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第42話 最強で最恐!?恐怖のデストロイドラゴン! 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:06/19-12:33 No.2573  

カシャン
ヴィィイイン!

デンガッシャーを無骨な銃の形に組み上げる電王。
そして、その銃口はなんの躊躇もなく一般人であるオクレール親子に向けられた!

「じゃあ、行くよ?」

「ま、待つんじゃ良太郎!」

「答えは聞いてない」

ドゴーン!

「「NOOOOOOO~~~~!」」

放たれた銃撃!
経った一発の弾丸にもかかわらず、その攻撃は一撃で学園長たちがいた和室を吹き飛ばした!
最早、銃撃というより爆撃といったレベルである・・・。

「フ、フゥ~~~、危なかったわい・・・」

咄嗟にオクレール親子を担ぎ、素早く数十メートル移動した学園長。老体とはいえ、やはり麻帆良・・日本最強クラスの魔法使いだけのことはある。が・・・

「しっかし危なかったの~、弾丸程度ならワシの障壁で大丈夫かとも思ったがあの威力・・・連射できたらやべえんじゃね?」

「がががが学園長! コレは一体ドーユウコトデースカ!? what is that!?」
「デモンストレーションにしては過激スギマース!! てゆーかここは日本デスヨネ!?」

避けられたとはいえ、一般人二人を抱えた状況というキツイハンデがある現状に危惧する学園長と状況がさっぱり飲み込めないオクレール親子、彼らへの追撃は続く。

「わあ、すごいね! 今のどうやって避けたの? もっと避けてもいいよ」

(((!!!)))

ドゴドゴドゴドゴーーーーン!!!

「「「ヌオオオオオ!」」」

二人を担ぎひたすら逃げ回る学園長に対し、容赦のない連続射撃を放つ電王!
一撃で部屋を一つ吹き飛ばすほどの爆撃は、当然のように連射可能であった!

「「イ~~~ヤアアアアーーーマンマミ~~~ヤ~~~!」」
「なんでアレだけの攻撃が当然のように連射できるんじゃ~~!?」

泣き叫ぶオクレール親子と泣きたい気分で逃げ回る学園長

ちなみに彼らが逃げ回った道は全て戦場のように焦土とかし、庭園は見るも無残な姿へと変わっていく。(学園長がなるべく人気を避けて逃げているため人的な被害は出ていないが・・・)

「元気だね~おじいちゃん、もっと走る?」

ドゴドゴドゴーーン!

正に必死に逃げ回る学園長に対し、電王は無邪気に悪魔のような攻撃をする。

ドゴーン!

「ああ!わ、ワシの銅像がああああ!」

「あっ、ゴメ~ン間違えちゃった♪」

その過程で式場の外に逃げ出した学園長を追い、放たれた攻撃の一つが門の前に飾られた学園長の銅像を首なし銅像へと変えた。

「ウ、ウソつけ~~~! ていうかお主、本当は狙いがバッチリ定まっとるのにこの状況を楽しんどるじゃろ!?」

「そんなに怒んないでよ~、次はバッチリ、あの銅像みたいにしてあげるからさ!」

「せんでええええええ!」
「「イッツアデビル!?」」

無垢なる悪魔の一言に絶叫する三人、そんな彼らの元に思わぬ助っ人が登場した!

「キキィ!」

「ん?」

ヒュッ!

電王の後ろから突然現れ、2メートルほどの棒で突こうと奇襲するモンキーイマジン!
それをステップを踏むように軽やかに避けると、電王は視線をモンキーイマジンへと向けた。

「OH-! あなたは今朝の夢枕に出てきた妖精さん! 助けに来てくれたんですねー! サンキューベリマーッチ!」

「キキィ、貴様が電王かあ! 事前に俺のことを知り、契約者の命を狙ったか? 随分と姑息じゃねーか!」

「なっ!? 契約者じゃと? 良太郎がわしらの命を狙いイマジンが助ける・・・一体どうなっとるんじゃ!!??」

通常とはまるで真逆の構図に理解不能な学園長。一方アーノルドはイマジンの正体も知らず、助けに来てくれた妖精さんと呑気なことを言っていた。

「お前、何言ってんの? それより、邪魔しないでよ。僕、アイツ消さなきゃいけないんだから。」

「契約者を消させる訳いくかボケ! 消えんのはテメーだ!」

棒による連続攻撃を仕掛けるモンキーイマジン!
その突きのスピードは恐ろしく早く、素人の目には無数の棒が見えるほどだったが・・・

ヒュンヒュンヒュン!

