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第34話 戦慄ダイナマイトフェザー!!守られし者がくれるもの 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:06/03-14:25 No.2491
雪広家内プール
ドゴーン!
「「「「きゃああああ!」」」
休日を楽しく過ごしていたあやかとネギたちに悲劇が訪れた!突如、プールの外が爆発したのである!
ドン!
「ウッ・・・」
「いいんちょさん!」
その衝撃で頭を打ち、気絶するあやか。どうやらとっさに近くにいたネギを庇おうとしたらしい
「ネギ!いんちょ大丈夫!?」
あやかを心配し、駆け寄るアスナとこのか
「安心しろ、その女に死なれると契約がかなわんのでな、殺すのはそこのガキだけだ。」
(((!!!)))
プールの屋外から聞こえた。冷静な男の声、その声の主は、この惨状を作り出した張本人、ピジョンイマジンであった!
「イマジン!?どういうことよネギを殺すって!?」
「答える必要はない。巻き添えをくいたくなかったら失せろ。削除」
ヒュッ!
ドゴーン!
「「「きゃああああ!」」」
ピジョンイマジンは背中から羽を一本抜き取り、それをダーツのように投げた。そして壁に刺さった羽、刺さった瞬間に爆発したのだ!
「クッ・・、アスナさんこのかさん、いいんちょさんをお願いします。・・・僕が、あのイマジンをなるべく遠くに引き離しますから!」
「えっ?ちょっとネギ!?」
ビュウウン!
そう言ってネギは、持ってきていた箒にまたがり飛び出した!
「!!、あのガキ魔法使いか・・・、だが、逃がさん!」
ブオオオン!
そう言ってピジョンイマジンもまた、翼を広げてネギを追いかけた!
「アスナ!これってかなりまずいんとちゃう!?}
「そ、そうよ!あのガキんちょまた無茶して・・・、と、とにかく良太郎を呼ばないと!」
・・・・・
「削除」
ヒュッ、ヒュッ
ドゴーン!ドゴーン!
箒で広い庭を逃げ回るネギに羽を投げつけるピジョンイマジン
(また爆発・・・やっぱりあの羽は針みたいな先端が地面に刺さることによって爆発するんだ・・・!だったらやっぱり飛び続けて逃げるしか・・・へへ、こないだ言われたばかりなのにまたモモタロスさんに怒られちゃうな・・・)
怒ったモモタロスとアスナの顔を想像して苦笑するネギ、しかしやはり彼も男の子、標的が自分だというなら先生として、紳士として、自分にできる最善のことをと思いこうしていた。
「なかなかすばしっこいな、だが、これならどうだ?」
ヒュッヒュッヒュ!
一本二本ではなかなかネギを狙えないと考えたピジョンイマジンは今度は一気に十本ほどの羽を投げつけた!
「しまっ・・・」
「たとえ直撃は避けても、爆発の規模が大きければダメージはくらう。負傷して機動力が落ちたところを狙わせてもらう。」
ブオーーーン!
その瞬間!鳴り響くバイク音
「てえーーーい!」
キンキンキンキン!
((!!!))
最高のタイミングで現れる電王!
ネギに向けられた羽はすべて打ち落とされ、地面にも刺さることなく落ちた。
「モモタロスさん!」
「よお!怪我はねえか?」
間一髪のところでマシンデンバードに乗った電王が駆けつけた!
「す、すいませんモモタロスさん・・・こないだ言われたばかりなのに・・・」
シュンとするネギ、だがモモタロスはそんなネギを怒ることなく頭をなでこう言った。
「な~に言ってやがんだ。オメーはクマパン女たちを守ろうとしたんだろ?なかなかカッコイイじゃねーか!それに今回は俺が駆けつけるって信じてたんだろ?」
「!、は、はい!」
「なら良し!けどこれ以上は俺よりカッコつけんな!おとなしく下がってろ。」
そう言ってマシンデンバードから降り、ネギを下がらせる電王
「さ~て、俺の可愛い弟分をいじめてくれちゃったのはお前か?」
「貴様が電王か、噂通り我々が行動するとすぐに現れるな・・・。」
「悪ィな、体質なんだよ!」
そう言ってピジョンイマジンに突っ込む電王!
