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第11話 敗れる必殺技、電王初敗北! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/15-18:55 No.2271  

2月11日午後5時30分

「そうか、貴様が電王か」

「ほう、やっぱイマジンどもの間でも売れてきたようだな。」

お互いに対峙してかまえる電王とイマジン

(あのバカ~、昨日の今日で何速攻バラしてんのよ!)

後でバカモモを蹴り倒そうと心の中で思うアスナ

「良太郎君が・・先週ウチらを助けてくれた仮面の人・・・?」
「あの良太郎さんが・・・あの仮面の戦士!?」

良太郎の変身に動揺を隠しきれない刹那とこのか、だがそんな中でもイマジンは待ってくれない。

「既に二人の同胞を始末したようだが私はそうは行かんぞ。死ね!」

ヒュッ!ヒュッ!

後頭部のシッポを意のままに操り鞭のように振るうスコーピオンイマジン!

「よっと」

その鞭を軽やかによける電王

「いいね~、そんぐらいの方がこっちとしてもやるきが出るぜ!」

カシャン
ヴウウゥン・・・

「デヤアアア!」

よけると同時に腰のデンガッシャーをくみ上げ剣を振る電王!

「フン!」

カン!

だがスコーピオンイマジンはそんな電王の一撃を左手の盾で受け止める!

「かって~~~!」

渾身の一撃を防がれ手に痺れを感じる電王!
こうして戦いは接近戦で続いた!

「・・・ハッ!、お嬢様!それにネギ先生に神楽坂さんも、ひとまず隠れてください。」

電王の正体にしばし唖然としていたがようやく我に帰る刹那、
電王が敵か味方かは別として今はこのかたちを即座にこの場から引き離すのが最善と考え非難を促す。

「そ・そうですね。逃げましょうアスナさん、このかさん。」

ネギもそれに続きアスナたちはひとまず近場の壁に隠れた。

「この!クソッ!」

カン!カン!カン!

盾に向かって何度も剣を叩きつける電王、しかしその攻撃はことごとくはじかれてしまう。

「にしてもあのバカモモ~、あとでとっちめてやるんだから!」

正体バレるのになんら躊躇を見せずにこのかたちに正体を見られ、怒るアスナ

「まあまあ、悪気があってわけじゃないんですし・・・」

フォローに入るネギ

「やっぱりアスナもネギ君もしっとったん?良太郎君が仮面の人やて」

「えっ!?・・・うん、まあ・・」

もう隠し切れないな~と感じるアスナ

「ネギ先生、神楽坂さん、実は私学学園長たち同様“こっち方面”の関係者なんですが、このことについてあとで詳しく話していただけませんか?」

「ええ桜咲さんがですか!?」

あえてこのかに悟られないよう“こっち方面”という言葉で話す刹那、ネギもさすがに驚いた。

一方

カン!カン!

「無駄だ!貴様の攻撃は俺には通じん!」

「お互い様だこのヤロー!」

戦いは硬直状態に入っていた。

スコーピオンイマジンの鞭はことごとく電王にかわわされるも強固な盾にによりその攻撃をことごとくハネ返いてしまう。つまりお互いの攻撃を避けると防ぐという形で回避し続けるこの繰り返しが続いていた。

「クッソ~!なんかイライラすんぜこういうの~、こうなったら一気に決めてやる!」

同じテンポの戦いに業を煮やした電王は一気に勝負に出た。パスをかざす。

<FULL CHARGE>

ギュイイイイィン・・・
ガシャン!

「いくぜ・・・俺の必殺技パート2!」

スコーピオンイマジンからいったん距離をとりエクストリームスラッシュを放つ電王!

だが!

「きかんわあ!」

カーン!

「何!?」

なんと!
電王の決め技エクストリームスラッシュを持ってしても強固な盾は破壊できなかった!

「すきあり!」

ザシュン!