先ほどと同様、まるで踊るようにステップを踏んで、その嵐のような攻撃を軽くよける電王、いや、避けるだけでは収まらない。

ヒュッ!
ドゴッ!

「グギャ!?」

避ける中での一瞬の隙をつき、カウンターの要領でパンチや回し蹴りを決める! ハタから見ると遊んでいるようにも見えるが、その一撃一撃はソードフォームのソレより遥かに重い。

「キキィ、ならコイツでどうだ?」

ダッ!
ブチゥ

直接攻撃では不利とみたモンキーイマジンは、電王から距離をとると自身の頭部の毛を5本抜いてフッと吹いた。すると

「「「「「キキィ!」」」」」

「わあ!おもしろいね~」

その髪の毛から灰色の不完全体のような見た目のモンキーイマジンが5体、現れる!

「コイツらは俺の忠実な僕!能力は俺の半分程度だが5対1だ! お前に勝ち目は・・・・“ドゴドゴドゴドゴドゴーーーーン!!!”・・へ・・・?」

ザアアア・・・・

マヌケな声を出すモンキーイマジン。電王に一斉に襲い掛かったレプリカモンキーはことごとく撃たれ、爆発し、砂に戻ってしまった。

「他には何が出来るの~?」

「ば、化物め・・・!」

「ないんだ。じゃあもう倒すけどいいよね?」

もう飽きたとばかりにモンキーイマジンへの興味をなくす電王はそのまま冷酷に銃口を向ける。

「キキィ、ここはひとまず・・・とお!」

ビュ!

「ワッツ?」

「契約者ともども逃げる!ウッキキィー!」

「ノ~~~~~オ!」
「マイサ~~~~ン!」

勝てぬとふんだモンキーイマジンは契約者であるアーノルドを捕らえ、その場を逃げさる!

「あ~あ逃げちゃった・・・じゃ、アイツ消す前にこんなこと始めたおじいちゃんたち・・消しちゃおっか?」

逃げ去ったモンキーイマジンとアーノルドに代わり、その矛先を学園長たちにむける電王、そこへ

「神鳴流奥義・・・斬岩剣!」

ヒュッ!

ザシュウーーーン!

「かわされた・・・!ご無事ですか学園長?」

学園長たちのピンチにとっさに奥義を放った刹那。しかし、技をかわした相手のベルトなどの特徴を見て驚いた。

「あのベルト・・・それにあの武器やスーツ・・・まさか良太郎さん!?」

「みたいなんじゃよ・・・どういうわけかわしらのことを狙っておるが・・・あれが本当にハナ君が言っとった電王なのか?」

「あんな姿・・・私も見たことありません。まさか新しいイマジンが・・?」

その姿、そして先ほど感じたいいようのない巨大な力の正体に驚きを隠せない刹那、そして彼女に続いて・・・

「「刹那さ~~ん!」」
「大丈夫!?」
(・・・チッ!先を越された・・・)

「あっ、皆来た」

巨大な爆音と二つのイマジンの力に気づき、ネギたちも遅れて現場に到着した。

「ネギ先生!皆さん!一体どうゆうことですか?」

「それが僕たちにもさっぱりで・・・」

「ちょっとアンタ!こんなことして何が目的よ!?てゆうか何者!?」

「僕?う~ん・・じゃあリュウタロスでいいや! それと目的って今の? それとも将来の?」

コレだけの人数に囲まれ、敵意ある視線を感じながらも電王はいたって冷静であった。というかふざけた口調である。

「両方・・・教えてもらおうかしら?」

そんな不気味な雰囲気を放つ電王に対し、ハナは睨みつけるような視線で聞いた。

「う~んとね・・・まず、ここで暴れたのはお姉ちゃんのお見合いを壊すためで、それから最終目的は良太郎をやっつけるためかな」

「「「「「なっ・・・・!」」」」」

衝撃の一言に驚く一同、無論、後者の質問に対してだ!

「何言ってやがんだこの小僧! 頭おかしーんじゃねーのか?」
「全くとんでもない奴だね~。見る限り、無理矢理良太郎を封じ込めちゃったみたいだし・・・」
「何者かは知らぬが殿の命を狙うとは許しがたい!」
「うん! 力ずくで追い出したろ!」

かつてない強敵の出現に珍しく心を一つに合わせるタローズたち!
四人は一斉に電王へと飛び掛った!

