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第29話 疾風の如く!誕生新フォーム!! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:05/21-14:41 No.2450
「さて、まずはお二人の身の安全の確保からでござるな。失礼」
「ひゃっ」
「な、なにを」
シュン!
そう言ってW良太郎はこのかと刹那を抱き寄せ、瞬動でヤマアラシイマジンから距離をとっと場所に移動した。
「ここでじっとしているでござるよ二人とも、スグ片付けますから。それと、刹那殿にはコレをお返しせねばな。・・・今はコレが拙者の新しい剣でござるからな」
そう言って、先ほどの攻撃を防ぐために使った夕凪を返し、ライダーパスをだすW良太郎
「ヒャハハ!ンなまどろっこしいことしなくても、まずはちゃーんとテメーを串刺しにしてやるぜ!殺さない程度にな!そんでその後はテメーの見ている前であいつらを・・・ウヒヒィ」
高笑いをし、下卑な計画を高らかと話すヤマアラシイマジン、しかし、W良太郎は、そんな彼をまるで哀れむような視線で見つめ、溜息すら出しこう言った。
「お主はもう、誰も傷つけることはできんよ。お主に与えられた未来は、拙者によって一方的に倒され、散る。ただそれだけ、それにこのお体は我が主のもの、悪いがかすり傷一つ負わずに終わらせてもらう。」
カシャーン!
ピッ、
パアア・・・
ベルトを装填し、黄色のボタンの下にある桜色のボタンを押すW良太郎。ベルトの中央に、ボタンと同じ桜色の輝きが灯る!
「変身!」
ピッ、
<SPEAR FORM>
カシャーン!
パサアア・・・
胸部には今まで見たことが無い、白い、他のフォームに比べて薄めの装甲が装着され、白いカラスの形をしたデンカメンが変形し頭部に装着、黄色く鋭い瞳の仮面となり、そして、両肩などには羽衣を思わせる布状の防具がつき、まるでその姿は五条橋を渡ったときの牛若丸のような戦士に変わる電王。
そして、あたりには、アックスフォームのときと同じように何処からとも泣く無数の桜の花びらが舞い落ちてきた。
カシャンカシャン!
ヴゥウウン・・・
デンガッシャーを一、三、四、二の順番に直列に組み上げる。すると四と二のパーツはロッドフォームのように長く伸び、一と三のパーツからは鋭い刃がつながって現れた。長さはロッドモードの7割程度のナギナタのような槍になった。
ヒュンヒュンヒュン!
「なるほど、スピアー・・槍でござるか」
華麗に槍を回しながら己の武器を見つめる電王
<多分、剣はモモタロスが使ってるから・・・もしかして、槍って苦手?>
「いやいや、主がくれた新たな力、不満などあるわけがござらん!それにわが流派には『得物を選ばず』という言葉もあります。槍だろうが剣だろうが変わらぬ強さを持つのが真の武芸者でござるよ!」
そう言って槍を構える電王、その言葉どおり、構えには剣で戦っていた時と同様、一部の隙も無い完成されたものだった。
「では、まず・・」
シュン!
「なっ!?」
瞬動により構えるヤマアラシイマジンの横をすれ違うように移動し、背後に立つ電王
「?、ヒャハハ、な~んだ、一瞬焦ったがなんにも起きてねーじゃねーか!ハッ、ちょっと動きが早いだけで大したことねーよーだな!」
「コレ、なーんだ?で、ござる」
「なっ!ななな、なぜ!?・・・ギャア~~~!」
高笑いをするヤマアラシイマジンにワカマルスが見せたもの、それはなんと、ヤマアラシイマジンの左腕であった!電王の言葉に初めて自分の腕が失われたことに気が付き、絶叫するヤマアラシイマジン!
「わわ、ワカちゃんスゴイ!」
(早く鋭い・・・、それにあの太刀筋、間違いなく達人の域だ)
その凄まじい動きに驚くこのかと刹那、達人である刹那には電王の動きの洗練さに驚き、戦いの素人であるこのかですら、スピアーフォームのその動きや立ち居振る舞いの美しさに見とれてしまった。
「ぢ・ぢぐじょおおおおお~~~!!!」
激しい痛みと屈辱に、怒り狂うヤマアラシイマジン、だが、彼がこれからあじわう苦痛は、こんなものではない!
「今のは、お主が幾度となく針を向け、その汚い言葉で泣かせた姫の分でござる。次に」
シュン!
ザシュ!ザシュ!
「ヒギャア!」
瞬動で再びヤマアラシイマジンに近づき、今度は右肩と左太ももに槍を突き刺す電王、そこは、自分と刹那が最初に負傷した場所であった。
「今のが拙者と、刹那殿の分、続いて・・・」
ドン!
