HOME  | 書架  | 

当サイトは「魔法先生ネギま!」関連の二次創作投稿サイトです。ネギま!以外の作品の二次創作も随時受け付け中!

書架

[]

第20話 熊VS熊、怒りのダイナミックチョップ! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:05/05-10:20 No.2397  

「ぐぐ・・、さっきに一撃・・相当危なかった・・・どうやら特異点より厄介そうな敵がいるようだな・・・」

高畑の強烈な一撃によって吹き飛ばされたベアーイマジンが起き上がるその際周囲には土ぼこりがたちベアーイマジンには今まさに良太郎が新たなる契約を成そうとしている様子が見えず幾人かの人の影だけが確認できた。

「・・・どうやら何かドタバタしているようだな、まとめて死ね!!ガアッ!」

自分が起き上がったことにまだ気がついていなさそうな一同にエネルギー弾を放つベアーイマジン!だがそのエネルギー弾は・・・

「フン」

ドシュウウン!

「何!?」

その場にいたある一人の人物の片手の一撃であっさりとかき消されてしまった!やがて土ぼこりが収まりベアーイマジンの目にもまるで騎士甲冑のような風貌の金色の戦士の姿が映る・・・

「俺の強さにお前が泣いた・・・!」

カシャン!
ヴゥウン・・・

空から舞い落ちる無数の紙の下、電王・アックスフォームが誕生した!!電王は先ほどの戦闘でソードモードにくみ上げられていたデンガッシャーを組みなおしアックスモードにして構えていた。

「バカな・・・あの攻撃を容易く弾いたのか!?」

「フン、あんなへなちょこ弾、高畑さんの一撃に比べればなんでもない!」

「クッ・・・ほざけ!」

ザシュウン!

そういって剣を振るいさきほどのエネルギー弾より更に強力な“飛ぶ斬撃”を放つベアーイマジン!だが・・・

「無駄や!」

ズシャン!

「何!?」

ベアーイマジンの必殺技といっても過言ではない一撃をデンガッシャーで真っ向から打ち砕く電王!そのパワーはソードフォームやロッドフォームとは比較にならないほど上昇していたのだ!

「スゴイ・・・あの熊滅茶苦茶強いじゃない!」

「驚いたな・・・良太郎君と一つになったことで更にパワーが増幅しているようだ・・・。」

アックスフォームの力に驚く高畑とアスナ

「よく事情は分からんが・・・どうやらあの熊の心は残ったようアルね!」

「うん・・・本当に良かった・・熊」

その動きから熊であることを確認するクー、大事な友人の復活に心からの涙を流す大吾もいた。

「俺に小細工は通用せん。男やったら正面からこい!」

「ほざけぇ!」

電王の挑発に乗り大剣を振りかざすベアーイマジン!

「ムン!」

ガキン!

(!!!)

しかしあらゆる技が破られ最後の頼みの綱として放った自慢のパワーを載せた一撃を電王は避けることなく正面から受け止めたのだ!
振り下ろされる瞬間に大剣を抑えたことで攻撃にブレーキをかけたのだ。それにより弱まった一撃などアックスフォームの分厚い走行にはキズ一つ付けられなかった。

「この・・放せ・・」

ググ・・・・、

受けたままの体制で一切剣を放そうとしない電王、ベアーイマジンが両手で引き剥がそうとしているにもかかわらず微動だにしない。
電王はそのままの状態でベアーイマジンにある質問をした。

「一つ聞く・・・お前の契約者は一体どんな望みをいったんや?なんであの娘の命を狙った?」

「ググ・・・な・何を突然・・・フン、他愛のない願いだ。あの女に勝ちたいというな!だから一番てっとり早い方法であの女を消すことにした。」

「なっ!なんでや!?そいつの望みは強くなって勝つことなのになんであの娘を殺すことにつながるんや!」

ベアーイマジンのやり方が理解できない電王、ベアーイマジンもなぜコイツはそんなことを聞くんだといった感じで続けて言った。

「バカか貴様は!なぜ俺があのガキが強くなるのを待たなくてはならんのだ?あのガキは『勝って気持ちを伝える』などとほざいていたがそんなガキどものままごとなんてどうでもいいんだよ!」

「・・・そうか・・・」

バキッ!

「なっ・・・!」

『気持ちなどどうでもいい』
イマジンの言ったこの言葉が電王に怒りに火をつけた!
摑んだままだった大剣をそのままの状態で力任せに折ったのだ!!

「ようくわかった・・・お前がハナの言う『勝手な解釈で動く奴』の一人っちゅうことだな・・・」

「な・何を言っている!?これが我々にとっての当然のやり方だろう!?}

「当然か・・・なら俺は決めたで!これからは電王として、皆の一途な願いを弄ぶお前らみたいな連中を全部片付けたるわ!!!せえい!」

ザシュン!!

「ガアアッ!」

怒りと決意を込めた一撃をベアーイマジンに叩きつける電王!