「ったくフィリアとかいうガキといい、随分と舐めたガキが出てきやがって・・・! ここは大人の恐ろしさたっぷり思い知らせてやる!行くぜヤロー共!!」

「「「おう!」」」

(って、一度に4人がかりで突っ込むのがアンタのいう大人らしさ!?)

緊急事態のため仕方がないとはわかりつつ、つい心の中で突っ込んでしまったアスナ。しかし、この大人を自称するモモタロスたちは・・・

ズシャアアアア

「ぬおっ!?」
「あてっ!」
「ウオッ!」

「モモタロスさん!?」
「役立たず・・・・」

光の球になって良太郎の体を奪い返そうとしたモモタロスたちであったが、憑依力で大きく上をゆくリュウタロスに弾き飛ばされてしまった。
そんな彼ら三人に対し、ネギは心配をし、フィリアは罵った。
そう、彼ら三人に対して・・・

「! 待ってください!まだ残っています!」

刹那がそう言って指差した先には二つの意思がぶつかり合い動きが鈍くなった電王がいた。

「アレ・・・?しぶといねキミ・・・」

「貴様のような小童に負けてたまるかでござる!」

「ワカマルスさん!」
「ムッツリ!アイツへばりついてやがったのか!」

そう、吹き飛ばされたモモ・ウラ・キンとは別に、ワカマルスだけが、なんとか弾き飛ばされず、良太郎の体内でリュウタロスを止めていたのである。

「ぐぬぬ・・・ぶ、武士にとって・・・主を討たれる以上の屈辱があってたまるか・・・! 例えこの身が朽ち果てようと殿を守ってみせる!」

そう言って必死に電王の動きをとめるワカマルス、それでも憑依力で劣るため追い出すことはできないものの、良太郎への忠誠心と根性でなんとか動きを止めることだけは出来ていた。

「エライ、ワカマルス! 待ってて、今のうちにベルトを外してとりあえず良太郎をふんじばるから! 刹那さん!」

「ええ!」

そう言ってどこから用意したのか縄をもって二人で電王に近づくアスナと刹那。今の電王ならベルトを外し変身を解除させるのも容易だ。

<ぐぐ・・・い、いそいでくだされ二人とも・・・正直、もうもたぬ・・・>

「すごいね鳥さん、でも僕知ってるよ?鳥さん弱点・・えい!」

ビリッ!

「キャッ!」

そう言って力を高め、一瞬だけ自由を取り戻した電王はその一瞬アスナと刹那の上着を破いた。

ブチッ

<む・・・ね・ん・・・>

シュウウウン・・・

モロに下着姿を見てしまい鼻血を吹いて離れてしまうワカマルス、最後の踏ん張りが効かなかった・・・
ちなみにこの時、ワカマルスは憑依していたわけではないので良太郎の体が鼻血を出すことはなかった・・・。

「やっぱり役立たず・・・」
「テメー、このムッツリ! こんな時まで鼻血だしやがってバカヤロー!」

「め・・・めぇんぼくないでごじゃりゅ~~~・・・」

「この!こうなったら力づくで・・・」
「仕方ありません!」

そう言って拳と刃を電王に向けるアスナと刹那だが・・・

ガシッ!ガシッ!

「「なっ!」」

「無駄だって」

二人の右手を握りそのまま持ち上げる電王

「アスナさん!」

「やばいよフィリア!どうしよう!?」

「・・・ウィル、リンディン・・パパの体と・・・ついでにあのおばさんたちを傷つけないであのイマジンを追い出す方法ある?」

「む、無茶言ううなよ・・・あんなん殺す気満々でいっても勝てる気がしねえよ・・・」

「く・・・変身した状態じゃ私もはがすことはできない・・・」

どうすることもできない状況に奥歯を噛み締めるフィリア。まさに絶体絶命である!

「この!この!」

ゲシッ!

必死の抵抗と持ち上げられながらも電王の体に蹴りを入れるアスナ
しかし、当然通用もしない。そんな彼女は最後の頼みの綱とばかりに叫んだ

「ちょっと良太郎!アンタいつまでこんなクソガキに体預けるのよ!? いい加減起きなさいよバカ! いつものわけわかんない根性はどうしたのよ!?」

必死に叫ぶ心からの言葉、今までなんだかんだ言って大事な時には立ち上がる良太郎に、突然出てきたわけのわからない奴に負けないでほしい。そう言った願いを込めて・・・
だが、一つだけアスナは誤解していた。

「無駄だって言ってるでしょ?良太郎はもう・・・<ダメだ!>えっ?」

彼が本当に心からその力を発揮する時は・・・

<その手を離して!・・その娘を・・その娘たちだけは傷つけさせない!!>

いつも自分という存在がいたことに・・・

ドサッ!

