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第14話 千の嘘をつき、万の偽りを司る男 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/21-13:51 No.2303
「ゲッ!貴様特異点か!?」
シャッ!
電王をみてその場を離脱しようとするシャークイマジン
「って、なにソッコーで逃げてんだこら!」
ガシッ
バン!
「グハッ!」
逃げようとしたシャークイマジンの肩をつかみ殴りかかる電王!
「グッ・・・貴様と戦う理由はない!俺は契約を実行するだけだ!」
「そんな都合なんざ関係ねー!コッチはこれが楽しみで生きてんだよ!」
そういって引き続き不良のようなパンチで殴りかかる電王!
「・・・な・なんや・・・どっちが悪者かようわからんな・・・」
「まあ・・ね・・」
一方的に敵をなぐりまくる電王
その戦いっぷりはとてもヒーローに見えなかったりする・・・
「ググ・・おとなしくしていれば調子に乗りおってからに・・・失せろ!」
ガブッ!
「えって~~~~~!」
自分には全く戦う意思が無いのに攻撃を続ける電王にキレるシャークイマジン!
電王の腕に噛み付いた!
「「良太郎(さん)!」」
「いたたたた・・・離せこの!」
ブン!
必死に振りほどく電王、シャークイマジンがはなれたが
「ぐおおお~~なんでまだ歯がのこってんだよ~~!?」
「フハハハハ!バカめ!」
電王の腕には依然としてシャークイマジンの歯が何本か残っていた
「そう言えばサメの歯って結構簡単に抜けちゃうんですよね?」
「へ~そうなんだ?」
「そうなんだじゃねえ!あいたたた・・・」
とちょっとした博識をひろうするネギ
痛いのを我慢しながら腕にささった歯を1本ずつ抜く
「たたた・・・ハッ!あの野郎はどうした!?」
全ての歯を抜き取りようやく我に返る電王
だが既にシャークイマジンはその場にはいなかった・・・。
「くっそ~!どこいきやがった・・ってあれ?」
ガクッと膝をつく電王
どういうわけか力が入らない
<ゴメンモモタロス・・・僕もうだめ・・・>
シューン・・・
そういって変身を解除、その場に倒れこんでしまった。
「「「「良太郎(さん)(君)!」」」」
その場に駆け寄るネギたち
「ちょっとアンタ大丈夫?」
アスナが肩をかし立ち上がる
「うん・・・よくかんがえたら僕車にはねられたから、そのせいでちょっと調子が悪いみたい・・・」
「そんな体で二体のイマジンが交互に入ったんだもん。具合ぐらいわるくなるよ・・・とにかくデンライナーの停車時刻になったら問いつめてやろう!」
そういって時計をみるハナ
停車時刻はちょうどまもなくだった
・・・・・
デンライナー内
「テメーか!よくも人の体で好き勝手やりやがったね!」
ガシッ!
そういって目の前にいる亀のようなイマジンの胸倉をつかむモモタロス!イマジンに逃げられたこともあり彼のイライラはクライマックスだった。
「あの体いいよね~、僕にもつかわせてよ」
一方、亀イマジンはいたって冷静だった。
「ふざけんな!アイツの体は俺のもんだ~!」
人によっては若干五回を受けそうなセリフを叫びながらあばれるモモタロス
プシュー
「「どっちのもんでもないでしょうがー!」」
ガス!
ドン!
「「ガフッ!?」」
とそこにちょうど停車時刻で入ってきた良太郎たち
ハナの鉄拳はモモタロスに、アスナのキックは亀に直撃!