ピッ

<FULL CHARGE>

ギュゥイイイン・・・

その一撃で動けなくなったベアーイマジンに最後の一撃を決めるためベルトからエネルギーが送られる。

「せい!」

シュルルルル・・・
バッ!

上空に向かってデンガシャーを投げ、自身もジャンプし空中でそれをキャッチする電王!そのまま真下にいるベアーイマジンに向けて己の体重とパワー、そして思いを込めた一撃を放つ!!!

ザシューーーーーン!!!!

「ぐわあああああ!!!」

ドーーーーン!

「ダイナミックチョップ・・・!」

<後で言うんだ・・・>

まさに渾身の一撃ダイナミックチョップが炸裂!
ベアーイマジンは爆発した!

デンライナー内

「あの野郎~!俺の獲物だったのにカッコつけやがって~」

「ま・楽できていいんじゃない?」

前回に引き続き今回も出番が取られてご機嫌斜めなモモタロス、それに比べウラタロスの方はいたってマイペースだった。

「でも、暴走してませんアレ!?」

そんな二人にナオミが言った。確かに倒された筈のベアーイマジンのエネルギー体は肉体が消えて尚残り、暴走した!

「ガアアアアアアアッ!」

「なんや?」

「でっかくなったアル!」

暴走したエネルギー体はまるでギリシャ神話に出てくるミノタウロスような牛の巨人ギガンデス・グランドに変貌した!!

<また大きくなっちゃった!>

「ちょっと何よあれ!?なんでやられた後に巨大化なんてすんのよ!?こういうのって30分前の人たちの担当でしょ!?」

初めてギガンデスを見たアスナはあまりの混乱に思わず意味不明かつ危険なセリフを言いパニックになる。

「あんなのに暴れられたら学園がひとたまりもない。援護するよ」

そういって身を乗り出す高畑だが、

<大丈夫です!高畑先生はアスナちゃんたちをお願いします!僕たちはあれで・・・>

ファアアアアン!

そういうと時刻の砂漠からデンライナーが現れた!

乗り込むため停めておいたマシンデンバードに乗り込む電王

「よっしゃ、いっちょけりつけるか!」

ブオオオオン
カシャン!

そういってバイクで一号車に乗り込む電王、内部で武器システムを立ち上げ、ギガンテスインセクトと戦った時のように五号車以降を切り離しバトルモードに移行した!

「何あれ!?あんなこともできんの!?」

何度かデンライナーに乗ったことがあるアスナも流石に驚く。

「ガアアアアアア!」

自分の周りをうろちょろするデンライナー“ゴウカ”に反応するギガンデスグランド、ターゲットにさだめ攻撃しようとする!

<避けて!>

ファアアアアン!

左側にレールをだし大きくカーブをして攻撃をかわすゴウカ!
攻撃を避けることに成功しなおかつチャンスがやってきた!カーブした際に後ろに廻りこめたのである!

<今だ!なんでもいいから撃って!>

「せっかちやな~」

カチ、

ダダダダダダッ!
バン!バン!
ヒュッ!ヒュッ!
シュパーン!

ありったけの火力で攻撃するゴウカ!
背後から怒涛の攻めにグランドの動きも鈍くなる!

「ガアア~~!」

<あともう一息だ!>

「なんや飛び道具ばっかやな~、締めはもっとこう男らしく決めたやけど・・・」

ファアアアン!

<えっ・・・?>

カシャン!
カシャカシャカシャ

熊イマジンがそういうとロッドフォームの時と同様、何処からともなく今度は黄色い電車、デンライナー“レッコウ”が現れた!
レールがつながりゴウカの一号車の前方にドッキングするレッコウ!
すると両サイドから五本のサイドアックスと前方のフロントアックスが現れた!

「おう!こういうのをまっとったんや!」

そういってコックピットのハンドルを切り動きが鈍くなったグランドの正面に突っ込むレッコウ!

<ええ~~~~!?>

ザシュン!ザシュン!ザシュン!

驚く良太郎!
なんとレッコウはレールを上昇させてまるでグランドに組みかかるような状態になりサイドアックスをまるで相撲のうっちゃりのように打ち付けたのだ!

「ガアア~~~!」

超至近距離で斬撃を受けるグランド、先ほど以上のダメージを受け必死にレッコウを引き剥がした!

ファアアアン!

「コイツでしまいや!」

引き剥がされてもすばやく体勢をを立て直すレッコウ、すばやく回り込み再びグランドの正面にいき真正面から突っ込む

ヴゥウウン!

ファアアアアアアーーーン

「グギャアア~~~!」

ドーーーーーーン!

フロントアックスから光の刃が現れグランドを一刀両断!今度こそ本当に爆発した!

