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第18話 二人の熊イマジン 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:04/30-19:18 No.2369
「ほならさっそく確かめさせてもらうで?フン!」
「!!」
ヒュッ!
ドゴーン!
高畑の返事も聞かず張り手を打つ大吾!高畑はそれを軽くよけるもよけた先にあった大木が一発の張り手で見事に折れたことに驚いた!
「ああ~またやってもうたあ~」
“また”周りの木やらものを壊してしまったと反省する大吾、よく周囲をみると確かに周りには折られたベンチやひん曲がった標識などまるで台風が通り過ぎたような状態になっていた・・・
(驚いたな・・・見たところうちの生徒らしいが生半可な気や魔力の強化じゃこれほどのパワーは出せない・・・それに彼の周りのあの感じは・・・)
大吾の周りを取り巻く黄色いオーラ、常人には見ることができないそれは色がついていることを除けば高畑がよく知るもの、魔力や気とよく似ていた。
「・・・・試してみるか。」
ヒュッ!
「!!、ガッ!」
ポケットからすばやく拳を抜く“居合い拳”を大吾のあごに向かって放つ高畑、無論手加減しているがこれを食らえば相手がよほどの使い手でもない限りダウンは確実な一撃だったが・・・
「っつう~~~、効いたで今の一撃は!」
大吾は吹っ飛ばされながらもとっさにアゴをガードし、脳震盪を免れたのだ。
「今の一撃を防ぐなんて・・・やはり君はイマジンかい?」
「!!!、俺らのことしっとるんか!?」
驚く大吾もとい熊イマジン
高畑にしてみれば仕事の都合上いくら一般生徒とはいえ、自然と気を習得してしまう稀な生徒(クーフェイなど)は一応一通り把握しているため突然現れた奇妙な気を放つ生徒は可能性としてイマジンと推察したのだ
「ああ、色々聞いているよ。君らの目的もね・・・悪いがここで倒させてもらうよ」
そういって本気で構える高畑、先日のシャークイマジンの報告などから相手は学園内でも腕の立つ刹那や真名でさえ苦戦する相手、無論学園内ナンバー2の実力者とはいえ手加減できる相手ではない。
「そら困る!こいつの願いを果たすまでは消えるわけにはいかん!」
ザアアアア・・・
そういって大吾の体からはなれ実体化する熊のイマジン、こちらのほうは現在電王が戦っているベアーイマジンに比べるとトラのような黄色と黒の色合いなど全体的に明るいイメージではあった。
こうして本気の戦いをはじめる両者
一方電王は・・・
・・・・・
「フン!フン!フン!」
キン!キン!キン!
「ぐぐぐ・・・」
まるでハンマーで釘を打つように巨体から三日月状の大剣を振り下ろすベアーイマジン!電王はそのとてつもなく重い一撃を防ぐのがやっとの様子だった。
「おい大丈夫かよ!?なんかヒーローがおされてるぞ!」
「がんばって~」
すでに全体の3分の2は非難するもそこはバイタリティあふれる麻帆良生徒、中にはギリギリまで近づきながら本当のヒーローと怪人の戦いを見学し応援するものまでいた。
「どうした?デカイ口をたたく割にはたいしたことないじゃないか?」
パワー方面において圧倒的な優勢のベアーイマジン
「うっせぇ!ちったあお前に花もたせてやったんだよ!見てな」
そういってベアーイマジンと距離をとる電王、まともにやりやっても不利な(というかモモタロス的には面白くない)的に対し一撃必殺の攻撃にかけることにしたのだ。パスをベルトにかざす電王
<FULL CHAGE>
ギュウィイイイン・・・
「行くぜ・・・俺の必殺技パート2!」
バチバチバチ・・・
スパークさせながら赤い刀身を切り離し相手に向かって振り下ろす電王!だがイマジンもまたなにやら構えを取った
「フン!ならば俺の技も見せてやるはあああああ!」
そういって剣を力いっぱい振るうベアーイマジン!
すると剣から金色の輝きを放つ三日月の斬撃が放たれたのだ!!
ザシュン!
「何!?がわああ~~」
「グッ!」
ベアーイマジンの放った“飛ぶ斬撃”は電王の“飛ぶ刀身”ことエクストリームスラッシュより一瞬早く届き電王を吹き飛ばした!
