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第43話 癒しの姫君とドラゴンプリンス 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:06/24-16:53 No.2594
2003年4月6日 日曜日 午後3時
「全く・・・何処行っちゃったのよ、良太郎・・・」
「モモタロスさんたちにも感知できないんですか?」
「ああ、あのガキ完全に閉め出しやがった!」
マシンデンバードに乗ってこのかと共に去っていった良太郎=リュウタロスを探し回るネギたち。しかし、当然数百キロで走り去ったデンバードの行方などわかるはずがなく、途方に暮れていた。
「良太郎もそうだけど、このかちゃんのお見合い相手についたイマジンも心配ね・・・まあ、契約者を殺すなんてことはありえネいけど・・・」
「契約者を殺すと確か憑いてるイマジンも死んじゃうんですよね?」
学園長から聞いたモンキーイマジンの存在も危惧するハナにネギはふと疑問を感じた。というのも・・・
「でも、それっておかしいですよね。あの良太郎さんについたイマジンは良太郎さんを倒すって・・・」
「そうよね・・・それにもう一つ、あいつが何時憑いたかってことも・・・」
「ああ~もう!一体どうなってんのよ!」
様々な疑問が飛び交い混乱する一同、そんな彼らに意外な朗報が届いた。
♪~~♪~~
鳴り響くアスナの携帯、その相手は今まさに探している相手の一人・・・
「このかからだ!」
ピッ
「あっ、もしもしアスナ~」
慌てて電話をとるアスナ、するとそこからは予想に反し、呑気な声で応答するこのかの声が聞こえた。
「このか! 今どこ!? ていうか、アンタ大丈夫!?」
「全然平気やで。あの後、近場の公園で止まってリュウ君とお話しとったんよ。今はリュウ君も寝とるから安心や。」
「う~ん・・おねえちゃん・・・ムニャ・・」
公園のベンチで話すこのかの膝の上で気持ちよさそうに眠るリュウタロス=R良太郎
「リュウ君!? な、なんだか良く分からないけど、詳しい場所教えて! 迎えにいくから」
「あっ、それはちょっとやめたほうがええと思うんよ。リュウ君から大体の話聞いたから、アスナたちは食堂車で待っとって。あそこからなら良太郎君の状況もわかるやろ?」
「わ、わかったわ・・・何かあったらすぐ駆けつけるから!」
「そんなに心配せえへんで大丈夫やて。リュウ君はちょっとヤンチャなだけなんやから」
そう言って一旦電話を切るこのか。その声からは少なくとも彼女がR良太郎に何の危害も加えられていないことを感じさせる。
「一体どうなってんの?」
悪魔のような強さと残酷さを持ちながらこのかには悪い子じゃないといわれるリュウタロス。
今まで以上に奇怪な性格のイマジンの出現にアスナは首を傾けた。
・・・・・・
10分後・デンライナー食堂車内
「このかから聞いた話を総合すると、あのリュウタロスとか言う奴はウラが良太郎の身体に入った時に同時に入ってきたらしいのよ」
「ええっ!? じゃあ、もう一月以上ずっと中に?」
「この僕をエサに使うなんてとんでもないやつだね~」
このかと再び連絡を取り、聞いた情報を説明するアスナ。
ちなみにココから分かる良太郎たちの様子からは、このかに膝枕され眠っているR良太郎が映っている。
(お、お嬢様の膝枕・・・)
(パパ・・・・)
顔を真っ赤にする刹那と、このかに対し言い知れぬ殺意を抱くフィリア。
「それで、良太郎の命を狙ってるって言うのは!?」
一番の問題点を聞くハナ。その質問にアスナは困ったような顔をする。
「それが・・・よくわかんないらしいんです」
「よく分からない?」
ハイ、と言うとアスナはこのかに聞いた話をそのまま説明した。
「このかの話だと『頭の中に聞こえてくる声が、良太郎をやっつけたら“時刻の列車”の車掌にしてくれるって言ってたから』って・・・」
「車掌!?」
「頭の中の声って・・・?」
車掌という単語に驚くハナと、頭の中に聞こえるという言葉に疑問を感じるネギ。
「ああ、それだったら多分、イマジン全員に聞こえてくる奴だね。僕もコッチへ来た時に聞いたよ。」
「そういやそんなの聞こえたな。ま、ロクに聞いちゃいなかったけど」
「俺も寝とったからよう覚えてへんな~」
「アンタたちってホントそろいも揃って・・・オホン! でも、当分はやっつけないって言ってるのよ。『お姉ちゃんが泣くから』って・・」