「わあ!ハナさんもアスナちゃんもかっこいい~!」
パチパチパチ
二体のイマジンをノックアウトした二人の女戦士に拍手をおくるナオミ
「ほわ~これがタイムマシン?あっ!この子らが良太郎君にからだに入るん?」
はじめて乗車したデンライナーやイマジンに興味津々のこのか
「なんや他の怪人に比べると随分愛嬌のあるみためやね~」
と良太郎の貧困な(?)イメージによって生み出された二体をみるこのか
「まあ・・・確かにどっかまぬけッぽいわね・・・?」
アスナもそれに同意する。
「確かにね~、ププッ変なイメージ」
モモタロスをみて笑う亀
「人のこといえる見た目か!良太郎のセンスの悪さをなめんじゃねえ!」
「そんなにへんかな?」
「そんなことないって、ウチは外に出てくるさっきのよりすきやで?」
ちょっと落ち込む良太郎、このかがフォローをいれる
「所でこの亀さんは一体なんのイメージなんでしょう?」
亀をみて疑問を感じるネギ
「良太郎ちゃんのことだからきっと桃太郎のつぎは浦島太郎ですよ!」
とナオミは言う。
「浦島太郎ね~・・・じゃあコイツはウラタロス?」
「ウラタロス?」
「安直すぎませんかアスナさん?」
「ははっこいつあいいや!」
こうしてアスナ命名により亀イマジンはウラタロスと命名させた。
自分同様ダサイ名前をつけられてモモタロスはちょっとうれしそうだ。
「って名前なんてどうでもいいのよ!ちょっとどうすんのよ良太郎!?一匹でも手に負えないっていうのにまた新しいの拾ってきちゃって!もうアンタん家(体)じゃ換えないでしょ?」
「人を犬や猫扱いすんじゃねえ!大体カメ公!いっとくがそいつは・・・」
「特異点・・・でしょ?」
「!!わかってついたの?」
ウラタロスの意外な発言に驚くハナ
「だって僕は別に歴史の改変ねんて興味ないし正直適当な体にとりついて遊んでたいんだよね~、だったら特異点ほど安全な体はないでしょう?まあ、多少の制約はあるけどデメリットなくしてメリットは得られずってね」
「まあ・・・確かにある意味これ以上の安全地帯はないかも・・・」
その言葉に妙に納得してしまうハナ
「???。ねえハナさん、前から聞きたかったんだけどその特異点ってなんなの?」
以前から何度かきいた言葉だったがアスナたちは一度も特異点について詳しく聞かされていなかった。
「それについてはまた今度ね・・・。今はあのイマジンの契約者探さないと!私はこの後学園長先生に捜索の手伝いを頼みに言ってくるから良太郎はここで休んでて、アスナちゃんは悪いけどコイツらがかってに出て行かないようみはってて!」
「まかせといて!」
「あっ!僕もいきます!」
そうして次の停車時間にネギとハナはデンライナーをおり、アスナとこのか、良太郎は残った。
・・・・・
TRR・・・
(?メールだ・・・!!・・ウソ?)
水泳部の友達から送られたきたメールに驚く水越、その内容はなんと自分に代わり大会のメンバーに選ばれた娘が怪物に襲われたというものだった!
『お前の望みをかなえてやる』
つい先ほど自分が夢だと思った出来事を思い出す
(そんなことない!あんなの夢に決まっている!)
そう必死に自分に言い聞かせ水越は部屋を出た。
・・・・・
「・・・うむ、ちょうどコチラにも連絡が入ったところじゃ!話をまとめると全員どうやら中等部の水泳部の娘たちじゃな・・・」
既に魔法教師達が調査にのりだしていたところハナとネギも合流した。
「そうなんですか・・・だったら多分、次に狙われるのも・・」
「水泳部員じゃろうな・・・既にこちらの腕利きを可能な限り護衛にまわしておる。」
「私達も合流します!もしかしたらその中にイマジンの契約者がいるかもしれませんし」
「ふむ、それじゃあキミらにはネギ君のクラスの大河内君の護衛をたのもう、護衛をしているのもクラスの龍宮君と刹那君じゃし」
・・・・・
そのころデンライナー内
「う~ん・・・」
「大丈夫良太郎君?」
疲れ果て横になる良太郎とそれを看病するこのか
「それにしても・・・な~んか思ってたより退屈だね」
外の景色を見ながら退屈そうにするウラタロス
「ハン!お前がいなけりゃ楽しい電車なんだよ!」
引き続き怒りっぱなしのモモタロス、どうやら彼はすかした喋り方をするウラタロスのことがなにからなにまできにいらないようだ。
さきほどと同じくまた不毛な争うが始まるかと思いきや・・・
「・・・・・。僕はずっとあの時の砂漠にいたんだよね・・・」
「「「「!」」」」
突然、寂しげな声で語りだすウラタロス、様子が変だ
「何年も何年もずっと彷徨い続けた・・・とても寂しかったよ・・・たまに遠くから見えるこの電車を見ながら思ってたよ『いつか絶対あの電車にのるんんだ』ってね・・・砂の味がする唇をかみ締めながら・・・・」
ツゥー・・・
「うっ・・・!お前・・・!」
ウラタロスの目から一滴の涙が零れ落ちる
「そんなことが・・・うう・・」
「かわいそうやな~」
「ウラタロス・・・」
「オーイオイオイ~」
思わず顔をてで押さえるアスナ・このか・ナオミ
良太郎もそんなウラタロスの身の上を知り悲しい顔をし
モモタロスにいたっては号泣した・・・
・・・・・・
午後4時過ぎ学園内
刹那と真名そしてネギはアキラに悟られない程度の場所から護衛をしていた。アキラはどうやら怪物に襲われた部員のお見舞いの帰りのようだった。
「それにしても桜咲さんや龍宮さんも魔法使いのかんけいしゃだったんですね。」
「驚かせてしまったぁな?熱に隠すきはなかったんだがな」
「・・・・・」
「?どうかしましたか桜咲さん?」
「ハッ!い・いえ別に・・・なんでもありません・・・」
言葉とは裏腹に刹那の様子は少しおかしかった。
「ああ、きにするな先生。コイツはさっきちょっとなれないことがあって動揺してるんだ。」
「///た・龍宮!////」
赤くなる刹那
どうやら先ほどのU良太郎の言葉やビンタをしてしまったことをまだひきずってるらしい。
・・・・・
一方、同じころ病院では
「じゃ・・じゃあ吉本さんも怪物をみたの?」
「うん・・・サメみたいな怪物を」
アキラの少し後、同じくお見舞いに来た水越、ちょうど同じくお見舞いにきた先ほど電王に助けられた少女から怪物の事を聞く。
(サメの怪物・・・やっぱりそうだ・・・どうしよう・・)
恐れていた推理が核心に変わり怯える水越、そこへ
「ねえ?あなたたちもう一度今の話きかせてくれない?」
病院内で情報を集めていたハナが現れた。
「わ・私知りません!」
「あっ!」
水越はそういって走り出してしまった!
