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第13話 インチキ詐欺師登場!僕に釣られてみる? 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/20-22:23 No.2301
デンライナー内
ズズ・・・
「うん!・・美味い!」
「やったー!それ、モモちゃんをイメージして作ったんですよ?」
食堂車内でコーヒー(と作った本人が主張する謎の液体)を堪能するモモタロス、人間の味覚的にはかなりマズイのだがどうやら彼にはあうようだった。
「やるじゃねーかナオミ!やっぱこの香りが・・・ん?・・クンクン」
電車内で違和感を感じるモモタロス
「どうしたんですか?」
「・・・いや、なんでもねーや」
・・・・・
2003年2月24日日曜日早朝・女子中等部プール
ピーッ!
「よし!集合だ」
笛の音とともに水泳部員達は一斉にプールサイドに上がる
「よし、じゃあこれから今度の大会リレーメンバーを発表する!山下、吉本、澤田、入江、そしてアンカーは大河内だ。」
「「「「「はい!」」」」」
名を呼ばれ元気に返事をする部員達、その中には3-Aの生徒大河内アキラもいた
(よし!がんばるぞ・・・)
普段から寡黙な彼女も心の中では静かに投資を燃やしていた。
「ちょっとまってください!どうして私がメンバーに入っていないんですか!?」
そんな中意義を唱える部員が一命
「大河内さんはともかくどうして2年の山下さんまで選ばれて私が選ばれないんです?怪我だったらとっくに・・・」
「水越・・・俺は何も故障だけを原因にお前を選ばなかったんじゃない・・・・ただ今度の大会で行けると思うベストメンバーを選んだんだ・・・。」
と彼女を諭す監督だがその言葉も彼女には届かない・・・。
「・・・さきにあがらせてもらいます!」
と怒りながら帰ってしまった。
(・・・・・)
そんな彼女の後姿がアキラの心に深く残った・・・。
・・・・・
「そっか~、でもアキラアンカーなんてスゴイじゃん!」
「そんなことないよ・・・」
「いやいやあるって!大会の日は絶対応援行くからね!」
昼過ぎ
午前中一杯まで練習をしたアキラは同じく部活の練習で登校していた。クラスの仲良し祐奈・まきえ・亜子らとともに帰路についていた。
「でもウチらももうじき三年か~、エスカレーターやからあんまり実感わかへんんけど部活は最後の大会なんよね?」
「そうだね~・・・ん?あそこにいるのって良太郎君じゃない?」
会話の最中祐奈はふと目の前を通りかかったクラスメイト良太郎を見つけた
「あっ!本当だおーい!良太郎くーん!」
呼び止めるまきえ、その声に良太郎も気付き振り向いた瞬間
「えっ・・?ああ、おはよう佐々木さ・・“ドーーーーン!”ってわあああ~~~!」
歩いてる道の最中足を止めた良太郎は偶然その場を通りかかった時速20キロ弱程度で走っていたトラックに激突!ふっとんだ・・・・
ピーポーパーパー・・・
「って、良太郎君~~~~!?」
むなしく救急車のサイレン音が鳴り響く・・・
プシュウウウ・・・・
誰も気付かなかったがこのとき良太郎の身体には不吉な球体が取り付いた・・・・
・・・・・
一時間後・カフェミルクディッパー内
ズズ・・・
「ふ~、なんか平和ね~」
「平和やな~」
特に用事のない日曜日
アスナとこのかは特に予定も無く喫茶店でおいしいコーヒーを飲み奈が緩やかな午後を満喫していた・・・
そんな時
「たたたたた大変ですアスナさん!!良太郎さんが・・・良太郎さんが車にはねられて病院に!!」
大慌てで扉を開けるネギ!
