカッコいいタイミングで参上!」

「「良太郎(さん)!」」

駆けつけた良太郎に喜ぶネギとアスナ

「お嬢様!」

「せっちゃん!」

刹那も後に続く

「おいチャンバラ女!こいつは俺があいてすっからネギたちを連れて隠れてな!」

刹那にあだ名をつけ支持をするM良太郎

「チャ・チャンバラ女だと!?貴様一体・・・」

「へへ、わかんねーならよく見とけ、俺のカッコいい変身をな!」

カシャーン!

「変身!」

ピッ!

<SWORD FORM>

カシャン

「なっ!?」
「ほわっ!」

「俺、改めて参上!」

刹那とこのかの前で曰く“カッコいい変身”を決める電王!!

・・・続く・・・

おまけ
【デンマギ情報】

ラビットイマジン・・・2003年の現代にやってきた未来人のエネルギー体が卯堂卓が思い描く『ウサギと亀』のウサギのイメージを元にこの世に具現化した姿。卯堂の『バカレンジャーの成績をなんとかしたい』という願いを聞き過去へ飛ぶことを目的としている。
その大きな耳はターゲットの居場所を突き止める強力なセンサーであり学園内程度であればたとえどこにいても必ず獲物の居場所を探り当てることができる。また驚異的な脚力を誇りその大ジャンプは逃走と戦闘どちらにおいても優れた成果を発揮する!
武器は剣にもなるブーメラン
『馬鹿は死ななきゃなおらない』という考えの下、バカレンジャーの命を狙い暗躍するがソードフォームのエクストリームスラッシュの前に敗れ、過去に飛ぶことなく倒されてしまう。

モチーフはMrゴールドさんが考えてくださった『ウサタロス』と同じくMrゴールドさんが考えてくださった卯堂卓を使わせていただきました。ありがとうございます。

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第11話 敗れる必殺技、電王初敗北!

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