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第47話 新たなトラブル発生!・・・カモ? 投稿者:仮面ライダーマンティス 投稿日:07/01-17:00 No.2623
2003年4月9日水曜日・アスナとこのかの部屋
「ホラ!アンタ先生なんだから遅刻してどうすんのよ!いいからおきなさい」
「ゴホッ、ゴホッ・・す、すいません。なんかカゼ引いたみたいで・・」
そう言ってわざとらしいせきをしながらアスナの布団からでようとしないネギ、無論、仮病であるが・・・・
「困りましたね・・・」
「せやなー、ネギ君昨日の話を聞いてからすっかりびびってもうたみたいで・・・」
もうすでに8時を過ぎており、いつも一緒に登校する刹那や良太郎も部屋に上がって待っていた。
「ところで、なんでネギ君はアスナちゃんのベッドの中にいるの?」
「ああ、ネギ君なんか一人じゃ眠れないみたいでな、良くアスナの布団に忍び込んで一緒に寝とるんよ。」
「ええっ!?(ガーン)」
その言葉に朝からショックを受ける良太郎、10歳の子供とは言え、好きな女の子と一緒に寝ている男がいるのはちょっとショックだった。
「最初はアスナも怒っとったんやけどなあ、最近は満更でもないみたいやな~?」
「そ、そうなんだ・・・・」
そんな落ち込み気味な良太郎に追い討ちをかけるこのか、しゅんとなった良太郎を見ながら心の中でガッツポーズしているのはいうまでもない・・・
「アンタたちさっきから何バカなこと言ってんのよ!皆手伝って、コイツひっぺがして着替えさせるから!」
ガバッ!
「あ~~ん、パンツだけは許してくださ~~~!」
・・・・・
数分後・中等部校舎の下駄箱
「ホラ、アンタは職員室で授業の準備があるんでしょ?とっとといってきなさい!」
「うう、廊下でエヴァンジェリンさんにあったらどうするんですか?」
「昼間は平気なんでしょ?」
結局、アスナにかつがれ強制的に登校させられたネギは渋々一人で職員室に向かう。その足取りは重たく、登校拒否気味の小学生のようであった。
「・・・けど、ちょっと心配だよね・・・」
ネギがさっていった後に良太郎はそう言い、皆もコクリと肯いた。
「まあ確かに、命狙われてるっていうのはわりとヘビーよね・・・ってソレ言ったらアンタもでしょうが!しかも二人に!」
「「あっ!」」
そんなアスナのツッコミにこのかと刹那もポンと手を叩き思い出した。
ネギのあまりのビビりっぷりとなんでもないようにしている良太郎からすっかり忘れていたが、良太郎もまたバリバリに命を狙われていたのだ。ソレも常に身体の中に住み着いている暴走イマジンや殺る気満々の吸血鬼と豪華絢爛なメンバーに、ハッキリ言って状況はネギよりヤヴァイ・・・
「うん・・けど、リュウタロスは姉さんやこのかちゃんがいればなんとかなるし、それに僕もキンタロスの言うように、エヴァンジェリンさんたちがそんなに悪い人たちには思えないから・・・」
「ハァ・・・アンタのその変な度胸とノーテンキさ、アイツに分けてほしいわ・・・」
そう言って溜息をつくアスナ、どうやら彼女はネギに比べ、良太郎のことはほとんど心配していないようだ。というか、あまり心配する必要がないと感じている。
「フフ、朝から人の話で随分と盛り上がっているようだな?」
「おはようございます。野上さん、神楽坂さん、近衛さん、桜咲さん」
そんな廊下で話込んでいるうちにエヴァと茶々丸が現れた。
「あんたたち・・・」
「フフ、そう警戒するな。聞いたんだろ?満月までは何もしないさ。まあ、もっともぼーやがパートナーを見つけて先手を打つなら話は別だがな?」
「パートナー?」
聞きなれない単語に耳を傾ける良太郎
「“魔法使いの従者”、詠唱中は完全に無防備ななる魔法使いの時に剣、時に盾となってささえる戦いの道具、まさかお前達がそうなのか?」
「ハア?」
「フン、ま・お前らの中じゃせいぜい茶々丸とわたりあえるのは刹那くらいなもんか・・・一ついっとくが今後ぼーやの手伝いをするというなら最低限度の手加減しかせんぞ?」
そう言ってその場を通り過ぎようとするエヴァと茶々丸、ちなみにその方向は教室ではない。
シュウウン・・・
「ちょっと待てそこのチビ!」
「何?」
と、そんなエヴァの態度に我慢できなくなって表れるM良太郎!