そのためエクストリームスラッシュも一瞬遅れで直撃こそしたものの途中で効力が消えてしまいたいしたダメージは与えられなかった。
シュウウウン・・・
「うう・・・」
ダメージによりモモタロスが飛ばされてしまいプラットフォームに戻ってしまう電王
「マズイアル!」
「良太・・・電王!」
「ひゃああ~これってあかんのとちゃう!?」
ダウンした電王に駆け寄ろうとするアスナとこのかそしてクー、だが電王はかろうじて立ち上がった。
「まだやるのか?聞いているぞ。貴様その姿ではロクに戦えないそうじゃないか!」
「ウラタロス・・お願い」
もはや敵ではないとタカをくくるベアーイマジン、だがそれも先日までの話、良太郎にはもう一枚カードが残されていたのだ!
ピッ
<ROD FORM>
カシャン!
「ふう、この頭悪そうなデカブツ君が相手?」
青いボタンを押してパスをセタッチしロッドフォームへと変身!選手交代である!
「すげえ!姿がかわったぜ!」
「かっけ~あんなことできんなんてマジで撮影とかじゃなくて本物のヒーローなのか!?」
「ていうかどこのク○ガだよ!」
「そっか!まだウラちゃんがおったんや!いや~よかったなあ」
などなどさらにギャラリーはりあがり、このかもほっと胸をなでおろした。
「己~、まだ入っていたのか・・・」
「あ~あ、あんまり疲れることはしたくないんだけどま・先輩が頼りないんだからしかたないか・・・そこのデカブツ君、僕に釣られてみる?」
カシャン!
ヴィイイイン!
デンガッシャーをソードモードからロッドモードの組み替える電王、
「ほざけ!」
小ばかにされ電王にたいして突っ込んでゆくベアーイマジンだが!
「ヨッと!」
ダン!ダン!ダン!
パワーこそあるが動きが鈍重なベアーイマジンの動きをすばやく見切り、相手の舞に入る前に得意のキックを次々にお見舞いする電王!
敵を挑発し、接近してきたところをキックやロッドなど間合いの長い武器で攻撃してゆくこの戦いこそロッドフォームの真骨頂なのである!!
「スゴイアルなあの電王とかゆう男!姿だけじゃなく戦闘スタイルまで完全に別人になってる!」
(まあ。実際のところ別人なんだけどね・・・)
自分が狙われていることも忘れ電王の戦いに感心するクー、そんな彼女に対し、アスナは心の中でひそかにつっこみをいれた・・・
「くそ!なら貴様もこれで始末してやる!」
そういってソードフォームを吹き飛ばしたときと同様に剣にエネルギーをため先ほどと同じ“飛ぶ斬撃”を放とうとするベアーイマジン
しかし、
「おっと、させないよ!」
ヒュン!
「なっ・・・!」
ロッドを使い力をためきる前に剣を奪い取ってしまう電王!
「さっきっから調子悪そうだけどもしかして先輩にやられたとこ痛むんじゃないの?よっと!」
シャッ!
「ぐおおお・・・!」
そういってエクストリームスラッシュによって傷つけられた胸の傷をロッドで容赦なくきりつける電王!案の定ベアーイマジンはダメージを受けていた。
「さてと・・・そろそろきめちゃおかな」
そういってパスをかざす電王、もはや勝利は確実に思えたが・・・、
「クソッ!ここでやられるわけには行かないんだよ・・ガアッ!」
ゴオ!
「おっと!」
口からエネルギーの塊を吐き出すベアーイマジン!電王が一瞬よける隙を突いてその場を逃げ出した!
「おい!あいつ逃げるぞ!」
「ってヒーローもいないぞ!?」
ギャラリーの視線が逃走するベアーイマジンの背中に集中した一瞬のうちに電王もまたアスナとこのかとともにその場から離れていた。
超包子から少しはなれた人気のない場所
「ふう、ま・ここまでくればばれないか」
シュウウン・・・
そういってベルトをはずし変身を解除するU良太郎、
「って、なんでアイツ追っかけないのよ?アンタ無茶苦茶楽勝そうだったじゃない!」
「フッ、“逃げた魚は深追いしない”ってね、特にああいうデカイ魚は何まり無理するとこっちが海にひっぱられちゃうし」
「あんたね~今回はクラスメイトが狙われてんのよ?」
マイペースなウラタロスにあきれるアスナ、だがそれにはわけがあった。
シュウウン・・・
ガクッ!
