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第16話 七色のウソ、ロッドフォームの力! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/27-15:32 No.2345
(フフフ、やはり面白い少年だ。単純に特異点としての権限ではなく彼自身の持つ人間的魅力でイマジンをうごかしてしまうとはな)
懐中時計の男と老紳士が見守る中新たなる電王とシャークイマジンの戦いが始まった!
「フン!泳げるようになったところでそののろまな亀の姿ではスピードはなさそうだな。もう一度生みに引きずりこんでやる!」
シャッ!
余裕の構えを取るロッドフォームにつっこむシャークイマジン!
だが、この後彼は己の考えの甘さに気付く。
「あ~キミ危ないよ?上を見てご覧」
「何!?」
電王の言葉に反応し空を見上げるシャークイマジンしかし空には夏の入道雲しかなかった・・・
「ホーラ、青い空だね~」
ダン!
「ぐわっ!」
シャークイマジンのすきをつき腹部に強烈なキックを喰らわせる電王
「「せこっ!」」
そのせこい攻撃におもわず突っ込みをいれてしまうネギとアスナ、ダガコレだけでは終わらない
「ぐぐ、きさま~!」
おちょくった攻撃をする電王に対し、怒りをあらわにするシャークイマジン、本来戦闘は望まない性分だったがさすがに頭に来たらしく強烈な殺意を持って電王に襲い掛かろうとした。
「おっと、コレだけじゃないよ?折角久しぶりの運動なんだし僕の得意な西洋魔術でもみせようかな」
「えっ!?西洋魔術!?」
驚くネギ!
カシャン
ヴウゥン・・
腰についたデンガッシャーを直列にくみ上げる電王、そうすることによりデンガッシャーは伸び、やく2メートルくらいの竿のような武器に変わった!
「さて、いくよ?クチカラ・デ・マカセ・ハ・タリデス!光の精霊11柱、集いて来たり敵を討て“魔法の射手・光の11矢”!」
「くう!」
電王の放つ西洋魔術をおそれ身構え防御の姿勢をとるイマジン!
だが魔法の矢の変わりに彼に直撃したのは
「な~んてね♪」
ザシュ
「うぐっ!」
動きを止めた隙を突いてのロッドでの一撃だった!
「い・今のもウソだったんですか!?スペルは完璧だったのに!」
ウラタロスのウソに驚くネギ、それも当然、インチキくさい始動キーを除けば先ほど電王がいった呪文は発音からなにまでかんぺきであったのだ。
「昔魔法(ウソ)にかけた女の子の中に西洋魔術師がいてね。やっぱし経験はつんどくべきだよね~」
「ってなにうかれてんのよ!さっきから嘘ばっかりついて、少しはマジメに戦いなさいよ!」
ふざけた戦いを続ける電王をしかるアスナ
「そうだ!貴様さっきから卑怯だぞ!」
イマジンもそれに激しく同意する。
「卑怯?よくいわれるよ~」
だが電王は相変わらず反省の色一つ見せない。
「ぐぐ、付き合ってられるか!」
ザバーン!
電王の戦いに怒りを通り越して付き合ってられないと感じたシャークイマジンはまた海へと飛び込みその場を離脱しようとした。
「ふふ、僕はにがさないよ?」
ファアアアン!
電王がそういうと水中から青いデンライナー・イスルギが姿を現した!
「!、何あれ!?」
驚くアスナ
彼女達が見守る中イスルギの上部のパーツが一部離脱、亀型のホバーになり電王を乗せ水上を飛んだ!
ブウウウン・・・
スピードを上げシャークイマジンを追跡する電王、デンガッシャーを構え釣竿のように振る!
「そら!」
ヒュッヒュッヒュ!
(何!?)
「ハイ、大漁っと!」
ザバアア!
ロッドで見事にシャークイマジンを絡めとり豪快つ釣り上げる電王!シャークイマジンは岩場に叩きつけられた!
シュタ・・・
「よっと、さ?どうする逃げられないよ?」
「何処までも人をばかにしやがって・・・かみ殺してくれるわ!」
もう完全に本来の目的をわすれ獣のように電王を狙うシャークイマジン、完全に電王の術中にはまっている。
ダン!ダン!ダン!
「よっ、ホッと」
ザシュ
相手が自分の間合いに入ってくると得意の蹴りとロッドの先端についたエッジで切りつける電王、相手をいっさいちかづけずリーチの長い攻撃で相手に着実にダメージを与えてゆく。鈍重そうな見た目に反しその戦いはスマートそのものだった!