「「「「お姉ちゃん!?」」」」」
「それはお嬢様のことですか!?」
「うん、あと愛理さんらしいよ・・・・」
呆れ口調で話すアスナ、このかからの報告をそのまま皆に説明しているのだが、正直説明している当人もなにがなにやら・・・
良太郎に憑依しているにもかかわらずその命を狙い、しかし、このかと愛理のために当分はそれをしないと言うリュウタロス。彼の性格はいわば・・・
「善悪の分別がつかず、ただ好きか嫌いかが物事の優先順位に入る子供・・・・それも誰よりも強大な力をもっているいから制御不能な・・・・」
フィリアの的確な表現に納得する一同。そしてその子供を制御できるのは・・・・
「つまりよお・・、そのリュウタとかいうクソガキを止められるのはこのかだけっつうことか?」
「そうみたいね。起きたらこのかがなんとか良太郎から出て行くよう説得するみたいだけど・・あっ!アイツ起きた!」
画面を見ると、このかの膝で眠っていたR良太郎が目を覚ました。
・・・・・
同時刻・良太郎とこのかがいる公園
「う~ん、良く寝た・・あっ!おはよう、このかお姉ちゃん♪ もうお話終わったの?」
「おはようさんリュウ君♪ さっきは色々質問に答えてくれてありがとな」
「ううん、何でも言ってよ! お姉ちゃん♪」
・・・・・
甘えん坊の子供のようにR良太郎はこのかに懐く。それを画面越しに見ているアスナたちは、先程とのあまりにも異なる印象の違いに唖然とした。
「ま、まんまガキね・・・」
「と、とにかく、あのリュウタロスさん?がどうなるかはこのかさんに掛かってるんですよね・・・」
「ああ。頼むぜ~、このか~!」
一同は事態を解決できる唯一の希望であるこのかに全てをかける。
・・・・・
「ねえこのかお姉ちゃん? お腹空いてない? あっちでアイス売ってたから買ってくるね~」
おしゃべりをしている最中、R良太郎の目に公園で止まっている車のアイスクリーム屋が目に入った。
そして、このかに喜んでもらおうとアイスを二つ注文するR良太郎。
「おじさ~ん、ソフトクリーム二つね」
「は~い、5百円ね」
R良太郎の注文に気前よく答える店員の男性、しかしR良太郎は財布を見て気づいていしまった。
「あれ? お金入ってないや・・・おじさんそれタダにしてくれない?」
「お、おいおい、お客さん。さすがにそれは・・・」
パチン♪
(!)
無茶な注文をするR良太郎に困る店員だが、R良太郎の鳴らした指の音を聞くと目が虚ろになり・・・
「いいよね?」
「よろこんで!」
お金も貰わず素直にアイスを渡してしまった!
「リュウ君。人、操れるん!?」
その様を見ていたこのかが慌てて駆け寄った。
「うん! あんまり難しいお願いはできないんだけど、一緒に踊ってとかコレ頂戴とかだったら。スゴイ?」
驚異的な能力を子供のように自慢げに離すR良太郎、しかしこのかはそんなR良太郎を誉めず、逆にこういった。
「あかんよ、リュウ君。すみません、お金はここ置いときますね」
財布から5百円玉を出し、それをカウンターに置いたこのかは慌ててその場をR良太郎を連れて逃げた。
「お姉ちゃん?」
何故払う必要のないお金を払ったのか?何故怒ったのか? その理由が全く分からないといった様子のR良太郎にこのかはキチンと説明する。
「ええか、リュウ君。例え人を操れても、お金も払わずに物を貰ったり、操って人の物を取ったりしたらいけないんや。 そんな子はウチも愛理さんもきっとキライやで?」
「ええっ!? お姉ちゃんたちが!!? ごめんなさい! もうしないからキライにならないで!!」
このかの言葉に泣きそうになりながら慌てるR良太郎。他の者に対しては『答えは聞いてない』と一蹴する彼が、驚くほど素直になっていた。
そして、そんなR良太郎の様子を見て、このかは内心、可愛いと思っていたりする。
「うんうん。分かったんならええよ。もうしないんやったら、ウチも怒らないし。アイスもおいしいし。一緒に食べよ」
「うん♪」
シュンとなったR良太郎に許しを出すこのか。その言葉にR良太郎は再び元気を取り戻し、このかの隣に座ってアイスを食べる。その光景はデート・・・というには、彼氏の方が幼すぎる風に見えるが、このかは嬉しそうであった。
「ねえねえ、他にはこのかお姉ちゃんってどんなのが好き? 僕、もっとお姉ちゃん達に好きになってもらいたいな~」
より好きになって甘えさせてほしいという願いからこのかに質問をするR良太郎。これはまさにこのかたちにとって絶好のチャンスだった!