エヴァは昨晩のように再び豹変した良太郎に少し驚いた。
「よく聞けてめーら、俺は前振りはキレーだから単刀直入に言うがそっちこそネギやこいつらちょっかいだしてみろ?女だからって容赦は・・・<モモタロスストップ!>」
シュウウウン・・・
突然の憑依を思わず許してしまったがスグに戻る良太郎
「・・・貴様、昨日といい今といい、何か自分以外の意思が身体の中に存在しているな?」
「え、・・・う、うん、ちょっと色々あって・・・」
うっかり自分の秘密を悟られてしまった。良太郎、電王であることはまだバレていないようなので、そこらへんのことは曖昧に答えた。
「フン、そんな呪われた状態で人の心配をするなどお人よしを通り越して愚かだな。どの道貴様は魔力が戻ったら殺すつもりだ。せいぜい首を洗って待って・・「それはできないよ。」・・・何?」
「キミが悪い子じゃないとは思うけど、それでもキミやネギ君のことを放っては置けない、最後まで付き合うつもりだし、もしネギ君が求めるなら、出来る範囲で力にもなる・・・・知って関わって、その後しらんぷりなんてできないから・・・」
先程とは違い、確固たる自分の意思をハッキリ答える良太郎、宣戦布告とは全く違う内容だが、そのハッキリとした思いが込められた言葉にエヴァは少し気後れした。
「クッ・・・サルにも劣る魔力しか持ち合わせていない小僧が図に乗る・・・“グギュルルル・・・・”うっ!」
「マスター!」
離している最中、突然おなかを苦しそうにするエヴァ、茶々丸が慌てて抱きかかえる。
「ど、どうしたのよ急に?」
「ぐ・・・そいつのせいだ・・」
突然のことに首を傾げるアスナたちにエヴァは恨めしそうな目で良太郎を見ながら言った。
「えっ、僕?」
「実はマスターは昨晩野上さんの血を吸ってからというもの体調がすぐれなくて、今朝から腹痛で苦しんでおられます。」
「それだけじゃない!今朝からタンスの角に足の小指をぶつけるわ、何もない廊下で転ぶわ、校庭でボールにぶつかるわでロクな目にあわん!」
そうして泣きそうになりながら昨晩からの不幸な出来事を語るエヴァンジェリン
「すみませんがこれでは授業になりません。私とマスターは保健室にいるとお伝えください」
「わ、わかったわ・・・」
「くっ・・・今日は屋上でサボろうと思ったのにこれというのも・・・野上良太郎!3回は殺すからな!」
と、捨て台詞をはきながら茶々丸におんぶされ保健室に向かうエヴァであった・・・
「・・・良太郎君の血を飲んで不幸もうつったんかね?」
「さ、さあ・・・」
「ていうーか、あんたってまさに骨の髄まで不幸なのね・・・」
吸血鬼さえ酷い目にあわせる良太郎の血、ある意味恐ろしい(本人にとっても)
・・・・・
10分後・3-A教室にて英語の授業
エヴァと茶々丸が教室にいないことを残し、授業は通常通り始められたが、それでも根本的な問題が解決していないため、ネギは授業にも身が入らずボーッと教室を眺めていた。
(ハァ・・・よわったなあ・・やっぱり魔法使いにはパートナーが必要なんだ・・・早く何とかしないと・・・」
そう思いながらボーッとクラスの女子を見つめるネギ、そんな10歳にしては哀愁漂うその顔を心配する者、可愛いと思う者、胸をキュンとさせる者などさまざまな者がいた。そして教室の外にも・・・
「・・・・ヘタレ」
隣の校舎の屋上から双眼鏡で3-Aの教室を覗き見するフィリア
「ヘタレってお前・・・あいつはまだ10歳なんだぜ?つーかこの件には首つっこまねーんじゃなかったのか?」
「別に・・・ただ私はパパの様子を見てるだけ、貧血大丈夫かとか、クラスのオバンに誘惑されてないかとか・・・クス、やっぱり若い頃のパパも未来と同じくらい素敵・・・あのうつろな瞳とかが特に・・」
頭をクラクラさせながらなんとかノートをとる良太郎をうっとりしながら見つめるフィリア、ちなみにこのストー・・もとい、フィリアによるこの彼の観察は以前から計画されていたものであり、今後も続ける気まんまんである。
「いや、あれは普通に疲労がたまってんだろ?つーか、お前のパパ、未来でもしょっちゅうあんなふうなのか!?全然体質改善されてねーな!」
「ネーネー、フィリアはあの子とマスターが戦った時はどっちを応援するの~?」