「!、ひゃあ!どないしたん良太郎君!?」
ウラタロスの憑依を解除したとたん良太郎は倒れこんだのだ。
「うん・・・実は結構しんどくて・・・あれ以上はちょっと・・・」
元々疲れ果てていた上にソードフォームで食らった攻撃のダメージから良太郎の体は実はかなり疲労していたのだ。いかにロッドフォームでの戦い方がダメージの少ないものとはいえおそらくあのまま戦っていれば良くてあの場でとどめをさすまでが限界、追撃などとてもできる状態じゃなかったのだ・・・。
「そっか・・・それでウラちゃんも」
「うん・・・助かったよウラタロス」
<いやいや~良太郎の体は僕にとっても大事な(女の子と遊ぶ)資本だしむりされたらこまるから>
軽口をいうウラタロス、一見軽薄そうなエロガメだが、彼なりに良太郎に対しては感謝の念や信頼があり、気遣ってくれたのはたしかである。
(ふ~ん・・モモも私たちがそういえばサソリに襲われたときがんばってくれたんだよね・・・モモにしてもウラにしてもそれなりにいいやつなのかも・・・)
思わぬやさしさをもつモモタロスやウラタロスに対し、ちょっと誤解してたのではないかと反省するアスナ
「とにかく、一旦学園長に話しに行ってくるよ・・・アスナちゃんたちは危ないから帰ったほうがいい・・「バカいってんじゃないわよ!行ったでしょ?私も手伝うって!」・・・で・でも・・・」
「心配ないて良太郎君、おじいちゃんにはウチらが話しとくから良太郎君は休んどって」
そういわれ良太郎はいったんデンライナーに戻った。
一方
「くっ・・・・」
ヒュヒュヒュ!
ダダダダダ!
「ぐおおお~~なんのお!」
高畑の連続居合い拳を受けながらも手でガードしながら突っ込んでゆく熊イマジン、そして居合い拳が使えない間合いまで強引に入ると大吾のときよりさらに強力な張り手を放つ!
「なんてパワーだ・・・まともにくらったらひとたまりもなさそうだ・・・」
「ふっ、アンタもたいした男やな!選別にこれをくれたるは!」
そういってキンタロスは懐から何枚かの紙を高畑に渡す。
「?、ワイの強さは泣けるレベルやからな、涙はそれで拭くといい!」
と妙なことをいうイマジン、そんな彼に思わず高畑も戦闘中に笑みをこぼしてしまった。
「ふふ、お気遣いありがとう。・・・不思議だな・・・こうして君たちを見るのは初めてだがなんだかずいぶんイメージと違う気がするよ・・・。君みたいな男が強引に人の願いを叶えようとするなんて・・・」
「強引?・・・んなアホな、他の奴らのことは知らんが少なくともワイはこいつの願いを適当に叶えてはいそれまでなんてことはせん!そのためにもここで負けるわけにはいかないんや!」
「そうかい・・・だがそれは僕も同じなんだ・・・悪いが全力でいかせてもらう・・・」
ボオッ・・・
高畑の右手に気、左手に魔力という相反する二つのエネルギーが現れそしてそれをひとつにする!
ゴオッ!
「豪殺居合い拳!」
ゴン!
今までとは比べ物にならないすさまじい衝撃の居合い拳が放たれる!
これをまともに食らえばいかにイマジンとはいえ大ダメージは免れない!そんなすさまじい一撃に対し熊イマジンは・・・
「ドッセーーーーイ!!!」
ドーーーーーン!!!
なんと真っ向から勝負に出た!
居力になった分肉眼で捉えられるようになった拳圧に対し臆することなく真正面から全力の張り手をぶちこんだのだ!!!
ゴオオオ・・・・
凄まじい衝撃のぶつかり合いで土ぼこりが立った。
「・・・・いない。」
土ぼこりが収まり回りを見回すと熊イマジンと気を失っていた大吾は姿を消してい・・・・。
同時期に現れた二体のベアーイマジン、彼らの目的は果たして・・・・
・・・続く・・・
おまけ
【そのころデンライナー内】
「それにしてもププッ、普段からデカイこといってる癖してあっさり負けるなんてはずかしいよね~」
「うっせえ!テメーだって逃がしたじゃねーか!」
「ぼかぁあの時先輩のせいで残ったダメージがなければ楽勝だったよ~」
「何が楽勝だ!あんときだってオメー、俺が残した傷を攻撃して駆ったんじゃねーか!」
「アンタたちうっさい!良太郎が休めないでしょ!!」
デンライナー内での口げんかに渇をいれるハナ
もしこんな光景をアスナが見たらこういうだろう。
「見直して損した」と・・・
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