「削除」
ヒュッヒュ!
「モモタロスさん!その羽の先端には触れないようにしてください!」
「わーってる!」
キンキン!
下手によければ地面などに刺さり後ろにいるネギや屋敷が吹き飛ぶ、そう考え投げられた羽をことごとく打ち落とす電王
「へっ、こんなもんこないだの変態ハリセンボンの針に比べりゃどうってことねーぜ!」
手をかざせば一度に無数の針が発射されるヤマアラシイマジンの針と違いピジョンイマジンの羽はあくまで手投げ、一度に投げられるのはせいぜい10本であり、また、スピードもたいしたことがない。
「なるほど、良い反射神経だ。なら私も本気を出そうか。」
バサア
そう言って空高く飛び空中から羽を投げるピジョンイマジン、なぜか必要以上に羽を大きく羽ばたかせ、空からは投げる以外にも自然に、ふわりと羽が降りてきた。
「てい!てい!」
キンキンキン!
「はん!無駄だっつーの!」
(空から攻撃?でも結局ははじかれることにかわりがないのにどうして?・・・・!、まさか!?)
ピジョンイマジンの不可解な行動にネギは嫌な予感がした!
「フフフ、ずいぶんと弾くな電王、だが、そんなに大丈夫か?」
「あん?」
「フフフ、貴様らの察しの通り、その羽はダイナマイトのようなもの、物体が刺さることによって着火するし、刺さらなければ当然爆発せず、ただの火薬の塊だ。わかるか?」
「???」
ピジョンイマジンの回りくどい説明の意味がまったくわからない電王
「やっぱり!モモタロスさん!はやくここをはなれ・・・」
「遅い!」
ヒュッ!
何かに気がついたネギが言い切る前に羽を電王でなく、そのすぐ横に投げつけるピジョンイマジン、すると!
ドゴーン!
(!!!)
ドゴドゴドゴドゴドゴーーーーーーーン!!!!
「うわああああ!」
一つの爆発を皮切りに、連鎖的に爆発する地面に落ちた羽!
「言ったはずだ。ダイナマイトのような性質だと、例え不発に終わってもこうして使える!空の飛べない貴様は、この爆発からは逃げられまい!」
「ハァ・・ハァ・・クソッ!高いとこからえらそうに!」
先ほどの大爆発をなんとかしのぎきった電王、だが、ダメージも相当のようである。
<ここは拙者の出番でござるな!>
「!!、ムッツリガラス!ま、まてっ・・・<確かにそうだね。代わってワカマルス><御意!>ちっくしょーーー!」
シュウウウン!
空を飛ぶ相手に名乗りを上げるワカマルス、良太郎もそれがベストと判断し、交代を要請、悔しさいっぱいのモモタロスの声が響いた。
ピッ、
<SPEAR FORM>
シュウウウン
ファアアアン
カシャン
パアアア、
モモ型デンカメンとア-マーが外され、代わりに装着される軽量装甲と布パーツにカラス型デンカメン!
そして、桜の花びら舞い降りた。
「主に代わって悪を討つ!スピアーフォーム推・参!」
「代わった・・・複数の力を持つという噂は本当のようだな。」
「その通り、出でよデンライナーハヤテ!」
ファアアアンン!
カシャン
「トオッ!」
上空から降りてくる鳥を象ったデンライナー・ハヤテ、その上部パーツが分離した隼型のメカに飛び乗る電王
デンガッシャーを組み、ピジョンイマジンのいるところまで飛んだ。
「これで条件は五分!いや、腕前の分拙者の方が有利か?」
「ほざけ!削除」
ヒュッ!
「ふふ、」
ヒュン!
ありったけの羽を投げつけるピジョンイマジン!
だが、電王の乗るハヤテはそれをことごとく避けた。
そして、反撃に出る電王!
「ハアアアッ!」
ヒュッ!
ザシュ!
「グワアア!」
イマジンより大型で動きが大味ではあるが、そのスピードで素早く近づき、デンガッシャーで斬りつける電王!