「ゲフッ!」
ザアアアアア!
痛みに苦しむヤマアラシイマジンに対し、容赦することなく至近距離から腹部に蹴りをお見舞いする電王!ヤマアラシイマジンはガードも出来ず20メートルほど吹き飛んだ!
「これがお主が出てきたせいで負傷した運転手殿たちの分でござる。・・・最後に」
シュン!
20メートルの距離と置いたヤマアラシイマジンから更に距離を置く電王、その距離は50メートルほど離れたところで、パスを取り出しベルトにかざす。
<FULL CHAGE>
ギュウイィィイーーーン・・
ベルトからデンガッシャーへとエネルギーが与えられる。すると
バサアアア・・・!
電王の背中から大きく美しい、桜色に輝く翼が現れる!
ブオオオン!
その翼を羽ばたかせ、低空飛行でヤマアラシイマジンに向かって飛ぶ電王!その速度は自足300キロに達する!
「そしてこれが、お主がクズと罵った。我が偉大なる主の分だ!!スピニングカット!!!」
「ぎゃあああ~~~~!!!」
ザシューーーン・・・・
スタ、
ヤマアラシイマジンとのすれ違いざま、デンガッシャーを振るい通り過ぎ、その数十メートル先で着地する電王
「絶望の花を咲かせ、そして散れ・・・・」
<必殺技だけ英語なんだね・・・・>
「・・・・ポッ」
良太郎のささやかな突っ込みに若干恥ずかしそうにするワカマルス
ドーーーーーン!
大爆発をおこすヤマアラシイマジン!
だが、
シュウウウン!
「クケーーーーー!!!」
そのイメージは暴走し、ベアーイマジンの時と同様、ギガンデスグランドへと姿を変えた!
「う~む、死して尚暴走するとは見下げた奴でござるな」
<落ち着いてる場合じゃないよ!デンライナーを使って!>
「心得たでござる!」
そう言ってマシンデンバードからゴウカへと乗り込む電王!
カシャン
ギュイイーーーン・・・
<多分、今までのパターンだと、新しい電車が来るはずだけど・・・>
「ん?あれでござるかな?」
ファアアアアン!
良太郎の考えどおり、スピアーフォームに対応した新たなデンライナー、“ハヤテ”が、雲を突き破り空から現れた!
ガシャン
ピー、
「ふむふむ・・、なるほど、確かにこの電車は拙者好みでござるな」
連結したことにより、デンライナーの画面にハヤテの機能などが表示され、それによく目を通す電王、ちなみのこの画面表示は、初めてゴウカを使った時やレッコウやイスルギを使った時も当然現れたのだが、律儀に読み通したのはワカマルスがはじめてであった。
「グギャアアア~~~!」
「おっと、まずは被害をださぬよう動きを止めるのが先決でござるな。ではまずコレとコレを」
ピッ、ピッ、
バシューンバシューン!
キィ!キィ!
「グギャ・・アアア~~!」
手当たりしだいあたりのものを壊そうと暴れ始めるグランドに対し、ドギーランチャーで威嚇、バーディミサイルで翻弄し、動きを封じる、最初は攻撃ではなく相手を封じること、そう決めた電王は攻撃力の高い、ゴウカノンやモンキーボマーなどを使わなかった。どうやらワカマルスは無駄弾を撃つのは好きではないらしい。
「それでは締めと生かせてもらうでござる!」
ピッ!
ガシャーーーン!
「キィ!」
イスルギの時と同様、ハヤテの上部は分離、隼の形を模した。剣の形をした尾をもつ飛行メカに変形した!
「では、参るでござる!ハッ!」
デンライナーから飛び出し、その飛行メカに飛び乗る電王!
<直接戦うの?>
「その通り!いでよ!ファルコンザンバー!!」
「キイイィ!!」
ガシャーーーン!!
電王の掛け声と共に尻尾の剣状のパーツが分離、全長10メートル(柄の長さ2メートル、刃の長さ8メートル)の大剣を手にする電王!
「てえええええい!」
ザシューーーン!ザシューーーン!
「ぐぎゃあ~~~!!!」
飛行メカが素早く回り込み、そこから上に乗る電王がファルコンザンバーを振り下ろす!
手と足を斬り裂かれるグランド!
「よし、続けて一気に落とすでござる!」
ぴっ、
ダダダダダダダダッ!
ヒュッ!ヒュッ!
そう言って飛行メカについているボタンを押す電王、すると、操縦者のいなくなったゴウカから、リモートコントロールによってゴウカノンとモンキボマーが発射された!