「ウオッ!」

必殺技がはじかれた一瞬の同様をつかれ盾にによる一撃を食らってしまう電王!5メートルほど吹き飛んでしまった!

シュウウウン・・・

「うう・・・、」

その衝撃でモモタロスの憑依が解除されプラットフォームになってしまった。

「「「「良太郎(さん)(君)!」」」」

慌てて駆け寄るアスナたち、だが・・・

「契約とは関係ないがココで消えてもらうぞ?」

シュルルル・・・・シャッ!

鞭の先端についた毒針をプラットフォームに放つスコーピオンイマジン!

その時!

「良太郎!」

プス!

「何!?」

なんと!毒針はとっさに電王をかばったアスナを突き刺した!

「「アスナ(さん)!!」」

倒れこむアスナmその場に駆け寄るネギとこのか

「フン、バカな女だ!おとなしく逃げればいいものを・・・」

「う・・うわああああ!」

その言葉に逆上したネギ!この時点では全く戦闘技術は無かったがスコーピオンイマジンに飛び込んでゆく!

プス!

「うっ・・・!」

「ネギくん!!?」

しかし、そんなネギの思いをあざ笑うかのように毒針はネギを刺した・・・。

「貴様ああああ!」

シャッ!
カン!

眼前で起こった非道に怒りを感じた刹那!しかしそんな彼女の怒りの太刀もスコーピオンイマジンの無情な盾が弾いてゆく・・・

「まさか自ら飛び込んでくるとはな・・・これで契約は完了したも同然!」

そういってその場を立ち去るスコーピオンイマジン

「アスナ!アスナー!」

その場に残されたのは泣きじゃくるこのかとそれを悲痛な面持ちで見る刹那、そして倒れたネギとアスナだった・・・

「う・・うう・・・あれ・・・?」

スコーピオンイマジンがさって10秒ほどで目を覚ます変身が解除された良太郎、目の前の光景に言葉を失う。

「良太郎君!アスナとネギくんが~・・」

シュウウン・・・

「泣くんじゃねえ!おいチャンバラ女!病院はどこだ!」

その光景にモモタロスもまたあわて急いで二人を担ぎ病院へ走った!

・・・・・

午後6時15分学園内大学病院

タッタッタッ!

「高畑先生!学園長!」

刹那から連絡を聞いた学園長と高畑は急いで病院までやってきたネギたちの病室の前の廊下では刹那と駆けつけたハナ、そしてうつむいた状態のM良太郎がいた。

「ネギ君たちの容態は!?」

「・・・ずっと意識が戻らない状態が続いています・・・このまま行けば今日の日付が変わるこれには・・・」

「そんな・・・」

絶望的な状況を伝える刹那
高畑たちも愕然とする・・・。

「クソ!俺があんなサソリヤローなんか簡単に倒せれば!」

ボコ!

感情に身を任せ壁に拳をぶつけるM良太郎、

「オイ!アンタら魔法使いなんだろ!?あいつらをどうにかできねーのかよ!?」

高畑の胸倉をつかむM良太郎

「りょ・良太郎くん?君がなぜ魔法を・・・それにさっきの『俺が倒せれば』って・・・」

良太郎の態度に驚く高畑

・・・・・

「・・・・というわけなんです。」

ハナの口から電王・イマジン・デンライナー等について説明を受ける学園長と高畑

「なるほどのう・・・しかし、信じられんわい特にそのデンライナーとかいうタイムマシンに未来からの侵略者というのが・・・」

「それに良太郎さんがその電王になれるたった一人の人間なんて・・・」

世界の裏側についてずいぶん詳しい学園長たいですらハナの話には驚きの色を隠せない。

「それじゃあ君は良太郎君の体を借りているイマジンとかいう奴なのかい?」

M良太郎に尋ねる高畑

「・・・ああ、つっても良太郎もこの話を聴いてるけどな・・・」

「うむ・・・しかしその話を聴く限りじゃと残念じゃがわしらの力ではネギ君とアスナちゃんはたすけられん・・・」

「魔法といえば一概に不思議な力と思われがちだけど基本は科学の延長戦上にあるもの・・・かりにそのイマジンという怪物が魔法に近い原理で存在しているとしてもやはりそもそもの毒の成分がわからなければてのうちようがない・・・」

申し訳なさそうに語る学園長と高畑

「・・・まって、それじゃあその毒があればネギ君たちは助かるんですか!?」

何かをひらめいたように顔を上げるハナ!

