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第23話 理不尽が僕らにくれるもの・・・ 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:05/08-15:12 No.2412  

3月17日日曜日午前8時・高等部女子寮内ルナの部屋

「どういうこと!?なんでちうを殺そうとしたの1?」

とすごい剣幕で老紳士に詰め寄るルナ!

「おおっと!抑えてくださいお嬢さん、さて、スネークイマジン君?どういうことか説明してあげたらどうかね?」

「簡単なことだ、貴様の望みは『あの女を蹴落として自分がネットアイドルのトップに立つ』だった。つまりあの女が死ねば自然と叶う・・・」

「そんな!私がしたかったことはそんなことじゃ・・・」

と必死に講義するルナ、だが一度でも契約を交わしてしまった以上もう何を言っても後の祭り・・・

「黙って待っていろ。直に終わる・・・」

そういって部屋を後にするスネークイマジン

「う・うう・・・なんで・・・」

とその場に泣き崩れるルナ
ちうによってNO1の座を奪われて数ヶ月、自分にとって唯一輝ける居場所を奪ったちうを憎んできたルナ
ちうさえいなければ・・・心の中で何度もそう思ったのは事実でありまた何度か彼女のHPに荒らしを送ったこともあるし何か弱みを握るためにネットを駆使しちうが同じ学校にいることなども調べ上げた。
しかしだからといって彼女にネットの世界からいなくなって欲しいとは願っても死んで欲しいなどと考えたことは一度も無かった。

「おやおや、泣かないでくださいお嬢さん・・・全ては“アナタが心から望んだこと”なのですから」

(!!)

とルナにトドメの一言を突きつける老紳士
一見ルナのことを気遣っているようにも見えるがその心根には彼女をあざけ笑う醜悪な部分も垣間見える。

(ふふ・・なかなか良い表情をしますねー彼女、心の歪みによって生まれる通常より強くて美しい能力を持つイマジンの誕生、そしてそれによって人知れず狂わされてゆく契約者を含む人間の人生と過去・・・やはりこの仕事はやめられない・・・)

(なんで・・・なんで私ばっかりこんな目にあうの!?)

まるでこの世界に“理不尽の種”を撒き散らそうとする悪意をその気品のある笑顔で隠す老紳士、彼の撒き散らしたその種は一人の少女のある種誰にでもある小さな心の歪みを栄養源にし芽を出し始めた。
少女はまたしても自分にやってくる理不尽に涙をし、逃げたいとただ願っていた。

ピンポーン♪

「!!、は・はーい!」

と、そんな時の突然の来客
老紳士はいつの間にか姿を消し、ルナは慌てて玄関に出る
するとそこには自分より少し年下かと思われるメガネをかけた少年・U良太郎がいた。

「は~い、ルナちゃん♪いつもHP楽しくみてるよ♪今日は長谷川さんのことでちょっと聞きたいんだけど・・・」

「!!、ち・ちうのこと!?」

「へえ~、やっぱり“長谷川千雨”が“ちう”だってわかるんだ・・・当たりだね良太郎」

(!!)

咄嗟の言葉にハッとなるルナだがもう襲い。千のウソを操る男ウラタロス、彼に言わせれば女子高生のウソを見破ったりこのように誘導尋問することなど時間帯的にも正に朝飯前なのである。

<じゃ、後よろしく>

シュウウン・・・

「あの・・驚かせてごめんなさい。なんていうか・・・詳しいことは言えませんけど僕がなんとかしますからイマジンの契約とのこと教えてくれませんか?」

と良太郎に戻って改めて詳しいことを聞こうとする。

「ホントに!?ホントにキミがなんとかしてくれるの!?」

苦しむ少女に救いの手が差し伸べられた。
そしてイマジンのこと、詳しい契約内容のこと、自分は何も悪くないことを荒らいざらい話すルナ、理不尽によって自分が抱えさせられた責任や苦しみをすべて目の前の人のよさそうな少年に打ち明けるルナ
まるで、これでもしものことがあってもすべてその少年のせいにしようとする。そんな心を内に忍ばせながら・・・・