そんなちょっと危ない10歳姿のご主人様に的確なツッコミを入れるウィルと何も考えていないノーテンキなリンディン、前者の苦労がしのばれる・・・
「・・・・気持ち的には、あの人とマスターなら全面的にマスターの応援、でも万が一、パパに手を出すなら、全面的にマスターの敵」
「ハッキリしてんな~、けどあの人は師匠なんだろ?」
「クス・・・私はこれから十数年後あの人に『貴様ならあのバカ弟子と違い正真正銘悪の大魔王になれる!うれしいぞ我が愛弟子よ』っていわれたのよ?その私が師匠だからって手加減すると思う?」
クスクスと笑みを浮かべるフィリア、師の教育の賜物と言える・・・
「お、おっかねえな・・・でも、大魔王になったらパパもほんとの親父さんたちも泣くぜおい?」
「いいのよ・・・あっちにもどったら5年後に魔王デビューしてそっこークソ親父たちをやっつけて頂点に君臨して、パパと結婚して引退するから・・・」
「魔王になってヒーローと結婚!?すごい人生設計だね・・・」
「つーか、『アイドルやった後、実業家の彼と結婚して引退します♪』とかいう一昔前の女の子の夢みたいだな・・・歪んでるけど・・・」
良太郎を見てはうっとりと微笑む彼女をみながら、二人の従者は本気でこのマスターのことを心配した。
その頃良太郎はどこからか視線のようなものを感じ、寒気がしたという・・・
・・・・・
其の頃、学園と外の土地を隔てる学園結界の傍で一人の・・・いや、一匹の小動物が侵入しようとしていた。
「う~む、結界か~弱ったな・・何せ正規のルートできたわけじゃねーから、見つかるとマズイんだよな・・・・」
そう言って頭をポリポリとかきながら途方に暮れる白いフェレット、彼の名はアルベール・カモミール、とある事情によって故郷を離れ、恩人であるネギを尋ね遠路はるばるやってきたオコジョ妖精だ。
シュウウウウン・・・
ザアアアア・・・
そんな立ち往生しているカモの小さな背中に光の球が憑いた!
「ここに入りたいのか?」
「へっ?ってぎゃあああ!」
突然聞こえた背後からの野太い声に振り返ると、そこには鴨をイメージしたイマジン=ダックイマジンがいた。
今まで見たことのない、というかぶっちゃけ化物の登場に絶叫するカモ、そんなカモを無視し、ダックイマジンは野太い声で話を進めた。完全に願いを聞く前の不完全体ではあるが・・・
「お前の望みを言え、どんな望みも叶えてやるぞ?」
「え、ええと望みっすか・・・?そ、その・・」
「早く言え!言わなければずっと付きまとうぞ?」
「ひっ・・・ひ~!言います言います!オ、オレッチの望みはーーー」
半べそをかきながら望みを離すカモ
「分かった・・・・すぐにかなえてやるからおとなしくしていろ。それとこれは俺からのサービスだ」
ポイッ!
「ヘギャ!」
そう言ってカモを掴み学園の敷地内に投げ捨てるダックイマジン、乱暴な扱いをされ、気を失うカモ、そんな彼をほっといてダックイマジンもまた学園内へと向かった。
その2時間後・・・・
「ん?オレッちは一体・・・?」
吹き飛ばされたショックか恐怖が強すぎたせいかダックイマジンのことをすっかり忘れたカモは、そのまま学園内に入っていった。
・・・・・
放課後
「えっ?ネギを励ます会?」
「うん、パルたちに誘われてなあ、今日一日ネギ君元気なかったやろ?せやからこれからネギ君を大浴場へ連れ込んで、皆で励まそうゆうんらしいんや。アスナたちも来る?」
「どんな励ましよソレ・・・・遠慮しとくわ。この後愛理さんとこでバイトあるし・・・」
「わ、私はどうしましょう・・・お嬢様がいかれるというなら・・」
「ぼ、僕はやめとこうかな・・・」
何を考えているか分からない趣旨で行われる謎の会にわりとノリノリなこのかとは対照的なアスナと目のやり場に困るといったかんじの良太郎と刹那であった。
ちなみに今、デンライナー内では、その様子を妄想して倒れるワカマルスと「是非僕も!」と言って良太郎の所に向かおうとするウラタロスとハナの壮絶な戦いがあったのは言うまでもない・・・・。
そんな時である
ーーーー姉さんだよ♪姉さんだよ♪姉さんだよ♪ーーー
愛理の声で良太郎の携帯の着ボイスが鳴る。