「う・うむ・・・恐らく1時間もあれば毒素から抗体をつくれるぞい」

「だったら話は早いわ!今すぐイマジンの契約者を探し出せば!」

絶望の中にわずかな光が見えた!
そして高畑はあることを思い出した。

「そういえばその怪物はネギ君を狙ってたんだよね?だったら夕方の子達から聞いて一つ心当たりがあす。」

「ホントか!?今すぐ教えてくれ!」

再び胸倉をつかむM良太郎、
その顔はいつにない真剣さに満ち溢れていた。

病室内

「アスナ・・ネギ君・・・」

意識を取り戻さぬ二人の手を握り続けるこのか

「はぁ・・・はぁ・・・父さん・・・」

うわごとをいいながら苦しみ続けるネギたち、そこへM良太郎が現れた。

「良太郎君・・・・」

「・・・・」

何も答えぬままただ苦しむネギとアスナを見つめるM良太郎・・・

「ウチ・・どないしたらええ?二人が死んでもうたら・・」

M良太郎の胸に顔をうずめ涙をながすこのか
そんな彼女を見てM良太郎は

「なくんじゃねえ!・・・待ってろ、俺が・・俺たちがぜってえーこいつらを助けてやる!だからそれまで、ここでこいつらのことを頼んだぞこのか!」

そういって良太郎は病室を飛び出していった。

・・・・・

午後7時・学園内マンション松下の部屋

「本当か!?本当にあのガキがくたばるんだな!?」

「ああ、俺の毒は決して治療できない今日の日付が変わる頃あのガキどもは苦しみから解放され死に至る。」

「ひひ・・そうか・・苦しんでんのか~いい気味だぜ」

スコーピオンイマジンの成果に機器として喜ぶ松下

「喜んでいただけて何よりです。それでは、これで契約完了でよろしいですな?」

老紳士も笑顔で問い掛ける。

「ああ、これであのクラスは・・・ひひひ!」

下衆な笑みを浮かべる松下。

「それでは今度は俺の望みだ。契約執行!」

ガチャン

そういって松下の体をゲートにしてスコーピオンイマジンは過去へとととんだ。

「それでは私もこれで・・」

「ひひひ・・・ひひ・・」

老紳士が立ち去ったのにも気付かず松下は笑い続けていた。

その数分後

「ここかあ!」

ドカン!

「ひぃ!な・なんだあ!?」

ノックなどを一切せず、ドアを蹴破るM良太郎!
その後にハナと刹那が続く!

「な・なななんだお前は!?警察を「ガタガタうるせえ!」ひいいぃぃ!」

おびえる松下の胸倉をつかみ中に浮かせるM良太郎。
その形相はまさに“鬼”であり端からみると強盗のようだった。

「クンクン・・イマジンの残り香しかねえ・・・クソッ!一足おそかったか・・!」

「ひいい・・た・たしゅけて・・・」

顔から涙やら鼻水やらをながし命乞いをする松下

「・・・オイテメエ・・・一体あのイマジンとどうゆう契約しやがったんだ?」

ギリギリ・・・

「うう・・お・俺はただ・・・あのクラスの担任になりたくて・・そのためにはあのクソガキが邪魔で・・・」

首を締め上げられながらも願いの内容を話す松下、
無論微塵の反省の色もない・・・。

「たったそれだけの理由で・・・・?」

「貴様・・・」

松下の愚かな願いに怒りを覚えるハナと刹那、だがそれ以上に・・・

「んなことであいつらを・・・ネギとアスナを苦しめたのかテメェ!!」

「ヒャアア!お願い助けて!なんでもするから~~」

惨めに泣き喚く松下、だがM良太郎は一向に許す気配がない

「・・・別にテメーがどんなくだらねー願い事しようがイマジンどもが悪さをしようが関係ねー・・・関係ねーけど今回はドタマにきたぜ!!食らえ!俺の必殺パンチーーーー!!!」