「ぐぎゃあ~~~!」
「よし!あとはトドメでござる!」
ヒューーーン!
そう言って飛行メカをグランドの頭上高くに飛ばす電王!
「ハアアアッ!」
そこからファルコンザンバー手にして飛び降りる電王!
「コレでホントの終幕でござる!!ファルコンブレイカーーー!!!」
ザシュウーーーーーーン!!!!!
「ぎやあ~~~~~!!}
ドーーーーーーン!
断末魔の叫びと共に一刀両断され大爆発を起こすグランド!
こうしてスピアーフォームの初陣は、最初の公言どおり、カスリキズ一つ負わない完全勝利に終わった。
・・・・・
三時間後・京都駅
「それでは、お嬢様、申し訳ありませんでした。事故などを起こしてしまい予定より遅れてしまって・・・」
「そんなの気にせんでも大丈夫やて、仕方ないもん」
新幹線の発車の数分前、見送る運転手たち、このかたちはあの後、ネギの魔法による記憶操作によって、誰の過失も無い事故により、少し駅への到着が遅れたということになっている。
ネギは良太郎と付き合うようになってからすっかりこの手の魔法が得意になってしまったらしい。
「でも、ちょっと複雑よね~、折角刹那さんが助けてくれた記憶とかがあるのにそういうのも全部消えちゃうなんて・・・」
「仕方無いわよ。ここで私達にあった記憶が残ったら、この後に起こる私達との出会いに影響を及ぼしちゃうかもしれないし・・・」
そんなこのかたちを少し離れた場所から見守るアスナたち
「いいんよ別に、・・・ちょっと時間はかかるけど、ウチはこうして、またせっちゃんと友達になれるんやから!ね?」
「お嬢様・・・」
「・・・あれ?そう言えば良太郎さんは何処にいっちゃったんです?」
ふと、良太郎がいないことに気が付くネギ
「・・・・アイツなら、『ちょっと用事がある』って言って、ワカマルスとどっかいっちゃったわ。ったく、けがしてるっていうのに・・・!」
心配しながらも怒っているアスナ
そうこうしているうちにこのかを乗せた新幹線は、まもなく発車しようとしていた。
「ちょっと待つでござるよーーーー!」
タッタッタッタッタ、
そんな時、このかの前に、5歳の刹那を背負って、走ってきたW良太郎がやってきた!
「せっちゃん!」
記憶を失くし、良太郎の顔を覚えていないこのかは、W良太郎よりもまず刹那に目がいった。
「このちゃん・・・・ウチ・・・あんな・・」
見知らぬ男に突然連れてbこられ、いきなりこのかと会い、何をどうしゃべっていいのかわからない刹那、
シュウウウン・・・・
「このかちゃん、刹那さ・・・刹那ちゃんはね、君と別れる前に約束をしにきたんだよ。また会おうってね」
そんな刹那に助け舟を出す良太郎
「約束?そうなんせっちゃん?」
「う、うん!このちゃん、ウチもっともっとつよおなる!そんでいつか、このちゃんを守れるくらい強くなったら、必ずこのちゃんに会いに行く!だから・・・その時また会おう!」
「・・・・うん!約束やせっちゃん!」
プシュウウウン・・・
お互いに伝えたいことを伝えたそのすぐ後、新幹線の扉は閉じ、走り出した。
結論から言ってこの出来事自体に、後の二人の人生にそれほど大きな影響は無かった。この出来事があろうとなかろうと、刹那は一心不乱に修行としたし、このかもまた、刹那との再会を望んだ。
ただ、このかと刹那の心に、後悔を残す出来事が一つ消えた。ただ、それだけのことである・・・。
そしてもう一つ・・・
「・・・・いっちゃったね・・・。それじゃあ僕も帰らなきゃ、一人で大丈夫?」
「う、うん・・・・あ、あのお兄ちゃん!」
通り過ぎた新幹線を見送り、自分もまた帰ろうとする良太郎を刹那が呼び止めた。
「あ、あの・・・このちゃんとあわせてくれてありがとう。・・・お兄ちゃんともまた会える?」
「・・・・うん、必ずね!」
刹那の疑問に笑顔で答える良太郎。その笑顔はとても優しかった。
(ドキッ!)
