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第22話 アイツは俺がやっつける!?フォームチェンジパニック! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:05/07-18:34 No.2408
午後8時2分・女子寮内アスナたちの部屋
「う~ん・・、流石にちょっとやりすぎたかなあ・・」
モモタロスたちの暴走対策とはいえ基本的に罪の無い良太郎に対し、牢屋のようなところに閉じ込めてしまったことをアスナは少し申し訳なさそうに思っていた。
「た・・・ただいま~・・」
とそこにボーッとした状態のこのかが帰ってきた。先ほどの良太郎(U良太郎)のとった行動がよほどインパクトがあったのだろう。
「あっ、このか良太郎どうだった?やっぱり泣いてたりしてなかった?」
「へっ!良太郎君!?もも勿論大丈夫やで?」
まるで強くしかりすぎた弟を心配するように聞くアスナ
それに対しこのかは露骨に隠し事をしている素振りだった。
「?このか・・・あんた・・「大変ですアスナさん!良太郎さんの部屋が!」」
とそこへネギが息を切らせて部屋に戻ってきた。
そしても誰もいないになった良太郎の部屋に向かうアスナ
「あいつ~~~!」
拳を握り締め怒りを顕にするアスナ、それをこのかがフォローする。
「ちゃうねんアスナ!イマジンがきたんやって!」
「ホントかしら?ど~~も怪しいわね~、嘘つき亀のでまかせじゃなかったの?」
と、疑うアスナ、流石に何度か騙されてるだけあって疑り深い
「えっ・・・ええと、そらないって・・あれは良太郎君やったし・・・・」
と顔を赤くしながらこのかは口ごもる。
「・・このか、アンタなんか隠してんでしょ!」
と問い詰めるアスナにこのかは観念して洗いざらい話す・・・。
ブチッ!
「あんのエロ太郎~~~!ちょっと心配してやったと思ったら何やってんのよ~~~!」
「良太郎さんがこのかさんのことを・・・」
怒り狂うアスナに驚くネギ
「いくわよネギ!あのバカ今度は手足縛って軟禁してやる!!もう犯人がウラだろうが良太郎だろうが関係なし!!」
「ええっ!?で・でももし仮に良太郎さんだとしたも別にそんな悪いことした訳じゃ・・・」
「大問題よ!りょ・・良太郎のくせにそんなことするなんて・・・じゃなかった、折角学園長先生が信頼して女子寮に入れてくれたのによりによって孫のこのかにちょっかい出すなんて!言語道断!わかった!?」
「は・はいっ!」
恐ろしいアスナの剣幕に思わず返事をしてしまうネギ
・・・・・
同時刻・女子寮付近のコンビに
「ふう、私としたことが少し熱が入りすぎてメシを食いそびれた・・・。」
そういってお弁当の入ったコンビニ袋をぶら下げ帰路につく千雨、どうやらあの後からずっとネットづけだったようだ。
「にしても、前はこの時間ならもっと人がいたのにいやに静かだな・・・まさか皆揃いも揃って噂の怪人でも気にしてんのか?・・・ハハ、まさかな」
既に当たりは相当暗くなってはいるがここは学園の敷地内、今までも特に変質者が出たなどという話も利いたことが無いため人気がなくても千雨は安心しきっていた。だが・・・、
「見つけたぞ・・・貴様が“ちう”だな?」
「えっ・・・?ってうわああ~~~」
東女目の前に現れた蛇の怪人が背後から回り込み千雨の首を絞める!
グググ・・・
「抵抗するな。そうすれば楽に逝かせてやる。」
何の躊躇もなく冷酷ただ機械的に首を絞めるスネークイマジン、
(なんなんだよこいつ・・・噂の怪人・・?そんなホントにいるかもわかんねーよーな奴に殺されちまうのかよ・・・)
これが夢か現実か分からない状況で千雨はただ目に涙をため機を失った。
「いい子だ・・・・」
さらに力を加えようとするスネークイマジンそこへ!
「あ~あ、見てらんないね~そんな乱暴な釣り」
(!!!)
ドサ!
背後にいる気配にハッとなり千雨を下ろすスネークイマジン、現れたのはU良太郎だった!