掴んでいた手の力を弱め、アスナと刹那を落とす電王、先ほどのワカマルスの時のように動きを鈍くした。

「りょ・・良太郎なの・・・・?」

「う・・うん、早く・・・ベルトを・・」

アスナの問いかけにいつもの優しい声で答える良太郎、少なくともいまこの瞬間、人格は良太郎に戻っていた。

「ハハッ、すげーなお前の親父さんは、愛の勝利ってやつ・・ってむぎゃ!?」

余計な一言を言ってしまったウィルを踏み潰すフィリア。その瞳には嫉妬の炎がメラメラ燃えていた。

「愛じゃない・・・パパがすごいだけ・・・余計なこという座布団にするわよ?」

「お・・お許しくださいご主人様・・・」

それはともかくとして、このまま変身を解除させればひとまずは、とそう思ったとき!

「ひゃああ! なんでこんなめちゃくちゃになっとるん!? ってアスナにせっちゃん! それに・・・もしかして良太郎君!?」

爆発音を聞きつけたこのかが遅れて駆けつける。
メチャクチャになった式場には、珍しく全員外に出てきているタローズや見たことのない電王の姿などを見てさっぱり状況をつかめないといった顔をしていた。
このこのかの登場が、消えかけの炎に思わぬバックドラフト現象をもたらすことになる・・・・

シュウウウン・・・

「お姉ちゃんだ! やっと見つけた!」

「なっ!? また戻っちゃったの!?」
「それより今、お姉ちゃんってまさか・・・」

再び良太郎の体を支配したリュウタロスはそのまま一目散にこのかのもとに向かった。

「このかお姉ちゃん♪」

「ひゃっ!え、えーと・・はじめまして? うちのこと知っとるん?」

「うん♪ ずっとお話したかったんだ~。でもここ、なんかつまんないし、一緒に行こッ♪」

パチン♪

ブオオオオン!

電王が指を鳴らすと何処からとも泣くマシンデンバードが現れた。

「さっ、乗って、大丈夫! 僕はお姉ちゃんと二人きりになりたいだけだから」

「う、うん・・・」

相変わらず状況がさっぱり読めないが取りあえず言われるがままマシンデンバードの後部に乗るこのか

「ちょっ・・ちょっとアンタ・・「バイバ~イ♪」」

ブオオオオン!

そのまま二人を乗せて走り去るマシンデンバード
電王のそのあまりにも突拍子のない行動にしば思考がとまる一同だったが・・・

「・・って固まってる場合じゃなかった!追うわよ皆!」

一番最初に我に返ったハナの言葉に目を覚ますネギたち!
こうして消えた良太郎捜索は再開される。
何気に、契約者を連れて逃走中のモンキーイマジンの存在を忘れて・・(というか気づいていなかった)

果たして良太郎は無事元に戻ることが出来るのだろうか?
そして、このクレイジードラゴンの正体は一体?

・・・・・続く・・・・・

おまけ
【デンマギファイル】
ナイトイマジン・・・2003年の現代にやってきた未来人のエネルギー体が栗田霧乃が思い描く騎士のイメージによってこの世に現出した姿。霧乃の「良太郎と卒業したかった」という願いを叶え過去に飛ぶことを目的としている。
ソードモードのデンガッシャーソードモードと同等の切れ味をもつロングソードを装備し、西洋剣術を使い戦う。その技は一般レベルで言えばかなりのもの。
また、そのアーマーは強固で電王の中でもパワーの欠けるロッドフォームやスピアーフォームでは傷つけられない。
霧乃の望みを良太郎が元のところへもどす=今住んでいる家を壊すという形で叶えようとし、過去へ飛ぶことに成功。東京駅を火の海にして過去を変えようとしたが、電王の4フォームの力の前に圧倒されスピアーフォームのスピニングクロスを受け敗北した。
詳しいことは分からないが他のイマジンよりも過去を変えたいという気持ちが人一倍強いらしく、むやみやたらと破壊活動を行わず、どうすれば効率よく確実に未来を変えることが出来るかを考え行動。
その未来を変えようとする溢れんばかりの執念からリターナー・インディグネイションとして蘇った。

ナイトイマジンはDRTさんのオリフォーム用のイマジン“ナイトス”を参考にしました。ありがとうございます。

仮面ライダーDEN-O-MAGI 第43話 癒しの姫君とドラゴンプリンス

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