そんな良太郎の優しい顔に、ドキリとする刹那、そして、その影響は
(トクン・・トクン・・・)
「あれ?せっちゃんどないしたん?顔が真っ赤やで?」
突然の胸が高鳴り、顔が赤くなる刹那、過去が変われば未来も変わる。それは物質も生物も、そして、人の心も同じ、どうやら誰も知らない所で、一人の少女の心は“時刻の改変”を受けてしまったようであった・・・。
(な、なんだこの気持ち・・・それに・・この記憶は・・・)
胸の高鳴りとともに、刹那の脳裏には改変された記憶が刻まれた。
あの日、突然道場に現れ自分を連れ出し、当時からすれば大きな背中で自分を背負い、このかと会わせて年上の、最後に分かれたときの笑顔がとても優しそうだった少年が、今、あの時と変わらぬ姿と笑顔で今もそばにる。
・・・・・
翌日の3月18日火曜日・ミルクディッパー
パン!パン!
「「「「「このか、14歳の誕生日おめでとーーーう!」」」」」
クラッカーをならし、前日以上のテンションでお祝いをするクラスメイトたち、その中には無論、刹那もいた。
「あ、あの、お嬢様・・・これを・・」
刹那は少し恥ずかしそうに、キレイに包装された箱をこのかに渡す。
「わあ!ありがとうせっちゃん!」
「(ボッ!)あっ、い、いえ・・その、・・」
このかの満面の笑みに顔を真っ赤にする刹那、先日の一見以来、良太郎の顔とこのかの顔を見るたびに顔が真っ赤になる始末である。
「・・・にしても良太郎、アンタ今回は、いつも以上に気合いが入ってなかった?」
「そうかな?」
ジュースのグラスを片手に、アスナが少し不機嫌な顔で良太郎に話しかけてきた。
「そうよ。あの変態イマジンがデンライナーに来た時も真っ先に駆けつけたし、・・・やっぱり、好きな娘のためだとがんばれちゃう?」
「えっ・・・?好きな娘って・・・?」
アスナの言葉の意味が分からない良太郎
「えっ・・?だってアンタ・・・こないだの土曜日・・・こ、このかにその・・・アレ冗談だって言うの!?」
「えっ?えっ!?え、えーと・・・、土曜日は僕、実は夜のことは知らなくて・・・けどウラタロスが、口裏を合わせるのがこのかちゃんのためだって・・・」
「じゃ・・・じゃあ・・・このかが好きっていうのは・・・?」
「???、このかちゃんのことは好きだけど?友達として。・・・も、もしかして僕、またなにかしちゃった!?」
イマイチアスナの言っていることが理解できず、なんだか心配になる良太郎
「な・・・なんでもないわよお!アハハハハ!」
パアン!
「ゲホッ!ア、アスナちゃん!?」
何故か良太郎の背中を叩き上機嫌で笑うアスナ、手加減はしたのだが、それでも昨日、魔法先生の治癒魔法で直してもらったばかりの肋骨がズキズキした。
「アハハハハハ、そりゃあそうよね~?アンタにゃそういうのはまだ早いわよね~?このかー!ちょっといーい?」
そう言ってこのかと刹那を呼び、笑いながら真相を話すアスナ、本当に上機嫌である。
(あ~あ、やっぱりな~、変やと思ったわ~。・・ちょい、ううん、かなり残念やな~)
アスナとは逆に少し落ち込むこのか、刹那はそんなこのかに気付かず、依然、良太郎を目の前にして顔が赤くなっていた。
「って、わけなのよ!アハハ、まあ、このかも相手になんかしてないと思ったけど。」
「うう、一体何のこと?僕の好きな人がこのかちゃんじゃないっていうのがそんなに変なの?」
「!?、ちょっと待ってください。今の言葉を聞くと、りょ、良太郎さんには今、好きな人がいるってことですか?」
「えっ?う、うん・・いるけど?ずっと片思いの娘が」
と、ごく自然に答える良太郎
だが、この言葉に、何故か固まる三人、別に年頃の少年に好きな女の子がいたことに驚いたのではない。“良太郎に好きな娘がいる”という事実に驚いたのである!(色々な意味で)
そして、こういった話には人一倍敏感なあの少女が地獄耳で駆けつけた!
「ええっ!?何々?良太郎っち好きな娘いんの!?」
そう、さすらいのラブ臭キャッチャー早乙女ハルナである!
そして大声で言った彼女の一言が、こいった話が大好きな年頃の女子の心に火をつけた!
一斉に良太郎の前に集まる生徒達
「えーっ、良太郎君って片思いの娘がいんの!?一体どこの娘!?クラスの娘!?」
「ネー、ネー、それっていつからー!!??」
「イニシャルだけでも教えて~」
「っていうかフルネームで教えて~!!」
「教えてくれないと・・・皆!くすぐっちゃえ~!!」
「「「「「おお~~~!」」」」」
「や、やめ・・・ひゃは。アハハハハハハハハ~~~~!」
そう言って十数人がかりで良太郎を押さえつけ、くすぐる女子達!