「全く・・・『ウソから出た真』とはよく言ったもんだね。まさか本当にイマジンが出るなんてさ」
「貴様もイマジンか・・・、邪魔をせずこの場を去るなら手はださん。とっとと失せろ」
「冗談、こっちは歩美ちゃんとの約束すっぽかしてきたんだから高くつくよ?変身」
そう言っていつの間にか装填していたベルトにパスをセタッチするU良太郎!
ピッ、
<ROD FORM>
カシャン!
「!、電王か・・・」
「お前、僕に釣られてみる?」
カシャン
ヴィイイン・・・
ロッドを構える電王!
「・・・・潰す。」
ブンブンブン!
そう言ってスネークイマジンは直径60センチはあろう強大な鎖鉄球を出した!今まで戦ってきたイマジンの中でもスマートな部類の見た目にもかかわらすそのパワーは先日戦ったベアーイマジン以上のようだ!
「わおっ!随分とまあ・・・見かけによらず力持ちなんだね~」
「・・・・潰れろ」
ドゴーーーン!
巨大鉄球が放たれる!
その威力は凄まじく電王が避けた後にはまるで小型の隕石が落下したような跡が残った!
「ヒュウッ、すごいね~、でもそんな危ないもの街中で振りまわるもんじゃないよっと!」
ヒュン!
シュルルルルル・・・
ガシッ!
「・・・・む」
そう言って避けざまにデンガッシャーの先端をキャスティングする電王!百発百中の腕前は見事目標であるスネークイマジンの右手を絡め取った!
「逃がさないよ?」
ギリギリ・・・
そう言って徐々に糸を手繰り寄せようとする電王、手の動きを封じられスネークイマジンも鉄球が使えない!
勝負はこの時点で電王のものかと思われたその時
「むん」
「えっ?」
ブオン!
ガシャーーーーン!
なんとスネークイマジンは縛られた片腕を力任せに振り回し逆に電王をロッドごと投げ飛ばしたのである!
「こんな球遊びなど余技にすぎん・・・俺の本当の武器はこの力だ」
「あたたた・・・・ズルイな~それ」
破壊力抜群の鎖鉄球とそれを自在に操る超怪力、そして蛇の見た目を現すような無機質にそれでいて執念深く任務を遂行しようとする精神。まさに心・技・体全てを兼ね揃えた強敵だった!
「ふう・・・なかなかやるね~キ・・・<やるね~じゃねえぞこの亀!何一人で楽しんでんだ!>わっ!先輩ちょっと・・・」
ピッ、
<SWORD FORM>
カシャン!
「俺、参上!」
なんと!ウラタロスが戦っていることに気が付いたモモタロスは強引にフォームチェンジしてしまったのだ!
「なんだ・・・?」
<ちょっと先輩!まだ約束の時間は全然後だよ!>
「うるせえ!戦いっつったら俺って相場が決まってんだよ!いいからテメーは引っ込んでろ!」
カシャン
ヴィイイイン・・・
ロッドモードのデンガッシャーを組みなおす電王
「さ~て、今日こそ俺の必殺技をお見舞いすんぜ!」
やる気満々の電王=モモタロス!
ココ最近の活躍の少なさに相当イライラしていたためか今はとてもご機嫌のようである。
「フン、鬱陶しい奴だ・・・」
そんな電王とは対照的な態度をとるスネークイマジン、任務第一の彼にしてみれば電王の特にロッドフォームはともかくソードフォームのようなテンションはウザい以外の何者でもなかったのだ。
「ヤロー・・・随分舐めたこと言ってくれるじゃねーか、泣かせてやるから覚悟しな!」
<あっ!先輩ダメだって!その言葉は・・・>
「あっ!しまっ・・・シュウウウン・・・泣けるでえ!」
ピッ、
<AX FORM>
カシャン!