「あっ!姉さんからだ・・」
ピッ、
「アンタ・・・まだその着信変えてないの?」
野上姉弟のつかっているラブラブのバカップルのような着信に呆れるアスナであった。
「あれ?ウチとせっちゃんも同じのつかってるえ?ね、せっちゃん?」
そう言ってこのかはためしに自分の携帯から刹那の携帯に掛けてみる。
ーーーこのちゃんやで♪このちゃんやで♪このちゃんやで♪ーーー
「ね♪」
「ねってこのか・・・刹那さんまで・・・」
「あっ・・いえその・・お嬢様がどうしてもと・・・」
身近な人間のうち4人も力が抜けるような着信をもっていることにアスナは少しショックを受けるのあった。
「ええっ!?それ大丈夫なの姉さん!」
一方、良太郎は愛理から掛かってきた電話で会話中に思わず驚いていた。
ピッ、
「どうかしたの愛理さん?」
「うん、下着泥棒が入ったんだって・・・」
「「「ええええっ!!?」」」
良太郎のびっくり発言驚く一同、無理もない
「それで、家の下着のほとんどが盗まれちゃったから買ってきて頂戴って・・・」
良太郎が恥ずかしそうにそう言う。
「買ってきてって・・・弟に頼む買い物じゃないわよね?」
「うん・・・ソレで悪いんだけど・・アスナちゃんもついてきてくれないかな?僕一人じゃちょっと・・・」
微妙なお年頃の良太郎にはとても一人で下着を買う度胸なんてない。
「しょうがないわね・・・じゃあ、私らはそのままお店行くからこのかたちはネギんとこいくんでしょ?」
「あっは・・・「せっちゃんは良太郎君たちといくえ」ってお嬢様?」
突然の発言に驚く刹那、このかは彼女の耳元で小声で言った。
「お願いせっちゃん・・・あの二人を二人きりにすんのはあれやから・・・」
「??? は、はあ・・・」
このかの気持ちに気がついていない刹那は、彼女の意図が分からないまま、二人についていくことにした。
・・・・・
数分後・学園内のランジェリーショップ前
ワイワイ
ガヤガヤ
「こ、混んでるね・・・」
平日の夕方で、しかも特にセールがやっているというわけでもないのに、何故かやってきた下着専門店は異常に混んでいた。
とそこへ、
「あれ?アスナたちも下着盗まれちゃったの?」
「朝倉!私達もってどうゆうこと?」
人ごみを掻き分けて良太郎たちのクラスメイト、朝倉和美が出てきた。その手にはメモ帳があり、どうもお客とは違う様子であった。
「それがさあ、なんでも今日の昼間から、ここらへんで下着泥棒がでたんだって!それも累計すると200枚近く盗めれたんだってさ!」
「2・・200枚も!?どこの変態の仕業よ!!???」
「それがさあ、タダの変態の犯行ってわけでもないらしんだわこれが、盗まれたのは女の人だけじゃないのよ。それこそ女物の下着から学園長のふんどしまで!まさに老若男女問わずの犯行!しかも怪物を見たって人もいるのよ!」
(((!!!)))
和美の発言にハッとなる三人、下着という大雑把なカテゴリーのもとに節操なく集めまくる怪物、間違いなくイマジンの犯行だ!
そして、その話を聞いたと同時にあることを思い出した。
「待って、確かこのかたちって今、大浴場にいるんだよね?ということは・・・」
「ウチのクラス半分近くの下着が更衣室におきっぱなしになります・・。」
「行こう!和美ちゃんありがとう!」
「えっ?ちょっ、良太郎君?・・・怪しい」
慌てて店を後にする良太郎たちに違和感を感じる和美であった。
・・・・・・
十数分後・女子寮付近
「大漁大漁・・・しかしうれし・・・イヤイヤ、妙な願いがあったもんだな・・」
風呂敷いっぱいに下着を詰め込み、すたこらさっさと逃げるダックイマジン、ハッキリ言ってちょっと嬉しそうだ。
「「見つけたぜ(わよ)この変態イマジン!でえい!」」
ドゴッ!
「ヌオッ!」
そんな逃走中のダックイマジンに対し、アスナとM良太郎によるだぶるバカレッドキックが炸裂!
「やっぱりアンタたちの仕業ね!ったくスケベなイマジンはウチのエロ亀で間に合ってんのよ!」
「そんなガキんちょ共のパンツなんて追いかけてねーで俺と遊はねーか?変身!」
ピッ、
<SWORD FORM>
カシャン
ファアアアン
ガシャン!
「俺、参上!」
「ム、特異点か!」
カシャン
ヴィイイン!