「・・・わかりました。じゃあ僕が長谷川さんを守りますからえっと・・ルナさんは危ないことはしないで安心して待っててくださいね・・・」

そんな彼女の気持ちなど全く分からない良太郎はまるで彼女が自分のしたことに罪の意識を感じ無理をしてイマジンを止めたりしないかの心配すらした。

「わ・・わかったわ・・・絶対にしない・・・(危険なことなんてするわけないじゃない・・・もし何かあったって・・・私は悪くないんだから・・・)」

「よかった・・教えてくれてありがとう。じゃあ」

彼女の本音に気付くそぶりも見せず部屋を後にしようとする良太郎、そんな疑うことを全く知らない彼の態度が彼女の心を揺らした。

「ま・待って!・・・その・・どうしてキミみたいな子が怪物なんかと戦うの?あの怪物を作ったのは私なんだよ?・・・その・・私に大してはなんか文句とか説教はないの?」

と思わず聞いてしまうルナ、こんなこと聞いても無駄だと思いながらも彼女の中にある良心が逃げたいという気持ちを押し殺していた。

「だって・・・、ルナさんは何も悪いことしてないじゃないですか。確かに誰かのことを憎んだりするのって良いことじゃないけど・・でもルナさんはだからってその嫌いな人のことを殺したいとか思ったりしませんよね?本当は怖いのに勇気を出して僕に全部教えてくれたし・・・きっと凄く優しい人なんですよ」

(!!)

自分の身の可愛さに全部を押し付けようとしたルナに対し良太郎が言った『優しい人』という言葉
この言葉はどんな説教よりも彼女の心に響いた。

「それに僕は大丈夫・・・これは僕がやらなきゃいけないことだから・・・それじゃ」

そう言って部屋を後にする良太郎、イマジンが行動を開始し誰かが傷つけられようとしている今、彼の心には迷う余地など全く無かったのだ。

「・・・・・」

取り残され一人考え込むルナ

・・・・・

一時間後・学園内河川敷

「だあもう!ついてくんな野上!」

「そ・そんなこと言われても長谷川さんはイマジンって怪物に狙われてて・・・」

そう言って早歩きの千雨の後ろをついてゆく良太郎
あの後急いで千雨の部屋に行き「狙われている」と言ったのだが当然のごとく相手にされず今に至った。

「だからそんな与太話はいいんだよ!怪人なんているわけねーだろ!(そうだいるわけねー!昨日のアレだって気が付いたら布団の中にいたんだし夢に決まってる!」」

と自分に言い聞かせる千雨

「ハァ・・ハァ・・信じてくださ~い・・・」

「とにかくついてこないでくれ!私はこれから予定があんだよ!」

「そう言われても・・・あの・・だったら僕もついて「ああ~!良太郎!アンタ私との約束ほったらかして誰よその女は!?」・・えっ?」

と突然知らない女の人に声をかけられる。
そう、彼女こそU良太郎の数いる彼女の一人にして昨晩の待ち合わせの相手歩美であった。彼女は結局あの後もまちぼうけをくらってしまったのだ。

「えーと・・・どこかでお会いしましたっけ・・・?」

「酷い!この最低男!」

バチン!

「あいたー!」

「フン!」

訣別のビンタを喰らう良太郎、当然彼が歩美のことを知っているはずもなくとんだとばっちりである。

「・・・オイ今のは・・・「見つけたぞー野上~!テメー昨日はよくも俺らとの勝負すっぽかしてくれたなコラァ!!」・・ってうおお!」

と驚く千雨、今度は5,6人の不良に絡まれる良太郎、言わずもがな彼らもまたM良太郎と夜のケンカの約束をした不良グループの一部である。

「あ・あのう・・僕がまた何かやっちゃいましたか・・・?」

「やっちゃいましたかじゃねー!」

そう言って良太郎の胸倉をつかむ不良の一人

「ぼ・暴力反対~~!」

「テメー、こないだのケンカで人の歯と骨3本も折っといて何が暴力反対だバカヤロー!」

ドカドカドカ!