「俺の強さにお前が泣いた!涙はこれで拭いとけ!」
と無数の紙と共に今度はアックスフォームに変身する電王
「別に泣かん・・・なんなんだお前さっきから・・・」
次から次へと姿を変える電王にさすがのスネークイマジンも呆れ口調になる。
「なんやて!?お前、俺の強さを見たかったんとちゃうんか?」
<だからそれはテメーは勘違いだっつーの!俺と変われ!>
ピッ、
<SWORD FORM>
カシャン
「俺、再び参じょ・・・<何するんやこのモモンガ!割り込みなんてずるいで!>」
ピッ、
<AX FORM>
「テメーが言うな!」
ピッ、
<SWORD FORM>
<ちょっと!それを言うなら元々僕の獲物でしょう!?代わってよ!>
ピッ、
<ROD FORM>
「ざけんな!亀は亀らしく首引っ込めてろ!」
<SWORD FORM>
<ひどいよそれは!全国一千万人のウラちゃんファンに謝ってよね>
<ROD FOR・・・>
「そんなにいる訳ねーだろ!読者が待ってるのは俺の活躍だ!」
<SWORD FO・・・>
<二人ともうるさいで!もおええ!ココは俺が決めたる!!>
<AX・・・>
「テメーは冬眠でもしてろこのデカグマ!」
<そうだよ!話が余計こじれるでしょ!>
<なんやと!>
<SWORD・・・ROD・・・AX・・SWORD・AX・ROD・・・A・・・>
「・・・・何をやっているんだコイツら・・・・」
スネークイマジンを置いて誰が戦うか争う3バカイマジン!
端から見るとひたすらボタンを押し続けているように見える。
<SWORD・・AX・・AX・・SWORD・・・ピーッ!>
<<<えっ!?うわああ~~~!>>>
シュウウウン・・・・
そんなたび重ねるフォームチェンジについに耐え切れなくDEN-Oベルト!変な音を出して機能を停止してしまった!
「う~~~ん・・・」
倒れこむプラットフォーム
「・・・・付き合ってられん・・・さっさとターゲットを消すか・・・ム!?・・・・」
一人で(?)バカみたいなことをやっている電王など完全に無視し改めて契約を完了させようとするが気が付くと千雨はどこにもいなかった!
「・・・チッ・・・」
軽く舌打ちをし、スネークイマジンは再び探すためその場を後にした。
「だあ~~~まちやがれこんにゃろー!オイ!無視すんなって」
「無駄だよ先輩、なんか良太郎もう限界っぽいし」
「だからって無視すんなよ!なんかこういう相手にされないのってスゲー悲しいじゃねーか!お願い!まってくれよ~~~」
と決してスネークイマジンに届かない叫びを放つモモタロス・・・
電王の戦いの歴史にスコーピオンイマジンに続いての二度目の敗北が塗られた。というか相手にされないという前代未聞の敗北であった・・・。
(ふう、いったか・・・)
と電王が戦っている(?)最中何気に千雨を安全な場所に運んだ高畑であった。
・・・・・
3月16日午前1時15分・アスナとこのかの部屋
「う~ん・・・・」
「あっ!気が付いたみたいですよ!」
「大丈夫良太郎?」
「・・あれ?ここは・・」
目が覚めると良太郎の前にはアスナとこのかとネギ、それに駆けつけたハナとウラに騙されて出前にきたナオミに砂の状態になったモモタロスがいた。
「モモから聞いたけど強いイマジンと戦ってケガしたんでしょ?大丈夫?・・・その・・・ゴメンね私ったら、その牢屋に入れたりしなければ一人で出てって怪我しなかったかも・・・」
と言って心配するアスナ、口ではひっぱたくと言っていたが倒れていた良太郎を見た時は相当慌てたらしく担いでココまで来たのだ。
「えっと・・そうだったけ・・・?」
当然ずっと眠っていた良太郎にはその記憶がない
「そ、そそそうなんだよ良太郎!オメーあん時頭打ってたからきっと記憶が曖昧になってんだ!な!きっとそうだ!」
と必死にごまかすモモタロス、本当のことがバレればまずハナやアスナに怒られるし第一・・・
(言えねー!イマジンの相手にされずに帰られたなんて口が裂けても言えねー!)
というのが本音だったりする・・・。
「と・ところでさ良太郎・・・・ココを出る前のことなんだけど・・」
と、ちょっと恥ずかしそうにこのかとの間にあったこと聞こうとするアスナ、当然良太郎はこのことも知らない。
<ヤバッ!・・・ちょっと良太郎!>
ウソがばれるのをマズイと感じたウラタロス、慌ててデンライナーから良太郎に呼びかける。
(ウラタロス、どうしたの?)