だが、
「な~んだ、何事かと思えばそんなこと?脅かさないでよ」
ズズ・・・
「は~、ほんまにへいわやな~」
そんな大ニュースを聞いてもアスナたちはまったく動じる様子を見せなかった。先ほどと同じようにコーヒーをすする
「えっ?えっ!?ちょっと・・・心配じゃないんですか!?」
「べっつに~、珍しくもなんとも無いわよ~」
「心配しなくても平気よネギ君、ウチの良太郎は大体年に2、3回いくら入院するから」
呑気に構える姉愛理
そう、彼と付き合いの長いものにとって良太郎の入院はべつに慌てることの程でもないのである
「ええっーーーー!?」
驚くネギ
「前入院したんは去年の秋くらいやったから結構久しぶりやな~」
「どうせ明日あたり『ゴメーン』とかいってもどってくるわよ」
(良太郎さんって・・・・)
いっこうに終わることのないアンラッキー人生、そのために車にひかれても心配すらされない良太郎にネギは同情した。
・・・・・
学園内中央病院
先日の事件でネギたちが入院したこの病院にこんどは良太郎が担ぎこまれた。
「しかし・・・休日に道を歩いているだけで車にはねられるとはあいかわらずけたちがいだな・・・」
「ああ・・(まさかイマジンにおそわれたのだろうか?)」
良太郎の入院を聞き見舞いに訪れる刹那と真名
刹那は一瞬イマジンの存在を危惧したが残念ながら良太郎の不運は彼が電王になる以前からこんなもんである・・・
コンコン・・・
「入るぞ?」
がちゃ
軽くノックをして入る
((!!!)))
驚く刹那と真名!
そこには・・・!
「はい、良太郎君あーん♪」
「アーン、う~んとってもおいしいよ君がむいてくれたリンゴ」
「え~そんなあ~」
「ああん祐奈だけずるい!こんどはウチのリンゴも食べて♪」
「見てみてー!今度の発表会ようの新技!」
「「・・・・・」」
唖然とする二人
そこには髪の毛を七三にしメガネをかけた良太郎がなぜかナースの服の亜子や祐奈からリンゴを食べさせてもらいまきえの新体操を眺めるハーレム状態だった・・・。
「あれ?桜咲さんに龍宮さんもお見舞い?」
「・・・・あ・ああ、それにしても随分と元気そうだな・・・」
「元気・・・っつ!そ・そうかな・・・」
突然胸を押さえ痛がる良太郎
「!、大丈夫ですか1?」
すぐに駆け寄る刹那!
ギュ
「捕まえた♪」
「・・・へっ・・・?」
刹那の手を握り何事もない表情をする良太郎
「いや~、やっぱり病人ってのもいいもんんだね~こうしていれば安いエサでも皆簡単につれちゃうんだもん」
「つ・釣り・・?」
サワサワ
いつもとはまるで別人の軽薄な口調で喋る良太郎
引き続きいやらしい手つきで刹那の腕を触っていた
「キミかわいいね~どう?僕に釣られてみない?」
「////なっ!////」
パン!
(((((!!)))))
思わずびんたをする刹那!
「////し・・失礼します!!////」
頬をリンゴのように赤く染め病室を出て行く刹那
やれやれという顔をした真名もそれに続いた・・・
(はは、ちょっとじくじっちゃったかな?)
・・・・・
「はあ~ほんっとへいわ~」
「あの~本道にいいんですか?お見舞いに行かなくて・・・」
引き続きまったりモードのアスナとこのか
とそこへ
カラーン!
「いらっしゃいませー」
「あれ?ハナさん?」
ミルクディッパーに息を切らせてハナがやってきた
「良太郎いる!?」
なにやら尋常じゃない様子であるが一体・・・?
・・・・・
「それにしても災難でしたわね~良太郎さん」
刹那たちがでていきまきえたちも予定があると帰ってしまった病室に今度はあやかがお見舞いに来てくれた。
「いやいや、キミみたいなキレイな人に心配されるなら入院もわるくないさ」
相変わらずいつもとは別人のように甘い言葉をかける良太郎
「まあ、今日の良太郎さんは随分とお上手なんですね。・・・それにしてもアスナさんも白状ですわね!どうせいつものことなんていってお見舞いにもいらっしゃらないなんて!ハァ・・あんなおさると一緒の部屋にいるネギ先生がおかわいそう・・・」
(ネギ?・・・ふーんそういうことね・・・)
今のあやかの言葉を聞き良太郎はある悪巧みを思いつく
「ああ、そういえばネギ先生もよく口にしていたよあやかさんのことを」
「まあ!それは本当ですか!?」
一発でこの話に食いつくあやか
「もちろん!こないだなんて『あやかさんのことを考えると胸の奥がはりさけそうだ』なんて言ってたよ?」
「まあー!それで!?」
「ああっとこの話の続きはゆっくりと話したいな・・・でもまいったな~先生からはもう帰っていいって言われたんだけど生憎もちあわせがなくて・・・」
「そんなことならいってくださいまし!スグに会計を済ませてきますから!」
そういってあやかは急いで受付にむかった
(フフ、間抜け釣るのにエサはなしってね)
そう思い良太郎はいそいそと病室を後にした。
・・・・・
「さてと・・折角女子校が近くにあるんだし釣りにいかなきゃそう・・・「見つけた!良太郎の身体から離れなさい!」
おっと!」
後方からとび蹴りをかまそうとするアスナ!