「う~ん・・・、やっぱ“いい子”が好きやな~」
「いい子?」
「うん、いっつも自分のことより回りの事を考えて、自分が酷い目にあっても誰かに当たらない・・・。そんで、自分がやらなきゃいけないと思ったら、どんなにつらくてもそれをやり遂げようとする。そんな心が強くて、後、女の子にも優しい子やな! 好きな子やなくても・・・女の子を絶対いじめたり泣かせたりしない子で」
まるで、誰か例えがいるように語るこのか。R良太郎はその話をまじめに聞いていた。
「分かったよ! じゃあ、僕も優しくて強い奴になる! だから好きになってくれるよね?」
「もちろん♪ せやったら早速ウチのお願い聞いてくれるかな、リュウ君?」
「うん!何でも言って!」
「良太郎君に身体返してあげてくれへんかな~? 良太郎君がそのままやと皆、心配なんよ」
「分かった!じゃあ僕、中に戻るね」
このかのお願いをリュウタロスはあっさり聞き入れる。
「うん、ありがとリュウ君♪」
そんな素直なR良太郎の頭をこのかは優しく撫でる。その優しい手の感触をR良太郎は犬のように嬉しそうに目を細めた。
「えへへ~、お姉ちゃ~ん・・・・“シュウウウン・・・”・・やっと・・・戻れた・・・」
「お帰り、良太郎君♪」
リュウタロスが身体の奥深くに再び戻り、ようやく自由を手に入れ戻った良太郎。
ここまで自分の身体の自由が利かなかったことは初めてで、良太郎は心身ともにぐったりしていた。
・・・・・
「このかさん、スゴッ!」
「我々が総出でかかっても止められなかったあのイマジンを・・・さすがはお嬢様・・・」
一同があれだけ苦戦し、打つ手がない状況まで追い込んだリュウタロスをあっさり引っ込ませ、なおかつ、最低限のストッパーを設置したこのか。その巧みな話術には、将来大物になりそうな雰囲気を感じさせる・・・
(・・・・・・)
喜ぶ一同だったが、そんな中、機嫌を悪くする人物が一人。フィリアである。
理由は当然、先程このかが言った好きな人物像のことだ・・・。
「そんなに深刻な顔するなってフィリア~、おめーのパパは気づいてねーって!」
「そうそう!どっち道、脈ないんだしさ~。これを機会にいい加減あきらめ・・「五月蠅い!」」
「「むぎゃ!」」
励ましの声を掛けている(つもり)のリンディンとウィルを、フィリアは躊躇なく踏みつける。
彼女のこのかを見つめる瞳は以前、アスナに向けていたものに近い、執念の炎が燃え盛っていた。
ちなみにあの、このかの発言から良太郎への好意に気が付いたのは、このデンライナーの中では彼女たちとウラタロス、そしてワカマルスしかいなかった。
(フフ、面白いことになってきたね~)
(姫が殿のことを・・・う~む・・・)
・・・・・
「大丈夫、良太郎君?」
「うん・・・本当に今回はありがとう・・・ハァ・・・」
このかの隣にぐったりと座り込む良太郎。正直、このかがいなければどうなっていたか分からなかったというほど、既にヘトヘトであった。そんな疲れきった良太郎を見てこのかは真剣な顔で答える。
「ううん・・・、良太郎君にはいっつも助けてもらっとるしな・・・。なあ、良太郎君。ウチなあ、ネギ君みたいに魔法使いになろうかなって思っとるんよ。ケガを直したりする専門の」
「えっ?」
このかの突然の決意表明に驚きを隠せない良太郎。そんな良太郎を見ても変わることなく、このかは語る。