<理由は後で話すからとにかく今は僕に口裏あわせて!>
(えっ・・・じゃあやっぱりまたウソついたんだ・・・)
とちょっと怒る良太郎
<頼むよ。ね、別に誰かを傷つけるようなウソじゃないし、イヤ、むしろコレはこのかちゃんのためになるウソだよ!うん、間違いない!もちろん良太郎にだって!>
と必死に良太郎を説得するウラタロス、実際ばれたら多分亀鍋の刑だろう・・・。
「でどうなの実際?あんたがやったの?」
と問い詰めよるアスナ。
「・・・うん、僕がやりました・・・。」
((((!!))))
驚く一同、特にこのかは顔を真っ赤にした。
「そ・そうだったんですか・・・良太郎さんがこのかさんを・・」
「キャー!なんかこういうのって盛り上がりますよねハナさん!」
「そ・そうね・・・良太郎ってもっとこうそういうのに疎いかと思ってたけど・・・」
と大いに盛り上がるネギたち、良太郎の頭に無数の?マークが現れる。
「へ・へー、フーン・・そ・そうなんだ・・・ま・まあそのアレよね、ア・アンタみたいなのはこのか位しっかりした娘が良いって言うの?ま・まあ・・・このかがどう思うかが重要ってことで・・・」
と露骨の動揺を隠せないアスナ、まるで弟が自分の親友に告白した時の心境?であった。
「そうですよね~、どうなんですかこのかちゃん?」
と詰め寄るナオミ、最早完全に女子高生のノリである。
「いや・・まあ・・ウチも嫌やなかったゆうか・・・その・・びっくりはしてもうたな・・・」
「は・はあ・・・その、ゴメン」
わけもわからず謝る良太郎、依然としてさっぱり状況がつかめないがモモタロスたちの尻拭いは自分に責任があることだし、話をあわせるのがこのかの為ということなのでとりあえず口裏を合わせた。
「ま・まあアレよね!二人とも中学生なんだし、取りあえずお友達からでいいんじゃない?」
とまとめるハナ、どうも彼女は嫌いではないのだがこういう、ハッキリしない状態が続くのは苦手らしい。
「そ・そうよね!良太郎にはそういうことなんて100年早いわよ!そう、取りあえず友達からね!このかもそれでいいでしょ?」
「え・う・うん・・そやな、良太郎君もせれでええ?」
「???、う・うん、よろしくお願いします。」
とまたまた訳もわからず同意してしまう良太郎、この曖昧な返事が彼をさらなるややこしい事態に巻き込むことになるなどこの時はまだ知る術も無かった・・・。
「・・・おいネギ、あいつらさっきっから何を盛り上がってんだ?」
「えーと、僕にも詳しいことは分からないんですけど・・・」
と蚊帳の外である10歳のネギとこういう話に全く興味が無い(というかわからない)モモタロスであった。
「・・・あ!そういえば契約者!イマジンが現れたってコトは契約者がこの近くにいるんだよね?」
こっちの話が一段落し話を戻す良太郎、
「うん、それんだけど。良太郎のクラスの長谷川さんていう娘が襲われたこと以外よくわかんないんだよね」
「長谷川さんがですか!?」
と驚くネギ、どうも2-Aは良太郎も含めイマジン絡みのトラブルに縁があるらしい。
「でも千雨ちゃんって普段からあんまり喋らないし、よくわかんない娘よね?」
「せやな~、誰かと仲良くしとるのもあんま見たことないな~?」
と途方に暮れる一同、契約者や契約内容がわからない以上千雨をはる以外有効な対策はない。
シュウウウン・・・
「ああ、ちうちゃん・・じゃなかった千雨ちゃんのことなら知ってるよ。それに大体の契約者のこともね!」
と名乗りを上げたのはウラタロスであった。
果たして・・・?
・・・続く・・・
おまけ
【その頃デンライナー内】
「ぐごおおおお~~~~」
「チャーハンを頂きたかったのですが、寂しいものですねー・・・」
ナオミもハナも出ているためいつも何かと騒がしいデンライナーには冬眠中のキンタロスとオーナーだけが取り残されていた・・・。
お詫び
アキッキーさんへ、
今回のイマジンは以前送っていただいたミラーイマジンの契約者や願いの内容を使っておりますが話の都合上、イマジンの内容を作者のオリジナルにしてしまいました。申し訳ありません。
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