良太郎はそれを間一髪でよける!
「アスナさん!それ良太郎さんの身体なんですよ!?」
それを後から追いかけてきたネギとこのかにハナ
「アスナ?・・・ああキミがあやかちゃんがいってたおさるさんかあ。」
「誰がサルよ!」
挑発する良太郎?
とそこへ
<テメーだな・・・人ん家にい土足で這いいてきやがったのは!>
パシュウウウン!
「とっとと出て行きがれ!ここはもう俺ん家だ!」
「モモ!」
「ほわ~、話には聞いとったけどほんまに別の人になるんやな~」
パシュウウン!
「へえ、先住民がいたんだ?知らなかったよ~」
パシュウウン!
「気付かねーわけねーだろーが!」
パシュウウン!
「イヤイヤ本当だって」
などと何度も交互に入れ替わりながら言い争いを続ける二人のイマジン、まるで良太郎をお買い得な物件のように扱う。
「な・なんか一人芝居みたいやなあ・・・」
「りょ・良太郎さん大丈夫でしょうか・・・・」
「ていうーか・・二人とも出てけー!」
バン!
「「ゲフー!?」」
アスナキックが良太郎に炸裂!
イマジンたちはまとめて吹っ飛んだ
「あいたたた・・・」
「大丈夫良太郎!?」
あわてて駆け寄るハナ
「たた・・・うん、でもさっきのって・・・」
「うん・・・どうやら良太郎に二匹めが取り付いちゃったみたい・・・」
「ええ~~~!?」
衝撃の事実に驚く良太郎
「ハァ・・・ホント、どこまでついてないのよ?」
溜息をつくアスナ
「でもある意味“憑いとる”んちゃう?」
などとしゃれにならないジョークをいうこのか
「僕これからどうなっちゃうんだろう・・・」
途方に暮れる良太郎・・・とそこへ!
「きゃあああああ~~~!」
女性の悲鳴が聞こえた!
パシュウウウン!
「イマジンか!近くにもう一匹嫌がったようだな!」
すぐさま憑依するM良太郎
・・・・・
「こ・・こないでえー!」
水泳部員吉本に襲い掛かるシャークイマジン!
「契約びためだ・・・死ね「魔法の射手・雷の3矢!」・・ぐおっ!」
ネギの放った魔法の矢がシャークイマジンに命中!
「貴様・・・魔法使いか?邪魔をするなら容赦はせん!」
「ウワッ!」
そういってネギに向かいとびかかるシャークイマジン!
「「人の子分(居候)になにしやがるんだ(すんのよ)--!」」
ガン!×2
「ムッ!」
間一髪アスナとM良太郎のダブルキックがネギを救った!
「お前の相手は俺だ。悪いが今日はたてこんでるんでとっととすませてもらうぜ?」
カシャーン
「変身!」
ピッ
<SWORD FORM>
カシャーン
「俺、参上!」
とポーズを取る電王
果たしてシャークイマジンの目的は一体?
そして良太郎に取り憑いた第二のイマジンの目的は?
・・・続く・・・
おまけ
【デンマギファイル】
スコーピオンイマジン・・・2003年の現代にやってきた未来人の精神体が松下八郎が思い描くサソリのイマージによってこの世に現出したイマジン。
謎の紳士によって松下に与えられ松下の「ネギを殺して欲しい」という願いを叶えるため行動を開始
高等部からおさげのようにのびる尻尾は最大20メートルまでのばし意のままに操って鞭のように扱うことが出来またその先端からは今日退くな毒をひめた毒針がついている。格闘戦おいてもエクストリームスラッシュすら弾く強力な盾を武器に高い能力を発揮する。
一度は電王を圧倒したものの良太郎とモモタロスのネギとアスナをすくいたいという強い気持ちと新必殺技エクストリームスラッシュ0によって敗北、イメージが暴走しギガンテスインセクトとなる。
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