「すごっ・・・・・・」

口を開けたままただただ驚くアスナ・・・・

戦いが終わるとデンライナーはまた時刻の砂漠へと戻っていった。

・・・・・

数時間後・デンライナー内

「あ~あ~、何処かのくまパン女のせいでまた狭くなっちゃったな~ここも~、空気薄いんじゃないの~?」

「悪かったわよ・・・」

アスナのせいでまた自分の楽しみを横取りするものが増えますます不機嫌になったモモタロス、まるで小学生のようなイヤミをアスナに言う。

「くまパン・・・?そうだったんか!わかったでアスナ!」

「「ハッ?」」

何かに気付いた様子の熊、突然身を乗り出しアスナの手を握る

「アスナ!お前俺にほれっとったんやな!あん時の言葉は俺に消えて欲しゅうないっちゅう愛の言葉・・・「何勘違いしてんのよこの熊!」・・ゲフッ1」

アスナの右ストレートがヒット!

「あの時は・・・その・・・別に深い意味はないの!とにかくあのままアンタが消えちゃうのがなんだか凄くイヤだっただけよキンタロス!」

「キンタロス?」

そうよばれて首をかしげる熊イマジン

「そ、こっちのバカモモがモモタロスであっちのエロガメがウラタロスだからあんたはキンタロス!なんか熊って金太郎のイメージがするし」

「ハハッこいつぁいいや!」

「むぅ・・」

毎度おなじみのセンスのない名前仲間ができてよろこぶモモタロス
キンタロスも納得した様子である。

プシュウウ

「ただいま~」
「あっ!この人がキンタロスさんですか?」

「おお!ネギじゃねえか」

とそこへ今回の事件の事後処理が終わって報告に来た良太郎とネギがきた。可愛い弟分(?)が来てちょっとご機嫌になるモモタロス

「あのもう一体の熊のイマジンの契約者も無事に見つかったそうです。やっぱり今回のこと凄く落ち込んでました・・・」

「でも・・・、きっとクーフェイちゃんなら許してくれるよ。それと大吾君からキンタロスに伝言があるんだ。『これからもがんばって強くなるから、いつか・・・フェイ部長よりも熊よりも強くなるからそのときはまた一緒に相撲をとろう』だってさ。」

「そうか・・おおきに!」

望みは果たすことができなかったがそれは確かに残り、またこれからも継続されてゆく、今度は大吾自身の手で・・・
キンタロスはそれがたまらなく嬉しそうであった。

「・・・・・」

(ハナさん?)

モモタロスたちがわいわい楽しくネギたちと喋っているのをただだまって見つめるハナ、良太郎はいつもと違う様子のハナに気付いた。

(そういえばどうして・・・ハナさんはあんなにイマジンを嫌うんだろう・・・いつか、教えてくれるかな・・・?)

今はまだ聞くべきではないと口には出さないながらいつか教えてくれてハナの力になりたいと願う良太郎であった。

・・・・・

同時刻・学園長室

「まったく今回は大変じゃったのう・・・生徒がウロウロしている時間じゃなかったのが救いじゃがこのかのクラスの娘には隋運みられてしまったし噂もひろまるじゃろうな・・・・」

「すいません学園長」

事後処理の大変さに異様に長い頭を抱える学園長に謝る高畑

「いや、まあ良いって・・・しかし心配なのは良太郎じゃのう?大丈夫かあいつ?」

「・・・・・・」

「ん?どうかしたかのタカミチ?」

「あっ!・・・いえ、」

学園長の質問にから返事で答える高畑、実際はさっきの戦闘のこと、キンタロスが良太郎の体に入った時のことを考えていた。

師と同じようなコトを言ったキンタロスのこと・・・・

それを全力で停めようとしたアスナのことを・・・・

そしてそんな彼女と同じ気持ちで行動し、自分には出来ない手段でキンタロスを救った良太郎のことを・・・・

いつか・・・アスナが全てを知り困難にたたされた時、自分以上に彼女の力になってくれるかもしれない。
高畑の胸にはそんな良太郎への期待が生まれていた・・・・。

・・・続く・・・

おまけ
【デンマギファイル】

ベアーイマジン・・・2003年の現在にやってきた未来人のエネルギー体が津田雅彦の思い描く空手家のバイブル『空手バ○一代』からツキノワグマのイメージによって現出したイマジン。雅彦の「クーフェイに勝ちたい」という望みをかなえ過去に飛ぶことを目的としている。
武器は三日月を模した大剣で自慢のパワーで相手を一刀両断にするほかエネルギーをため月○天衝のような技を繰り出すことが出来また隠し技として口から高密度のエネルギー弾を放つことが出来るなど豊富な技をもっている(キンタロスが“力の熊イマジン”なら“技の熊イマジン”?)
クーフェイを殺すことで望みをかなえたことにしようとするが邪魔に入った電王やキンタロスらと交戦、途中クーフェイを庇ったキンタロスを倒すことに成功するも電王と一つになったキンタロス(アックスフォーム)の凄まじいパワーにより敗退、爆発後ギガンテスグランドとなる。

アイデアはMrゴールドの送ってくれたベアーイマジンを参考に契約者などはオリジナルにしました。
ありがとうございます!

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第21話 トライアングルパニック

  HOME  | 書架top  | 

Copyright (C) 2006 投稿図書, All rights reserved.