そしてその走り出した後には白い砂が零れ落ちていた・・・
(!、まさかあの娘が・・・?)
その砂をみたハナはスグに後を追いかけながらデンライナーに電話した
TRRRR・・・・
「はーい!こちらデンライナー唱道者でーす。」
「ぐす・・ぐす・・・」
電話を取るナオミ
モモタロスたちは未だにまだ泣いていたりする・・・・。
「良太郎いす?イマジンの契約者がわかったの!」
「良太郎ちゃんなら今ウラちゃんとおでかけしてますよ?」
「!!、何で!?休んでてっていったのに!」
怒るハナそこでモモタロスが電話を代わる。
「グス・・・まあそう怒るなって、良太郎の気持ちもわかるっつーかな・・・うう、実はよう・・・」
涙ながらに先ほどのウラタロスの話をハナにするモモ
「グス・・・何年もあんなところにいたんじゃそりゃ人恋しくもなるわよね・・・」
「うんうん・・ウラちゃんも苦労したんやな~」
アスナたちもまたハンカチをぬらしながらうなずいていた
が・・・・・
「このバカモモ!!!あんたたちが2003年にきたのはつい最近でしょうが!!」
「・・・・え!?・・・そういえば・・・」
はっとなるモモタロス
「砂の味がする唇?良太郎に取り憑くまで実態がないのにどうやってかみしめるのよ!!?せっかくイマジン契約者をみつけたってのに!もう!とにかく私は契約者の子をおうからいそいで良太郎をさがして!」
ガチャ・・
ツーツー・・・
乱暴に電話を切るハナ、その大声のやり取りはアスナたちにも聞こえていた
「「「・・・・・」」」
しばし、言葉をうしなうアスナ・このか・モモ
「そう言えば・・・よく考えたらウラちゃん、明らかに賢そうなハナさんやネギ君がいなくなるのをまってましたよね?」
今にして思えばというかんじで気付くナオミ
そう!ウラタロスはデンライナー内に“バカ”しか残らないときをみて謀ったのだ!
ブチン!×2
「「あんの~嘘つきガメ~~~!!!!」」
怒りをあらわにするモモタロスとアスナ!
まさにおにの形相だった
・・・・・
「いや~楽しかったな~」
『僕に釣られてみる?』といい僅かな時間で5人もの女の子とデートを楽しんだのだった。
とそのうしろから
タッタッタ・・・
一人の少女がU良太郎の前を通り過ぎ、近くに隠れ、又のそのスグ後を今度はハナがきた。
「ちょっとまって・・て良太郎!?・・この嘘つきがめ!」
パン!
幸か不幸か追跡中に良太郎と合流できたハナ、とりあえずウラ(体は良太郎)にビンタをおみまいする!
「あた~、きっついね~ハナさん」
「また勝手にフラフラして・・・バカモモはともかく人のいい良太郎やアスナちゃんまでだましてホンット最低!おまけに契約者までみうしなっちゃうし・・・」
<えっ?じゃあ契約者ってさっきのあの娘?>
「・・・ああ、その娘のことならしってるよ?」
(!)
気付かれてドキリとする水越!
だが・・・・
「確か映画館のほうにいったのかな?それとも遊園地だったけ?」
(えっ・・・?)
「まだふざけてんの?そうやってごまかしてホンットにさいていなイマジンね!」
「ひっかかってくれないの?いいじゃんイマジンなんてほっといて、人生を豊かにするのは適度なウソと遊び心だよ?」
「フーン!そうやって、嘘ついて自分をごまかすのが豊かな人生って言うの?目の前の現実から目をそむけて!」
(!!!)
ハナのウラタロスにむけての言葉にはっとなる水越、
その言葉はまさに今の自分にピッタリかさねあったのだ!
「ごめんなさい!」
「「!!」」
そういって二人の前に顔を出す水越
・・・・・
「・・・・というわけなんです・・・ごめんなさいだまってて!私・・・怖かったんです・・・あの怪物もそのことがばれるのも・・・」
涙ながらに謝罪する水越
「よく話てくれたね。大丈夫!あなたは何もわるくないし、あの怪物も何とかするから」
ハナは正直に全てを話した水越をやさしくフォローした。
「お願い!残りの娘もたすけてあげて!多分次に狙われるのは・・・」
・・・・・
(大河内アキラ・・・アイツで最期だ!)
そのころシャークイマジンは最後の標的=アキラに狙いを定めていた!
・・・続く・・・
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