「実は皆に内緒でネギ君からこっそり習い始め取るんや。まだ全然、なんも出来へんけど」
「い、何時から!?」
良太郎は焦りながら尋ねる。このかが魔法に気づいたのはまだ一ヶ月前のことだ。
このかは優しい笑顔を見せると、遠くのほうを見る。
「初めたんは。ワカちゃんが来た時くらいからかな? ・・・ほら、あんときはせっちゃんも良太郎君もボロボロやったろ? アレ見ててウチ、なんも出来へん自分がイヤになって・・・せやから、せめてケガを直せるようにって・・・」
「このかちゃん・・・」
このかの話に良太郎は真剣に耳を傾ける。彼の頭の中には、このかがそうやって魔法を習うことで危険なことに巻き込むのではという心配や不安があった。だが、あえてそれは口にせず、彼女の言葉を聞き続けた。
「ホラ、良太郎君も前に言っとったやろ? 『やらなきゃ行けないと思ったらやる。自分に出来ることを』って。せやからウチも自分に出来ることをやりたいなって・・・」
いつも自分を守ってくれる優しく強い少女のため・・・
自分より5歳も年下なのに、夢と目的のため頑張る少年のため・・・
危険を顧みずにトラブルに首を突っ込み、周りに勇気を与える少女のように・・・
そして、望まない戦いに強引に引きずり込まれながら、その運命に抗わず、かつ自分の意思をもって、戦い続ける少年のようになりたい。
このかの目には彼女の周りにいるそんな人たちのようになりたいという強い思いがこもっていた。
「うん・・・ありがとう、一緒に頑張ろうこのかちゃん」
そんな決意を感じた良太郎が出した答え・・・それは『ごめん』でも『ダメだよ』でもなく『ありがとう』。
自分や刹那たちを見て、このかが何かを感じ、悩み、その末に出したやらなきゃいけないこと、それは決して自分が否定していいものではないと感じたからだ。
彼女が自分のことを信頼し、協力してくれるというのなら、その信頼には信頼を持って応えたい。友達として、仲間として・・・
「うん! リュウ君のこともウチがきっちり教育してあげるし、良太郎君が何百回ケガしてもウチが直してあげるえ♪」
「あはは・・・あんまりケガしないようがんばるよ・・・」
・・・・・
「なんか・・・ちょっといい雰囲気じゃない? あの二人」
「そ、そうでしょうか? しかしお嬢様が・・・」
「すみません。このかさんには黙っててといわれてて・・・」
良太郎とこのかの会話を聞き、それぞれに考え込むネギたち。フィリアは相変わらず面白くなさそうにしているが、一同はひとまずの解決に落ち着いた。
しかし、大事なことを忘れている・・・
「クンクン・・・おい、なんか良太郎たちがいるあたりイマジン臭くねーか?」
一番早くその異変に気が付くモモタロス。だが、その脅威はすでに良太郎たちの目の前まで迫っていた!
・・・・・
「「「「「キキィ!!」」」」」
「!! ひゃあ!」
「イマジン!逃げて、このかちゃ・・「ウッキィ!」わあっ!」
ブン!
現れた30体以上のコピーモンキーからとっさにこのかを庇おうとする良太郎。しかし、コピーモンキー達のパワーは強く、簡単に投げ飛ばされてしまう
「良太郎君!」
「ウッキィ!」
ガバッ!
「ひゃあ!」
投げ飛ばされた良太郎のもとに駆け寄ろうとするこのかを、コピーモンキーの一体が攫う。
シュッ!