「確かにお主の羽は協力ではあるが、それはあくまで地上にいる相手には、同じ土俵にいる拙者には大した脅威ではござらんよ。それにお主のその武器、強力ではあるが性質上、接近戦にはむかんでござろう?」
(こ、こいつ・・・!)
冷静に戦力を分析する電王=ワカマルス、独自で武芸を習い、戦術を生み出した彼には、自分や相手の能力の長所と短所を見極める高い能力があった。
「とどのつまい、お主と拙者の相性は最悪、諦めるでござるよ。」
「くっ・・・確かにな・・・だが、勝つことは諦めても使命は諦めるわけにはいかん!」
バサアア!
そう言って踵を返し、逃げるピジョンイマジン!
彼の使命とはすなわち過去へ飛ぶこと、例え、電王に勝てずとも、この場を逃げ切り、再びチャンスを待つのが得策と考え、逃避することを選んだのだ。
「逃がさんでござる!」
逃走するピジョンイマジンを追いかける電王
二人こうして、雪広家を離れ市街地へと飛び出した。
・・・・・
麻帆良学園商店街
春休みの今日は、天気がいいこともありお昼時からおおいに賑わっていた。買い物を楽しむ人、デートを満喫するカップル、そして、
「イヤ~、春休みは時間があるから締め切りも余裕で間に合うね!最高!」
「そうですね。おかげで部屋がピリピリすることも手伝わされることもなく確かにかいてきです。」
「三人でゆっくり本屋にいられるしね~」
良太郎のクラスのこの図書館島探検部の三人も、のんびりと休日を満喫していた。三人の手には先ほど本屋で購入した。本があった。(漫画・ライトノベルといったものから哲学書など様々)
「ところでハルナ?本当にやる気ですか例のアレを」
「うん?もちろんやるよ!今、学園でもっともホットな話題!電王を主人公にした漫画をね!大ヒット間違いなし!」
ハルナがひそかに企画している新連載、それは彼女たちが何度か目撃したヒーロー、電王の活躍を描くノンフィクションファンタジー(?)であった。
実際、魔法教師たちの情報操作によって、正体などの情報が漏洩することはないが、さすがにベアーイマジンの一件などから、その信憑性自体はかなり広まってしまったのだ。(なんとか学園外にもれるのはくいとめられているが)
「で、でもパル?私たち電王さんのこと何にも知らないよ?正体とか?」
「確かに・・・、正体のわからないヒーロー漫画というのはアレですね・・・」
「問題はそこなんだよね~、ああ!知りたい!彼は一体何者なのか?何のために戦うのか?必殺技はなんのかとか彼のすべてを丸裸にしたい!!!」
好奇心を抑えきれず大声で叫ぶハルナ、実際に存在すヒーローなどこれ以上にないほどオイシイネタ、彼女は見逃すはずもない、その彼女の電王への探究心、興味は日を追うごとに増大し、彼女の気になる話題ベスト1に輝いていたのだ!(ちなみに2位はネギ先生とのどかの恋の行方、3位は良太郎だったりする)
「そんなに電王さんのことが気になるなんてパル、なんだか恋する乙女みたいだね~」
「イヤ、ちょっと違うと思うです・・・」
そんな、平和なおしゃべりを続ける彼女たち、そこへ・・・!
「おい!あれなんだ?」
「鳥か?」
「飛行機か?」
「いや・・・怪物だ!噂の怪人がでたぞーーー!」
「「「「「きゃああああーーーーー!!!」」」」
ピジョンイマジンが商店街の空に現れた!
そしてそれを追いかけてハヤテに乗る電王も
「くっ、このような場所に逃げ込むとは・・・ええい、これでは大型のハヤテでは追いきれん!」
単純なスピードではあっという間に追いつかれる。そう判断したピジョンイマジンは低めの空を飛び、この市街地をを駆け回ったのだ!さらに
「フフフ、利用させてもらうぞ?噂に聞いた貴様の悲しい性をな、」
ヒュッヒュッヒュ!
ドゴーン!ドゴーン!