「ひいいいいぃいい~~~~~」

我慢の限界を超え松下の顔面にこぶしをふりるM良太郎!

「ダメ!」

凄まじい勢いのこぶし!
当たれば恐らく人間の顔の原型をとどめないであろう程の一撃があたる瞬間!

ぐぐぐ・・・

「と・止まった・・・?」

こぶしは松下の鼻先数センチの所で止まった。

「・・・チィ!邪魔すんじゃねえよ良太郎!」

良太郎が必死に止めたのだ

<ダメだよモモタロス、この人死んじゃうよ>

「しったこっちゃねえ!このクソヤローは一発殴らねーと気が
すまねえ!」

<今はイマジンを追うのが先でしょ!?それにこんなことしたってネギ君もアスナちゃんも喜ばないよ!>

「~~~~ああんもう!わかった!・・おいこのクソヤロー!良太郎に感謝しとけ!」

ドサッ

そういって乱暴に松下を放すM良太郎
もっとも当の松下は恐怖のあまり失禁し気を失っていた。

ヴウウゥン・・・

チケットをかざしスコーピオンイマジンを追うチケットが発行された。

フォオオオオオン!

現れるデンライナー

「ヨッシャ!行くぜ!」

デンライナーに乗り込もうとするM良太郎、その時

「待ってください!私もつれってって下さい!」

と刹那が言う。

「チャンバラ女・・・」

「私には正直、貴方が理解できない時間航行や未来人の話も・・・でも貴方を信じる良太郎さんのことは信じられる!お嬢様のため、ネギ先生や神楽崎さんのため、そして良太郎さんのために手伝わせてください!」

「刹那ちゃん・・・」

「・・・・・乗りたきゃ乗りな!」

短くぶっきらぼうに返事して先に乗車するM良太郎

彼らを乗せてデンライナーは走り出した!

・・・続く・・・

おまけ
【デンマギ情報】

野上良太郎・・・14歳、麻帆良学園女子中等部に通う唯一の男子生徒にして仮面ライダー電王に変身する本編の主人公、“特異点”とよばれる。
史上最凶ともいうべき恐るべき運の無さの持ち主であり、あらゆる因果関係・法則を無視して災いが降りかかってくる。その運の悪さたるや追手○洋一もびっくりなほどでその人生の大半をなんらかのトラブルに巻き込まれてすごしている。
そんな人生に追い討ちをかけるようにイマジンに憑依され気がついたらヒーローになっており、イマジンと戦う事になってしまった。
また、運の悪さを差し引いても知力・体力・根性ともになく気の弱い性格でおおよそヒーローに向いていない(ただしひどい目に会いすぎて順応性は高い)加えてきわめてお人よしの性格
しかし、その不幸さから他人の苦しみには人一倍敏感で例え自分がどんな目にあってもせめて人には幸せでいて欲しいと願っており。時に自分に危害を加えた人間にすら優しさを見せることがある。また、軟弱な洋で見えて実は意外と頑固で男らしく、自分の中にある正義を貫く強さは持っており、そんな性格からかイマジンやネギや刹那、高畑らといった裏の世界の人間すらも引き寄せる不思議な魅力を持つ
『世界の命運を握る世界一運の無い少年』彼は今日も戦い続ける!(大丈夫か世界?)

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第12話 二つの声(思い)が重なる時

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