「ひゃあ~~~、ごめんなさ~い!」

「・・・(パクパクパク)・・」

不良たちに袋叩きにされる良太郎
千雨はただただ呆気に取られていた・・・

「ハン!もういこーぜ!」

一通り殴り終わりスッキリしたとばかりにその場を後にする不良たち後にはボロ雑巾のようになった良太郎が残されていた。

「オ・オイ・・大丈夫か?」

「・・あっ、長谷川さん・・・らいじょ~ぶれ~す・・それより危ないからどこかに隠れ・・・「テメーの方がよっぽど危ねーだろ!?」」

と思わずつっこんでしまう千雨、確かに本来命を狙われている彼女より今の良太郎の方がよっぱどズタボロであった。

・・・・・

「ほらよ、これで顔冷やしな」

「あ・ありがと・・」

そういって水で冷やしたハンカチを良太郎に渡す千雨、結局あのまま良太郎を置いていくことも出来ずその場で少し時間をとることにしたのだ。

「あいたたた・・・」

「ったく・・・転校初日にも言ってたけどホントに運がないんだな・・・」

「ええと・・まあ・・どっちかというと・・・」

「(どっちかどころじぇねーだろ!なんでそんなに呑気なんだ!?)・・・オホン、まあ、その・・・アンタに聞きたいことがあるんだがイヤにならないのか?そんな理不尽な毎日」

「えっ・・・?」

と唐突に質問する千雨、何故だか次から次へと普通ありえないことに巻き込まれる彼を見てなんだか“変人の園”に一人入れられた自分と重なって見えたのだ。今までクラス唯一男子という理由だけで敬遠してきたが話してみればちょっと抜けているだけでわりとマトモそうひょっとしたらまあ、話が通じるかもしれないと思ったのだ。

「私はハッキリいって毎日理不尽を感じているね!訳のわかんねークラスメイトを筆頭にガキ先生や人類かどうかも怪しい学園長、バカデカイ上やたらお祭り好きの能天気な校風!私はもっと普通の学園生活をおくりたかったんだ!なあ、アンタならわかんだろ?男なのに女子のしかも訳わかんねー変人どものクラスに入れられて毎日やたらと酷い目に遭うアンタならさ?」

とぶっちゃける千雨、彼女がココまで本音を他人に対して述べたのは初めてかもしれない。そんな彼女の本音に良太郎は・・・

「ゴメン・・・僕には良くわからない・・・かな?」

「えっ?」

「確かに特にココ最近なんて気が付いたら変なことに巻き込まれることが多いし、正直イヤだなあって思うこともいっぱいあったけど、でも、その酷い目に遭った世界で・・時間の中で会うことが出来た人もいるし・・・ちょっと変わってるけど一緒に戦って行ける友達もたくさんできたから・・・僕はそんなに今の自分もまわりもキライじゃないかな?」

と答える良太郎。
つらいことは確かにある・・・。
だけどそれだけが自分の全部じゃない・・・。
むしろその辛いこと・・理不尽なことがあったからこそ出会えた人が仲間がいる。自分が何かに巻き込まれたことでその人の抱えるものに触れ、僅かながらに力になることができる。
誰よりも酷い目に遭い続けてきた良太郎にはその分誰よりもそういった理不尽がもたらしてくれるものの価値がわかっていた。
彼にとって理不尽とは一概にツライことだけではないのである。

「ロクでもない時間の中で知り合えた奴ら・・・」

良太郎の言葉にふと考え込む千雨、彼女は今、異常だと以外認識したことがなかったクラスメイトのことを考える。
確かにもう直ぐ中三だというのにやたらとドンチャン騒ぎが好きな奴ばかりの上、そろいも揃ってノーテンキ、おまけにショタコンやオジコンなど理解しがたい趣味の人間もいるが・・・とても良いクラスである。イジメなどまずありえないし例えクラスメイト同士でケンカがあってもお互いのことを妙にわかりあっている。そして先月の期末テストの時のように一度目標を決めると最後までやり通す団結力もある。

「・・・確かに・・・あいつらのことを変人よばわりして・・本当に理不尽なのは私の方だったのかもな・・・」

「・・・・」

少しクラスと心の距離を近づけることが出来た千雨を見て無言で微笑む良太郎、彼女とは今日初めて話した仲だがその心境の変化がまるで自分の事のようにうれしかったのだ。

「見つけたぞ・・・・」

そんな少し柔らかな雰囲気に水を差す者・・・スネークイマジンが現れた!