「「「「「キャアアアアア~~~~!」」」」」
羽を手当たりしだい地上に投げ、商店街をパニックにするピジョンイマジン!
「卑怯な!」
「フン、言ったはずだ、使命を完遂するまでは死ねんと、それより早く助けないとけが人が出るぞ?」
そう言って下を指差すピジョンイマジン、商店街はところどころ火事になり、爆発により崩れた建物などに下敷きになった人もいた。
<助けなきゃ!>
「了解でござる!」
イマジンは残っているが、そんなことより今は当然、危機にさらされた人々を救わねばと考える電王、ハヤテから飛び降り、そのスピードで救助活動に当たった!
ガガ・・、
「今のうちに!」
「あ、ありがとう!」
下敷きになった人を救い
「二階に子供が!」
ヒュン!
「もう大丈夫でござるよ!」
火の中に飛び込んで人々を救助していき。
ザシュン!
プシュウウウウ
周囲の水道管を片っ端から切り裂き、火が広まるのを阻止した。
「わ、私たちも、早く逃げよう。」
「そ、そうですね・・・ってアレは!?」
ゴオオ!
騒然とする現場から離れようと思った瞬間、火事などによってバランスを崩した看板が、ハルナたち三人の頭上から落ちてきた!
「「「キャアアアアア!」」」
もうダメだと目を瞑る三人!
シュン!
「もう大丈夫でござる」
「えっ?」
しかし、間一髪のところ、瞬動で駆けつけた電王によって抱きかかえられ。三人は助かった。
「お主ら、怪我はないでござるな?」
「えっ?はい、大丈夫です・・・。」
「あ、ありがとうございました・・・。」
驚きながらも礼を言うのどかと夕映、一番驚いたハルナはその衝撃で咄嗟に言葉が出なかった。
「そうでござるか。〝ピーポーパーポー〟・・・ム?どうやら消防車よ救急車が来たようでござるな」
鳴り響くサイレンの音、素早く駆けつけたのだが、電王の手によりもうすでにけが人は一箇所に集められ、火もある程度鎮火していたのだった。
犠牲は最小限、けが人こそ出たが死者は一人もでず、被害もあまり広まらなかったが、それでも電王の心は晴れなかった。
「・・・あ、あの?大丈夫?」
そんなうつむいた状態で現場を見る電王を見て思わず声をかけるハルナ
「・・・すまぬでござる。」
「「「えっ?」」」
この場を救ってくれた英雄が小声で放ったその言葉に耳を疑う三人、電王は、そんな彼女たちに自分の胸のうちを語った。
「すべて拙者のせいでござる。拙者が素早くあのイマジンを倒してさえいれば・・・、このようなことにはならなかったでござる!守る者としてこれ以上の失敗はござらん!」
<ワカマルス・・・>
人々を守る。その誓いを胸に現代にやってきて、戦うことを決意したワカマルスにとってこの惨状は、イマジンを取り逃がしたことよりずっと屈辱的なものであった。
「な~に言ってんのよ!」
パン!
そんな電王の背中を笑って叩くハルナ
「!」
<ハルナちゃん?>
「君はあの悪い怪物を倒すために戦って、その上私たちも助けてくれたんでしょ?それなのな~にが拙者のせいよ!それを言うならおかげでしょ?拙者のおかげでみんな無事ってね?」
「拙者の・・・おかげ?」
あっけにとられる電王
「そ、そうですよ。電王さんがいなかったらもっとひどいことになっていましたよ!」
「その通りです。」
続くのどかたち、いや彼女たちだけではない。
「その通りだぜ兄ちゃん!アンタがいなけりゃ今ごろウチの店は全焼よ!」
「私もとっくに焼け死んでたは!」
「ウチの子を助けてくれて本当にありがとうございます。」
「おうよ!アンタのことを文句いうやつなんざこの商店街にゃ一人もいないぜ!」
「ご協力、本当に感謝します!」
商店街の人々や消防隊員まで口をそろえて電王にお礼を言った。
「お主ら・・・」
「もしあなたが本当に後悔していらっしゃるなら、うつむいて反省するより、顔を上げて、この人たちの顔を胸に収め、そして元凶たるあの怪人を倒すことこそ、正しい反省だと思いますよ?」
<夕映ちゃん・・・>
「そうそう!皆君の味方で私なんてファンなんだからしっかりね!」
ハルナの、夕映の、そして皆の暖かい言葉が電王の胸を熱くした。
そのデンカメンの下は涙が零れ落ちていた。
「皆の者・・・かたじけない!」
シュン!