「ハァ・・ハァ・・・く・くそ!攻撃さえとどけば」
息を切らすシャークイマジン、度重なるダメージが確実に体力をうばっていた。
「昔だれかがいってたよね~『当たらなければどうとゆうことはない』ってさ。さてと、そろそろ三枚におろそうかな?」
ピッ
<FULL CHAGE>
ギュィイイイン・・・
そう言ってパスをかざす電王、ソードフォームのときと同様にデンガッシャーにエネルギーが蓄えられる。
「ソラッ!」
シュッ!
パシュウウン・・・
「ぐぐ・・か・体が・・・!」
槍投げのようにロッドをシャークイマジンになげつけるとシャークイマジンの眼前でロッドは消え、イマジンは何故か体の自由を奪われ目の前には八角形の紋様が浮かび上がっていた!
「てーい!」
「う・・うわあああ~~!!」
バーーーーン!
身動きが取れなくなったイマジンにロッドフォームの必殺の一撃“デンライダーキック”が炸裂!!!
シャークイマジンは爆発した!
「ま・こんなもんか」
戦いは終始ウラタロスのペースで幕を閉じた。
髪の毛をいじるような仕草をし余裕の電王であった。
・・・・・
数日後・デンライナー内
「あの後、水越さん練習頑張ってるみたい。リレーのほうは結局自分で辞退しちゃったけどこれからは自分をごまかさずにがんばって実力でレギュラーをとるってさ。」
良太郎はその報告をうれしそうにデンライナーで語る。アキラがその後何もいわなかったこともあり表向きの事態は収集がつき、部員達の間でも笑顔が戻ったらしい。
「ふうん、分かってないな~嘘ついて自分ごまかしてこその人生なのにね~」
「ウラ!あんたねえ。」
ウラタロスはまたひねくれたこといいハナはそれをしかった。
「フフフ、良太郎にもこれからじっくりウソの魅力を教えてあげるよ。それが僕の役目だしね♪」
「あんたね~」
度重なるウソに対し微塵の反省も見せないウラタロス、彼は自分の行き方を改めることはなさそうである。
「ハア~、なんでこんなんと契約しちゃったのよ?」
「まあ、それだけ良太郎君がおおものっちゅうことなんちゃう?」
「大物ね~」
無反省なウラタロスとそんな彼を容認する良太郎にあきれるアスナ、また一つ彼女の気苦労の種が増えることになる・・・
「オイカメ公!いっとくが俺はお前をみとめたわけじゃねーかんな!」
「わかってるてカナヅチ桃君」
けんか腰のモモタロスに対し、ウラトロスは皮肉を言う。
「てめーコノヤロー!先輩に対してなんだその態度は!表でやがれ!」
「まあまあ」
「フフ、間抜けを黙らせるエサはない」
飛び掛ろうとするモモタロスを抑えようとするネギ
そんなネギの努力を嘲うかのようにウラタロスは皮肉を言い続ける。
デンライナーも気が着けば随分と賑やかになっていた・・・。
「でもあれやねえ、モモちゃんに続いてウラちゃんも出てきたゆうことはそのうち新しい子もでてくるんやろか?」
ガシャーン!
このかのいったとてつもないよそうに一同沈黙し良太郎はコーヒーカップを落とした。
「なななななにいってんのよこのかあ・・そ・そんな縁起でもない」
「そそうよ1いくらなんでもこれ以上はねえ・・・」
必死にその予想を否定しようとするアスナとハナ、一瞬想像してしまったらしくその顔は青褪めていた。
「いやな予感がするな~」
ぶるっと背中から冷たいものを感じる良太郎、はたしてこのかのよそうは当たるのか?
・・・続く・・・
おまけ
【デンマギファイル】
シャークイマジン・・・2003年の現代にやってきた未来人のエネルギー体が水越祐美のもつ映画【ジョーズ】からサメをイメージして現出した姿。祐美の『水泳のレギュラーになりたい』という願いをかなえ過去へ飛ぶことを目的とした。
武器はヒレによくにた二本の小刀と鋭く抜け落ちてもすぐにはえる鋭い牙、水中戦がが得意
祐美の願いを水泳部のレギュラーを負傷させるという形でかなえ過去へ飛ぶことに成功するも電王に追撃にあい戦闘、水中戦でソードフォームを追い詰めるもロッドフォームの参戦とウラタロスの口車にペースをみだされあげくにデンライダーキックを受け敗退、基本的には無益な戦いは好まないよだったがかといってれほど気が長いわけでもない性格であった。
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