ブオン!

「長谷川さん!」

「うわっ!」

ドゴーーーン!

発見と同時に問答無用で鉄球を投げるスネークイマジン、一瞬早く気付いた良太郎がとっさに千雨を押し倒し直撃を免れた!

「うっ・・」

「!、長谷川さん!?」

突然の衝撃で気を失う千雨、良太郎はベルトを構えるが

「また貴様か・・・させんそ」

ブオン!

「うわあああああ!」

変身する前の良太郎に鉄球を投げつけるスネークイマジン!
あまりにも早い第二撃に今度はよける暇がない!

ドシュウウウウン・・・・

「何?」

<人の契約者に何してくれてんだコノヤロー!>

直撃コースの鉄球を防いでくれたのはモモタロスを初めとする3バカイマジンだった!

「モモタロス!それにウラタロスやキンタロスも一緒に来てくれたんだ!」

<一緒にされたくないな~>

<なんだとー!そりゃこっちのセリフだ!>

<俺らだけやないで!>

「良太郎さん!」

「大丈夫!?」

モモタロスたちに続いてネギとアスナ、それにこのかも駆けつける。

「皆!」

「・・・フン!ガキや砂が集まって何が出来る?おとなしくその女をわた・・・「もうやめてーーー!」・・・ム?」

さらにもう一人、契約者であるルナが現れた!

「ルナさん!?」

「もうこんなことやめて!これ以上・・・誰かを傷つけないで!」

と涙ながらに訴えるルナだが

「無駄だ。これは既に成立した契約、お前の意思は関係ない」

だが当然スネークイマジン耳を貸さない。

「そんな・・・」

<言うとおりにしてあげたら?だってもう契約は完了してんだしさあ。>

と、そんな二人の会話に割ってはいるウラタロス、

「何・・・?」

「えっ・・・?じゃあまさか・・・」

<だからもう死んじゃってるよその娘>

(((((!!!!!)))))

一同に衝撃が走る!!

「そ・そんな・・・」

ペタン・・・

その場に座り込んでしまうルナ、わざとではないにしろ自分の願いによって人が一人・・・死んだ。そのショックはあまりにも大きかった。

「そうか・・・契約完了」

ガチャン!
シュウウウン・・・

そう言い残しスネークイマジンはルナをゲートにし過去へ飛んだ

「・・・・・」
「そんな・・・・」
<くそっ!>

残された一同はイマジンが過去に飛んだことより千雨を守りきることが出来なかったことにショックを受けていた。

<さ~てと、それじゃあとっととアイツを追いますか!>

だがそんな中ウラタロスは一人元気だった。

「!!、ちょっとアンタ!空気ぐらい読みなさいよ!」

とそんなウラタロスを叱るアスナ!

<わっ!ちょっと怒んないでよ、さっきにはウソなんだから>

「いくらウソだからってねー・・・ってウソ!?」

「「「「ええ~~っ!?」」」」

と再び衝撃を受ける一同!確かに千雨は生きていた!

<いや~、あのままだったらアイツ問答無用でちうちゃんと近くにいた良太郎を潰しそうだったからさ~。いっそ契約をかなえたことにしてアッチで決着つけたほうがいいかな~って>

<テメー・・・!こんな時までウソつきやがって焦ったじゃねーかバカヤロー!>

「ホントよ!・・・・まあでも、今回は特別に許してあげるわ。」

「よかった・・・本当によかった・・・」

千雨の無事に心から安堵するルナ、良太郎はそんな彼女にチケットをかざす

ヴゥウウン・・・

チケットには2000年11月3日の日付が記載された。

「ルナさんは長谷川さんをお願い・・・変身」

ピッ、

シュウウウン!