そう言って、電王は瞬動でその場を後にした。
「多くの人命を救っていただいた。あの仮面の戦士に対し、総員敬礼!」
「「「「「ハッ!」」」」」
電王が去ったと思われる方向に敬礼をする消防隊員たち
「いっちゃったね・・・」
「ええ、・・・ハルナ、どうかしたですか?」
過ぎ去った電王を思い、静かにしているハルナに気づく夕映
「良い!凄く良い!!」
「「ハッ!?」」
そんなハルナの口から出た第一声に耳を疑うのどかと夕映
ハルナは目を輝かせながら言った。
「颯爽と現れて敵を倒そううとするわ人を助けようとするは誤るわ!あの強さ!かっこよさ!性格!!ますます気に入ったわ!次あったら絶っっ対、正体あかしてやる!!」
今回の一件でますます電王に対する情熱を燃やすハルナであった。
・・・・・
シュウウン・・・
商店街の少し離れた場所で変身を解除する良太郎
「ふう、いったんあやかさんの家に戻って契約者探さないとね。」
<うう、ひっく・・・>
「ワカマルス?泣いてるの?」
良太郎の脳にすすり泣くワカマルスの声が聞こえる。
<ひっく・・・拙者の力不足のせいで招いた事態だというのに・・あの者たちは拙者にありがとうと・・・涙が止まりませぬ!>
「うん、僕も嬉しかったよ。」
ワカマルスの気持ちに同意する良太郎、彼もまた、巻き込んでしまったことを申し訳なく思っていたのだ。
「ワカマルス?僕、最近わかったことがあるんだ。電王になって」
<わかったこと?>
「うん、僕、子供のころからいっつも弱くて運もなくて、姉さんやアスナちゃんたちにに守ってもらってばっかりだったけど、電王になって誰かを守れるようになってわかったんだ。“守れた人の笑顔が守るろうとする人に勇気をくれる”って、だから、僕みたいに勇気がない人でもなんとか戦えるって・・・」
<守られる者がくれるもの?>
「うん、だからきっと僕らは何度でも戦える。笑顔を守りたい人がいるから、笑ってくれる人がいるか、背中があったかいから・・・」
<良太郎殿・・・>
「だからがんばろう!」
<はいでござる!正直、切腹したい気分でござったが、あの笑って送り出してくれた娘たちのため、必ずあの外道を倒すでござるよ!!今回のことで、心底、この時代の者を守りたいという気持ちが強くなったでござる!>
そう言って走り出す良太郎であった。
・・・・続く・・・・
おまけ
【泣いた赤鬼?】
「しかし、良太郎殿の言った言葉・・うう、やはり涙が止まらんでござる!」
「ん、涙はこれで拭いとき」
再びすすり泣くワカマルス、そんな彼にぶっきらぼうに紙を渡すキンタロス
「キンタロス・・・かたじけないでござる。うううう・・・、」
その紙に顔を隠し存分になくワカマルス
「俺は一本気な奴が嫌いやない!やってもうたこといつもでも引きずってもしゃあないし、次がんばるで!」
「ううう、ありがとうでござりゅううう~~~」
「いいですね~男の友情って感じで!」
「そう?僕は慰めてもらうなら女の子がいいけどな~。」
そんな二人のやり取りを見つめるウラタロスとナオミ
だが、彼らは全員忘れていた。
今回、何気にボロボロなのに誰も庇ってくれない哀れな赤鬼を・・・
「うう、皆忘れやがって・・泣いてなんかねえぞ?ひっく・・・」
ワカマルスのすすり泣く声で消された。悲しい泣き声がここに・・・
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