素早くデンガッシャーをソードモードに組み上げる電王
「へへ、悪いな、仕事の前にちょっと俺の趣味に付き合ってもらうぜ?」
「く・・・人の趣味の邪魔をしといて、ソレを言うか・・・」
「って、アンタそれ契約じゃないの!?」
思わずもらしてしまった本音にツッコミをいれるアスナ、ダックイマジンも思わずしまったという顔をする。
「ち、ちち違うぞ!趣味を兼ねた仕事だ!」
「やっぱり趣味が入ってるじゃねえか!もういい、行くぜ行くぜ行くぜーーーーっ!」
シャキーン!シャキーーーン!
墓穴を掘りまくるダックイマジンにデンガッシャーを叩きつける電王!
「ぐ・・・なんの!」
キン!
何発か斬撃を食らいながらも長ネギの形をした剣で防ぐダックイマジン!
「ハッ!剣対剣ってことか、そうでなくちゃおもしろくねーぜ!テエエイ!」
キン!キン!
両者激しい戦いを繰り広げる電王とイマジン、タダの変態かと思われたダックイマジンだが、意外や意外、優れた格闘能力でソードフォームと互角に渡り合う!
「へへ、たのしーなオイ!クマパン女とチャンバラ女!こいつは俺が片付けるから、その盗まれた下着あいつらに返してやれ!」
「何!?クマパン!?」
電王の放ったパンツに関する単語に思わず反応するダックイマジン!隙が出来た・・・
「てええい!」
シャキーーーン!
「ガハアッ!」
その一瞬の隙を逃さず強烈な一撃をお見舞いする電王!
ダックイマジンは吹き飛ばされた。
「ったく本物の変態だな・・ま、いいやそろそろ・・」
意外とつまらない決着に不満が残りつつパスをかざそうとする電王、
「クッ・・・、ここで負けるわけには・・・私には果たすべき高潔な使命がある!というわけでさらばだ!」
バサッ!
なんだかカッコよさげなセリフを残して空に逃げる変態ダックイマジン
「こらー!逃げんなーーーっ!」
「高潔な使命ってアンタ・・・」
「ある意味、今までで一番やなイマジンですね・・・」
かつてないほど女性の敵である感じ漂わせるダックイマジンに呆れるアスナたちであった。
「チッ・・・」
パアアアアン!
不満を残しながら変身を解除する電王
「きゃーーーっ!ネズミーーー!」
と、そこへすぐ近くの女子寮のほうから悲鳴が聞こえた!
「なんだ?」
「お嬢様!」
其の声を聞き、一目散に走る刹那、聞こえたのは大浴場の法からだったのだ!
刹那に続きアスナと良太郎も走るがそこへ、
シュッ!
「アスナちゃん!」
素早く動く小さな物体がアスナと接触した!
スパコーーーン!
バラッ!
(!!)
(!?)
一瞬の動きを素早く捉え、持っていた鞄で叩きつけるアスナ、しかし相手も素早い!反応したアスナに驚きつつ素早く逃げた上、アスナの上着のボタンを外したのだ!
「わああ~~、見てない見てない!」
顔を真っ赤にし、慌てて顔を隠す良太郎、とても逃げた物体を探す余裕などなかった。
・・・・・
数時間後・アスナとこのかの部屋
「ふーっ、今日もドタバタした一日だったわね・・・」
「そうだね・・・あのイマジンの契約者も早く捜さないと・・・」
夕食を終え寮に戻ってきたアスナたちは集まって一服していた。
「ネギ君もあれっやったけど元気でた?」
「はいっ!皆さんに気を使っていただいて・・・少し元気が出ました!」
「へへ、其の割には景気悪そうな顔をしてるなあ兄貴?」
(((((!!!)))))
そんな会話の中、聞きなれない声が聞こえた!
「だ、誰?」
「下、下!」
声はするでも姿は見えず、あたりを探しても見当たらない声の主は彼らの足元にいた!
「へへ、久しぶり!恩を返しにきたぜ兄貴!」
「カモ君!」
突然の再会に驚くネギ!
「オ、オコジョが喋った!」
「って、今更アンタが驚くな!」
ピシッ!
「ひゃあ~かわええな~」
(今更ながら、お嬢様がどんどん非常識な世界に順応してゆく・・)
充分非常識な世界に浸っているのに動物が喋っただけで驚く良太郎にツッコミをいれるアスナ
一方、刹那は、逆になんの迷いもなくカモを受け入れたことに少し悲しくなったという・・・
まさかこの時、このエロオコジョこそ探していたイマジンの契約者だとは夢にも思わぬ良太郎たちであった・・・
・・・・・続く・・・・・
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