チケットをパスに入れプラットフォームへと変身する電王

<当然俺でいくだろ良太郎!?>
<イヤイヤ、今回は鮮やかなウソでちうちゃんを救った僕でしょ?>
<俺があの外道をやったる!>

とそれぞれ戦いたいと主張する3バカイマジン、昨晩のように気を失っているならともかく今は良太郎にフォームチェンジの権利がある。

「う~ん、ウチはまだキンちゃんのやつ見てへんからアックスフォームゆーんが見たいなあ。」

「コラコラ、リクエストじゃないんだから・・・で?今回は誰にすんの良太郎」

「うん・・・考えがあるんだ。“最初”はキンタロスでいくよ」

<なぬっ!?>

<おおきに!>

ピッ、

<AX FORM>

カシャン!

「俺の強さにお前が泣いた!・・・ルナ、涙はコレで拭いとけ」

そう言って自分の周りを舞う紙の一枚をルナに渡す電王

「わああ~、キンちゃんもかっこええな~」

(考えがあるって言ったけど・・・もしかしてこのかの為?)

と拍手するこのか、依然誤解したままのアスナは複雑な顔をする。

ファアアアン!

変身と共に河川敷に現れるデンライナー

「ホナいくで!」

カシャン
ピッ、ピッ、ピッ

ファアアアン!

コックピットにパスをセットしシステムを起動させ過去へ走り出すデンライナー!果たして電王は強敵スネークイマジンに勝てるのだろうか?人々を“理不尽”な破壊から救うため良太郎=電王は行く!例え自身にどんな困難が待ち受けていようとも!

・・・続く・・・

おまけ?
【取り残されたルナ】

「・・・・と・とにかくちうを運ばないと・・・」

目の前での変身や電車に呆気を取られ数分ボーっとした後、気絶した千雨を運ぼうとするルナ、だがそこにあの男が現れた!

「イヤーお嬢さん、よかったら手を貸しましょうか?」

「!!、あなたは・・・」

そう、彼女にイマジンを紹介した老紳士である。

「この度はご契約ありがとうございます。昨晩とは違い今は大変良い顔をなされていますね。私としても手を尽くした甲斐がございました。・・・で、申し上げておりませんでしたが今回の記憶のほうを少々いじらせてもらいますね?な~に、“運がよければ”忘れるのは私のことだけですよ」

そういってルナの頭に触れようとする老紳士!

「や・・やあああ~~」

ガシッ!

(!!)

「おや?」

とそんな彼の手を摑む男に腕!

チチチチチチ・・・・

それは電王が行く先々に現れる無言の傍観者、懐中時計の男である!

「おやおや、これは珍しい!アナタが彼らの戦いを見ずこちらに来るなんてどうしたんですか?」

「・・・・・」

ギリッ

何も言わず老紳士の右手を強く握る男

「っつ!・・・ハイハイわかりましたよ。」

パチン!

「!!」

バタン!

老紳士が左手で指を鳴らすとルナは気を失ってしまった。

パッ

手を離す男

「お嬢さんの記憶は私と関わった分・・ついでに今のことのみ消しました。全く・・・“人の記憶”のことになると直ぐムキになりますね・・」

チチチチチ・・・・・

「・・・・・・」

老紳士の言葉に返事も返さずそのまま無言で立ち去る男
老紳士はそんな彼が握り締めている懐中時計の英文に目をやる

(やれやれ・・・・“過去は私達の未来に希望を与える”・・・ですか、私の嗜好とは少々合わない言葉ですね・・・さて、“つらい過去にも希望がある”と語ったあの少年がどう戦うか見物に行きますか。)

そういって老紳士もその場を後にした。

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第24話 力をあわせて!?倒せ強敵スネークイマジン!

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