そのままこのかを担いだコピーモンキーはその場を去り、残りのものはその行く手を阻むように良太郎を囲んだ。
・・・・・
「しまった! あのイマジン、まだ契約を諦めてなかったんだ!」
「す、スゴイ数のイマジンに囲まれてますけど!?」
「くっ・・・、ネギ先生は学園長に連絡を取って良太郎さんに応援を! 私はあのサルを追いかけます! モモタロス! 匂いを感知して場所を探してください!」
「まって! 私も行く!!」
このかが攫われたことに怒りを顕にする刹那。アスナも同様の気持ちでついていくと言い出す。
・・・・・
「このかちゃん・・・」
目の前で連れ去られるこのか。その時、再び“悪魔”が目を覚ました。
シュウウン・・・
「・・・・ねえ、お姉ちゃんをどうして攫ったの? おサルさん・・・」
嵐の前の静けさか。
R良太郎は恐ろしいほど静かな口調でコピーモンキーに尋ねる。
「キキィ、俺たちの契約者はあの娘との結婚を望んでいる。だから、とりあえず無理矢理にでも式をあげちまおうとおもったのさ!」
「フーン・・・でも、お姉ちゃんはあいつのこと好きじゃないよ? このかお姉ちゃんが好きなのは僕なんだから・・・」
「フン、あの娘の意思など関係ねーな! 無理矢理にでも愛を誓わせれば、契約完了だ!」
余裕を見せるコピーイマジンたち。そんな彼らの言葉を聞きながらR良太郎は黙ってベルトを取り出す。
「そっか・・・じゃあお前ら、お姉ちゃんがキライな女の子にやさしくない奴らなんだ・・・・」
コピーモンキーが聞き取れないほど小さな声で呟くとR良太郎はベルトを装填、パスをかざす。
「じゃあ、僕もお前らに酷いことするけどいいよね? 変身・・・」
ピッ、
<GUN FORM>
カシャン
ファアアン
ガシャン!
「じゃあ、いくよ?」
「「「「「キ・・キィ!」」」」」
静かに・・・そして凄まじい怒りをもって変身した電王!
そのプレッシャーを本能で感じたのか、コピーモンキーたちも怯えている。
ガシャン
ヴィイイイン!
「答えは聞かないけどね!!!」
ドゴドゴドゴドゴーーーーーン!!!!
・・・・・
数分後
「こっちだよタカミチ!」
「ああ」
杖に乗って公園に向かうネギとそれと同等のスピードで走る高畑。あの後、急いで学園長に連絡をいれ直ぐに駆けつけられる戦力の中で最も能力の高い高畑が駆けつけたのだ。
「30体近くのイマジンがいたからいくら良太郎さんでも・・・」
「わかってる、急ごう」
電王の身を案じスピードを上げる二人。だが、二人が駆けつけたときには既にコピーモンキーも電王も居なく・・
「こ、これは・・・・」
「ウソ・・・」
駆けつけた現場を見て二人は愕然とする。
電王がコピーモンキーと戦い始めて10分少々。
その僅かの間に、公園は・・・正確には公園“だった場所”は、焦土と化し、地面にはコピーモンキーの死骸とも言える砂とそれを踏みつけて走り去ったバイクのタイヤの跡だけが残っていた・・・。
・・・・・続く・・・・・
おまけ
【デンマギファイル】
フィリア・ナターシャ・・・黄金のライダーチケット<VIPチケット>を持つデンライナーの乗客であり、特異点の“魔法使い”。そして二体のイマジンを憑依させた人形を自在に操る“人形使い”でもある。
赤い髪と緑色の瞳をし、黒いゴスロリ服に身を包む『10歳の姿』と白いドレスに身を包む『20歳の女性の姿』をもっている。
二体のイマジン“リンディン”と“ウィル”と契約し、戦闘時は自らの身体に憑依させて戦う(ただし戦闘能力はあくまでM良太郎と同程度、並の魔法剣士は楽勝だが、イマジン相手には少し力不足)。
また、あまり使わないが西洋魔術にも精通しており、その魔力量は未知数だが相当なものらしい・・・。
その正体や何故チケットを持っているのかなど謎多き少女だが、今から20年程度先の未来から来たらしく、未来の良太郎のことを知ってようだ、
彼のことを父のように慕っているが、反面、彼と愛理以外に対しては恐ろしく冷たい“サディスティックガール”へと変貌し、主にモモタロスやウィルに折檻する。
アスナとネギに対しては特別な嫌悪を抱いている。
普段は10歳の姿でミルクディッパーに出入りをし、アイスクリームを食べながらアスナや刹那をいびっている。
本来の両親は良太郎の知り合いということ以外不明だが、本人はあまり快く思っておらず「自分の父親は良太郎、・・・できれば将来の旦那も良太郎がいいと考えてる」とのこと。
大分変わってしまいましたが、名前と人形使いというアイデアはDRTさんのフェイト・ナターシャからいただきました。ありがとうございます!
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