ハタから見れば、ある種うらやましい光景なのだが、良太郎は心底苦しそうに笑っている。
(だ、誰かたすけて~~~~!)
「あらあら、皆仲がいいのね」
「本当にそうですね~。」
それを見てただ微笑む愛理と千鶴という似たもの同士(一見)コンビ、実はこの二人、かなり仲が良い
・・・・・
「むっ!主良太郎の助けを求める声!今いくでござるよ~!!」
シュウウウン・・・
主の危機(?)を感じ取り、デンライナーから飛び出すワカマルス!
しかし、このことが更なる悲劇を生むことになる・・・
・・・・・
シュウウウン・・・
「ワカマルス推参!・・って、こ、これは!!!???」
良太郎の体に憑依し、今おかれている状況に衝撃を受けるワカマルス!
年頃の女の子達が自分の手足を押さえつけ、体をさわりまくっていたのだ!
押さえつけられた手足に感じる柔らかな感触、迫り来るたくさんの少女たちに・・・
プチッ!
ポタッ!
良太郎の体からなにかが切れる音がし、その後床に、一滴の紅いしずくが落ちた・・・
「ひゃっ・・ひゃああ~~~~」
かつて無いほど情けない声をだすワカマルス
「キャアーーーー!良太郎君が鼻血拭いて倒れてるーーー!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
驚く一同!
良太郎はその後、量にしておよそ400ミリリットル(献血一回分相当)の血を鼻から噴出し、倒れてしまったのであった・・・。
・・・・・
後日・デンライナー内
「アハハハハッ!女が苦手だあ~~!?」
大声で先日の誕生会での真相を聞き、笑うモモタロス
「べ、別に、苦手というわけでは・・・普通に話すのは問題ないのでござるが・・・ただ、その・・・、あのように、肌が密着したりすると・・・」
恥ずかしそうに答えるワカマルス
「はぁ~あ、やっとマトモなイマジンが憑いたと思ったのに・・・良太郎、貧血で寝込んでるわよ?」
「う~ん・・」
食堂車のイスで横になる良太郎、その鼻にはティッシュが詰め込んである。
「も・・・申し訳ござらん良太郎殿!!この上は、腹を切ってお詫び申す!刹那殿!介錯してくだされ!」
そう言って何処から持ち出したのか小刀を取り出し、原に突きつけようとするワカマルス
「わあー!やめてくださいワカマルスさん!」
それを全力で取り押さえようとするネギ、又一体、デンライナーに妙なイマジンが増えたことに頭を痛めるハナ
「あ~あ、こりゃあ、ワカちゃんにそう言ったことを指導をするのは僕の役目になりそうだね?」
「ウラ!アンタには土曜日の件で聞きたいことがあるわ!それとモモも!」
「なぬっ!?」
「ええっ!?」
その後、結局全て白状させられた二人はその後、最早文章では表現できないような凄まじく悲惨な目に遭うことになる・・・。
(・・・にしても良太郎の好きな娘か・・・一体誰なんだろ?)
(そっかあ~、ウチやなかったんか・・・ま、でも良太郎君のことやからきっとふられるし、そん時こそチャンスやな♪あん時のせっちゃんを庇ってくれて怒ってくれた良太郎君の顔を思い出したら・・・ポッ)
(・・・・良太郎さん・・・・)
三者三様に良太郎に思いをはせるアスナたち
「「ギャアア~~~~~~~ア!!!」」
「放すでござるネギ殿!」
「ダ~メ~で~す!」
デンライナーには、モモとウラの叫び声と必死にワカマルスの切腹を止めようとするネギの声が響いていた・・・。
・・・続く・・・
おまけ
【デンマギファイル】
仮面ライダー電王<スピアーフォーム>
身長:182センチ
体重:83キロ
パンチ力:3トン
キック力:6トン
ジャンプ力:一跳び50メートル
走力:100メートル3秒で走れる(瞬動可能)
備考:羽を広げた際には時速300キロで飛行可能
仮面ライダー電王が憑依したワカマルスの力を取り込み変身した姿。
全フォーム中最も小柄でパワーは最弱となっているが、圧倒的なスピードとワカマルスの持つその多彩な技はそれを補って余りある。
必殺技は、飛行しながら高速で相手を斬り裂く<スピニングカット>他、モモタロス同様、いくつかのバリエーションがある。
イマジンのモチーフになったのは残影剣さんのクラマにジョーカージョーカーさんが考えていただいたミトタロスの性格を混ぜ合わせました!お二人ともありがとうございます!!
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